コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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粉雪[コメ募集中☆*・:]
日時: 2017/03/26 10:37
名前: ましゅ ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)

☆*・:・*☆


こんにちはこんばんは、ましゅです。
開いていただき有り難うございます。

主にコメライ新のほうで活動しているんですが……こちらで書いてみたいと思い投稿しました!
初めに言います。駄作です。


--profile--

>>21




--お客様--

*てるてる522様
*鐶様
*薄葉あた丸様
*みかんさいだーくろーばー様
*ねこま様
*マル彦様

>>39にコメントあります!
来てくださり有り難うございました♪またよろしくお願いします<(_ _)>







--☆*・:Episode:・*☆--

*Character*…>>1
*prologue*…>>2

*original character*…>>27 高城塔子(鐶さんから


**


第1章:別れと出会い
>>3-7>>10

第2章:校外学習
>>12-13>>15-19

第3章:初めてあった時
>>22-23>>30

第4章:曇り
>>31>>34>>41-42>>46

第5章:片思い
>>47-51

第6章:彼と彼
>>53-55>>58>>60>>64

第7章:気持ちと答え
>>65-67>>70>>73>>75>>78-79

第8章:無言の微笑み
>>85-90

第9章:本心
>>93-94>>98>>103

第10章:静かな雨
>>104>>107-108>>110>>115>>118

第11章:誰のせいでも
>>119>>122-123>>125-127>>130-133>>137-138


番外編…>>134

———*


17/01/03.タイトル変更。「恋心」→「ある2人の恋模様」。
     参照100突破有り難うございます!!

17/01/07.やっと構造が固まってきて…タイトル変更。
     参照200突破有り難うございます!!

17/01/09.参照300突破有り難うございます!!

17/01/14.参照400突破有り難うございます!!
17/01/18.参照500突破有り難うございます!!
17/01/22.何度もすみません、タイトル変更です。中々良いものが見つかりません……(・・;)
     参照600突破有り難うございます。
17/01/28.参照700突破有り難うございます。
17/02/04.参照800突破有り難うございます。


———*



——よろしければ、「粉雪」に目を通してくださると嬉しいですO(≧▽≦)O♪






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Re: 粉雪[コメ・オリキャラ募集中☆*・:] ( No.122 )
日時: 2017/02/04 20:03
名前: ましゅ ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)

58.


———



今日も練習試合があった。森原中学校との対決。
森原中学校は全国大会までは行かないものの、私たちと同じように——地方大会準優勝、という記録を持っている。
5人ずつ並んだ後、「お願いします!」という声が女子バスケ部と女子バレー部のいる空間に響く。

ジャンプボールにはゆん先輩が出た。私はリングに近い所で待機していた。


私たちバスケ部のサブメンバーの一人が、ボールを垂直に放り投げる。
ゆん先輩と、相手チームからジャンプボールに出た3年生の視線が真上のボールに突き刺さる。
同時にジャンプした2人。だが、ゆん先輩の方が圧倒的に身長が高く——私たちが攻める方にボールが届く。心奈先輩がそのボールを受け取り、ドリブルをしながら前に進んだ。
ポイントガードの心奈先輩が得意の俊足で相手チーム数人を抜き、先輩は私にパスを出す——。

パスされた後、リング近くにいた私はすぐにリングへオレンジ色のボールを投げる。

それは惜しくもリングにはじかれ、ゴールにまでは至らなかった。
そのボールを危うく相手チームに取られそうになったが、ゆん先輩が電光石火の早業で受け取った。

心奈先輩や未沙先輩が「ゆん行け行けー!!」と大声で叫んでいる。

その言葉を背にゆん先輩がリングへ向かってボールを放る。


ゆん先輩が放ったボールは、リング内をぐるぐると回ってから——白い網に吸い込まれた。


その瞬間心奈先輩がゆん先輩のもとへ向かい、ハイタッチを交わす。
やった、と私も呟いた。


ピッ、とホイッスルの音が鳴り響く。
エンドラインから相手チームがボールを投げる。そのボールは同じチームの人が受け取り、そのまま走っていく。

パスをしたときの緩めのボールを、私は見逃さなかった。
横から奪い、私はそのまま攻める。

Re: 粉雪[コメ・オリキャラ募集中☆*・:] ( No.123 )
日時: 2017/02/04 23:38
名前: ましゅ ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)

59.


———



前を走っていた——羽奏ちゃんにボールをパスする。
羽奏ちゃんは長距離からのシュートが得意。後ろや横に相手チームが数人見はる中、決まったらスリーポイント入る距離からボールを放った。

——そのボールは惜しくもリングに当たって床に落ちる。丁度落下地点にいた私はそのまま左足で踏み切り、片手でシュートした。


そのボールは……ふわっと網を揺らした。
ボールを投げた瞬間下を向いた私は、羽奏ちゃんやゆん先輩たちがうれしがっている様子で状況を飲み込む。

「入った……!」

最近決まらなかったシュートが決まった。

その快感はずっと得られなかったから、思わず飛び跳ねてガッツポーズをしてしまう。

制限時間は8分で、現時点4対0——残り時間は6分。

同じくらいの実力である相手に負けたくない、という感情が心の中で芽生えた。




相手チームがエンドラインから鋭いボールを投げる。

——慣れて居るんだろう。とても早いボールだったが、それを森原中学校の皆は容易く受けとめている。
チームワークは良いけど、それでも現時点で勝っているから——これを維持しないと。

