コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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甘い悪魔にくちづけを。【8/2更新】
日時: 2015/08/02 20:14
名前: ひよこ ◆1Gfe1FSDRs (ID: OcHJFEPy)

みなさんこんにちは、またははじめまして。
ひよこというものです。

また性懲りもなく作っちゃいました((

今回は、リアルの方の友人からこういうのを書いてほしい!!というリクエストがあったので、とりあえず書いてみることにしました。

更新は亀です。

それでも大丈夫だ、問題ないという心の広いお方がいれば読んでやってください。




*登場人物(順次更新)

・アリア
見習い天使。
天使のくせに飛べない。
意地っ張り。


・ゼロス
悪魔。
意地悪で性悪。
しかしどこか仲間思いの憎めないやつ。


・大天使
天使の頂点。
もっとも神に近い存在。
アリアの教育係でもある。


・神様
この世界を造ったといわれている。
幼い女の子の姿をしている。
大天使曰く、人間でいう『スーパーお婆ちゃん』。


・魔王
ゼロスたち悪魔の頂点。
神様が苦手。


・ロゼウ
悪魔。
力に執着しすぎておかしくなってしまった。

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Re: 甘い悪魔にくちづけを。 ( No.1 )
日時: 2014/07/07 00:37
名前: ひよこ ◆1Gfe1FSDRs (ID: OcHJFEPy)

*プロローグ*




どこまでも続く、大きな青い空に憧れていた。
空を、飛びたかった。

誰よりも高く、誰よりも遠く。


でも、私は飛べない。


どんなに足掻いても、飛べない。
背中についている羽は、ただの飾り。


でも、

そんな飾りの羽を、あなたは美しいと言った。

一切の汚れもない、純白の羽だと


あなたは……悪魔は、言った。

Re: 甘い悪魔にくちづけを。 ( No.2 )
日時: 2014/07/07 14:34
名前: マヤ ◆JOeAe9o.uY (ID: wECdwwEx)

きゃあ!

ひよこさんの新作!
一番乗り…ですかね?

頑張ってください

題名を見ただけできゅんきゅんしてます(///ω///)♪

Re: 甘い悪魔にくちづけを。 ( No.3 )
日時: 2014/07/07 23:01
名前: ひよこ ◆1Gfe1FSDRs (ID: OcHJFEPy)

マヤさん


あわわわわわ……さっそくコメントありがとうございます!!
一番ですよー(*´∀`*)

題名……なんかとってつけたような((

本編でもっときゅんきゅんしていただければ嬉しいです(*^ω^*)キュンキュン


コメントありがとうございました!!

Re: 甘い悪魔にくちづけを。 ( No.4 )
日時: 2014/07/07 23:49
名前: ひよこ ◆1Gfe1FSDRs (ID: OcHJFEPy)

「アリア!!どこに行ったのアリア!!」

私を探す、大天使様の声がする。
怒ってるかな……そりゃあ、お仕事すっぽかしちゃって悪いと思ってるけど。

でも、毎日毎日同じことの繰り返し。

箱の中に無理矢理詰め込まれて、そこから出してもらえない。

そんな生活、もう嫌なの。

「なんか、おもしろいことないかなぁ……」

私たち天使は神様の使い。
私みたいな見習い天使は、神様に会えないけれどね。

神様に会えるのは、上位階級の天使だけ。
その人たちから指示をもらい、私たち下級天使は働くことができる。

面倒でしょう?

それに私は、空を飛べない。
天使のくせに、笑っちゃうわよね。
だから一人で他の世界に行けない。ろくに仕事も出来ない。

「……飛べない羽なんて、いらないわよ……」

ただついているだけの飾り。

他のみんなが気持ち良さそうに空を飛んでいるのを、いつも私は下から見上げている。

「あーあ!!もうやんなっちゃう!!」

ぼふんっと、雲の上に座りこむ。
ふわふわとした感触が、お尻を包み込む。

下には、人間やその他のたくさんの生き物が住んでいる、人間界がある。
今はまだ無理だけれど、いつか一人で人間界に降り立ってみせる……!!

「……そろそろ大天使様のとこに行くかなぁー」

すくっと立ち上がり、大天使様のいるところへ戻ろうと、くるりと体の向きを変えたその瞬間、

「え」

ぐらりと、重心が後ろに傾いた。

(やば……バランス崩した……)

そのまま、私の体は空へ投げ出された。

重力に逆らうことは出来ず、どんどん下へ、下へ落ちていく。
天使が落ちるだなんて……我ながらすごいと思うわ。

どんどん遠くなっていく天界。
落ちたら、誰かがくるまで戻れない。
いや、体も無事ではすまないかもしれない。

私、どうなっちゃうんだろ……

ぼんやりとそんなことを考えていると、突然、気持ち悪いほど感じていた浮遊感が消えた。

「……あれ?」

誰かに、受け止められた。
そう思い、ぱっと顔を後ろに向けた。

「……お前、天使のくせに飛べないんだな」

低い、どこか冷たい雰囲気のある声。
真っ黒な髪、真っ黒な羽、真っ黒な服。

こいつは……

「あ……悪魔……!!」

きっと睨むと、悪魔は嘲笑うかのように鼻で笑った。

「ふん、そんなに警戒するな。助けてやったんだぞ?」

「うるさい!!離しなさい!!」

「離してやってもいいが……そしたらお前、また落ちるぞ」

心底おかしそうな顔をして、私をみる。
その目はぞくりとするほど冷たかった。

「……悪魔に殺されるよりよっぽどましだわ!!」

「おいおい……俺がいつ、お前を殺すって言った?それに、お前なんか殺す価値もない」

屈辱。

ここまで馬鹿にされたのは初めてだわ。
こんなにぼろくそ言われて、黙ってる私じゃない……!!

「うるっさいわね!!あんたなんかそんな変な格好して!!白い服着なさいよ白い服!!それに、確かに私は飛べないけど、いつか……っ」

ぱっと前を向いた。顔を見られないように。

「いつか、みんな以上に飛んでみせる!!誰よりも高く、誰よりも遠く!!」

自分で言っておいて、少し涙ぐんだ。
情けないわね、私……

「……ははっ!!お前面白いな」

「な……人が真剣に……!!」

「お前の羽は、飛べない。だが……」

私の羽を、そっと悪魔が撫でる。
思わず体が跳ねた。


「とても、美しい」


ああ。

私は本当に情けない。

こんな、悪魔風情の言葉で


泣いてしまうなんて。


「……上まで連れてってやる」

そう言って、悪魔は黒い羽をはばたかせた。

Re: 甘い悪魔にくちづけを。 ( No.5 )
日時: 2014/07/08 07:21
名前: マヤ ◆JOeAe9o.uY (ID: umHqwPxP)

この悪魔かっこいー!

天使と悪魔の禁断の恋的な!


ひゃーーー((


す、すみません 取り乱しました


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