コメディ・ライト小説(新)

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【合作】極炎の惑星
日時: 2017/06/24 17:03
名前: 『極炎の惑星』制作委員会一同 (ID: GfbO1Kzf)

僕らの勇気は、極炎のように─────。

◆スレッド作成者・責任者
クーゲルシュライバー

◆協力してくださる作者様
・アンクルデス様
・四季様
・オオミノガ様
・夜月様
ご協力、本当にありがとうございます!

◆更新順番
1.クーゲルシュライバー
2.四季様
3.夜月様
4.オオミノガ様
5.アンクルデス様

《INDEX》
一章 世界の危機からの挑戦状
>>1-8
二章 眠る宝石を求めて
>>9-
三章 集いし炎の戦士達
>>
四章 氷の世界の支配者
>>
五章 極炎の勇気
>>
六章 全てへの帰還
>>

後書き
クーゲルシュライバー
>>
四季
>>
夜月
>>
オオミノガ
>>
アンクルデス
>>

Re: 【合作】極炎の惑星 ( No.14 )
日時: 2017/05/06 14:34
名前: 四季 ◆7ago4vfbe2 (ID: OSKsdtHY)

「お久しぶりです、師匠」
 凜がいつになく丁寧に礼儀正しく言うと、師匠は満足そうに頷いた。
(この人が凜の師匠なの……?何もしてないのに凄さがひしひし伝わってくるの)
 千紗季は師匠の出すただならぬ空気に圧倒される。今までに感じたことのない凄さだったからだ。
「ちょうどわしも会いたかったところじゃ。凜、お前に……」
 凜も、その後ろにいる千紗季も、身構える。

「先週買ったアニメのDVDを見せたいんじゃ!!」

 ……長い沈黙があった。
「と、突然何を言い出すの?」
 だいぶ時間が経ってから千紗季が口を開いた。
「いや、じゃからアニメのDVDを一緒に……」
「ふざけるななのっ!」
 機嫌を悪くした千紗季は師匠に向かって飛びかかり激しく攻撃する。しかし、師匠は緩んだ表情のまま、的確に上手くかわした。何度繰り返そうとも同じ結果だった。
「もう!イライラするのっ!」
「無駄じゃ無駄じゃ。ニシシ」
 年老いた容貌からは想像出来ない生意気でふざけた言動をしつつも千紗季の拳を軽く流す。
「いい加減にしろ」
 やがて凜が冷たく制止した。
「それより師匠、今日は聞きたいことがあって来ました。この星を守るために必要という話のテラパールとポイズンパールについてなのですが」
「テラパールにポイズンパール?何じゃそれ」
 師匠はお茶目に笑って首を傾げる。
「ご存知ありませんか」
 凜が真剣な顔で尋ねると、師匠はしばらく首を傾げたまま何やら考えていたが、やがて口を開いた。
「そうじゃそうじゃ!ちょっと待っておれ!」
 そして洞窟の奥へ戻っていってしまう。
「いなくなっちゃったの」
「……しばらく待つぞ」

