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- summons! 閲覧数100超感謝です!
- 日時: 2015/12/17 17:40
- 名前: しずく (ID: LTX6Bi5r)
こんにちは。しずくです。
まだ何も書いていなくてすみません。
一応本作の主人公の名前を書いておきます。
汐瀬 拓斗(しおせ たくと)
超現実派の高校生。
…です。
カオスな設定ですが、よろしくお願いします
- Re: summons! ( No.14 )
- 日時: 2015/12/18 17:55
- 名前: しずく (ID: LTX6Bi5r)
————そんな事を考えつつ召喚された生き物は、外見的には至って普通の生物だったので安心する俺。
…まあ普通といっても、しっぽがイナズマ型だったり妙にフワフワしてたり空中に浮いてたりはするんだがな。
「———————————————かっ」
リンが何か呟きながら、フワフワ漂っている生物をガシッと捕獲する。
「かっ…かわいいぃぃ———っ!!!!」
その絶叫と共にすりすりしまくるリン。…馴染みが早い。
『わ、何ですか?誰ですか?えっ?ここどこ?あ、召喚…?』
—————————————————————————まさかしゃべるとは。
しかも妙におろおろしていて使い魔として見るとかなり頼りない。…大丈夫かこいつ。
「リン、お前の怪しげなテキストに、これの名前とか載ってないのか?」
「え?ああ…えーと…あったあった。レイス、だって。基本的な能力は全て揃ってるけど、攻撃力にはいまいち欠ける。状況報告や偵察、治癒などに主に使われる参謀的召喚生物…拓斗、大丈夫?」
お前に心配されると、いよいよ嫌な予感がしてくるな。
攻撃力に欠けるって…偵察や治癒能力は重宝するが、攻撃力はやっぱ必要じゃないのか?
よし。決めた。
——————————————————…チェンジだ。
「…あー。もう一回召喚し————」
「ダメ!」
は?
見るとリンは、レイスとか言う奴を抱きしめて部屋の隅まで退避している。さてはこいつ、情が湧いたな?
「ダメ、絶対だめ。拓斗、この子は使い魔にするべきよ!可愛いしフワフワだし可愛いし治癒力あるし可愛いし」
つまり可愛いんだな。
リンはさらに退避して、杖を構えて俺に向けてくる。本当に譲らない気らしい。俺はため息をついた。
しょっぱなから異世界人とケンカはしたくないし、俺も少し可哀想な気はしている。
…仕方ない。
「…わかった。戻さねぇからこっち来て」
「やったあぁぁっ!」
ぴょんぴょんはねるリン。天真爛漫の笑顔とともに、レイスを俺に返してくる。
- Re: summons! ( No.15 )
- 日時: 2015/12/15 17:49
- 名前: しずく (ID: LTX6Bi5r)
…うん。
とりあえず自己紹介でもするかな。
「えーと、俺は汐瀬拓斗。召喚系魔法師だけど一応人間界出身な」
「私はリン!製薬系魔法師。製薬系だからってナメたりしないでよ?」
それぞれが適当に自己紹介すると、レイスはぴょこんと空中に浮いてフワフワした体をこっちに向けた。
『あ、レイスと言います…名前というか、生物名ですが』
生物名…ああ、そうか。
こいつの名前も決めないといけないのか?
「はいっ!はいはい、はーーーいっ!!」
リンが不意に両手を上げて、思いっきり自己主張してくる。今度はなんだ。
「考え付いたの!この子の名前よ!レイスだから、レイちゃ——」
「可愛い可愛い言っときながらそのクオリティなんだ!?」
レイスだからレイってのはさすがに可哀想だろ。
いや…リンのネーミングセンスも疑うべきだが。
「名前ね…俺、生き物とかペットに名前つけた経験はあんまりないんだよな」
名前…うー。レイスの名前————
「————————あ、そうだ。ミレイでよくね?」
「何でミレイ?」
「え…母さんの美少女ゲームのキャラがそうだったから」
「ひどさはいい勝負だね!?」
- Re: summons! ( No.16 )
- 日時: 2015/12/17 17:39
- 名前: しずく (ID: LTX6Bi5r)
——————————まあそんなこんなで、レイスの名前はミレイになったのだった。
「美少女ゲームって…適当すぎる…レイちゃんがかわいそうじゃない」
とかなんとか、リンはブツブツいっているが、お前の低クオリティな名前よりはましだと思うぞ。
『ミレイ…ミレイ、ですか』
何やら名前をぼそぼそと呟いているレイス…いやミレイ。
名前の発音を間違えまいとするように、何度も何度も呟いている。
自分につけられた、自分だけの名前を心にしみこませるように————。
『———わかりました。今日から私はミレイです。拓斗様にリン様———』
不意に顔をあげそう言ったミレイは、フワフワな体をうれしそうに空中にはねあげた。
『————よろしくお願いしますっ!』
——————汐瀬拓斗、超現実派と言われ続けた友達少ない高校生。
———————異世界で友達がふたりできました。
(一話は終了)
- Re: summons! 閲覧数100超感謝です! ( No.17 )
- 日時: 2015/12/17 17:47
- 名前: しずく (ID: LTX6Bi5r)
-二話へ突入—
異世界に俺が来てからちょっと経った。
————なのに、人間界ではまだ3秒ほどにも満たないらしい。…ここの時間軸どうなってるんだろう。
まあそれは置いておいて、とある日の朝である。
「そうだ、魔法界めぐりをしようっ!!!!!!」
リンの突然のさけびに、ミレイとジャンケン大会を開催していた俺はぎょっとして顔をあげる。
「リン…ついに逝ったか?」
『リン様…ミレイの事わかりますか?』
「ボケ老人じゃないからね!?」
俺とミレイの反応に、ふくれっ面でツッコむリン。
「拓斗もミレイも、魔法界の地理とか観光名所とか知らないでしょ?だから、みんなで魔法界めぐりよ」
ああ、そういうことか。
- Re: summons! 閲覧数100超感謝です! ( No.18 )
- 日時: 2015/12/18 17:53
- 名前: しずく (ID: LTX6Bi5r)
「絶っっっっ対楽しいって!観光だよ観光!」
「別に…興味ないし」
『ですね』
あっさり却下した俺とミレイをにらんでいたリンが、不意に立ち上がって俺を指さした。
「じゃ、じゃあ問題っ!私の家とかがあるここは、何という都市でしょう!」
知らねえよ。
俺の疑問の視線に、リンが勝ち誇った表情で腰に手を当てた。
「ほら見なさい!住人たるもの、自分の住む場所を知らないでどうするの!」
別に知らなくても生きていけるし、俺は住人じゃなくて異世界転生した人間だからな?
しかしミレイはリンの言葉に深い感銘を受けたようで、
『リン様…!あなたは素晴らしい方ですね!ミレイは一生ついて行きますっ』
とかいいながらリンの周りを高速で回っている。マジかよ。
「拓斗、これで1対2だから、魔法界めぐり決定ね!」
リンがそう宣言して、高笑いをしながら俺の腕をひっぱってくる。
『拓斗様〜、行くだけでも行きましょうよ?』
————と思ったら、ミレイまで誘っていた。
—————————————やれやれ。仕方ないな…行くだけ行って、ちゃちゃっと帰ってくるか。
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