コメディ・ライト小説(新)
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- 恋の病〜体心痛〜
- 日時: 2020/02/01 13:55
- 名前: 夜桜 (ID: 6k7YX5tj)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12060
「異性の誰かを好きになるってことは恋という名の病気なんだよ」
どこかで聞いたことあるようなセリフ。
じゃあこの世界には恋の病にかかった人が何人もいるんでしょ?
私はそんな人達とは違うと思う。
普通痛むのは心だけ。
心以外にも痛むところがあるとしたら…?
恋なんてしなければ良かったと、私を思い込ませる…
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-登場人物-
【笠神 波姫】
·色素が薄くハーフのような容姿を持つ
·海の幼馴染み
·しっかり者
【成塚 海】
·整った容姿を持ち、異性同性問わず人気者
·波姫の幼馴染み
【桜ノ宮 優杏】
·転校生
·天使のような容姿を持つ為、異性からの人気は校内一
【大原 雷樹】
·美しい瞳を持ち、異性からの人気がある
·誰にでもフレンドリー
【宇佐 優太】
·学年一の秀才
·穏やかな性格で周囲から慕われている
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-大切なお客様-
一葉千羽 様
てるてる522 様
藍 様
他のお客様もいつも閲覧頂き本当に有難う御座います!
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この作品は閲覧者の皆様に「読みやすい」の声を、
沢山頂けるように意識したものになっていますので
このような作品が苦手な方は申し訳ありません。
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不定期更新ですが見てくれる皆様の為に
日々精進していきますので、
これからも「恋の病〜体心痛~」
を宜しくお願い致します<(_ _)>
- Re: 恋の病〜体心痛〜 ( No.12 )
- 日時: 2019/07/23 18:18
- 名前: 夜桜 (ID: .AVF6R.l)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12060
カチカチカチ
私はシャーペンの芯を出しながらふと思った。
雷樹の好きな人とは誰なのだろう、と。
雷樹の好きな人がわかれば私だって応援してあげられるのに。何故教えてくれないのだろうか。
______もしかしたら私のことが……………
最近そんなことが頭をよぎる。
私に近づいてきた理由もそれならわかる。
いやいやいや、そんなはずない。馬鹿だ。なんでこんなことを考えてしまうのだろうか。忘れよう。
私は授業中だということも忘れすっかり自分の世界に入っていた。おかげでノートをとることをすっかり忘れていた。
誰かに写させてもらわないと。
海に見せてもらおうかと思ったが、自分から隣のクラスにいったらまた桜ノ宮さんに誤解されてしまう。
どうしよう。
「あの、傘神さん。」
隣の席の宇佐 優太くんが話しかけてきた。
隣なのに全然話したことがなく話しかけられたことにかなり驚いてしまった。
「へ?! あ、私ですか…?」
謎に敬語になってしまう。
「うん。」
彼は少し笑いながら頷いた。
「あ、で………なに、かな?」
そういえば、と思い、私は首を傾ける。
「さっき傘神さん、ノート全然写してなかったよね。だからよかったら俺のノートをかそうか?って言おうと思って。」
ほら、と宇佐くんは私にノートを渡す。
「えっ!ありがとう!凄く助かる。」
なんて優しい人なんだろう、と思いながらノートを受け取る。
「いえいえ、これからも困ったことあったら言って。」
彼は私ににこ、と笑いかける。
くしゃっとしててとっても可愛い笑顔。
「本当にありがとう…!」
今まで全然話さなかった宇佐くんとこんなに話すことができた。
_____私は雷樹がその光景を見ていたのも知らずに宇佐くんとその後も笑顔で話し続けた。
- Re: 恋の病〜体心痛〜 ( No.13 )
- 日時: 2018/08/23 14:00
- 名前: 藍 (ID: Q.36Ndzw)
こんにちは。
読ませて頂きました。
