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- 初恋の雨空
- 日時: 2016/01/05 15:53
- 名前: ちな (ID: SI2q8CjJ)
初恋を・・・しました・・・
あの雨の日から・・・忘れられない。
そっと傘をわたしてくれた・・・・
_*初恋の雨空*_
おはこんばちは!ちなと言います。
男女2人の恋愛がメインです。
それではよろしくおねがいします。
_*登場人物*_
・四宮 一花(しのみや いちか)
中学二年生。元気で明るい&ドジっ娘。
・風谷 輝(かぜたに ひかる)
転校生。身長が低く、女子から可愛いと評判。ケーキ屋の息子
・宇佐見 真子(うさみ まこ)
一花の親友。幼なじみの彼氏あり。
・藤谷 真斗(ふじたに まなと)
少し不良系のチャラ男。輝の初めての友達。
・河端 琉生(かわばた るい)
メガネの真面目キャラ。真斗とは幼なじみ。
・神谷 悠里(かみや ゆうり)
サッカー部のエース。一花に片想い中。
・柊 ふみ(ひいらぎ ふみ)
モデルで大活躍中。輝とは小学のときの同級生。
- Re: 初恋の雨空 ( No.1 )
- 日時: 2016/01/02 18:00
- 名前: ちな (ID: SI2q8CjJ)
ザァァァ−!!!
「ねー、置き傘・・・持ってたりなーんて。なんちゃって・・・」
「ばーか。一花に昨日貸したんじゃん。それも忘れるなんて。」
「デスヨネ・・・。」
そう六月下旬の雨は・・・止むこともなく・・・
というか強すぎていた。
「バカだ。あたしは・・・」
こう呟いちゃうのも・・・意味ないと思うけど。
そこに相合傘して帰るカップルがいた。
−あんな一目を気にせず堂々となんて・・・・
−恋はしてみたいよ・・・今まで一回もした事なんて・・・・
「あ・・・小ぶりになってきたかも・・・っ。よーしっっ」
思いっきり前のカップル抜かしちゃうもんねー!
そして・・・そして・・・駅まで猛ダッシュー!!
−五分後−
「びええ・・・」
五分も・・・もちゃあ・・・しないじゃん。
とりあえずここのケーキ屋さんのとこ閉まってるるみたいだし・・・・
雨宿りだけでも・・・・・
「大丈夫?」
ケーキ屋さんから出て来たのは私よりちょこっとだけ背の高いうちの男子の制服きた童顔の男の子だった。
その時・・・ついドキドキして・・・
「こんなに濡れちゃって・・・・あー。顔赤いけど熱あんの?」
「ううん。大丈夫ですから・・・っ・・・」
「大丈夫くないから。家どこ?。」
「駅の・・・近く・・・です・・・。」
「んー・・・なら早く帰りな。」
「え・・・あの・・・傘いいんですか。」
「無くてヘーキだからっ。早く帰りなよ」
「ありが・・・と」
わらって返すと照れたようでうつむいた。
そんな反応されると返ってこっちまでドキドキしちゃうよ・・・
家の前に彼がいた。
駅の近くにスーパーがあったから買い物しようとして・・・
どうしよう・・・私・・・・っ・・・・
追いかけて傘返したかったけど・・・見失ってしまった・・・
雨音だけが耳に響いて今も離れない・・・・
- Re: 初恋の雨空 ( No.2 )
- 日時: 2016/01/02 20:08
- 名前: ちな (ID: SI2q8CjJ)
「それって・・・恋なんじゃないかな」
私、四宮 一花。
お母さんがつけてくれた名前の一花は1つだけの花という意味。
「傘・・・・どうしよう・・・たぶん同い年のはず。」
「隣のクラスにもいなかったんでしょう?。」
「うん・・・。」
今日は晴れてて青空だった。
「はっ・・・あれって・・・雨降ると限定で現れるんじゃあ・・・。」
「一花・・・頭大丈夫なわけ?。」
-*あれから一週間*-
全然見つかんないし・・・
「我が2年2組に入る新しい転校生を紹介する!。」
転校生なんて・・・しーらない・・・
「えっと・・・」
「四宮!寝てないで顔を上げろ!!。」
「は・・・い・・・。って・・・・」
「あ・・・あの雨の時の・・・」
「こいつは風谷輝だ。かぜたにひかるな。」
「あ。ええっと。よろしくお願いします。」
「席はあの・・・さっき寝てた四宮の隣だ。窓側の一番後ろで分かりやすいだろ?。」
「は・・・はい・・・。」
「それじゃあ。時間過ぎてたので朝の会は終わる。日直!。」
