コメディ・ライト小説(新)

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ぷわぷわーお!
日時: 2017/09/03 14:18
名前: のんたん(川島はるか) (ID: bJEvzJQ7)

どうもどうもこんにちは~。また新しくお話を書こうと思いますので何卒よろしくお願いいたします。
のんたんって作者名になっていますが、今はれいかえでに変わりました。お見おきしりを。


目次?
1.ヨロシク >>2
2.イケメン >>3
3.ココドコ >>6
4.ドウシテ >>8
5.サバサバ >>9
6.タイリツ >>12
7.オナジダ >>13
8.マサカノ >>14
9.サイカイ >>15
10.トツゼン >>16
11.スムッテ >>19
12.イインチョ>>20
13.ナシテ? >>25
14.ゴメンネ >>26
15.ハジメマシテ >>27
16.ウソツキ >>28
17.イリス >>29
18.シッテル? >>30
19.サイコン >>31
20.リユウ >>32
21.エベレスト >>38
22.イリスデショ >>39
23.キンダン >>40
24.ツンデレ >>42
25.カクリツ >>43
26.ユウシ >>45
27.ビボウ >>46
28.キュウキュウシャ >>48
29.シンクロ >>49


番外編
「ある日のこと」 >>33
「タナバタ」 >>41




登場人物(ネタバレがあるので、嫌な方はスルーしてください)





工藤くどう外亜がいあ
女の子、高校一年生。かわいい、その一言につきる。隣の席の広田くんが少し気になっている。

広田ひろだ瀬奈せな
男の子、高校一年生。かっこいい、その一言につきる。入学式以来学校を休んでいたが、保健室には来ている模様。また、外亜のことをかわいいと思っている。たまに鋭いツッコミを入れてくる。

環田かんだ愛美あいみ
女の子、高校一年生。よく不良と間違われる。外亜のお友達。なぜこの格好をしているかは不明。

浜中はまなか美音みおん
女の子、高校一年生。クラスの学級委員長。サバサバしていてクラスで浮きぎみ。愛美とは同じ中学校だったがあまり仲はよくない? あることを機に外亜の呼び方を工藤さん→外亜に変える。アパートに一人暮らし中。
実は百花のことが好き......?

神切かみきりえん
女の子、高校一年生。外亜、愛美、美音とは別のクラス。ファッションデザイナーになるのが夢。アパートに一人暮らし中。渡斗とは幼馴染み。
モズさんからいただきました。

成原なりはら悠希ゆうき
男の子、高校一年生。外亜たちと同じクラス。本を読むことが好きな静か系。剣道部に所属中。多くは語らないが、果たして?

松浦まつうら百花ひゃっか
男の子、高校一年生。外亜たちと同じクラス。名前からよく女の子と間違えられる。カルタ部に所属中で明るく元気系。夢は全国一! 美音をよくからか っている。
悠希と百花は夜月さんからいただきました。

下北しもきた愛梨あいり
女性、現在塾の先生として働いている。その塾に愛美が通っている。ふわふわして綺麗な女性。
国語の先生だが、実は全教科教えられるというハイスペックな人。

緑間みどりま渡斗とと
男性、大学二年生。アニメ系の専門学校に通っている。絵が物凄く上手。縁と幼馴染みで、密かに恋心を抱いている?
モズさんからいただきました。

謎の美少女 (セレネ)
外亜の夢の中にでてくる美少女。なぜ外亜を知っているかは不明。ツインテールに白いワンピースを着ている。

イリス
外亜の夢の中に出てくる美女。セレネと仲がよい。なぜ外亜のお母さんのことを知っているかは不明。

Re: ぷわぷわーお! (オリキャラ募集中) ( No.25 )
日時: 2017/04/05 17:25
名前: のんたん (ID: qbtrVkiA)

今回から違うsideもやってみようと思います。まずは美音ちゃんsideから! 今回は文章が長いです。


13.ナシテ?
どうして、どうしてだろう? 私だってみんなと......
「......そこにいるんでしょ? ドア開けて」
ガチャ、とドアの開く音がした。走って息を切らしていたので、早くどこかに座りたかった。
「一旦座らせて」


