コメディ・ライト小説(新)

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明日の天気は?どうですか?
日時: 2018/03/01 17:34
名前: あんか (ID: qwjQ/00r)

 愛してるって言ってたのは、学人。私はそんな、純粋で素直な彼に憧れてた。明日の天気は学人の好きな、晴れですか?私は今日も、元気です。

 学人は、私のことが好きだって言ってた。ただ、ひたすら。そんな学人の事、私も好きだった。ただそれだけの話。それだけの話が、幸せで嬉しかった。明日の天気はどうですか?

Re: 明日の天気は?どうですか? ( No.28 )
日時: 2018/07/06 15:50
名前: あんか (ID: qwjQ/00r)

 私の家に着いた私と学人は、私の部屋で予定どうりケーキを食べていた。昼過ぎに家をでて、今の時刻は3時頃。おやつには、ちょうど良かった。

 びっくりしたろ。最近。あいつら、騒ぐわ騒ぐわでうるさいだろ?

 ショコラのケーキを食べながら、話し始めた学人。

 ううん。そんなこと・・・。

 そう言おうとして、私は口を開けるのをやめた。前に可奈さんに似たようなことを言われたけど、私は良い子ぶりっ子の所がある。自分でも気づいてはいたけど、今そんな所を学人に見せたら、この先何か嫌な事がおこる。そんな気がしたからなの。
 
 何も言わない私。学人が続いて話し始める。

 あいつら、本当は仲良いんだよ。前にも、可奈の親に会ったけど、親も仲良くて、「よろしく~」、「よろしくね~」 って、よく言ってたんだ。

 もぐもぐと、ショコラのケーキを頬張る学人。とても美味しそうにみえる。私も苺のケーキに手を伸ばして食べてみると、

 「おいし~」

 「だろ?」

 と、とてもおいしかった。

 これはきっと、仲の良い可奈さん家の味なんじゃないかと、思ったの。

 喧嘩するほど、仲がよいって言うけど、あの二人、あの夫婦みたいにもっと仲良くならないかな?

 と、学人が言った。

 ねっ!

 私も思わず同意した。そうなれば、私も学人ともっと仲良くなれるし、邪魔されないと、私も思ったからだった。

 

 その後私達は、甘いショコラと苺の味のする、キスをした。甘い甘い味が、私達の心を脳を誘惑して、溶けていくみたいだった。
 

Re: 明日の天気は?どうですか? ( No.29 )
日時: 2018/07/21 10:31
名前: あんか (ID: qwjQ/00r)

 可奈さんの勤めているケーキ屋に学人と言ってから、数日たってからだった。私の勤めている本屋に、可奈さんがやってきた。
 
 可奈さん!!

 なに、あんた!こんな所で仕事してたの?

 可奈さん、こんな所って・・・。と、思う私を可奈さんはきまづそうに見ている。

 なんだろ・・・。

 そう思った私。レジで会計をしようとする私に、可奈さんは恥ずかしそうに本をだした。 

 それは、
 男をおとす方法。
 誰でも簡単!!超人気者になれる方法。

 そして、 
 超初心者のあなたでもできる!ケーキ作り 

 の本だった。


 可奈さん・・・。

 つぶやこうとした私に、可奈さんの声が遮る。


 な、な、なによ。私はまだ学人を諦めた訳じゃないのよ!これくらい当然でしょ。

 慌てて早口に喋る可奈さん。可奈さんは私にとってライバルなのに思わず私は、可愛い・・・。と、思ってしまっていた。

 可奈さんも努力してるんですね!

 そう言う私に、可奈さんは、

 バカにするんじゃないわよ!!!学人の彼女は今はあんたかもしれないけど、これでも私、学人とちゃんと付き合ってたのよ。自惚れないで!!!学人にはあんたじゃなくて、私の方がいいの!!いいに決まってる!!!私はあんたなんか大っ嫌い!!!諦めないんだから。私はあんたから学人を奪ってやる!!!

