コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 華龍学園のgdgdな日常
- 日時: 2016/08/02 21:31
- 名前: 花子 ◆jNtKvKMX4g (ID: XL6hbgia)
どうぶつの森の方から来させていただきました(=゜ω゜)ノ
知ってる人はこんにちわ、知らない人は初めまして、しおりんこと花子です(`_´)ゞ
オリキャラ募集してます……が、もしかしたら酷い扱いになるかもです。まぁ作品読めばわかります。
オリキャラ作る場合はツッコミかボケか書いてくれると助かります(ー ー;)
前にもなんか書いてました〜考えるの面倒になってやめたけ((ry
そんなこんなでよろしくですますd(^_^o)
あ、題名変えました(⌒-⌒; )
登場人物、主人公は学園なので章ごとに変わります(紛らわしい)
第1章「ナノの青春」
>>1-4
第2章「吾輩は猫である」
>>12-18
第3章「瀧川 夢路の悩み」
>>24-31(まだ途中)
幕間
>>5
所々に友達との会話が混じっています( ^ω^ )
いつも見てくれる彼女(彼)達に感謝m(_ _)m
- Re: 華龍学園のgdgdな日常 ( No.36 )
- 日時: 2016/08/02 21:40
- 名前: 花子 ◆jNtKvKMX4g (ID: XL6hbgia)
「何アホ面してるんですか先輩」
かなりの毒舌だが。
「あー残念。じゃあ名前だけでも教えてくれる?」
「………如何してもといいのならいいですよ」
ツンデレの代名詞いただきましたー!
しかも顔を赤らめて……なんてことはない、ものすごい真顔で。
何このかわいい生き物っ!いじめたい!
「先輩?さっきからアホ面が過ぎます。それでもプリンスなんですか?」
あ、俺プリンスだった。言われて気がついた気がする。
俺の名前はあっちは知ってるってことか。じゃあ自己紹介の手間が省けたな。
にしても、この女子生徒、そういえばどっかで見た気がしてきた。人の顔は覚えてない派だけど、どこかでなんか………
- Re: 華龍学園のgdgdな日常 ( No.37 )
- 日時: 2016/08/04 11:22
- 名前: 花子 ◆jNtKvKMX4g (ID: XL6hbgia)
「えっと……ごめん、ボーッとしてた。そんで名前は?」
「……咲原 花音です。名前の方は恥ずかしいので、苗字で呼んでください」
咲原……咲原……咲原……?
あっ!
「あぁあ!思い出したっ!」
「なっ何をです………?」
記憶力に自信がない俺だが、名前で完璧に思い出した。
「君、菜野花 美希ちゃんの彼氏さんっ!」
「えっ!?ナノの彼氏!?」
「えっ!?違う?」
「わっ私は女子ですが?」
「……思い出したぁー!」
「……まさか覚えていたんですか?私のこと。ナノの彼氏ではないですが、いつもナノと一緒にいます」
俺の記憶は(一部間違っていたが)当たっていたのか。
奇跡が起こった気がする。どれだけ記憶力に自信がなかったのだろう。
「先輩、もしかして……もしかしなくてもナノ狙いですか?ナノは諦めたほうが賢明だと思われますが」
「え?菜野花ちゃん狙い?咲原ちゃんもおかしいこと言うねぇ」
「違うんですか?あ、写真集売ってるの私じゃないですよ」
「なんのアピール!?」
「先輩、さっきまで寝ていたんですか?」
「唐突に話題そらすね……うん、寝てたよ」
「眠気覚ましに飲み物、飲みますか?」
そう言って咲原ちゃんは(飲みかけらしき)炭酸飲料のペットボトルを差し出してくる。
………これは「間接キス」だと分かってやっているのか。
咲原ちゃんの様子としてはただひたすらに笑顔だ。怪しい笑みにも見える。
………………からかっているのか。
「うん、ありがとう」
ここで恥ずかしがってたら先輩のプライドがすたる。
内心スゲェ恥ずかしいのを我慢して笑って受け取る。そしてそのまま口をつけた。
「ッッッップハッ!甘っ!」
もともと甘いものはそう好きではない俺は、いただいた炭酸飲料を一口でやめてしまった。
あー申し訳ない。
「…………!?」
俺が飲むのは予想外だったのか、咲原さんは顔を真っ赤にしている。
俺もそれを見て真っ赤になって黙ってしまう。誰だ、俺を「チャラい」だとか言った奴は。
本当にチャラかったらここで赤面しないで笑えるはずなのだが。
「………はい」
一応声をかけてペットボトルを咲原ちゃんに差し出す。
咲原ちゃんは無言のままで受け取った。
「………本当に飲むとは思ってなかったのでビックリしました。よくよく考えたらこの先輩チャラいで有名なことを思い出しました」
咲原ちゃんは俯きながら話す。
俺は反応に困り、とりあえず頷いた。
「………あ、うん……?」
すると、咲原ちゃんは俯いていた顔を上げ、好奇心でキラキラさせた瞳を見せた。
…………うん?