そう言うと椅子を持ってきてくれて、ペットボトルの水を差し出した。未開封、一応女子なのでそこは気にする。ゴクゴクと水を飲んでいる間、まじまじ顔を見つめられた。
「......何?」
「何かあったの? 疲れた顔してる」
「よく分かるわねぇ」
「あなたとは深い縁なので」
「じゃあ私の話聞いてくれる?」
うんともすんとも言わないので私から勝手に話し始めた。


「今日、工藤さんに本が渡りそうだったの」
「ふーん......」
「"また"愛美が勝手に触るから慌てて逃げてきた」
「うん」
「また色々な噂が流されるかもね。もしかしたらもうクラスにいられなくなるかも」
「うん」
「どうしようかな......中学と同じことになったら。"前は"愛美が助けてくれたけど、次はもう助けてくれないわねぇ。今は工藤さんと仲がいいもの」
「うん」


「ねえ高校って楽しい?」
「僕に聞いてどうするの?」
「それもそうね。でもあなたと私は深い縁だから聞いてみようと思って」
「......」
「......何が高校生活よ......何が青春よっ!!! 何が楽しい高校!? 全然楽しくないじゃないっ!!! なして!? なしてなん!? うちだってみんなと仲良くしようとして、話題を振ったり話しかけてもみんなびびって逃げるじゃないっ!!!!! けっぱってるのにぃっ努力してるのに報われてないじゃんっ!!!!! なして!!!!!? 」


「......僕はいつでも浜中さんの味方だよ?」
優しい声を聞き、優しい笑顔を見るとぽろ、と一粒こぼれるとぽろぽろ、とどんどん溢れてきた。
「君が思っている以上に高校は楽しいと思うよ」
「うぅっ......うぅっ......うわあああああぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!」
学級委員長が泣き叫んでいるなんてみっともない。男子の胸の中でなんてもっとだ。けど、今は......




「瀬奈くん......」
この胸に溺れるしかなかった。

Re: ぷわぷわーお! (オリキャラ募集中) ( No.26 )
日時: 2017/04/09 23:25
名前: のんたん (ID: OKTNOssT)

文章が長くなってしまった。ご了承下さい。
14.ゴメンネ

浜中さんは4時間目の体育を休み、昼休みも教室に現れなかった。クラスのみんなもさすがに心配し、ざわざわと騒ぎ始めた。
「......私、ちょっと行ってくる」
お昼ご飯を食べていたが、さすがに気になってきたので、浜中さんを探しに行くことにした。
「わかった。きっと保健室だと思うよ。あ、ガイちゃんにお願いがあるんだけど」

教室を抜け出し、保健室まで走って行った。もしかしたら入れ違いになってたりして。保健室に到着し、ノックしようとしたが、ためらった。もう一回試みたが......
「......なんでためらったの」

自分で自分に問いかける。ドアの目の前にこぶしをあげているのに、そのこぶしが動かない。いや動かせない。ちょっと考えて、顔がかーっと熱くなった。なんで今まで気がつかなかったんだろう。
『どういたしまして』


保健室ココには広田くんがいるじゃんっ! なんで気づかなかったのーーーっ!!!
※急に乙女になる外亜ちゃんをお楽しみください。

いやでも別に堂々と入っていっても......そういえばあの優しい笑顔、かっこよかっ......ちがっ違うよ!!! そんな話じゃなくて! 今は浜中さんを探しに来たの! 広田くんのことじゃない!

......ていうか、もし今浜中さんが保健室にいるなら浜中さんと広田くん、イチャイチャしてるんじゃ......はにゃああああぁぁぁぁぁぁっ大人の時間っ!

慌てる自分をなんとか押さえて、保健室のドアをコンコン、とノックした。ガチャ、とドアの開く音と同時に
「先生?」
と不思議そうに首をかしげた広田くんがいた。
「あ、広田くん。久しぶり」
落ち着いた自分がいて少しビックリした。
「工藤さんじゃん。どうしたの?」
「浜中さんいる? えっと浜中さんに謝りたくて......」
「ふーん、どうしたの?」
「その、勉強しているときに話しかけちゃったから......」
「......」
「あと愛美ちゃんが、『さっきはごめん。2回も気軽に人の本触ったら怒るよね、あたしなんも考えてなかった』って言ってたから」
「それ、本当に言ってたの?」
「へ? わあああっ」


