コメディ・ライト小説(新)
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- 【合作】極炎の惑星
- 日時: 2017/06/24 17:03
- 名前: 『極炎の惑星』制作委員会一同 (ID: GfbO1Kzf)
僕らの勇気は、極炎のように─────。
◆スレッド作成者・責任者
クーゲルシュライバー
◆協力してくださる作者様
・アンクルデス様
・四季様
・オオミノガ様
・夜月様
ご協力、本当にありがとうございます!
◆更新順番
1.クーゲルシュライバー
2.四季様
3.夜月様
4.オオミノガ様
5.アンクルデス様
《INDEX》
一章 世界の危機からの挑戦状
>>1-8
二章 眠る宝石を求めて
>>9-
三章 集いし炎の戦士達
>>
四章 氷の世界の支配者
>>
五章 極炎の勇気
>>
六章 全てへの帰還
>>
後書き
クーゲルシュライバー
>>
四季
>>
夜月
>>
オオミノガ
>>
アンクルデス
>>
- Re: 【合作】極炎の惑星 ( No.1 )
- 日時: 2017/04/26 14:37
- 名前: クーゲルシュライバー ◆S3MaCN.iCE (ID: GfbO1Kzf)
───ここは人間と生物、竜、妖精が暮らす星、アイマックス。地球からはとてもと言っていいほど遠い。
だが、そんな星の王国ミカエルに、後々、伝説に名を刻む戦士がいた。
「はっ、てい、とうやぁー!」
そう言って剣を振り回しているのは、ミカエルの騎士レン。頬にある月のマークで、月竜ムーンドラゴンになる事が出来る者だ。
「レンの剣さばきは成長しているにも関わらず、レンの性格は成長していないな」
にやれやれ、と溜め息をつくのはミカエルの王子、レックス。『悪魔の子』の血を受け継ぐ魔導士だ。
「何だって!?」
目が怒りに変わり果てるレン。
「ケンカは駄目よダ・メ!」
ミカエルの吟遊詩人、ナッツが口を開く。
「ぬぁーい...」
マヌケな返事を出すレン。
そのときだった。
「おい、レン!」
誰かがレンを呼んだ。聞いたことが一切ない独特な声だ。
「ん?誰?」
辺りを見回すレン。だが、周りにはナッツとレックス以外、誰もいない。
「ここだよ、ここ!」
声のした方を向くレン。
すると、剣がキラリと光ったと思うと、レンの手を振り払い、空高く飛ぶ。そして、レンの身体二個分の高さで止まった。
「??」
皆の目が点になる。
「ハッハッハ、俺様の急激な登場に腰が抜けたってか?」
あまりにも生意気な言い様だ。
「君は...」
恐れつつ聞いてみるレン。
「俺様は宇宙の精霊様だ!...そんなことはどうでもよくて、俺様はお前達にあることを伝えに来たんだ」
「何?」
三人は精霊に聞く。
「実はだな...」
精霊はひとまず言葉をおくと、意を決したようにこう告げた。
「ここは、もうすぐで消滅する」
唐突に始まった冒険臭に引きずりこまれるレン達。
その頃、他のとある星では───。
- Re: 【合作】極炎の惑星 ( No.2 )
- 日時: 2017/04/02 23:07
- 名前: 四季 ◆7ago4vfbe2 (ID: Dbh764Xm)
星の名は時雨星。名から連想できるかもしれないが、この星はほとんど晴れることがない。常に小雨が降っており、晴れるのは一年に一日ぐらいのものだ。
ある日のこと。
お寺のような建物の前。
「わーい!今日は晴れてるのー!とってもとっても久しぶりなのー!」
「……そんなに騒ぐな。精神集中の邪魔だ」
はしゃぐ少女・千紗季とは対照的に、その横で黙って目を閉じた青年・凛は冷めている。
「凛はテンション低すぎ!久々の晴れの日なのに、どうしてそんなに冷めてるのー?」
千紗季は楽しそうにくるんと回転してから、凛の肩をトンと軽く叩く。
「……私は雨の方が好きだ」
「でもでもっ、雨ばっかりだとジメジメしてイライラしてくるの!凛はしないのっ?」
「……しない」
二人は時雨星に昔から伝わる武術の伝承者だ。といっても、その家系に生まれたというだけであるが。
「凛は変なの。十分強いのに、いっつもいっつも精神集中とか鍛練とかしてばっかりー!」
千紗季は遊んでほしいと訴えるように頬を膨らます。