「あっ……」

私が追いつかないうちに、相手チームが軽いフットワークで滑らかにシュートを決めていた。
相手チームから「わーっ」と歓声が起こる。

4対2か。


中々ゲームが進まない中、残り時間は5分を切った。


——ゆん先輩が疲れを感じさせないような真剣な表情で、エンドラインからボールを投げる。
そのオレンジ色のボールは、心奈先輩、未沙先輩へとつながって——


/


「「有り難うございました!!」」


隣のコートに沢山のバレーボールが床に落ちる音が聞こえる中、それに負けないくらい大きな声で私たちは言う。


最終結果、14対13。

ギリギリで、私たちは勝った。——本当にギリギリだったけれど、メンバーの皆とハイタッチを交わした。

その手のひらを見ながら、私は呟く。


「全国大会、出場できたら……——」

Re: 粉雪[コメ・オリキャラ募集中☆*・:] ( No.124 )
日時: 2017/02/04 20:07
名前: ましゅ ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)

バスケ回、2話にわたって書きましたが——中々難しいんですね、スポーツについて書くのって……(汗)
かなり頑張ったつもりですが、授業でやったくらいの知識量ですので「なんじゃこりゃ」ってなってます(笑)…許してください<(_ _)>


全国大会に向けて、またバスケは続きます。

大きな大会になるにつれて細かくかけるように頑張ります!

Re: 粉雪[コメ・オリキャラ募集中☆*・:] ( No.125 )
日時: 2017/02/05 00:03
名前: ましゅ ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)

60.


———



夕陽が山の間から覗いている。今日はすごく遅い時間まで練習があった。

部室で長ズボンをはき、私は部活用のリュックを背負って赤く染まった道を歩く。


校門を出たところで、肩で息をしている——室川が、私のもとへと走ってきた。

「どうしたの?」
「え、と今帰り?」

ぜぇぜぇと息を切らしている室川に私は「そうだよ」と素っ気なく言う。
私が歩いていくと、室川も深く深呼吸をしてから歩き始めた。

「全国大会行けそうなのか?」
「……どうなんだろうね。地方大会に出場できたら、だけど」
「てか県大会ってもう明後日だろ?」

そうか、県大会……って明後日か。
全国大会に目がくらみすぎてあまり実感が湧かない。明後日、か……。

「サッカー部は相変わらず?」
「相変わらずっていつも弱小みたいに言うなよ」
「だってそうじゃん。今まで県大会落ちのくせに」
「しゃーねーだろー」

あぁ……少しだけ、私の中にふわふわしたような気持ちが巡っている。

でもその気持ちをかき消す、高い声が聞こえた。

「「室川くんたち、今帰り?」」

……千帆ちゃんと羽奏ちゃんだ。
2人とも室川のことが好き……なのこの空間、居づらいな。



「室川くんってサッカー部だよね!」
「え、あ、うん…」
「サッカー楽しいよね!小学校の時はやってたの!?」
「え、まあ…」
「どんなところが楽しい??女子マネって可愛いの!?」
「え、と……」
「小学校の頃サッカー誰とやってたの!!?」

羽奏ちゃんの質問攻め。
千帆ちゃんは室川に自分のことを思い出してもらおうとしているのか…小学校の頃、と言う話題を口走っていた。
室川不憫だな。それに私のこの疎外感が……。


それと合わせて……私は、この場がすごく嫌だ。

何もできない自分を知らしめされているみたいで。

室川は私のことが好きらしい。でもこんなに千帆ちゃんたちがアピールしているのなら、室川は2人の中のどっちか、好きになったりするのかな…?


そう思うと苦しくなるのが自分でも分かった。



——やっぱり、私は。


千帆ちゃんが室川のことが好きだと私に告げた日。不意に話しかけられるいつもの日常。
柵にぶつかりそうになっていた私を、助けてくれたあの日。



このドキドキともやもやは、「恋」なんだ。


別に室川に特別な感情が昔からある訳じゃないけど、告白されたあの日からよく胸の高鳴りを感じていた。
そして、同時に……室川が千帆ちゃんや羽奏ちゃんと話している姿を見ると、苦しくなったんだ。


やっぱり私は、恋、をしているんだ。

何の個性もない——強いて言うならば気が利くとか、スポーツがちょっと得意とか、そんな男子に。













———


私の気持ち

(ああ…60話にしてここまで意識しちゃったのか……)

本当ならもっと後にしたいんですけどね。
両思いになっちゃったらこの先どうしよう(苦笑)


室川は結構恋愛となると一途かもしれませんけど、蒼空はごまかしたいところもあるようです。
何とか色々引っ張って、にやけるようなエピソードを書いていきたいでs((

Re: 粉雪[コメ・オリキャラ募集中☆*・:] ( No.126 )
日時: 2017/02/05 20:35
名前: ましゅ ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)

61.


———



室川は私に告白した。

そして今、私は室川に恋をしている。


一致しているのだ。いわゆる「両思い」というものなんだけど……。

千帆ちゃんや羽奏ちゃんが傷つく顔を想像してしまうと、私から告白なんてできなかった。


こんな気持ちが混ざっていたら、大会にも集中できないよ……。




「蒼空ちゃん、今日ちょっと集中できてないね?」
「宮瀬さんの様子が変……」
「明日もう県大会だよ〜?」

次々と浴びせられる先輩からの言葉に私は切羽詰まっていた。

集中力がない。確かにそうかもしれない……昨日、やっと自覚してからそのことしか考えられないのだ。


ゴール付近からのシュートを担当する私が、こんな調子じゃ——全国大会所か、県大会も突破できなくなってしまう。



全部忘れて、今は大会に集中しないと。
私はそう言い聞かせて、オレンジ色のボールを追っていった。


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