題名で気になって読んでみたら,本当に面白かったです。
雷樹の見た目とは裏腹な行動も
読んでてキュンキュンしました。
続き,楽しみにしています。
頑張ってください。
- Re: 藍 ( No.14 )
- 日時: 2019/07/22 19:39
- 名前: 夜桜 (ID: .AVF6R.l)
うわぁぁ……………(;;)
とっても嬉しいコメントありがとうございます。
題名で気になってくれる方が多いみたいで大変光栄です、、!ですが中身を見たら「なんだ、面白くないじゃない。」とガッカリさせてしまう事があったりしたら気になってくれた方に申し訳ないので。中身も本当に面白かったと言ってもらえてとても安心しました。
更新率は低いですがそれでもよければこれからも「恋の病〜体心痛〜」を読んで頂けると嬉しいです。
最後に改めて。コメント有難うございました。
- Re: 恋の病〜体心痛〜 ( No.15 )
- 日時: 2019/01/27 12:27
- 名前: 夜桜 (ID: 6ARtc3ZP)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12060
「なぁーみぃーきぃーちゃ…………………」
「はいはいはい!分かったからもう私の名前大声で呼ばないで!分かった?」
今日も雷樹が甘ったるい声で私を呼んでくるので急いで駆けつけた。
「ねえねぇ、なみきちゃんって成塚が好きなんだよな?」
雷樹は今日もまっすぐで綺麗な瞳を私に向けた。
「えっ、うん。そうだよ。」
私はコクリと頷く。
「なーんだ良かった!昨日俺、隣の男と楽しそうに話すなみきちゃん見たから心変わりしてたらどうしよう!って思って。」
雷樹は笑顔を見せた。
「雷樹っていつでも見てるよね。私のストーカーか何かなのかな?うん?」
「全部、なみきちゃんの恋を叶える為のことだよ。」
馬鹿にしてやろうと思ったが以外と真面目な眼差しを向けてくるのでやめた。
「私、雷樹が一生懸命になってくれてるから雷樹の恋も叶えてあげたい。私だけ何も出来ないのは嫌。」
私はずっと思っていたことを口にした。
雷樹は少し驚きながらも優しく言った。
「それは駄目。」
雷樹は少し悲しそうな表情を浮かべた。
「何で?」
雷樹は珍しく少し困ったような複雑な表情になった。
「俺の好きな人にも付き合ってる人がいるんだ。」
雷樹は小さな声で言った。
「それでも、雷樹だったら大丈夫。手伝わせてほしい。」
雷樹は何かが切れたように私を見た。
「なみきちゃんの恋は、もう叶ったんだろ………なんで俺に嘘なんかつくんだよ………………。」
どういうこと……………?
- Re: 恋の病〜体心痛〜 ( No.16 )
- 日時: 2019/07/22 19:40
- 名前: 夜桜 (ID: .AVF6R.l)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12060
簡単に言うと全ては雷樹の勘違いであって私の恋など叶ってはいなかった。
「雷樹、もう絶対そういう勘違いしないでよ?」
雷樹は申し訳なさそうに、
「は、はい…ごめんなさい…」と呟いた。
そして私はずっと気になっていたことを口にした。
「代わりといってはなんだけどさ…
雷樹の好きな人、教えて欲しい。
誰かに言ったりは絶対にしないって約束する。
だから、ね?」
すると雷樹は大きく首を振った。
「それだけは、言えない。」
どうしても答えない雷樹に軽い苛立ちを覚え、私は最近ずっと気になっていたことをつい、聞いてしまった。
「___私のことが好きだから、言えないの?」
すると雷樹は大きく目を見開いた。
今まで見たことのないようなおかしな顔だ。
「俺はなみきちゃんのことが好きだよ。
でもそれは友達として。俺の好きな人は____
_____桜ノ宮だよ。」
体中に鳥肌が立った。
恥ずかしいことを聞いてしまった上に、
それが自分の勘違いであり、
雷樹の好きな人が私の好きな人の彼女であり。
パニックになった。
初めての感情に動揺が隠せない。
「……ご、ごめんねなんか…もう私なんかに関わらなくていいよ。」
私はその場を走り去った。
雷樹が何か言っていたような気がしたけど、
それすら耳に入ってこなかった。
雷樹が今まで私に協力してくれたのは
私が好きだから、なんかの理由ではない。
私の恋を叶えて桜ノ宮さんから海を離れさせようとしていただけだ。
自分の惨めさに涙が溢れ出す。
____そして、桜ノ宮さんへの嫉妬心が大きくなっていくのが自分でもわかった。