コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 雨の社
- 日時: 2015/06/05 19:29
- 名前: はにわ ◆wrfkg3Dbu. (ID: YAHQda9A)
昔話を聞いてくれる?……さぁ、座って。
はにわという者です。こんにちは。おそらく短編です。
実質2作目の作品となります。
前回は洋風の小説を執筆させて頂きました。
今回は「和」に重点を置いていく予定です。何事も挑戦ですよね。
拙い文章ではありますが、気軽に読んでいただけると幸いです。
アドバイス等ありましたら遠慮なく!
◆
雨の音をBGMにして読んでいただけますと、少し、嬉しいです。
不定期更新ですが、とりあえずやってみよう精神で頑張ります。
>>1 【プロローグ】
第一章 【夕立】‐金平糖と娘‐ 第二章 【恵雨】
>>2 >>28
>>3 >>29
>>4 >>30
>>5 >>31
>>6
>>7
◆
【小雨】-落涙- 第三章【××の嫁入り】
>>18
>>19
>>20 >>28
>>29
>>30
>>31
終章【月時雨】
>>32
>>33
>>8 ※キャラシート(一旦募集停止します) >>7
- Re: 雨の社 ( No.5 )
- 日時: 2015/03/18 23:16
- 名前: はにわ ◆wrfkg3Dbu. (ID: De6Mh.A2)
「嘘、ほんとに、……。」
「本当だとも」
あー焦ってる混乱してる。そんな少女を見て、子どものように笑って見せた。と、
「私、みやこっていうの、京都の京って書くんだ……」
「あっ、なんで突然自己紹介なのかっていうとね、
神様と話せることなんてめったにないでしょ、だから覚えておきたくて!!貴方の名前、も——」
早口で話し始める少女。きょとんと見つめる。かと、思うと、みるみる萎れてしまった。
「あ、ああごめんなさい、また騒いでしまって」
——少女の頬をぎゅっとつかんだ。片方だけ。
「わぁ、やめへくらはい!!いらい!!いらいれす!!」
「その敬語やめたらはなしてやろうかな」
意地悪!!と目線で訴えてくる。わりぃが怖くないぞ。
「わかっら!!やーめー……」
そっと手を離し、右手の人差し指を立てながら話した。
「神様なんていいかげんなもんだぞ、敬語なんか使わなくても——いや俺が人間だと思われてる頃からか」
目をぱちくりさせながら少女は聞いていた。
「ま、きれいにみせようとすんのはやめろってこったな。
気取ったって仕方ないし」
「……うーん、母さんは敬語を使いなさいっていってたから」
「まぁ時と場合によるよな」
話が長くなりそうなので、実に勝手ながら終了させて頂いた。
じゃ、あらためてよろしく頼むぜ、京ちゃん。
俺の名は周だ。
- Re: 雨の社 ( No.6 )
- 日時: 2015/03/19 09:49
- 名前: はにわ ◆wrfkg3Dbu. (ID: De6Mh.A2)
◆
あのね、周——
「私、ここに来てこの神社を見た時に、すっごくぼうっとしちゃったの。でも、貴方が神様なら、それも納得できる気がする」
京が俺の方を見て、まるで訴えるように話してきた。
うーん、としばし額に手を当てて考える。
「……まぁ、この社は、特別なとこだからな。」
そして、少女の耳元で、
——雨が降るときにしか、見られないんだよ。
「……なんで?」
少し遅れて聞き返された、
「さあ、なんでだろうな……」
——やっぱり俺が守ってる社だからな!