 待つこと数時間。師匠が洞窟の奥から帰ってきた。
「見つかった見つかった!待たせてすまなかったの!」
 師匠の手には茶色く透き通った球体が握られている。
「テラパールというのはこれではないか?」
「師匠、これは一体どこで手に入れられました?」
「恵美ちゃんに貰った215歳の誕プレじゃ!若かりし頃を思い出すのぉ。楽しかったあの頃!」
 師匠はにやけが止まらない。
「本当は宝物じゃが……可愛い弟子の願いを断るわけにはいかん。凜、お前にあげよう」
「……本当ですか!」
 凜はテラパールを受け取ると珍しく千紗季に目をやる。
「やったな」
 どことなく嬉しそうだ。
「な、何か違和感なの……」
 千紗季はテラパールがあまりに簡単に手に入ってしまったことに困惑している。てっきり、もっと苦労するものと思い込んでいたのだ。
「後はポイズンパールだけか」
 テラパールをまさかの方法で手に入れ、残るはポイズンパールのみ。
「凜、探しにいくのか?」
「はい」
「ならば、わしからちょっぴりプレゼントじゃ!」
 師匠が言った瞬間、洞窟の奥から女性が現れた。綺麗な灰色の髪はショートカットで、赤い瞳をしている。背はそこそこ高く、ミステリアスな雰囲気を持つ女性だ。
「彼女は琥珀。わしの妹の夫の知り合いが初めて海外旅行した時にホテルで隣の部屋じゃったカップルの彼女の方が通っていた太極拳教室の先生が小学生時代に好きだった女の子の叔父が虐められていた陰湿な上司の母親の友人の三回付き合って別れた彼氏が会社を立ち上げる時にお金を借りた知人がよく行く酒屋の主人が昔日本に住んでいた頃に犬の散歩で親しくなった近所のおばさんの孫じゃ!」
 あまりの長さに凜も千紗季も何と返すべきか分からなかった。
「これからお二人を護衛させていただく琥珀といいます。どうぞよろしく」
「彼女は棒術の天才じゃ」
 師匠に見送られ、凜と千紗季、それに琥珀を加えてポイズンパールを探す旅が幕を開けた。

Re: 【合作】極炎の惑星 ( No.15 )
日時: 2017/05/09 17:15
名前: 夜月 ◆p5CHNX570g (ID: mmFLxLPE)

ミコはタオルで髪を拭いている。カイトはミコの本を見ていた。
「この本、地図はないのか・・・?」
カイトがパラパラとめくる。
「あるよ。本当に「バカイト」だね。」
「うるさい!」
ミコが見せたのは、『邪悪の教会』、『聖獣都市』についてのぺ-ジの次のページだった。
『タイナー山』という山の名前が書かれており、地図が筆で書かれ、右に大きなバツ印が書かれている。
説明書きによると・・・
『邪悪の教会』は、山頂にある。『聖獣都市』は巨大な天空都市で、『邪悪の教会』の建物の中に転送装置があるという。
「と、いうことで、レッツゴー!」
ミコが魔で壁を作る。カイトがそれにぶつかり、頭にたんこぶができる。
「時を操る竜のところにいくんでしょ。」
目をつぶると、杖に手を添えた。何かぶつぶつ言っている。
「『空間転送・零』。」
シュンと音がしたと思ったら、ミコとカイトの姿が消えた。

Re: 【合作】極炎の惑星 ( No.16 )
日時: 2017/05/13 19:42
名前: オオミノガ ◆RgF.6MREXo (ID: wSTnsyhj)

「材料の位置まで遠いですね……」

そりゃそうだ。こっから真東に200km程離れているのだ材料集めてたら世界滅んでたってなっても可笑しくない。

「一瞬で移動する方法はありますけどねぇ」
「一応聞いておこう」
「私の足を踏んで下さい」
「抵抗が」
「踏んで下さい」
「お……おう」

おずおずと銀朱の足を踏む。やや嬉しそうな顔をした銀朱が、足を大きく振り上げ俺の身体を大きく飛ばす。その直後彼女も踏み込み大空へ飛ぶ。
たったの数秒程で、目的地へと辿り着く。かなりの身体的疲労はあったが。

「って、その前に死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ」

地面に叩きつけられるその前に銀朱が飛び出し、俺を受け止める。かなり無茶をする奴だ。コレもこの惑星ぶっちぎりの歴代最強の身体能力を保有する彼女だからこそ出来る技だと思う。
因みに身体能力の高い鬼かどうかは、角に捻れや曲がりがないかで判断できる。彼女の角は真っ直ぐでまるで刀のようだ。

Re: 【合作】極炎の惑星 ( No.17 )
日時: 2017/05/17 17:42
名前: クーゲルシュライバー (ID: GfbO1Kzf)

