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甘い悪魔にくちづけを。【8/2更新】
日時: 2015/08/02 20:14
名前: ひよこ ◆1Gfe1FSDRs (ID: OcHJFEPy)

みなさんこんにちは、またははじめまして。
ひよこというものです。

また性懲りもなく作っちゃいました((

今回は、リアルの方の友人からこういうのを書いてほしい!!というリクエストがあったので、とりあえず書いてみることにしました。

更新は亀です。

それでも大丈夫だ、問題ないという心の広いお方がいれば読んでやってください。




*登場人物(順次更新)

・アリア
見習い天使。
天使のくせに飛べない。
意地っ張り。


・ゼロス
悪魔。
意地悪で性悪。
しかしどこか仲間思いの憎めないやつ。


・大天使
天使の頂点。
もっとも神に近い存在。
アリアの教育係でもある。


・神様
この世界を造ったといわれている。
幼い女の子の姿をしている。
大天使曰く、人間でいう『スーパーお婆ちゃん』。


・魔王
ゼロスたち悪魔の頂点。
神様が苦手。


・ロゼウ
悪魔。
力に執着しすぎておかしくなってしまった。

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Re: 甘い悪魔にくちづけを。 ( No.21 )
日時: 2014/07/31 12:04
名前: ひよこ ◆1Gfe1FSDRs (ID: OcHJFEPy)

るぅあさん


はじめまして!!

す、すみません……(><)
ほんとうにおっしゃるとおりで……
しかし、受験生なのでこれからも少し更新遅れることが多いと思います。

そこはご了承いただけたらと……(´д`)

なるべく更新は速めにします^^;
ご指摘、ありがとうございました!!

Re: 甘い悪魔にくちづけを。 ( No.22 )
日時: 2014/07/31 13:06
名前: ひよこ ◆1Gfe1FSDRs (ID: OcHJFEPy)

「……で?わしに何の用じゃ?大天使」

「……」

「わざわざ天界に連れ戻して……なにもないわけじゃなかろう」

「……『あいつ』が、目を覚ましそうなのです」

「……ほお……それはそれは……随分厄介じゃのお……」



***



「……ノルマ達成しろって言われてもなぁ……」

人間界に一人できたことないし……これからどうすればいいの……?

そんなことを溜め息混じりに考えていると、ふと人混みに紛れて、感じたことのある気配があるのがわかった。

「……まさか、ねぇ」

あんなやつとこんな頻繁に会うわけがないし、会ったら面倒だし!!
いないいない、と自分に言い聞かせ、その場を立ち去ろうとした……が。

「あ?……お前、あの時の」

後ろから声をかけられ、恐る恐る振り向くと……

「……やっぱり……あんた、なんでこんなところに……!!」

そこには、一番会いたくないあの悪魔が立っていた。

「お前こそなにしてんだ」

「べっ……別にいいでしょなんだって!!」

さぼった罰だなんて口がさけても言えないじゃない!!

