コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 未来視少女【キャラ募集中】
- 日時: 2014/12/23 15:34
- 名前: フォルテ (ID: nWEjYf1F)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode=view&no=8461
生まれつきなのかな。それとも、後天的に身についたのかな。
私は何でか知らないけど——
——少し先の未来を視ることが出来る。
◇ ◇ ◇
※現在、リク依頼の板にてキャラの募集を行っています。
上記URLより、専用のスレッドへ飛ぶことが出来ます。
〜目次〜
キャラ一覧>>10
零話〜視えた未来と結末〜
>>1 >>2 >>5 >>6
一話〜傷跡〜
>>9 >>13
- Re: 未来視少女 ( No.6 )
- 日時: 2014/12/21 19:16
- 名前: フォルテ (ID: nWEjYf1F)
それからは、いっぱい歩いた。出来るだけ遠くへ行くように、すごく頑張って。
2回も夜を明かして、警察の目を掻い潜りながら。部屋で着ていた薄手の服だけで、冬の寒さを凌ぎながら。
そうして3日が経とうとしている今、私はもうボロボロになっていた。
でも、当ても無く歩いていたはずなのに、私はいつの間にか義隆君の家まで来ていた。
義隆君というのは私が通っている高校の同級生で、同時にクラスメイトでもあり、幼馴染でもある。
昔からよくしてもらっていたためか、自然と私は彼を頼ろうとしていたみたい。
その義隆君の家まで来たということは——うん、軽く20キロは歩いたかな。
「じゃあ行ってきま……あれ?」
「あ——」
義隆君の家の前で、ただぼんやりと立っていたときだ。
夜も遅いはずなのに、何故か義隆君が、丁度玄関から出てきた。
「お前、何でこんなとこにいるの? ってか、ボロボロじゃん! どうしたの!?」
——いつもの義隆君だ。
そう思った瞬間、ふと体中の力が抜けた。
————このように、未来視の力は何も、いいことばかりを結末として迎えることは出来ない。
悪い結末を変えようと努力しても、かえってさらに悪い結果を迎えてしまう事だってある。
特に今回のこの件は、今まで経験してきた中で最も悪い結果であった。
- Re: 未来視少女 ( No.7 )
- 日時: 2014/12/21 19:42
- 名前: よしたろ (ID: kb.6vsha)
初めまして。よしたろと申します。
読み易い文面で、こと細かく物事が書かれているため情景を想像できます。
由美ちゃんと義隆君は今後どんな関係になっていくのでしょうか、とても気になる所です。
愛読者として応援させて頂きます!
(´о`)ゝ頑張って下さいねっ。
PS:よかったら私の小説も見て下さい!
- Re: 未来視少女 ( No.8 )
- 日時: 2014/12/22 16:52
- 名前: フォルテ (ID: nWEjYf1F)
よしたろさん
初めまして、フォルテです。コメントありがとうございます。
前々から、第三者からも読みやすい小説になっているかどうかが気になっていたので、そう言って戴けて何よりです!
義隆君と由美ちゃんとの関係は……まあ、ご想像通りかと(笑)
こんな厨二設定の小説で申し訳ありません。
もしよろしければ、今後とも私と当小説をよろしくお願いいたします。
では時間が空き次第、貴方の小説にもお邪魔させていただきますね!
- Re: 未来視少女 ( No.9 )
- 日時: 2014/12/22 18:32
- 名前: フォルテ (ID: nWEjYf1F)
「——んん……?」
ふっと目蓋が軽くなった今、私はいつの間にか寝てしまったらしいことに気がついた。
一体いつから寝ていただろう。義隆君の家まで来たのは夢だったのかな。
とはいえ、まだ身体には疲労感が残っているけど、とりあえず起きないことには何も始まらない。
渋々私は、軽くなったといってもまだ若干重たい目蓋を開き、状況把握を開始した。
——懐かしい気もする、ふわふわとした何かが私の全身を包んでいる。
久し振りすぎて一瞬分からなかったけど、その正体が布団だということに気付くまで、さほど時間はかからなかった。
——ということは、だ。
私がこうして布団で寝ているということは、あれから義隆君の家まで歩いてきたのは夢じゃないと思う。
その証拠に足は痛いし、体も重いし、まずこの部屋は私の部屋じゃないし。
私の部屋は全てピンクと白で統一されていて、その上で服やら本やらでかなり散らかっている。
それに対してこの部屋は落ち着きのあるムーディースタイルであり、私には考えられないくらい非常に綺麗。
だから、たとえこの部屋が私の部屋だと知らされたとしても、それは単なる立ちの悪い冗談にしか思えないのだ。
だったらここは、一体誰の部屋だろうか。
そんな自問に対する自答は直ぐに返ってきて、至ったその1つばかりの結論に、私は頬が紅潮するのが分かった。
「如月ー」
「!」
けれど、その結論に慌てている時間はなかったらしい。
唐突に部屋の扉が空いて、洗面器とタオルを持った義隆君が部屋に入ってきたのだから。
「お、目覚めた?」
義隆君はそのまま扉を閉めて、私の枕元に洗面器を置いた。
中には氷水が入ってる。きっと私の熱さましにでも使うのだろう。
その氷水にタオルを浸した彼はすぐにそれを絞り、洗面器が乗っているお盆の空いたスペースにそれを置いた。
——それじゃあ手が冷たいだろうに。
私の手で暖めてあげたかったけど、今は出来なかった。
何故なら、数日間風呂に入っていない所為で、私の身体がひどく汚れていたからだ。
「ごめんね。手間掛けさせちゃって」
「いいっていいって。そんなことより風呂入ってきたら? めっちゃ汚れてるし、お前」
「あー、うん」
今まさに風呂に入りたいと思っていたところだ。
一先ず、何とか動けるくらいには体力が回復している。
そうと決まれば女たるもの、まずは身体をきれいにしなきゃ。
「新しい布団とお前の着替え、用意しとくからよ。ゆっくり入っといで」
「ありがとう」
——むやみに事情を聞き出そうとしない義隆君の優しさに、私は心を打たれた。
- Re: 未来視少女 ( No.10 )
- 日時: 2014/12/23 09:41
- 名前: フォルテ (ID: nWEjYf1F)
登場人物紹介
※随時更新予定
※オリキャラ含む
・"如月由美"(きさらぎゆみ)16歳 女
今作の主人公。少し先の未来を視ることが出来る不思議な力を持っている。
ボリュームのあるダークブラウンのショートヘアと青い瞳が特徴。いつもヘッドフォンを所持している。
身長も体重も平均的だが、体型がやや貧しく、本人は密かにこれを気にしている。
一般的な女子高生より比較的大人しい性格で、誰かに怒鳴られるとすぐ怯えたり、人懐っこかったりと色々子供っぽい。
・"秋山義隆"(あきやまよしたか)16歳 男
由美の幼馴染且つ同級生。何やら由美に似た不思議な力を持っているようだが、本人は頑なにこれを隠している。
茶髪のホストヘアと、相手に穏やかな印象を与える黒い瞳が特徴。常に何らかのアクセサリーを身につけている。
細身で高身長。その割には力持ちであり、意外と筋肉質。運動神経も抜群。その一方で、勉学は苦手な模様。
初見ではホストと間違われるくらいにイケメンで、中身もそれに違わない。
この掲示板は過去ログ化されています。