コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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微妙な短編集【リクエスト募集中!】
日時: 2016/02/01 20:57
名前: ガッキー (ID: okMbZHAS)

微妙な短編集です。大体一話か二話で終わります。面白かったら「良いね」とか「YES」とかいっていただけたら続き書きます。自由にやります。
もう一度言います。微妙です。
あと、更新が遅かったり、誤字脱字がある時あります。笑って許して!
頑張ります(‾+ー‾)

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Re: 微妙な短編集 ( No.4 )
日時: 2015/11/06 00:23
名前: ガッキー (ID: dSN9v.nR)

「こんばんはー」
「おう、いらっしゃい」
奏衣がノックもせずにドアを開けてオレの部屋に入ってくるが、オレも何も言わない。その位深い仲なのだ。
奏衣は、オレが用意しておいた座布団に座る。
「で、どうかしたの?」
突然言った。
おぉう。いきなり本題に入るか。こういうモノは、当たり障り無い世間話から徐々に本題に行くモノだと考えていたのだが・・・どうやら違ったらしいな。
しかし、オレも早く別れの挨拶は済ませておきたいし異論は無い。
「引っ越す事になった」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」
オレの言葉の数十秒後に、ようやく奏衣が声を発した。
「そのまんまだ。親父の仕事の都合で、北海道に引っ越す事になったんだよ。今までありがとうなーー」
「え、嘘だよね?」
オレの言葉を遮って、奏衣が声を震わせながら問うてくる。
「嘘じゃねぇよ。何なら親父に確認してみろ」
「そ、そんな・・・」
「まぁ、確かに急だったよな。それは悪かったよ。けどな?オレだってさっき聞かされたばっかな」

「酷いよ!!」

突然の怒声。オレは次に紡ぐべき言葉も忘れて惚けてしまう。
「私を置いてどっか行っちゃうの!?十年以上の仲なのに!?」
「オレだって、酷いとは思うって。けど」
「『けど』じゃない!言い訳しないでよッ!!」
飛来する、奏衣が座っていた座布団。オレはそれを顔面に受けて後ろにひっくり返った。
「いってぇ・・・!」
「絶対許さないから!」
そう言い残して、部屋を出て行く奏衣。オレはその背中を黙って見ている事しか出来なかった。




そんな出来事があっても、次の日になれば引っ越しはつつがなく進行する。オレは車に乗り、親父の運転の元北海道へ向かうのだった。

『絶対許さないから!』

景色を見ていても目を瞑っても、頭では奏衣との最後の会話が再生される。あぁもう、のんだってんだよ。
仕方ねぇじゃねぇか。オレや奏衣みたいな子供に何かを変えられやしないんだよ。




北海道の新居に着いてもオレの気は晴れず、家の前ある少しだけ積もった雪を蹴飛ばして憂さ晴らしをして時間を潰した。

学校は、明後日から行くらしい。近くの公立だ。

しかし、いざ学校に行っても、『転入生』と『都会』という二重のレッテルが貼られているからか、誰も話し掛けてはこない。そう言えば、あっちの学校ではいつも奏衣から話し掛けてきてたな。
・・・って、何思い出してんだオレは。


「おい、各務原」
とある日の放課後、帰ろうと廊下を歩いていたら担任に呼び止められた。
「何すか?」
「今度、また転入生が来るらしい。お前もこっちに来てから日が浅いし、仲良くしてやってくれ」
「わ、分かりました」
オレが言うのも何だが・・・こんな時期に珍しいな。仲良く出来るかどうかは分からないが、話してみよう。

そして時は流れ、担任が言った『今度』は割りかし早く訪れる。


一体どこから情報を得たのか、クラスが全体的にざわついている。机に突っ伏しながら会話を盗み聴きしてみると、どうやら転入してくるのは女子らしい。オレの時もこんな感じになっていたのだろうか。な訳ねぇか。
やがてチャイムが鳴り、担任が教室に入ってきた。

「今日からこのクラスにお世話になります。榊原奏衣です。よろしくお願いします!」

「・・・・・・お前かよ!」
目をまん丸に見開いて、オレは出せる限りの大声で叫んだ。
そんなオレの言葉に、奏衣は悪戯な笑みを浮かべて返す。
「言ったよね?『絶対許さないから!』って」
「マジかよ・・・」
予想外も予想外。まさか幼なじみが北海道にーーしかも同じ学校の同じクラスに転入してくるとは。
オレは微かな絶望を感じると同時に、確かな胸の高鳴りを実感していた。




完。

Re: 微妙な短編集 ( No.5 )
日時: 2015/11/07 22:03
名前: ガッキー (ID: apTS.Dj.)