「……ていうか、いいの?私なんかと話してて」

悪魔は天使を嫌っているはず。
私なんかと話しているところを誰かにみられたら、どっちもただでは済まないのに。

「あ?いいだろうが別に。お前ら天使なんか怖くねえし」

……なんかバカにされた気がする。
内心むくれていると、悪魔はふっと笑った。

「お前……顔に出やすいタイプだろ」

「え……なにが?」

不思議に思い、おもわず顔をぺたぺたと触った。
なにかついてるってわけじゃなさそうだし……

「ふっ……なんでもねえよ」

そう言って、悪魔は柔らかく笑った。
……不覚だわ。


また少し、見惚れてしまった。


「……おい、ばか天使」

「な、なにその呼び方!!」

「いいからあっち見ろ」

そう言われて、渋々悪魔が指差すほうに顔をむけると……

「っ……!?」

真っ黒なオーラに包まれた男性が、ふらふらと歩いていた。
しかし、その体は誰にも当たることはなく。

「……幽霊」

しかも、かなり汚れた魂。
その肉体が滅んでもなお、憎しみやこの世の未練が強い魂が現世をさ迷う。
それが幽霊。

「ずいぶん汚れてるな。ああなったらもうあいつは「助けなきゃ」」

悪魔の言葉を遮って、強い声で言った。

「……は?お前なに言って……おい!!」

悪魔の制止を振り切って、男性のもとへ駆け寄る。

「待ってください……!!これ以上行ってはだめ!!」

彼が向かっていたのは、たくさんの人々が集まる憩いの場、公園だった。

「あなたが行っては、生きている人達に影響を及ぼしてしまうの……どうか抑えて!!お願い!!それ以上汚れてはだめ……!!」

「……うらやま、しい……俺は、家族が、欲しかった……なのに……あいつらは……あんな、幸せ、そう、にィィィィィ」

どんどんオーラが強くなっていく。
これが、憎しみ……

「……大丈夫」

「おい、ばか天使!!なにやってんだ、はやく離れろ!!」

うしろで悪魔がなにか叫んでいるけれど、気にしない。

男性を包み込むように、抱きしめた。

「辛かったのね。寂しかったのね。でももう大丈夫。上に行けば、みんなあなたを歓迎してくれる……もう、一人じゃないよ」

じわり、と、肌に染み付く黒いオーラ。
これに触ってはいけないと言われているけれど、きっと大丈夫よね。

「ア……アァ……」

男性の黒いオーラが、少しずつ消えていく。

(汚れた魂が、浄化される……!?)

「ばか天使、お前は……」

オーラと一緒に、男性は消えた。
最後に、嬉しそうに微笑みながら、消えていった。

「お前は、一体……」

悪魔が私をみて唖然としていた。
私は微笑んで、悪魔に告げた。


「……ただの、天使だよ」

Re: 甘い悪魔にくちづけを。 ( No.23 )
日時: 2014/08/15 00:24
名前: ひよこ ◆1Gfe1FSDRs (ID: OcHJFEPy)

私の言葉を聞いたゼロスは、無言のままツカツカと歩み寄ってきて、そして……

「いった……!!なにすんのよ!?」

頭を小突かれた。

「なーにが、『ただの天使』だ。お前、元人間だろ?」

「え……」

なんでわかるの!?
私は何度もまばたきしながらゼロスをみつめた。

そう、私は元人間……らしい。

らしいっていうのは、私に人間だった頃の記憶が一切ないから。
大天使様に聞いたときはびっくりしたけど。

「浄化なんて、元人間じゃないとできねえ芸当だからな。普通の天使だと汚れに負けちまう」 

神様も天使も悪魔も大魔王も、皆誰かの願いで生まれた。
しかし稀に、なんらかの原因で命をおとした汚れていない人間の魂が、天使として再び生き返ることがある。

その魂は特別で、汚れを跳ね返すカがある。

なんでだかは知らないけどね。

「あなた、なんでそんなに詳しいの?」

「……別に、たまたまだろ。それより、俺はあなたじゃねえ」

……なんか今、はぐらかさなかった?

「……じゃあ、なんて呼べばいいのよ」

「ゼロス」

「ふーん……私はアリア。まあ、よろしく……ゼロス」

「……おう」

ぶっきらぼうに返事をしたゼロスの顔は、気のせいか、とても優しい顔をしていた。
そんな顔もできるんだ……悪魔のくせに。


このときから、私の運命は狂いはじめていたのかもしれない。

Re: 甘い悪魔にくちづけを。 ( No.24 )
日時: 2014/08/15 12:11
名前: スミレ (ID: WDXckvnh)

おお!とうとう悪魔の名前が判明しましたか!!
元人間…か…
続きが気になります!更新頑張って下さい!!

Re: 甘い悪魔にくちづけを。 ( No.25 )
日時: 2014/08/21 01:19
名前: ひよこ ◆1Gfe1FSDRs (ID: OcHJFEPy)

スミレさん


ゼロスさんです……この人何歳なんでしょうね?←え

元人間ですが、記憶がありません。
そして!!これからアリアを巡る壮絶なバトルが((嘘


コメントありがとうございました!!


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