コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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レン・アイ追いかけっこ→【コメント大歓迎!】
日時: 2015/05/19 06:51
名前: 伊吹吹雪 ◆u2YjtUz8MU (ID: t5nfvz02)

『先輩、追いかけっこしませんか?』
*作者から
どうも、伊吹吹雪です。
前まで、「恋乃手紙」を書いてました。
まあ、それが完結したので。
今回も恋愛小説を書かせて頂くことにしました。
魔法ファンタジーとかも書いてみたいですけどね。
そんな技術はありません(作者が設定を忘れ、ゴチャゴチャになる)。

駄文ですが、よろしくお願いします。

*目次
1.追いかけられる側の立場
>>1
2.虹色デイズ
>>2
3.空色プラネット
>>3 >>4 >>5 >>6 >>7 >>8 >>9 >>10 >>11 >>12
4.虹色デイズ2
>>13 >>14
5.空色プラネット2
>>15 >>16 >>17 >>18

*登場人物
鈴木愛
新堂蓮

*他作品
・恋乃手紙
・桜庭中学1年の日常〜会話文だけで紡がれた物語〜

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Re: レン・アイ追いかけっこ→ ( No.1 )
日時: 2015/04/19 06:35
名前: 伊吹吹雪 ◆u2YjtUz8MU (ID: 7NcgQhKb)

1.追いかけられる側の立場
『先輩、追いかけっこしませんか?』

そう言われてから、どのぐらい経っただろうか。

彼女は、俺に「追いついた」。

そのときには、ほっとけないくらいになっていた。

『先輩、捕まえました、よ?』

彼女は、その名の通り、愛くるしい笑顔で、俺を見ていた。

Re: レン・アイ追いかけっこ→ ( No.2 )
日時: 2015/04/20 20:20
名前: 伊吹吹雪 ◆u2YjtUz8MU (ID: 7NcgQhKb)

2.虹色デイズ
「蓮くんって、すっごいカッコいいよね。」
フワフワの服を身につけ、女の子らしく、栗色に染めた髪を揺らして、友達はそう言った。

外は雨がしとしと降っていた。

今、愛は、大学の友達といっしょに、カフェに居る。
コーヒーを飲みながら、話をしていたら、大学の友達がいきなり、愛の彼氏・蓮の話をしだした。

うらやましい、ステキな彼氏だね、と。

「愛ってさぁ、今までバンバン付き合って、バンバン別れてそうなのに、蓮くんとは別れないよねー」
人が?となるようなことを、空気が読めないこの友人は時々言う。

でも、愛は笑顔で答えた。

「ううん、実はね、私、蓮が初めての彼氏なの。」
「えー!!」
友達は驚いている。

「うそでしょ、愛。」
嘘ではない。

愛は、とても美人、の部類に入る人間だ。
その見た目ゆえ、たくさん告白されたくさん付き合っているように見えるが、全然違う。

蓮が初めての彼氏だという(もちろん、小学生から中学生も含めて)。

「いけない、もうバイトの時間だ。じゃあね、愛。」
友達が、慌てた様子で席を立つ。

ジャラジャラ、とそんなに遠くもない場所で、お店特有のドアを開ける音がした。

愛は、友達が帰った後も、しばらく席に座っていた。


友達には言わなかったが、
蓮は、愛にとって初めての彼氏というだけでなく、初めて好きになった人なのだ。

思えば、本当に長かったなぁ。

愛は、今までを思い出す。
今までの20年間は、キラキラしていて、いろいろなことがあって、まるで虹色みたいな日々だった。

ふと、愛は外に目をやった。
雨が上がり、ビルとビルの狭間に、虹が架かっていた。









Re: レン・アイ追いかけっこ→ ( No.3 )
日時: 2015/04/20 20:21
名前: 伊吹吹雪 ◆u2YjtUz8MU (ID: 7NcgQhKb)

3.空色プラネット
「れんくんっ、おいかけっこしよう。」
「もうつかれたよ、あいちゃん。」
「れんくん、あいよりおにいちゃんでしょ。」
「ちょっとだけね。だけどぼくより、あいちゃんのほうが、あしがはやいじゃん。」
「はい、あいがおにね。10かぞえたらつかまえるよ。いーち、にーぃ……」
「わかったよ。」

毎日、遊んで、いっぱい話した。
愛にとって、蓮は「ひとつ年上の優しいお兄ちゃん」だった。
もともと母親同士が高校の同級生で、家も近所だったので、仲良くなるのは必然的だった。

「ひとつ年上」と言っても、愛が4月生まれで蓮が1月生まれだから、3か月しか違わないのだが。

母親同士が会わなくても、愛は、たびたび蓮の家に遊びに行った。

「れーんくん!」
「あ、あいちゃん!」
「おじゃましまーす。」

「みてみて、あいちゃん。これね、スーパーセンタイっていうやつのスーパーレッドだよ。」
「わあ、かっこいいね。」

話すことが「スーパーセンタイ」から「カードげえむ」になった頃。

蓮は小学校に入学した。

母と一緒に「おいわい」を持っていたときのことだ。
「れんくん、くろいランドセル、にあうよ。」
「うん。」

「はやく、しょうがっこういきたいな……」
愛はぽつりと呟いた。
「すぐいけるよ。」


「まってるから。」



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