コメディ・ライト小説(新)

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笑う君の還る場所
日時: 2018/05/05 19:00
名前: 菜瑠季 (ID: V9u1HFiP)
参照: .

少年の前に突然現れた少女。

でもその少女の表情は
とても悲しそうなものだった。

それを見た無表情な少年は少女を
悲しみの孤独から救った。


そして少年に救われた少女は
いつも笑顔を絶やさなかった。




でも、そんな可愛らしい少女は
普通とは違う別世界の住人のようで。


+───────+
菜瑠季です。

初めましてですね。


処女作ですので、
どうぞ適当に楽しんでってください。


……御願いだから読んでいってやってください。


……なんかすみません、
テンション低い様に見えますが……
とても物凄く高いです、はい。

下手な文しか書けないかもしれませんが、
勉強しながら書いていきたいです。


ちなみにですね、
この作品は『転生モノ』と
一応なっております。はい。

主人公は少年と少女です。
他にもキャラが出てきます。

出てくる度に作品の中で
一人一人解説していこうかなと。


ちょっと闇あるかもですが、
きっと皆さんなら耐えられます。はい。


まぁそんなこんなで
はいはい言ってる自分ですが、
お許し頂きたいです。はい。←




じゃあ、もう話も飽きられたかと思うので
ここで切ります。




お話へどうぞ、お進み下さい。

Re: 笑う君の還る場所 ( No.5 )
日時: 2018/05/05 21:49
名前: 菜瑠季 (ID: V9u1HFiP)
参照: .

-少女視点-




「はっ……はっ……はっ……」

痛む脇腹、悲鳴をあげる足。
乱れた呼吸がますます私を苦しくする。


無駄にきらきらした光が眩しい。


見たことの無い建物、食べ物、服、
そして人々に恐怖を抱いた。

ガラスに映った私はきっと、
まさに別世界の住民。

普通が、普通じゃなくなってしまう。


どうして私がこんなに急いでいるか?
それは、あの花を見たから。

あの男の子を、見たから。


黒髪で、碧目をしてて……
紺?の分厚そうな服を着てて。
手には黄色い花を持ってる。

私よりもちょっと身長が高いかな。





そんな私は、他の人には見えないみたい。

すり抜けてしまって、誰ひとりとして私を見ない。



「────待って────!」


でもね、この男の子だけは私を感じ取った。

この世界から逃げようと何処かへ
走って向かっていた私に触れた。


でも姿は見えないまま。





でも見させてあげるよ。

その無感情な目に、しっかりと。


絶対に。



「──────!」


天へと叫ぶ、お願い事。


此処でも使えるか分からない、魔法。


きっと君には分からない言葉を、
今ここで──叫んだ。




「…………!」



君に今、見えたかな。

見えてるかな。私が。


目を見開いて、止まってる。





菜の花が、その手から零れるように落ちた。






「あっ…………」


私はすかさずそれを手に取って、
そっと渡した。



ねぇ、そんなに驚く事かな?

ずっと止まって、何も言ってくれない。




もしかして、私が異様すぎる……?





そう、すこし目を伏せた私に
上からちょっと優しげな声が聞こえた。



「…………ありがとう」



見上げると君がいて。

当たり前なんだけど、
なんか当たり前じゃない気がする。


その無表情な顔が、
私には笑っているように見えた。



とても、温かく感じた。

Re: 笑う君の還る場所 ( No.6 )
日時: 2018/05/05 22:12
名前: シカライダー (ID: SsbgW4eU)

突然すいません。シカライダーというものです。

あまりにも自分の求めていた作品だったのでコメントさせていただきました!
まだ始まったばかりですが、とても続きが気になる作品で、文章も読みやすく世界観に入り込めるのでとても良い作品だなと感激してしまいました!

これからも陰ながら応援させていただきます。

ほんとにいきなりすいませんでしたー(;''∀'')

Re: 笑う君の還る場所 ( No.7 )
日時: 2018/05/05 22:50
名前: 菜瑠季 (ID: V9u1HFiP)
参照: .

シカライダー様コメントありがとうございます!


もうほんと……嬉しいです!


ありがとうございます……!



求めていらっしゃったものを書けて、
とても嬉しいです!


逆転性的な感じのお話ですが、
そう思っていただけて光栄です……もう……。


これからも頑張ろうと思います!



