コメディ・ライト小説(新)
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- 【合作】極炎の惑星
- 日時: 2017/06/24 17:03
- 名前: 『極炎の惑星』制作委員会一同 (ID: GfbO1Kzf)
僕らの勇気は、極炎のように─────。
◆スレッド作成者・責任者
クーゲルシュライバー
◆協力してくださる作者様
・アンクルデス様
・四季様
・オオミノガ様
・夜月様
ご協力、本当にありがとうございます!
◆更新順番
1.クーゲルシュライバー
2.四季様
3.夜月様
4.オオミノガ様
5.アンクルデス様
《INDEX》
一章 世界の危機からの挑戦状
>>1-8
二章 眠る宝石を求めて
>>9-
三章 集いし炎の戦士達
>>
四章 氷の世界の支配者
>>
五章 極炎の勇気
>>
六章 全てへの帰還
>>
後書き
クーゲルシュライバー
>>
四季
>>
夜月
>>
オオミノガ
>>
アンクルデス
>>
- Re: 【合作】極炎の惑星 ( No.9 )
- 日時: 2017/04/24 17:50
- 名前: クーゲルシュライバー (ID: GfbO1Kzf)
世界を危機から救うはめになったレン達。しかし、そのような危機に隣り合わせの星は、何とアイマックスだけではないそうだ。
だとしたら、見知らぬ相手と手を組んで行く必要がある。
そう知ったレンは跳び跳ねまくり、もはや『キチガイ』と言うにふさわしい状況だった。
レン達はまず、ミカエルの中央図書館へ向かう。
図書館に足を運び、三人はまず、ファイアパールについての情報を探す。ファイアパールと言う名は、よくレン達も聞いていたからだ。
しばらくして。
「あったわ!」
ナッツが声を上げる。レンとレックスはナッツの方へ向かい、持っていた本の一部を朗読した。
『炎の秘宝は邪を払い、炎の秘宝は聖を呼ぶ。
炎の秘宝は崇められ、炎の秘宝は熱く光る。
世界が邪悪な冷気に封じられしとき、
炎の秘宝、ファイアパールは灼熱の祠から降臨するであろう...』
「灼熱の祠...」
レックスがまゆをひそめる。
「どうかしたのか?」
レンがレックスに聞く。
「灼熱の祠は神でも近づくことが難しかったぐらい危険だった場所だよ。そこに行くのかい?」
そういうレックスの目は、真剣だ。ナッツもウンウンうなずく。
しかし、レンにおいては全く別だった。
「じゃあ、灼熱の祠って言うとこにピョーンって行けば、オレらは神以上ってことになるじゃん!行くっきゃねえだろ!」
レンはそう言い残し図書館を飛び出す。
「ま、待ってよぉ~...」
ナッツとレックスも、急いでレンの後を追う。
- Re: 【合作】極炎の惑星 ( No.10 )
- 日時: 2017/04/26 16:19
- 名前: 四季 ◆7ago4vfbe2 (ID: okMbZHAS)
「あーもー、面倒なのー」
凛と千紗季は精霊から聞いた通り、テラパールとポイズンパールを探し手に入れなくてはならなくなった。とはいっても、どこにあるやら分からない。
「誰かさんのせいで超迷惑なの!ぶーぶー!」
千紗季は相変わらず不満を言っている。
「……黙っていろ」
二人はパールの在りかを探すべく、山を越え、とある洞窟へ向かっているところだ。
「凛!どこまで歩くのっ!?」
千紗季はすっかり歩き疲れ、文句を漏らす。一方凛の方はというと、真剣な顔のままひたすら歩いており疲れているようには見えない。
「……着いた」
凛が整った顔はそのままに、口だけを小さく動かした。
「ふわぁ〜っ!ここなの?ここが凛の言ってた……」
目の前に現れたのは大きな黒い口を開けた洞窟。山奥ゆえ、人の気配はしない。いや、そもそもこんなところに人がいるはずがない。これを見れば誰もがそう思うだろう。
「試練の洞窟だ」
言い終わるのとほぼ同時に、洞窟の中から人間のような姿をしたものが湧いてくる。しかも結構な数いる。
「ぴぃっ!き、キモいの!」
千紗季は突然現れた謎の生物に、目を大きく見開き驚きを隠せない。
「……千紗季、戦え。こいつらを片付ければ洞窟に入ることが出来る」
冷たい風に黒い髪をなびかせ敵を倒しながら、凛は淡々とした口調で続ける。
「案ずるな。……私一人でも十分に片付けられる相手だ」
千紗季にも人間のような姿をした敵たちが近寄ってくる。
「き、キモいの……寄ってくるななのっ!!」
目を閉じてそう叫び片方の拳を前に突き出す。するとそこから見えない気のようなものが放出され、取り囲む不気味な敵たちを一斉に吹き飛ばした。女が繰り出したとは思えない凄まじい威力だ。
「凛!敵はやっつけたの!」
千紗季は凛の方を振り返る。その時には彼も敵を倒し終えていた。
「……よし。入るぞ」
「入って大丈夫なの?」
いつもは突っ込んでいくタイプの彼女が珍しく尻込みしている。
「以前来たことがあるのだ。この中に知り合いがいる。パールについて知っていそうな者だ」
言いながら洞窟へ入っていく凛の背を追って千紗季は駆け出す。文句を言いつつもついていくのが彼女だ。
「ふぅん。その人、物知りってことなの?」
「そうだ。あの方なら色々とご存知なはず。修行していた頃に出会った師の一人だからな」
凛は数年ほど武術の修行として旅に出ていた。その間のことは彼が語らなかったのもあり千紗季ですら知らない。