いきなり本人登場。ビックリした。
「浜中さん、あのっさっきはごめんね」
「いいのいいの。私もついカッとなっちゃったからさ」
「えっと......広田くんと浜中さんってお友達?」
「うーんまぁそんなところかな、ね瀬奈くん?」
「そうだね浜中さん」
「な、名前呼び......カップルみたい」
「いや瀬奈くんのほうは"さん"付けだけどね」

保健室に笑い声が響いた。あ、浜中さんも笑うんだ。よかった!
「浜中さん、笑っていたほうがかわいいよ」
「かっかわっ!? ......が......外亜、も笑っていたほうがかわいいけど!?」
名前呼び、カップルみたいだと思っていたけど
「......!!! ありがとう美音ちゃん!!!」
こうしてみると、"友達"みたいだ!

Re: ぷわぷわーお! (オリキャラ募集中) ( No.27 )
日時: 2017/04/15 23:39
名前: のんたん (ID: elm3oo.m)

15.ハジメマシテ
朝10時。待ち合わせは学校。覚えていますか? この前、お父さんが函館に勤めているので、一緒に来ないか?と言われて断った外亜です。今日は独り暮らしのアパートを愛美ちゃんと探しに(というより見に)行きます。ついでに楽しくお買い物できればと思っています。
「ガイちゃんお待たせーっ」
「愛美ちゃん! 待ってないから大丈夫だよ」
「今急いで走ってきた。じゃあ行きましょうか」


歩いている途中で少し気になっていたことを質問した。
「愛美ちゃん、塾の先生ってどんな感じなの?」
そう、見に行くアパートは前に愛美ちゃんが見に行ったアパートで、知り合いの塾の先生がいるらしい。
「マイペースな人かな。いつも授業もゆるゆるだし」
「うんうん」
「なんかぽわぽわしてる」
「ぽ、ぽわぽわ?」
「そんな音が周りから聞こえていそうなんだ」


あっという間にアパートに到着。うーん、渋い。意外に年期が入っている。木造の築40年ぐらい。愛美ちゃんが言うには、見た目はぼろぼろでも中は結構いいお部屋らしい。
「ここ、あと一つしか部屋が空いていないから、入るなら今のうちだよ」
「そうなんだ......」
「......ていうか愛梨先生どこ行ったんだろう?」
ぼそぼそと愛美ちゃんが呟いていたとき、
「愛美ちゃ~ん」
という声が後ろから聞こえてた。ん? 誰だ? あ、もしかしてこの声ってあの塾の先生か?


振り返ると、かわいい女の子が立っていた。一言で言う。女子だ、完璧な女子。ふわふわの髪、小顔でかわいい、これこそTHE 女子。
「あ、神ちゃん久しぶり~。元気だった?」
「愛美さんおひさしぶり! 滅多に会わないね」
なるほど、知り合いでしたか。しかしこの子は塾の先生じゃなさそうだね。というよりこの小説、知り合い設定多くね? 美音ちゃんと広田くんといい、愛美ちゃんとこの子といい......。ていうかこの子もかなりぽわぽわしてるけどね。


「ガイちゃん、紹介するね。この子は神切かみきりえん。私はいつもかんちゃんって呼んでいるんだ。同じ高校だよ! 神ちゃんはこのアパートに一人で暮らしているんだ」
「......一人で」
「神ちゃん、この子は工藤外亜。」
「初めまして外亜さん。神切縁です。よろしくね」
「工藤外亜です。よろしくね縁ちゃん!」
「んで神ちゃん、どうしたの?」
「それが、愛梨あいり先生、仕事でいなくなっちゃった」
「「ええええぇぇぇ!!?」」
「なんか、『あ、仕事忘れてた! 愛美ちゃんに伝えておいて~』って」
二人して声がかぶる。本当にマイペースなんだなぁ......。


こうして、アパートを見たあと、一緒にお買い物しました。縁ちゃんは用事があるとのことで、参加しなかったけど、いつかは行きたいなぁ。
その日の夜、お父さんにアパートの話について話し合います。まだ、独り暮らしできるかは分からないけど......。

Re: ぷわぷわーお! (オリキャラ募集中) ( No.28 )
日時: 2017/04/21 18:49
名前: のんたん (ID: SsVmP61.)

