コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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chocolat amer
日時: 2016/03/06 20:38
名前: どみの こん (ID: kwjWR4CH)

皆様、こんにちは。
クリックありがとうございます^_^

この小説は作者が2名の、合作です。
‘どみの’と、‘こん’が1レスごとの交代でストーリーを進めていきます。

ジャンルは学園ものです。
題名の「chocolat amer」というのは、フランス語で「ビターチョコレート」の意味です。

作者が2名おりますので、つじつまが合わない点や、話の方向性がよくわからなくなる恐れがございますが、なるべくそういうことの無いようにしていきたいと思います。
もしおかしい点などに気づきましたら、レス番号を指定してお知らせください。

コメントは大歓迎です!!
両作者ともまだまだ新参者ため、今後の力の向上のために参考にさせていだだきます。
荒らしやなりすましはご遠慮ください。

それでは、どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m


《お客様》
・椎名新龍 さん
・K(*^▽^*) さん

《どみのの他の作品》
・ラジオの中から

《こんの他の作品》
・私の好きな、あいつ。
・気まま自由な短編小説
・空腹キケンちゅういほう

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Re: chocolat amer ( No.1 )
日時: 2016/03/05 10:51
名前: どみの (ID: 99568qQj)

「ひっく、ひっく」

ある冬の日の放課後。
私は、教室の隅で泣いていた。

些細なことがきっかけで親友と喧嘩してしまった。

親友は怒って帰ってしまい、教室には私一人。

泣くのを我慢しようと思ったけど出来なかった。

腰が重く、帰る気にならない。

このまま、ここに居座ってしまおうかな…
完全にヤケクソになっていた

とのとき…
「失礼します」

誰かが教室の扉を開ける音がした。
そして、一人の男子生徒が中に入ってきた。
その人は、初めて見る人だった。

「あれ…人いたんだ。誰もいないと思ってた。」
「すっ、すいません」
「いや。大丈夫だけど。俺、3組の一ノ瀬 建。今日の日直当番で全部の教室の見回りしてただけだから…」
「わっ、私は、二宮 凛」

「こんなこと、聞いていいのかわかんないけど…二宮さんひょっとして泣いてる?」

やっばり…誰の目から見ても泣いたのわかるよね。

「うっ、うん…」
「まぁ、なんで泣いてるのか言いたくないだろうけど、下を向いてるのはよくないよ。これあげるから、元気だしな」

そう言って、彼が差し出したものはチョコレートだった

Re: chocolat amer ( No.2 )
日時: 2016/03/05 12:38
名前: こん (ID: 07Anwjr8)

「それじゃ。」

私にチョコレートを渡すと、笑顔で片手を上げて教室を出て行ってしまった。

「…あ。」

私はお礼をいっていないのに気づいて、慌てて廊下を見る。

彼の姿はない。

私のクラスは1組。

きっと見回りはここで最後だったのだろう。



私は席に戻ってチョコレートの箱を開けた。

一口サイズのチョコレートが12個、綺麗に並んでいる。

私はそのうちの一つをつまみ、口へいれた。

「…甘い。」

ちょっぴり苦めのビター味。

でも舌の上で溶けていくチョコレートは、

とっても甘く感じた。



「一ノ瀬健。」

彼の名前をつぶやいてみた。





高校1年の1月。

少し見慣れてきてしまった高校での日常が、

変化を始める予兆であった。


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