「本当に分かるのー?千紗季、パールなんて聞いたことないのよっ!」
「あぁ、私もない。だが聞けばすぐ分かることだろう」
二人は洞窟の中の肌寒い道を歩いていく。時々水が滴る音がする以外に音はない。
しばらく歩き続けると広い空洞に出た。
「いきなり広いの!ねぇ凛、ここは何なの?この場所で一体何するのっ?」
辺りを見回し、一人で質問を投げ掛け続ける。凛は慣れているが端から見れば奇行だろう。
『——誰だ?』
突如、どこかから声が聞こえた。暗い空洞に響く。
「師匠、私です」
凛が落ち着いた声で答える。
すると洞窟の奥から人が現れた。長い白髪、刻み込まれた深いしわ。いかにも師匠らしい老人だった。
「よく来たな、凛」
- Re: 【合作】極炎の惑星 ( No.11 )
- 日時: 2017/04/27 15:05
- 名前: 夜月 ◆p5CHNX570g (ID: mmFLxLPE)
「えっと・・・ホーリーパールとイビルパール・・・だっけ?」
「ああ。何か知ってるのか?」
「ちょっと待って。たしか・・・。」
雨に濡れるのも関わらず、書庫に向かうミコ。
「あ!これかな?違うな・・・。」
書庫からぶつぶつとミコの話し声が聞こえる。
そして、カイトのところに行くと持っていた本をパラパラめくり、ピタッとあるページで止めた。
そこは、この星にいるという『時を操る竜』の伝説のページだった。
「『もし、世界が破滅の時を迎えるときが来るのならば、時を操る竜に聞け。全ての謎が解けるであろう。』」
ミコがこの星ではもう使われていない言語をスラスラと読んでいく。
「『時を操る竜が居るのは、幻獣の森だ。だが、竜に着くまでには・・・』えっと、『大変な道のりだ。それでもいく勇気があるなら、行くがよい。』」
「玉のことには触れてな」
「うっさい。」
また本をパラパラとめくっていく。
そこは、『邪悪の教会』、『聖獣都市』についてのぺ-ジだった。
「『邪悪の教会は、吹雪を乗り越え行かなければならない。教会の奥に、邪悪玉がある。そして、聖獣都市は、今は滅んだ都市である。聖獣に認めてもらい、希望玉が手に入る。』これはホーリーパールとイビルパールのことだよね。」
「さあ!いくぞ!ホーリーパールとイビルパールを手に入れるために!」
カイトが部屋に戻っていく。
ずぶ濡れになっているミコを残して。
「おーい!カイトー!っくしゅん!」
- Re: 【合作】極炎の惑星 ( No.12 )
- 日時: 2017/05/03 18:25
- 名前: オオミノガ ◆RgF.6MREXo (ID: wSTnsyhj)
「地図はとった。でも……危険過ぎない?」
「ええ、死ねます」
サンダーパールらしき物が位置する場所は稲妻が雨のように降り注ぐ地帯。おまけにウィンドパールらしき物が位置する場所も暴風が吹き荒れ、立ち入れない。
「イカれた発明屋にでも頼みます?ちょうどこの村にいますし」
「頭のネジは飛んでるが、腕は確かだからな」
所々苔が生えている所から、全く手入れが行き届いていないのが見て取れる。更に蔦まみれだし、はっきり言って頼りたく無い。嫌々だが、大変不本意だが、ドアをゆっくりと開ける。ギィギィと軋みながらドアが開く。
「我が友人達よぉ!お久しぶりですなぁ!今日は何ですかな?発明品の依頼?それとも発明品の依頼ですかなぁ?」
癖の強い喋り方でお出迎えてくれた彼こそ、腕利き発明家。部屋の片隅の発明品製作の道具は、管理が行き届いていた事と話の内容から発明する事以外に興味はなさそうだ。
「おう、発明品の依頼だ喜べ」
「さてさて、どのような発明ですかな?」
「サンダーパール、ウィンドパールを取りに行く。その為の発明品だ。」
「超絶難関ですねぇ、燃えマスゥ、燃えますヨォ!」
狂ったように彼は設計図を書き上げていく。相変わらず凄まじい頭脳だと思う。細かい書き直しもし終えるとこちらを向き直った。
「道具を作る為には材料が入りますよぉ」
「何がいるんだ?」
「超高純度、圧倒的魔力貯蓄量、超耐久性の三拍子を誇る魔鉱石が入りますね」
無茶振りをしたら、かなりの無茶振りが返ってきた。
- Re: 【合作】極炎の惑星 ( No.13 )
- 日時: 2017/05/05 13:27
- 名前: クーゲルシュライバー (ID: 9RGzBqtH)
レンらは準備を終えて、早速『灼熱の祠』へと向かう。
「レッツゴー!」
ナッツが大空に向かって拳を上げた。
灼熱の祠は、意外と近いところにあったが、海や火山が行く手を塞いでいた。レンを先頭に、三人は祠に向かって走り出す。
祠は、火山で作られた壁の中にポツリと建ってあった。
「えっと、失礼します!」
お辞儀をして、中に入っていくレン。ナッツとレックスも、そくささと中に入る。中は暑くも寒くもない。
「何あれ?」
突如ナッツが、石版があるところに向かう。レンとレックスも、石版を見に行く。
石版には、このような字が彫られてあった。
『この村には、異様なほど
ころし屋がいる。村の壁
はほぼ血で赤く染まり、まるで
どう猛な魔神が襲った悲劇の
ことうのようだ。』
「んだこれ?」
レンが腕組みをする。
「これって、なぞなぞかな?」
レックスが呟く。ナッツはぐったりしている。
レンは顔をしかめ、考え始めた。