「立腰!・・・礼」
「ありがとうございましたー。」
ガラっ—
わーわー
「超かわいいよね!。」 「輝くんだっけ?。」
きゃあきゃあと騒ぐ女子たち。
「あ、傘、ありがとう。ええっと・・・風谷くん」
「いいよ。別に。」
「ええっと・・・」
「ん?なに?。」
「ナンデモゴザイマセン。」
「ちょっと!怒らせてんじゃない。」
「わー。真子!。」
親友の宇佐見真子。
「風谷くん、傘のことで怒ってんじゃないの。」
「う・・・。」
そうかもしれません・・・
「あ、四宮。」
「先生?。なんか用ですか。」
「風谷に帰りに学校案内してやってくれ。」
「ええ?普通男子じゃ・・・。」
「ほんじゃあ、よろしく頼む。」
ぽん。と肩に手を置かれ・・・
「チャンスじゃん!」と真子が言った。
********
「風谷くん・・・。学校案内するから来て。」
「あ、ああ。」
********
「風谷くん、ここが図書室で・・・。」
「ああ」
全然笑ってくれないし・・・・
もっ・・・もしかして・・・・
「風谷くん、ありがとう!。」
「はァ!?何言ってんだよ突然・・・。」
「なんか嫌われてるかもしれないけど・・・それでも嫌とか言わないじゃん・・・。」
「いや・・・別に嫌ってねーし!。」
「え?だってつまんなさそーな顔してたよ。」
「いやだからっ・・・べつに嫌いだとかじゃないから。」
て言うことは嫌われてるんじゃないんだ〜
「良かったあ・・・。風谷君に嫌われてたかと・・・」
「輝!。」
「えっ?。」
「俺、親離婚したから、苗字変わったから・・・」
「うん、じゃあ・・・私は一花ね。輝っ!。」
一瞬、輝の顔が赤く見えたのは気のせいか・・・
それとも・・・・
「い・・・いち・・・」
ごくっ−
「いちごが植えてあるんだな。」
ガクッ−
「なんでそこでいちごなわけ?。」
「はー?いーだろ別にっ。」
「あーあ、誤魔化すなんてヒドイわー。」
「行くぞ、四宮。」
四宮・・・。
名前って呼ばれただけでも緊張しちゃうんだな・・・
私、恋がなんだか掴めそうかも。
「うん!。」
- Re: 初恋の雨空 ( No.3 )
- 日時: 2016/01/02 20:41
- 名前: ちな (ID: SI2q8CjJ)
「おはよ〜!。」
「・・・はよ。」
「輝ちゃーん?だっけ?よろしく〜♪。」
「・・・ダレですか・・・。」
「同クラの藤谷真斗。席が俺、キミの前。」
「じゃっ・・・じゃあ・・・」
−ぐいっ
「まあまあ、一緒に登校しよ?なっ!」
「離せ・・・・」
すると後ろから声が聞こえた。
「おまたせ。真斗。」
「おっーす!。」
そこにいたのは、賢そうでなおかつ、童顔(俺も言えないけども)
がたっていた。メガネをかけていて坊ちゃんぽい髪に
白衣似合いそうな雰囲気の奴だった。
「こいつも今日、一緒に行くぜ。」
「河端 琉生。るいでいい。同じクラスだ。」
「おお。見たことあっけどさあ。隣だし・・・。」
「俺は?。」
「真斗だっけか。俺の前とかいなかったぜ。」
「あ、きのー、保健室行ってたわー!」
と一人でげらげら笑いだす。
なんだこいつら・・・真面目と不良っぽい奴。
*_*_*_*_*_*_*_
「ようっ。」
「お、おはよう・・・。」
隣の女子はうつむいて答えた。
あの日の事を思い出すとはずかしいか。
「ようよう、輝ちゃんよー。」
「うっせーよなんだよ・・・。」
「あ、四宮とるんだったら早くしな。あーみえてモテる・・・。」
と、横を指さす。
四宮は準備を終えてて、机に隠した手紙の枚数を見ては・・・
「はあー・・・」っとタメ息をついていた。
「四宮のこっそりついたあだ名はエンジェル。ふいにあの笑顔で話しかけられるとキュンキュンするんだとよ・・・。」
向こうでは・・・四宮は宇佐見と話していた。
「こっそりあの笑顔を遠巻きに拝む奴もいるってこと。」
「俺は関係ないね・・・。」
「なにがなにが・・・どうしたの輝?。」
「ん、あれだよ。」
わらいながら話す四宮を指さす。
「あー。ライバル多いけど頑張りな。」
「琉生まで・・・。」
「そーそー。」
でも・・・俺の初恋は・・・・
確かに、こいつらの言うとおりに・・・
隣の席のやつ。
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