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お菓子な家の魔女【完結】
日時: 2015/03/11 23:37
名前: ひよこ ◆1Gfe1FSDRs (ID: OcHJFEPy)

はじめまして、またはこんにちは。
ひよこという者です(●´ω`●)

前作はわけあって更新停止させていただきます。
本当に勝手ですが、よろしくお願いしますm(_ _)m
事が収まったら更新再開しますので、暫しお待ち頂けると嬉しいです。

そして今回書かせていただくのは、童話「ヘンゼルとグレーテル」をもとにした、魔女と恐れられた少女の物語です。



*登場人物

・マリア
森の奥に住む少女。
町の人々から魔女と呼ばれ恐れられている。
動物と話せる不思議な力を持つ。

・ヘンゼル
町を危険から守る騎手。
若くして剣の腕は一人前で、最年少の騎士。
双子の妹がいる。

・エリオット
幼い男の子。
森で迷ってしまい、マリアと出会う。

・ハリー
白い毛並みの大きな犬。
マリアの友達。

・グレーテル
ヘンゼルの双子の妹。
強気だが、実は傷つきやすい女の子。

・ケンディ
ヘンゼルたちの住む町の町長。
横が広い。

・ヴェルトン
騎士団の団長。
見た目はゴツいが、根はいい人。


※この物語に出てくる人物は、童話の人物とは別人です。



*お客様

・マヤ様
・杏月様
・モンブラン博士様
・夕陽様
・はるた様
・覇蘢様
・ヒナ様
・スミレ様
・てるてる522様
・PIERROT様
・Tanpopo*様
・ユキ様
・あんず様

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Re: お菓子な家の魔女【1/18更新】 ( No.92 )
日時: 2015/01/31 23:18
名前: ひよこ ◆1Gfe1FSDRs (ID: OcHJFEPy)

暗闇に、階段をおりる足音だけが不気味に響く。

(どこまで続いてるんだろう……)

足元を確かめながら、慎重におりていく。
すると、微かな光が少し先に見えた。
ピタリと、足を止めた。
それはゆらゆらと揺れており、たいまつだと気づく。

(……すぐ、そこに……)

ぐっと拳を握りしめ、再び足を動かした。
しばらくして、足が地面についた。
階段はもうない。
そして目の前に広がった光景は、マリアを唖然とさせた。

「っ……!?」

埃っぽい匂い。
ずらりと並んだ牢屋は、見たものを圧倒させるようだった。
そして、その牢屋に入っているのは、もう人ではなくなったものだった。

「ほ、ね……?」
 
「その通り。この骨は、ここで死んだ哀れな人間の骨ですよ」

暗闇から姿を表したのは、ケンディだった。

「もしやと思い、先回りしていたのですが……どうやら正解でしたね。よくあの騎手たちを振り切りましたねぇ……」

「……どうして、こんなことを」

ケンディは顎をさすった。
 
「どうして、ねえ……強いて言うなら、ゲームですかね」

「ゲーム?」

「ええ。この町がチェス盤なら、町民は私の駒。もちろん、プレイヤーは私。敵は……今はあなたですね」

マリアは、自分でも理解した。
今自分は怒っている。
それも尋常ではないほどに。
だが、頭はクリアだった。だから今、客観的に自分を見ることができた。

それは、なぜか。

「どれだけ忠実な駒を作り上げられるか……それが私の最大の目的。だからあなたには感謝しているんですよ。支配するには、ほんの少しの安心と大きな恐怖が必要ですからね」

きっと、心の底から信じているから。

「あなたは町民にとって恐怖だった。いつ殺されるかもわからない状況で、私のつくった騎士団の登場により、被害は激減……見ていて実に面白かったですよ。必死に私にすがる姿は」

一人じゃないと、わかっているから。

「殺した人間は、全員私に逆らった者たちですよ」

必ず来ると、わかっているから。

「あなたの、母親もね」


__だから私は、今ここにいるのだから。


「あなたももう、用無しです」

そう言って、ケンディはナイフを懐から取り出した。
ゆっくりとマリアを追い詰めていく。
ナイフの切っ先が、マリアの首にあてがわれた。

「さようなら、マリア」

その時。

階段を駆け下りてくる足音が、遠くから聞こえた。
それは一つではなく、何重にも重なって聞こえる。


「マリアあああああああああああ!!」


__ああ、やっぱり、来てくれた。


「マリアから離れろ、ケンディ!!」

ケンディのナイフを蹴り飛ばし、マリアの肩を抱いた。

「大丈夫か、マリア」

「ありがとう、平気だよ……ヘンゼル」

暗闇の中に、一人の騎手が舞い降りた。


Re: お菓子な家の魔女【1/31更新】 ( No.93 )
日時: 2015/02/01 12:13
名前: 左右りと (ID: pD6zOaMa)



うわああっ!
ヘンゼルくんの格好良さがヤバい!!

試験お疲れさまでした!

無理せず頑張ってください!

Re: お菓子な家の魔女【1/31更新】 ( No.94 )
日時: 2015/02/16 19:50
名前: ひよこ ◆1Gfe1FSDRs (ID: OcHJFEPy)

左右りとさん


ヘンゼルは私のお気に入りキャラなので……とことん贔屓したいですw

もー、辛いです(´・ω・`)
嫌ですね、受験って……


コメントありがとうございました!!








【お知らせ】

お久しぶりです、ひよこです。
全く更新せず、申し訳ありませんm(_ _)m

知っている方もいらっしゃるかもしれませんが、一応受験生ですw
なので、3月までは更新できません。
本当にごめんなさい!!
そのかわり、死ぬ気で勉強します。

ひよこでした。

Re: お菓子な家の魔女【1/31更新】 ( No.95 )
日時: 2015/03/05 16:52
名前: はるた (ID: G1aoRKsm)



 お久しぶりです、はるたです。
私立の入試、お疲れ様でした。次は公立校の入試なんですよね、頑張ってください!!
 し、死ぬ気で勉強……。お体にはくれぐれもお気をつけてください。



 ハリーに矢が!!ハリーに矢が!!
読んだ瞬間に叫びそうになりました。ちょうどいた場所が図書館だったので、口元を抑えながら心の中で葛藤。ジーンと眼の縁が熱くなってきました。
 ハリーのやさしさが胸にジーンときました。
こんなこが現実にいたら、もう毎日感動モノです。はい。

 そんでもって相変わらずのヘンゼルくんのかっこよさ。
ピンチの時に助けてくれる、もうヒーローですよ!!騎士様イケメンすぎます。

 クライマックスに近づいていってるのですね。
寂しいですが、これからも更新楽しみにしております。

Re: お菓子な家の魔女【1/31更新】 ( No.96 )
日時: 2015/02/22 09:28
名前: SINODA KEIN (ユキ) (ID: R3DK0PgD)

ハリィィィ!!
と、朝から叫んだバカこと、ユキです。
こんにちはー♪


ハリィィィ!!
死んじゃったぁっ!それが悲しくて哀しくて、、、

とっても面白いです☆

波乱万丈のほうはスピンオフでぼちぼち更新します☆ぼちぼち。
ほかにもいくつか書き始めてるので、興味があったらどうぞご覧ください☆

面白いかは保証できませんw

では、失礼します


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