16.ウソツキ
工藤外亜です。今、お父さんを説得しています。
「......だから、ここだったら学校近いし何かと便利」
「ダメだ」
「なんで!?」
「女子校生を一人で住ませることはできない」
「でも」
「お前のことが心配だから言っているんだ。それに何も学校を変えろと言っている訳じゃない。通学に時間は少しかかるけど、別に友達は変わらないんだから、お父さんと一緒に函館に来なさい」
全面否定されます。なぜ? でも私も諦めません。
「逆に行かなきゃいけない理由なんてないでしょう?」
「外亜」
「だったら、こっちのほうが家賃的にも(ボロいから)安いし」
「外亜!」
「だから」
「何度言ったら分かるんだ! ダメだと言ったらダメだ!!! 父さんと函館に行くことはもう決まっているんだっ!!!」
お父さんが私の前で取り乱した。お母さんが死んでから初めてだ。こんなに怒るなんて思わなかった。呆然とお父さんを見て、ぼそっと呟いた。
「......こういうとき、お母さんならなんて言うかな」
「......外亜」
名前を呼ばれて顔をあげる。そこには見たことのない父の顔があった。そして衝撃の言葉を発した。


「......もうお母さんのことは忘れなさい。そんな遠い昔の話、父さんはもう忘れた」
「......は?」
「母さんはもういない。父さんは母さんの顔も忘れた」


途端に電話の音がせわしなく鳴った。お父さんは自分の部屋にそそくさと戻っていった。私は一人でリビングに残って、つけっぱなしのテレビを見ていた。歓喜の声が流れるが、私の耳には届かなかった。騒がしいテレビの前で私はすすり泣いた。涙が止まらなかった。まさか、お父さんがお母さんを忘れる訳ない。なのに、なのに......
「父さんの嘘つきっ......」
自分の部屋に戻っても、まだ涙は止まらなかった。そのままベッドに潜り込んでうずくまっていた。そしていつの間にか寝てしまった。


いつぶりだろうか。夢を見たんだ......

Re: ぷわぷわーお! (オリキャラ募集中) ( No.29 )
日時: 2017/04/29 20:23
名前: のんたん (ID: JEeSibFs)

17.イリス

私は寝てしまったようだ。目をうっすら開ける。木と花と紅茶の匂いが混じった部屋。ぼやける視界に見慣れない木造の壁が映り、ハッと目を見開いた。ここは私の部屋じゃない。

「久しぶりだね」
「......久しぶりです」
私の目に映る人物はセレネだった。 そういえばセレネはお母さんに似ているんだ。強く真っ直ぐな目、笑顔はどことなくお母さんに似ていた。でも、お母さんだけじゃない。セレネは他の誰かにも似ている。だけど、誰に似ているかまでは分からなかった。

「ねえ、ずっと聞きたいことがあったんだけど」
「なあに?」
「セレネって自分のこと"僕"って言ってるけど、もしかして男の子?」
てっきりツインテールだし、白いワンピースを着ているので女の子だとずっと思っていたけどまさか......?

紅茶を丁寧に入れながらセレネは
「僕は女の子だよ。というより女神かな?」
と答えた。女神? なんじゃそりゃ? そのとき
「セレネー!」
大声で名前を叫んでいた。木造の小屋の窓から外を覗くと花畑の中央に女性が立っていた。手を大きく振っていた。私に気づくとこちらにニッコリと笑いかけ、軽く会釈をした。
「イリス! びっくりしたー」
セレネは焦った表情でイリスという女性に話しかけていた。すっっっごい綺麗な人!!! お肌スベスベで髪はサラサラ、そしてなんといっても......

なんかめっちゃスタイルいいーーーーーっ!!!
「ガイアちゃん......だよね? 初めまして、イリスです。よろしくね」
「がっガイアです。よろしくお願いしますっ」
きっとセレネと仲良しだから、私の名前も知っているのだろう。慌てて挨拶するとイリスさんはクスっと笑い、私の顔をまじまじと見つめてきた。
「な......なんでしょう?」


「うーん、やっぱりお母さんに似ているのね」
凛とした表情で呟いた。


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