- Re: 華龍学園のgdgdな日常 ( No.38 )
- 日時: 2016/08/04 11:32
- 名前: 花子 ◆jNtKvKMX4g (ID: XL6hbgia)
…………うん?
「でも、先輩、チャラくもなんともないですね!凄い赤面してました!先輩、実はかなりの「ピュア」っ子ですね!」
「えっ!?ちょっ?もしかして、俺のカッコいいイメージ咲原ちゃんの中で崩れてる!?」
「ハイッ!先輩のこと、今、可愛いピュアと、再認識しました!」
「ちょっ!?や、やめて!?」
「無理です!」
俺はひとつ、ため息をついた。
これは案外ヤバ目の女子に出会ってしまったのかもしれない。
「ところで、先輩の名前はなんですか?」
知らなかったのか………。プリンスということは知っておきながら………....。
「瀧川、夢路です」
「夢路先輩、よろしくお願いしますね!」
呼ばれた。下の名前で。
俺、いつとはそっちの名前で呼ばれるの嫌なはずなんだが、咲原ちゃんに呼ばれると、嬉しい気もする。
とはいえやっぱり仕返しだ。
「もちろん。咲原ちゃ……カノンちゃん」
赤面するカノンちゃん、名前が自分に似合ってないとでも思っているのだろうか。
なんでもいいが、とりあえず、お互いを面白いと思っている2人の関係は、まだまだ続きそうだ。
- Re: 華龍学園のgdgdな日常 ( No.39 )
- 日時: 2016/08/07 08:34
- 名前: 花子 ◆jNtKvKMX4g (ID: XL6hbgia)
幕間
____
「ナノ!ただいま」
「あっ!咲ちゃんお帰り!」
今日の体育は外でソフトボール投げ。
咲ちゃんは体操服を忘れたとかで休みなことをいいことに、中庭の方に行っていた。
多分だけどベンチで休もうとしたのだろう。
「咲ちゃん、ベンチ空いてた?」
「ううん、なんか2年生の脱出魔がいてベンチで寝てた。イラついたから起こしてからかってやった」
「手厳しいね〜」
「そうそう、あんたの好きそうな俺様だったよ(嘘)」
「え?あ、でも私3次元には興味ないやぁ」
「…………そろそろ彼氏作りなよ」
咲ちゃんはため息をつき微笑んだ。
「まぁ、3次元の男子でもあんたに惚れてない珍しい部類だったけど」
「えー私に惚れる男子なんていないでしょー?」
思ったことをそのまま口にすると咲ちゃんは先ほどとは違う、心底困っている感じでため息をついた。
「…………そろそろ自覚して」
「へ?」
「なんでもない。やっぱり自覚してない方がナノらしいね」
「…………うん?」
「ははっ!この話終わりっ!」
そうして咲ちゃんは笑って、小声で呟いた。
「面白い人だったなぁ」
咲ちゃんは、多分だけどベンチで2年生と何かあったのだろう。
深く探索するのは趣味ではないので黙っていた。
でもそれは、もしかしたら近い将来、咲ちゃんの隣で笑っていられるのは自分じゃなくてその2年生だと思うと怖かったからかもしれない。
- Re: 華龍学園のgdgdな日常 ( No.40 )
- 日時: 2016/08/13 18:31
- 名前: 花子 ◆jNtKvKMX4g (ID: XL6hbgia)
第4章 咲原 花音は平凡が好き
いつからだろう。
私の周りがこんなにも賑やかになったのは。
