コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

summons! 閲覧数100超感謝です!
日時: 2015/12/17 17:40
名前: しずく (ID: LTX6Bi5r)

こんにちは。しずくです。
まだ何も書いていなくてすみません。
一応本作の主人公の名前を書いておきます。

汐瀬 拓斗(しおせ たくと)

超現実派の高校生。


…です。
カオスな設定ですが、よろしくお願いします

Page:1 2 3 4 5



Re: summons! ( No.4 )
日時: 2015/11/20 17:44
名前: しずく (ID: LTX6Bi5r)


「ごめん—————杖の操縦ミスっちゃったぁ」
不法侵入して早々、思考回路を疑いたくなるような言葉を言った少女。
…杖?杖って何だよ?ていうか、ここ七階だぞ。どうやったら———


———どうやったらそんな、木製の馬鹿でかい『杖』と一緒に飛びこめるんだ?


——————そう。
この名も知らぬ少女は——繊細なデザインが施された、木製の馬鹿でかい『長杖』を持っていたのである。
(…こんなの、冒険系のゲームキャラくらいしか持ってないぞ…)
オタクか。
ゲームとかアニメとかに憧れてるやつか。
必死に思考回路を働かせる俺をまっすぐに見て————少女は今度は、向日葵が咲くような笑顔を見せた。
「あの、私はリンっていうの、よろしく。……ねぇ——————————————————私と、『冒険』しない?」

Re: summons! ( No.5 )
日時: 2015/11/20 20:59
名前: しずく (ID: LTX6Bi5r)


ガラスを割り散らして俺の部屋に突っ込んだ、馬鹿でかい長杖を持った茶髪ツインテールの少女———否、リン。
リンは俺に微笑み言葉を紡いだ————これからの俺の人生を一掃するような、『破壊』のようでいて『始動』の一言を。
「ねぇ———————————————私と、『冒険』しない?」
俺の答え?…決まってるだろ。
数学よりも簡単に、導き出された一つの解を————
「—————————うん、ごめん俺そーゆーの無理だわ」
「ここで拒否るっ!?」
俺に笑顔と共にあっさり断られたリンが、想定外!という顔でツッコんだ。
何が想定外だよ。今のこの状況でそんな発言されたら、どう考えてもイカれてる奴だろうが。
そんな奴に怪しさ満々の発言されて、誰がYESと言うってんだ?
「嘘…嘘だ…ドラマとかアニメでは、こういうところはちゃんとYESって言ってるじゃん!」
床に突っ伏してブツブツいっていたリンが、怒ったように反論してくる。
「ドラマやアニメと現実を一緒にすんな。あれは、YESって言わないと話が進まないから答えさせてんだよ」
俺に容赦なく論破されたリンは、再び打ちのめされたように床に突っ伏した。
「そんな…それじゃあまるで、ドラマやアニメが作り話みたいじゃない」
「…お前、あれ全部実話だと思ってたの?」
…何なんだこいつ。まるで、ドラマやアニメの仕組みを知らないみたいな言い方をするな。
「うぅぅ…とりあえず!」
がばっと起き上がったリンが、勢いよく俺を指差した。
何を言われるのかと身構えると——————次の瞬間、リンは思いっきり『土下座』をしたのだ。
土下座だぜ土下座。DOGEZA、ドゲザ…うん、何度変換してもこの形は土下座だな。
「お願いします!!私と一緒に、冒険して下さいっ!!」
急に下手に出てきた。…まさかこいつ、意地でも『冒険』とやらをさせるつもりか?
「だから冒険って具体的になんなんだよ!」
思わず話に乗ってしまった俺に、リンがパッと顔を上げて笑った。


「うーん…簡単に言うと、サモナーになって魔法を使ってほしいんだ」


——————————誰か、精神科医と警察を呼んでくれないか?
いや、いっそ涼太を呼んで倒してもらうか。
電話すればくるだろ、涼太。
いや…俺の手には負えない、とんでもない『らすぼす』が来たみたいだよ———って言ったら、あいつ来るかな?