ガッキーです★
何故私がこうして書いているか分かりますか?

ネタ帳無くしちゃいました!手帳の内容も憶えてません!

という事で、誰かコメントで単語を一つ送って下さい。駄文ながら、それを元にお話を書かせていただきます。私を助けて!!

Re: 微妙な短編集 ( No.6 )
日時: 2015/11/12 23:35
名前: ガッキー (ID: GbhM/jTP)

これから更新する話は、今までの物語より長いかもしれません。確実に長いです。

Re: 微妙な短編集 ( No.7 )
日時: 2015/11/12 23:40
名前: ガッキー (ID: GbhM/jTP)

七不思議や都市伝説。その言葉を知らない人は、恐らくいない筈だ。七つの不可思議な物語に、都市の伝説。
流石に、後者の意味は全く違うが。
しかし、『知らない人は、恐らくいない』と言っても。その七不思議や都市伝説を『体験した』という人は・・・恐らく少ないのではないだろうか。何より、場所や地方によって内容自体が違うのだし。体験した事を少し遠くの土地で話せば、まず話が通じない可能性もある。「そんな怪談、聞いた事ないぞ」と。
信じるか信じないかでも分かれるだろう。この目で見るまで信じなかったり。現象に対して何か科学的な理由を求めたり。
何が言いたいのかと言うと、やはり人は、理屈とか抜きにして、『信じるまで信じない』という事だ。




「はい?」
目の前に突如として現れた不思議なモノに、この物語の主人公、俺ことーー柊懐貴(ひいらぎかいき)は思わず間抜けな声を洩らす。
夢でも見ているようだ。
しかしこの言葉は、別に嬉しい出来事が起きて使っているのではない。言葉通り、目の前で起きている事が現実だとは到底思えないから、夢だと思おうとしているだけだ。


夕食も済ませ風呂も入り、もう後は睡魔が訪れるのを待つだけだというそんな時。暇だから読書でもしようと本棚に手を伸ばした刹那、気付いたら俺は見知らぬ場所に立っていた。
板張りの長い廊下に、所々ひび割れた窓。等間隔で並んだドア。電気は点いていないのだが、外の月明かりが辺りをぼんやりと照らしていた。
「ここは・・・学校か」
しかも、昨今の学校ではとても珍しいタイプの学校のようだ。板張りの廊下何て始めて見た。
窓の外に目を移せば、隣の校舎が目に入る。隣の校舎は5階迄ある。つまり、小学校はあり得ない。恐らく高校だろうか?
そんな下手くそな推理で満足していると、廊下の先から何かが来るのが暗闇の中辛うじて見えた。
この時俺は、余計な事を思わずに回れ右をしていれば良かったのだ。だが、俺は思ってしまったんだ。
ひょっとしたら、助けかも知れない。
見知らぬ場所に立たされた言い様の無い恐怖から、孤独の寂しさを感じていたが故の思考だろう。俺はその何かに近付いた。二歩、三歩。それから先へは進まなかった。
否、進めなかった。
何故なら、俺は気付いてしまったからだ。何かは、人にしてはシルエットがおかしく、まるで這うようにこちらに向かって来る事に。
段々と双方の間の距離が縮まったのと、暗闇に目が慣れたのもあって、俺はその正体が分かった。
「ひっ!?」

白目を剥きながらこちらに向かって来るソイツには、下半身が無かった。

「あ、く、ゔえ、くかああああああああ!!」
意味の分からない言葉を発し、両手を使って駆ける怪物。俺はすぐさま身体を反転させーー
「ぐあっ」
焦りからか、それとも恐怖からか。俺は左足に右足を引っ掛け、無様に転んでしまった。絶望的な状況。板張りの廊下に刻まれる足音(手音か?)のリズムが一層早くなった。
俺は怪物のように、腕だけを動かしながら必死に逃げようとする。しかし、その足掻きは無茶だった。追い付かれ、右足を掴まれた。反射的に俺は振り返り、間近で怪物の全体を確認する事に成功した。出来れば失敗してほしかった。口の端からは涎を垂らし、歯の形はバラバラで、大きさも違った。そんな歯で噛まれたら死ぬ程痛いだろうな。
終わった。
嗚呼、どうやら俺はここで死ぬらしい。何がどうなって、何故俺がこんな所にいるのか、何故あんな異形の怪物が存在しているのかーー何もかもが理解出来ないまま、俺はここで死ぬらしい。
願わくば、これが夢である事を・・・。