そう言って笑う。京も困ったような笑みを浮かべた。
「ま、この社に害なすものであれば、俺だって迎撃をするぜ?」
すっ、と視線だけ凍らせて、笑顔のまま言った。
しかし、京は動じなかった。口を開いて、
——でも、周はそんなこと出来なそう。
「周はやさしいよ。私あの時、怒られたらどうしようとも思ってたの」
「でも私を見つけたのが、貴方でよかった」
ふふ、とおよそ子どもらしくない笑みを浮かべて言い放った。
「そーかぁ……でもそれじゃあ、駄目なんだよなぁ……」
どうしても、守らなきゃいけないわけだ、神様だから。
「さ、そんな事してる間に雨があがっちまうぞ?」
縁側のほうへ歩いていくと、やはり晴れていた——否、正確には雨も降っていた。
「狐の嫁入りってやつだよな」
わぁ、とそれを見た京が、表情を明るくしてはしゃいだ。
「私、この天気好きだな、すごく綺麗」
- Re: 雨の社 ( No.7 )
- 日時: 2015/03/19 22:04
- 名前: はにわ ◆wrfkg3Dbu. (ID: De6Mh.A2)
◆
「……さ、そろそろお別れの時間だな」
惚けたように空を見つめる京に声をかけた。
忘れないでくれよ?そう言って大げさに笑ってみた。
そして、まっすぐ鳥居のほうを指差す。
「ま、歩いていけばこのままいつもの道に出ると思うぞ」
京は、うん、と頷いた。雨は、さぁさぁと降り注いでいる。
「よかったら振り返ってくれても構わないぜ?」
よいしょ、と革靴を履く京。その背中に声をかけた。
——はい、と言い掛けた、彼女は、ほんの少しだけ、笑って。
「うん。周の事、覚えておくから。ありがとうね」
ありがとうね。
それは優しい、生暖かい雨のような余韻を残していた。
京が向きを変えた。、決意の表れのように、真っ黒な髪とスカートを翻して。
そして鳥居へと歩みを進めた。俺はその姿をじっと見ていた。
ああ、人間の娘は強いんだなぁ。
少女——京が振り返ることはなかった。
そのまま、雨に護られる様に、姿を森へ溶け込ませていった。
雨が、止んでいく。じきに、周りの音も遠ざかっていった。
あたたかい光が、社をつつんで、眩しくて。
やはり、切なくなるほど綺麗だった。
——最後の、雫が跳ねる。
思いがけない、というか、
「通り雨ってのも、なかなかいいもんだな」
- Re: 雨の社 ( No.8 )
- 日時: 2015/03/19 22:25
- 名前: はにわ ◆wrfkg3Dbu. (ID: De6Mh.A2)
第一章が無事終了しました。
作品を見てくださっている方、本当に感謝しています。
私の励みです。
◆
オリジナルキャラクターを募集したいと思います!
本編とは関係ない所で使わせていただきますが、……申し訳ございませんッ(懇願)
まぁ適当に神社に遊びにいってやってもいいぜ!というキャラを募集します。
妖怪でも人でもなんでもござれです(めちゃくちゃ)
割と初の試みで緊張しています。本当です。
◇
名前【】読み【】
性格【】
容姿【】
性別【】
なんか来た理由とかありましたら…!!【】
その他【】
◇
↑の部分だけコピーして使用してくださればokです。
よろしくお願いします。
- Re: 雨の社【オリキャラ募集】 ( No.9 )
- 日時: 2015/03/20 13:46
- 名前: 泡沫 (ID: K4oL/8Om)
いつも読ませてもらっていたのですが、これを機にコメントさせていただきます!
小説とっても読みやすいです!!京ちゃん可愛かった(´∀`)
オリキャラ↓
名前【天宮虹架】読み【あまみやにじか】
性格【引っ込み思案で泣き虫だが、自分の意思は貫く。何かあると神社に参拝にいく癖がある。友達は少な目。】
容姿【水色と桃色が入り交じった髪を少量お団子にしている。目は桃色の強い紫色。セーラー服を着ている】
なんか来た理由とかありましたら…!!
【高校受験合格祈願のため、どこの神社にお願いしようか迷っていたら
雨が降ってきて、雨宿りのついでにお祈りに来た】
その他【中学3年生。セーラー服は地元の中学のもので、頭のよさは中の上くらい。和菓子が好き。】
こんな感じですかね…!
わからないところがあれば説明いたします!!
良ければどうぞ!!
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