Re: summons! ( No.6 )
日時: 2015/11/21 15:05
名前: しずく (ID: LTX6Bi5r)


————サモナー。
聞いたことがあるようでいて、意味はあいまいにしか知らない言葉だ。
「…っと、英和は…あぁ。あったあった」
棚から英和辞典を取り出し、『サモナー』を調べる俺。
その結果————


サモナー・召喚師、または召喚士。
魔法陣などで様々な生物を呼び寄せる(召喚する)とされる、物語などに出てくる架空の存在。
【召喚:summons】


——————————————————…マジかよ。
「———で…お前は俺に、コレになれと?」
辞典を閉じリンを見やって、彼女がまだ土下座をしていたことに気づく。
「ちょ…もうそれいいから。何か俺が悪者みたいだろ」
ようやく顔を上げたリンは、俺を見てうなずいた。
「そう。それになってほしい訳なの。やり方とかは私が教えるし、『あっちの世界』に行けば大体わかるだろうし」
だからお願い!と、再びリンは土下座した。
……………まず、今の言葉の5,6か所を全力でツッコミたい。
「あっちの世界ってのはなんだ」
「えーと…私みたいな魔法師が暮らしてる世界なんだけど。いわば魔法界、ってやつ?」
…とりあえず物事を穏便に済ますために、こいつが異世界から来た魔法使いって事は仮に認めておこう。
早くこいつを精神科医に送らないと、いよいよヤバいかもしれないからな。
「で…お前もサモナーなのか?」
「ううん、私は製薬系なんだけど…あぁもう!説明してると長いし、読者の人も困っちゃうから、とりあえず魔法界に来てくれる?」
言いかけた言葉をじれったそうに飲みこんで、リンは俺の手を掴んでひきよせた。
ハーブの様なさわやかな香りが、一瞬立ち上る。
そしてもう片方の手で、さっきの杖を持った。
…何する気だ?まさか本当に、異世界に行く気じゃないだろうな。

Re: summons!(修正) ( No.7 )
日時: 2015/11/24 17:39
名前: しずく (ID: LTX6Bi5r)

リン達が暮らしてるのは、物語の中にしかなさそうな『魔法界』。
そこには、三つの職業が存在するらしい。
ひとつは、「魔術系」魔法師。普通に、魔法とか使う奴。
こいつが一番ノーマルなやつなんだそうだ。
二つめは、「召喚系」魔法師。文字通り、色々なモンスターとかを召喚できるんだそうだ。
で、俺が頼まれたのはコレらしい。どうもパッとしないし、どうせなら王道(魔術系)をやりたかったな。
—————そう思って、リンに文句を言ったら、
「ごめん、魔術系はもう、国が定めてる『定員』にきちゃってるんだ」
だそうだ。
この世界に住む人間の職業は、ちゃんと国ってのが管理してるらしく、一定の職業がかたよらないようにするために、「定員」ってのがあるんだそうだ。
まったくなんなんだ、「国」だの「定員」だの次から次へと。
……ごめん、話が脱線した。
で、三つ目が「製薬系」魔法師。こいつは薬とかを植物から生産すんのが得意な職業。
リンは製薬系らしい。なんでこんな一番地味そうなのになったんだ?
そう思ってまたリンに聞いてみると、「この世界の人は、拓斗みたいに自分で職業を選べないの。生まれた時から、職業が自動的に出来てるんだ」とちょっと残念そうな顔で言われた。————いや、俺も自分で選んだっつーか、お前に勝手に召喚系にされたんだけど?
ま、製薬系よりはいいけどな。


さて、以上の事柄を————————————俺はいつのまにか来ていた「魔法界」で聞かされたってわけだ。


…最後の最後でのサプライズ発言、びっくりしたか?
びっくりしたとしても、しなかったとしても、残念だったな————俺はそれ以上にびっくりしたんだよ。

……汐瀬拓斗、超現実派と言われまくってきた高校生。

———————…異世界転生をたった今体験しました。

Re: summons! ( No.8 )
日時: 2015/11/24 17:34
名前: しずく (ID: LTX6Bi5r)


しずくよりお知らせ

上記のスレッド、修正しました。
すみません


Page:1 2 3 4 5



この掲示板は過去ログ化されています。