 そう怒鳴ってた可奈さんは、会計をすました本を持つと、そそくさと帰ってしまった。


 可奈さんに言われて私は、情けなくなって、悲しくなって一人立ちながら反省していた。

Re: 明日の天気は?どうですか? ( No.30 )
日時: 2018/08/04 14:56
名前: あんか (ID: qwjQ/00r)

 本屋から家に帰ると、スマホに学人から連絡があったのを確認して学人に電話をかけ直した。電話をかけるとすぐ学人はでてくれて、「俺も今、帰ってきたところ。」と、言った。学人の用件はというと、今度のデートに水族館はどうか?という事だった。でも私は、可奈さんに怒られて落ち込んでいて、「うん・・・、うん・・・。」と、頷くばかりだったの。
 そんな私の声を聞いて、何かおかしいと思った学人が電話越しに私に何があったのか、聞いてくれた。
 こんなこと学人に話すのはおかしいと思って、「なんでもない。」で押し通していた私に、心配になったらしく、学人が直接話を聞きにきてくれた。
 心配してくれて来てくれた学人を見たら、私は更に情けなくなって悲しくなって、目からポロポロと涙がこぼれた。
 

 気にしなくていい。

 そう言う学人の胸で、私は泣いた。思いっきり泣いた。ひたすらに、ひたすらに。

 可奈さんに失礼な事を言った、私が私への失望感だけじゃなかった。
 学人を盗られるかもしれないんだ・・・という、不安がいつも感じない恐怖へと移り変わり、私の心を締め付けていた。


 俺は花奈をもう、裏切らないから。大事にするから。大丈夫だから。愛してるから。


 と、学人は言った。


 私は信じようとする私の心と、疑う私の心とで戦っていた。

Re: 明日の天気は?どうですか? ( No.31 )
日時: 2018/08/16 16:49
名前: あんか (ID: qwjQ/00r)

 可奈さんと本屋であってから、すぐだった。仕事が休みで1人家で休息をとっていると、家のインターホンが鳴った。ドアを開けて出てみると、そこには秋人さんがいたの。


 あ、秋人さん。何かようですか?

 私がそう言うと秋人さんは、

 よう。あんたさぁ、可奈のせいにするのはよしてくれねぇ?

 そう言って怒鳴った。
 私は訳が分からなくて、何も返事を返さずにただ立っていた。

 可奈が学人から聞いたんだ。あんた、可奈がいじめたみたいに学人の前で泣いたそうだな。

 えっ、えっ??

 私にはまだよく分からなかった。あの日、学人の胸で泣いていた私。確かにそうだけど、それが何かなの?分からなくていた。
 怒って肩が震えているらしい秋人さんの肩を、心配になって触れてみた。何か気が動転しているように見えたからなの。だけど私が左肩におろした右手を、さも嫌そうに左手で振りはらったの。


 あ、秋人さん?

 そう言う私に秋人さんは、更に嫌そうな顔で怒鳴り、話し始めた。


 お前なんて、嫌ぇだ!!!

 可奈に・・・、可奈に、ショックなんてあたえやがったんだ!!!あいつ、可奈、落ち込んじまっただろ!!!

 私はそれを聞いて絶句していた。可奈さんを愛する秋人さんの顔が怖かったからだけじゃない。こんなにも可奈さんは秋人さんに愛されているのが、分かったからだった。

 学人からお前が泣いてたから、いじめんな!って可奈が言われたんだ。お前がそんな事で、泣くから!!!泣くから!!悪ぃんじゃないか。可奈がお前に何言ったっていうんだよぉ!!!


 クソぉ!!!!


 そう言って秋人さんは、怒鳴っていた。

 私は後悔で、いっぱいだった。

Re: 明日の天気は?どうですか? ( No.32 )
日時: 2018/08/31 14:00
名前: あんか (ID: qwjQ/00r)

 あんた、まだすねてたの!?

 えっ?

 振り返ると、私の目の前に可奈さんが立っていた。

 なんで?


 

 今日この日、私は学人と水族館にデートに来ていた。秋人さんに言われ、落ち込み続けてた私を、学人がデートに誘ってくれたの。

 学人とのデート。まだ数えるくらいしかしてなかったけど、とても、とても楽しみにしてた。はず・・・なのに、私はまだ元気になれなくて、デートを楽しめないでいた。


 花奈ー。見ろよ。タコだぞー。

 花奈ー。見てみろ。クラゲだぞ。

 必死に励ましてくれようとする学人に悪いと思っても、私の気持ちは暗く沈んでいた。


 なぁ?花奈ー?いい加減、元気だせないか?

 そう、学人が言ったすぐ後だった。



 あんた、まだすねてたの!?


 例の可奈さんの声が聞こえてきたのは・・・。


 か、か、可奈さん!???


 私はビックリしていたの。


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