レンは頭の思考回路をひたすら回して考える。
(まず、漢字変換出来るところをしていない、というのが引っ掛かる。『殺し』とか『孤島』とかだな。
それと、中途半端なところで改行してある。読みにくいだろ!でも、これと答えには何か関係が...って、ああ、そういうことか!簡単じゃねえか!)
レンがポン、と手を叩いた。
「なんかあったの~...?」
レンの突然の動作に、グデグデとナッツがレンのところへとやって来る。レックスも、レンへ視線を向けた。
「この暗号の意味、わかったぜ!」
レンは少し間をとると、解説を始めた。
「まず、漢字にできるところを漢字にしなかった、っていうのが一番引っ掛かるんだ。それに、改行するところを間違えてるし...」
「ああ、確かに」
レックスもうなずく。
「そこで、視点を変えてみる。これは『縦読み』すれば意味が通じると思うんだ」
それを聞いて、二人も気がついたようだ。
「縦読みすると、『ここはどこ』になる。ここは灼熱の祠。だがら答えは灼熱の祠だ!」
レンがニッコリと笑った。
そのときだ。

ゴッ!

「いったぁああ!」
何かがナッツの頭に命中した。
「なんだ、これ?」
痛がるナッツを無視し、レックスが拾い上げたのは、赤い光を静かに放つパールだった。
「間違いねぇ、これが『ファイアパール』だ!」
レンがヒャッホイ!と飛び上がる。
こうして、三人は一つ目のパールを手にいれたのだった。



がちゃり...
沈黙が流れていた部屋に、扉をあける音が響き渡る。
「...ねぇ、姉さん」
部屋に入ってきた少年が、蒼いドレスで身を染めた女に問いかける。
「何?」
機械のような響きだ。
「この計画が...アイスウェイトのためになるんだね?」
少年の声は、独特だ。
「...そうよ。だからアイスウェイトを救うためにも、協力してちょうだい」
女が時間をおいて、吐き捨てた。
少年は安心したのか、ニヤリと女の前で笑ってみせた。

Re: 【合作】極炎の惑星 ( No.18 )
日時: 2017/05/18 01:31
名前: 四季 ◆7ago4vfbe2 (ID: 4mXaqJWJ)

 テラパールを手に入れ、次にポイズンパールを探すことになった凛と千紗季。師匠から借りた棒術が得意な護衛・琥珀も仲間に加え、一行は歩み出す。

「……って、ポイズンパールがどこにあるか知ってるのーっ!?」
 千紗季が大きな声をあげた。 探すと言っても在り処すら分からないのにどうしろと言うのか。すっかり膠着状態だ。
「千紗季様、落ち着いて下さい。無闇に騒がれては余計に物事が進まなくなりますよ」
 琥珀は淡々とした口調だが、どこか嫌味な言葉を発する。
「うるさいの!琥珀は黙っててなのっ!」
 相変わらず語尾のバリエーションが少ない千紗季である。
「凛様、貴方は一体何を?」
 彼は地面に座って無言で目を閉じている。端から見れば眠っているように見えるのだがそれは違うのだ。
「……瞑想をしている」
 凛はいつも精神統一をする。それは最早、修行と呼ぶより、趣味や癖の域である。
「それより琥珀、ポイズンパールについて何か知っていることは?」
「確実な在り処は分かりません。ただ、パールはその名と関係のある場所で発見されることが多いとか」
「へーっ!琥珀物知りなの!じゃあじゃあ、ポイズンパールだからー……えーっと、ポイズンだからー……海の神様!!」
 あまり博識でない千紗季の脳から予想外の答えが導き出された。
「それはポセイドンでは?」
 琥珀は白けた顔で返す。
「千紗季、お前はもういい。黙っていろ」
「なっ!千紗季が折角一生懸命考えたのよ!それなのにどうしてなの!」
「さて、ポイズンといえば毒だろうか。ということはそれに関する場所は……」
 凛は憤慨する千紗季の訴えを完全に聞き流す。
「「東の沼!」」
 そう同時に言ったのは凛と琥珀だった。仲間になったばかりとは思えぬ揃いぶり。
「東の沼?どこなの?」
 怒って騒いでいた千紗季だったが急にきょとんとする。
「そうとなればさっさと行きましょう。善は急げです!」
「あぁ。行くぞ、千紗季」
 琥珀が最初に洞窟から出ていってしまう。それを追うように凛も歩き出す。
「ふ、ふぇぇ!凛、待つのーっ!!置いていくななのーっ!!」


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