少しずつ少年と少女の正体や、
記憶等も明かしていくつもりなので
読んでいって下さると((



シカライダー様の小説、
実は先程見つけまして……
拝読させていただこうと思います!




ちなみにこの小説は、
一日にびゅんびゅん進んでいく系なので
宜しくお願いします!←





心から応援しております。


──菜瑠季──

Re: 笑う君の還る場所 ( No.8 )
日時: 2018/05/05 23:24
名前: 菜瑠季 (ID: V9u1HFiP)
参照: .

-少年視点-




「…………ありがとう」

気が付けば、その言葉を口にする自分が居た。

自分でも驚く様な柔らかい声で、少女へと。




一度に色んな事が起きすぎたのだ。




まず、この子が何者なのかを勿論自分は知らない。


そもそもあれは恐怖ものだ。

急に誰かがぶつかってきたと思えば
その相手は居ないし、というか声だけだし、
急に何か呪文?みたいのが聞こえたら
この子がすぅっと現れた。

そもそもあんなのこの世界にはない。

魔法みたいに、光に包まれて現れるだと?


そんなの……聞いたことがない。




「…………」



先程まで揺れていた、少女の
腰飾りの音が脳内でリピートされる。

しゃらしゃらと、あの音が。


見るとそれは何か結晶のように見える。

全部明るい色だ。

赤、黄色、緑、水色──。

店の明かりに照らされ、
より一層に輝く。


膝まで伸ばされたさらさらの白い髪に
引き込まれそうなほど深い蒼の目。
マントのような黒紫の羽織と
その下には高貴な雰囲気を漂わせた
白基調の所々に青が入ったワンピ。

その姿は魔法使いの様だ。



コスプレじゃないのは一目でわかる。


こんなに凝ったデザインは、本物だ。



この子は明らかに此処の人じゃない。



……そう思ったのは、
歩いていく人々が彼女を
すり抜けていく姿を見た今だった。





正直、こんなにも冷静な自分が恐ろしい。



もっと思考回路が回らなくなるはず、なのに。









「…………此処は、何処なの?」

不安げに見える彼女の表情が、
胸を締め付ける。


なんて言えばいいかなんて自分にもわからない。




「此処は────
君の使う魔法がある筈の無かった世界」





そう淡々と返す自分。


そんな自分に少女は、

「……そっか…………。
此処でも……ひとりぼっちなんだ……」

と、俯いて小声で呟いた。

それは返事ではなく、
少女自身へのひとり言のようだった。



それにもっと胸が痛くなる。



何故だろう、何だかこの世界で
この子を救えるのは……

自分だけな、気がする。





「……俺以外、誰にも見えないんだろ」





そう冷たげに言う自分。

ほんとはそんなつもりじゃない。


だけど、返ってきたのは

「……うん」

たったその一言で、
温かみのある安心できるような声だった。

Re: 笑う君の還る場所 ( No.9 )
日時: 2018/05/06 00:30
名前: 菜瑠季 (ID: V9u1HFiP)
参照: .

-少女視点-




にこにこ、と笑う私。

だって、なんだか楽しいから。


君と話してるのが。




どんなに私が孤独でも、
私が見えてるだけで。

ううん、私は孤独じゃない。



初めて会ったのに、そう思えた。








「…………仕方ないな」

冷たげに優しく言う君。

あの人達とは違う。

……あの世界の、あの人達とは。





「家に泊まらせてやる。
その代わり家事を頼んだ。
……あと、そっちの世界のことも教えてもらう。
こっちの世界については俺が教えるから」

微かに微笑んだ。

その顔を見れたのが、嬉しくて。



「……うん!」


思わず、飛び跳ねそうな勢いで私は返事した。


このままじゃ行き場所はないし、
帰る呪文なんてない。

他の世界に勝手に飛ばされるなんて、
聞いたことがない。


だから、少しずつそれを探ろう。


まずは、君の名前からか……な。



「…………名前、何て言うの?
私はね……ミアだよ」


「……天夜。柊天夜。
…………ミア、か…………宜しく」

ひいらぎ、あまや。

天夜って呼べばいいかな。

「天夜、宜しく……!」

私はそう言って、笑った。


なんだか変な日だけど、
とても素敵な日。

向こうの世界に私が居なくたって、
きっと誰も困らない。







私達は歩き出した。





人通りの多い、私が知らぬ道を。









そんな私たちを見守る天は、とても……
綺麗に儚く光り輝いていた。


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