ぐしゃり。

思わず耳を塞ぎたくなるような不快音が聞こえた。
しかしそれは、俺の身体から発せられた音ではない。らしい。
俺は見た。
怪物の後ろ。暗闇の中から疾風の如き勢いで現れた、
ゴスロリの少女を。
その少女が、目を疑うような速さで、板張りの廊下を蹴り抜く程の脚力で怪物に迫り。どこから取り出したのか、俺の身長の半分位はある鋏を振り上げ、怪物の頭に突き刺したのを俺は見た。
飛び散る紫色の血飛沫。辺りに響く怪物の断末魔。そして、それに合わせるように俺の口から発せられる悲鳴。叫びの二重奏だ。
「落ち着いて」
少女のその言葉を聞いた途端、俺は静かになった。ぴたりと。
まぁ、自分の喉元に、先程怪物の頭に突き刺した、しかもまだ血の滴る鋏を突き付けられたら黙らざるを得ないだろう。
何度も深呼吸し、何とか鼻で呼吸を出来るくらいには落ち着いてきた頃、少女が言った。どうやら、俺が落ち着くのを待ってくれていたらしい。
「私は貴方を殺さない」
出来れば、『危害を加えない』と言ってほしかった。少女の言葉だと、暴力は振るわれる事になってしまう。
その旨を少女に伝える。出来るだけ、やんわりと、刺激しないように。

結果。顔面をグーパンされた。

Re: 微妙な短編集 ( No.8 )
日時: 2015/11/16 00:09
名前: ガッキー (ID: clpFUwrj)

「あまり手こずらせないで」
「・・・・・・はい」
本当は、勝手に殴ってきたんじゃないか。とか何とか言い返したかったのだが、少女がギリギリと握った拳がトラウマとなり、了承しか出来なかった。俺は少女の拳に屈したのだ。笑いたければ笑え!そして少女の拳を食らって俺の痛みを知れ!
せめてもの、恐怖からの現実逃避として、少女の外見を描写してみよう。
少女は黒髪を両サイドで結んでいるが、それでも髪は腰程まであった。髪を解いたら、きっとお化けみたいな長さになる事だろう。
端正、という表現が果たして少女にとって褒め言葉なのかどうかは俺には分からないが、幼女愛好の気が無い俺からしても、少女は可愛かった。お盆の時に会う姪っ子みたいな感覚だ。
着ている服はまぁ、何というか・・・俺には正式名称を知らないので何とも言えないが、上下の繋がっているドレスのような形状の服を着ていた。この学校に適している服装とはお世辞にも言えない。暴力をチラつかせられたら言うけど。
ベタ褒めするけど。
背丈は俺のヘソより少し高い位。しかし、年齢が分からないので、その身長が年相応なのかは計り知れない。身長なだけに。
「さっきは助けてくれてありがとう。助かったよ」
俺は頭を下げて感謝した。いや本当、あそこで少女が現れなかったら俺はあの怪物にムシャムシャされていただろう。やはり覚悟というモノは、出来る人がやるものだ。俺には無理だね。
「礼は要らない」
しかしまぁ、少しだけ予想はしていたが・・・ツレないなぁ。社交辞令でも良いから「どういたしまして」位は言ってほしかった。多分少女は、学校では友達が出来ない性格だな。そう言う俺も、俺も人の事は言えないが・・・。
「と言うか、ここはどこ何だ?」
もう夢ではないという事は分かった。思い知った。
だが、知っても分かっていても、それで納得出来るか?と問われれば、それはまた別問題なのだ。
「正確な名称は分からない。けど、ここは学校」
まぁ、その位なら俺も分かってはいたが。しかし俺は、次に続いた言葉に驚きを隠せなかった。
「時間が進まない、夜の学校」
「・・・は?」
「言葉通り」
と、言われても。
時間が進まない?確かに、そう言われれば納得しなければならないのかも知れない。俺如きの地の文で限りある文字数を圧迫すべきではないのだから、適当な理由を付けて納得すべきなのかも知れない。
しかし、時計がなければそんなの納得は出来ない。加えて、今は夜だ。月の位置も確認していないのだし、時間の進退なんで分かる筈もない。・・・退きはしないか。流石に。
俺がその旨を伝えると。

やっぱりぶん殴られた。次は反対の頬を。学習しやがれ、俺。


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