「咲ちゃん?寝てる?珍しい……」
「んぁ?ナノ?うん、おはよう」
私と同じ寮に暮らす「菜野花 美希」。苗字が「ナノハナ」なので、私は菜野花 美希のことを「ナノ」と呼んでいる。
対してナノは、私の名前が「咲原 花音」なので「咲ちゃん」とそのまま呼んでいる。
小学一年生からの仲なのだが、それぞれ名前で呼ぶことはそうそうない。
私なんて、「花音」とかいう可愛い名前にコンプレックスがあるぐらいだ。
私は、経歴も見た目も可愛くない。
私はスポーツウーマンである。自分で言うのも変だけど、運動のことに関してはなんでもできる。
私自身も体を動かすことが好きなので、髪もバッサリ切り、眼鏡からコンタクトに変えている。
しかも結構な長身なので、黙っていれば男子に間違えられることも少なくはない。
「ナノは可愛いよなー」
憧れの意味も少し込めて、ナノを見る。
「?咲ちゃんも十分可愛いと思うよ?ていうかまだ寝ぼけてるの?」
ナノは全然自覚してない。
…話を変えるが、この学園の小学校の頃から2人で食堂に向かうのは定番になっている。
食堂は、早い時間だとあまり人がいなくてすいている。
ナノはとある事情から学園のアイドルなので不用意に人が集まっている場に姿を現してはいけない。
まぁ、ナノには自覚がないからいつもさり気なく制限しているのは私なんだけど。
私はそうもてる方ではない。男子には「友達」としての人気はあるが、モテとは違う。
だから、ちょっとナノのそばにいると反感を買ったりするのだが、まぁこれも運命、と潔く受け入れている。
ナノに彼氏が出来てくれたりしたら、ちょっと寂しいけど私は楽になる。
でもやっぱり寂しいのでいつもそのことを言いかけて終わってしまう。
「咲ちゃん、どこまで話したっけ?」
「あ、俺様?」
「うん。クリア、出来たんダァー!」
「へー!良かったじゃん?」
「うん!」
咲ちゃん、と無邪気に笑うナノは、私の心配などまるで知らないようだ。
「ナノ、そろそろ教室いかない?」
「あ、賛成!ご飯食べ終わって暇だったんだよねぇ」
「ナノって意外に大食いだよね………」
「うんっ!まだまだいけるよ?」
「太るからやめときな」
「えー!」
ナノは「私太る体質じゃないよぉー」とジタバタしている。家というか寮ではゴロゴログダグダで、学校ではジタバタばっかりで、運動量すごいとたまに思うこともあるが。
ナノは高1にしては小さ……小柄な方なので、たまに上目遣いでこちらを見てくると、小学六年生か?と言いたくなることがある。
なのに結構動くもんだから大したものだ。
体育系の定めなのか、運動量のことしか考えてなかったが、これがまず1人目の私の周りの騒が……いつも楽しそうな人だ。
「教室くるの久しぶりなきがするわ」
「そう?あ、連休だったっけ?私乙女ゲームしてたから覚えてないやぁ〜」
「………ナノ?ゲーム廃人になってないよね?」
「………?なんのこと?」
ふとした時に気付いたらなってそうでめちゃめちゃ怖い。
ナノは天然だからちゃんと管理しないと……。
私はそう心に誓いながらドアに手をかけ、開いた。
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