「……お前も一応は伝承者だろう。少しは何か努力しろ」
彼女の高テンションを上手く受け流す。
「嫌なの!面倒なの。千紗季は天才だから、何もしなくても最強なのー!」
「……まずは語尾の種類が少なすぎるのをどうにかしろ」
凛は呆れて溜め息を漏らし、再び目を閉じる。
「……次は邪魔するな」
「意地悪!だったら凛がどっか行けばいいのーっ!」
顔を赤くして怒る千紗季。
「……ここは私の鍛練の場だ」
「嘘なの!千紗季のものなのーっ!凛が出ていくの!」
二人はいつもこんな風に言い合いをしていた。かなり久々に雨が止んだこの日も、二人は普段通りだった。
ただ、その普段はこの日で終わることとなる。
二人がちょうど言い合いをしている時、晴れた空の雲の隙間から謎の白い光が降り注いでくる。こんなことは体験したことがない。千紗季は不思議な顔をした。
「凛、凛。何か上から光が降ってきてるの」
それを聞いた凛は目を開く。
「ハッハッハ、俺様の急激な登場に腰が抜けたってか?」
謎の声が聞こえてくる。何者かの姿はない。
「……いや。興味がない」
「どうでもいいのー」
凛と千紗季は珍しく同じような冷めた声で言った。
「なっ、何だ……。その適当な反応は……」
謎の声は適当な対応を受けてショックを受けたようだ。普通は驚かれたりするからだろう。
「ところでところで、千紗季たちに何の用なの?」
「実はだな、俺様はあることを伝えに来たんだ」
「伝えていらないのっ!」
無邪気な笑顔で切り捨てる千紗季。
「ぺ、ペースが……」
謎の声は調子を乱され困惑しつつ告げる。
「世界が滅ぶ。お前たちに残された時間は少ししかないのだ」
凛と千紗季は顔を見合わせ、謎の声の方を向く。
「……興味がない。とっとと帰ってくれ」
「これ以上絡んでくるならぶっ飛ばすのーっ!」
千紗季はやる気満々だ。
精霊はここへ来たことを若干後悔した……。
- Re: 【合作】極炎の惑星 ( No.3 )
- 日時: 2017/04/03 00:26
- 名前: 夜月 ◆p5CHNX570g (ID: mmFLxLPE)
この星は時竜星。その名のとおり、時を操る竜がいる。と伝説では書かれているが、この星の平和さを見ると、伝説がうそなんじゃないかと思えてくる。
めずらしく、雨が降ったある日、
「雨、かあ。めずらしいなあ。だけど、中でごろごろできるからいいか。魔術系の本でも読もう。」
「ミコ!ごろごろしないで鍛錬をしろよ。そういう本を読むとか・・・って読んでた!」
この「中でごろごろする女の子」がミコ。そして、「鍛錬バカ」がカイト。
ここはミコの家。本が好きすぎて倉庫まで建てたという。その本の量は図書館レベルである。
「まったく。この雨のせいで鍛錬もろくにできない。困ったもんだ。」
カイトはとてもこの星特徴の双剣術に長けており、この星のトップともいっていい。
「うっさい。鍛錬バカが。」
ミコは魔術師。しかも上級である。
「なんだとー!お前は消極的過ぎるんだよ!休みの日は一歩も外に出てないし!」
「くう。そう言うカイトは積極的過ぎるの。休みの日はほぼ鍛錬ばっかりだし。」
何度もけんかしたカイトにしびれをきらしたミコは部屋に閉じこもる。
ふと見た窓の向こうの空が、とてもまぶしく光る。
「カイト。カイト!見て、あの空!」
ミコが光っているところを指差す。するとそこから、人のような天使のような、
なにかが降りてくるのを二人は見た。
「おーい。ミコにカイトくん!」
二人はとてもびっくりしている。
「ハッハッハ、俺様の急激な登場に腰が抜けたってか?」
「お、お前は?」
「俺様は宇宙の精霊様だ!俺様はお前達にあることを伝えに来たんだ。」
「私はどうでもいい。」
そう言うミコに対し、わくわくしているカイト。
「なんだ?母が言っていたその時かもしれないんだぞ?・・・なんだなんだ?教えてくれ!」
「わかった、わかった!焦るなって!実は・・・。」
「世界に残っている時間はもう多くない。この世界は滅ぶのだ。」
「ふーん。」
「いこう!ミコ!出発の準備だ!」
とずるずる引きずられていくミコ。
ここが『日常』から、『非日常』になった、瞬間だった。
その頃、別の星では------