コメディ・ライト小説(新)

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君は今、幸せですか。
日時: 2018/12/25 21:23
名前: いろは (ID: YhGf139Z)






君は今、幸せですか————?




☆彡

初めまして、いろはと申します。

初投稿です。更新が遅れることもあると思いますが、温かく見守ってくださるとうれしいです。
感想、アドバイスなど、大歓迎です!

Re: 君は今、幸せですか。 ( No.15 )
日時: 2019/03/21 16:02
名前: いろは (ID: hyIhBYAd)

☆千尋side

能力ってどういうことだろう。
夏帆の創造魔法とか、私の空をちょびっと飛べる能力とか?
「二人ともー行こー!」
鳥化したリアのほうに駆け寄り、その背中に飛び乗る。
ふわふわした羽毛布団みたい……気持ちいい。
「二人はねー今日から働くんだよ。」
働く?!
聞こえてきた言葉に耳を疑った。
普通この年じゃ働けないはずじゃ……
「ルディアでは5歳から働くんだよー?」
「な、なにをするの?」
リアは考え込むようにして、翼をはばたかせる。
「うーんと皿洗いとかお掃除とか……。この国の王の下で働くんだよ。」
王?!
またしても驚きが隠せない。
「この王様はねー世界救出に協力的なんだー。だから二人も王様のところで働くの。私もそこで働いてるんだよ。」
そ、そうなんだ……。
「王様も5歳からだから、12歳なんだー。」
王様が12歳?!
もうこの世界ではなんでもありなんだろうか……。

Re: 君は今、幸せですか。 ( No.16 )
日時: 2019/03/24 01:12
名前: いろは (ID: MUXHOSgg)

☆夏帆side

私たちは12歳の王様のところで働くという。
「宮殿が見えてきたよ~」
にこにこしながらそう言うリアを見ながら眼下に広がる町を見下ろした。
とにかくシルバー。その中にひとつだけ、カラフルな色でできた建物があった。
「あれが宮殿?」
「そうだよ~、よくわかったね?」
いや、わかりやすすぎる。
宮殿は球状のシルバーを基調にした建築物に、たくさんの塔のようなさまざまな色をしたものが突き刺さっているかのようにデザインされている。
リアがなにやらカードを取り出した。
「これが宮殿に入るための通行証だよー。」
そのカードは緑色だった。
「これはねー色によって階級が違うんだよー。緑は特別部隊の色なの。つまり世界救済計画参加者ってこと。」
リアは私たちにおなじようなカードを手渡した。
ボーダー柄で、緑と金色でできている。
「緑は特別部隊、金色は王様レベルだよ。」
「王様レベル!?」
私たちは本当に神の子、として認可されているらしい。
やっぱりまだ信じられないな……
リアが3人分の通行証を何もない壁にかざすと、そこが音を立てて開き、ぽっかりと開いた穴が姿を現す。
「うひゃあ……」
やっぱりハイテクだあ。
宮殿内は面白い形になっていた。円に沿うように螺旋階段が作られていて、真ん中には謎の筒状のガラスが配置されている。
「このガラスはエレベーターになってて~」
ガラスが開いて、ガラスでできた床が目に入る。
「ここから国中に移動できるの~。王様レベルの人と、王様に認められた人しか乗れないんだよ。それ以外の人が乗ろうとすると牢屋行きだよ。」
あっさりと怖いことをいうリア。
「エレベーターに乗って王様の部屋まで向かうよ~。王様の部屋は金の塔の一階だよ。」
塔とは入ってくる前にみた、カラフルな塔のことだろう。その中の金色の塔をさしているに違いない。
エレベーターが動き出し、少し地面が揺れる。
「わっ」
すぐにゆれは収まり、スーッと音もなく上がっていった。
「王様はいい人だよ~。」
リアはそういってるけど、本当に大丈夫なのかな。王様と会うなんて緊張するし。

Re: 君は今、幸せですか。 ( No.17 )
日時: 2019/03/24 23:24
名前: いろは (ID: YFfwNhg/)

☆千尋side

「はーっ」
一度にいろいろなことが起こりすぎて、めまいがしそうになる。
私はこう見えて病弱だ。
「大丈夫? 千尋。」
夏帆が透明なエレベーター内で、心配そうに顔を覗き込んできた。
「うん、大丈夫。」
「ならいいけど……」
夏帆はやさしい。優しすぎるんだ。
だから私は彼女のことが心配になる。守ってあげたくなる。
「ついたよ~」
リアの明るい声に顔をあげると、目の前には金色の、きんきらの、取っ手のないドアがあった。
「ここが王の間の入り口。カードをかざすと通れるよ。」
さっき貰った通行証をかざす。
扉が音もなくすーっと開き、真っ赤な絨毯が先のほうまで広がっていた。
王様が通る道感満載。
「うわー…。」
横にはたくさんの兵士たち。
上はシャンデリアで、壁と床は金色。おそらく純金だろう。高いんだろうなー…。
「王様二人を連れてきました~。」
「ありがとうリア。」
リアが嬉しそうに顔を緩める。
私は声がした方向にかおを向ける。
何もなかったはずの金色の壁が、からくりドアのようにくるりと回転し、玉座と少年が姿を現した。
「はじめまして、千尋さん。夏帆さん。王のカイトです。」
整った顔だった。さらさらの流れるような茶色がかった黒色の髪、真っ黒できらびやかな瞳。とにかく美しい。
礼儀正しく、たたずまいもえらそう、というよりかは誠意のこもった座り方だった。
「本日は世界救済計画に加担してくださり有難うございます。あなたたちが協力してくれなかったらと思うと冷や汗が出ますよ。」
そういうとカイトはふうっ、と息をついた。
「これで安心、というものです。」
その姿もまた綺麗で見とれてしまう。
カイトが動くたびに、上品なビロードでできた燕尾服のようなデザインの服がゆらりと揺れた。
「お二人には神の娘とばれないよう、わが宮殿のメイドとして勤務していただきます。」
ばれないよう?
「ばれたら何か問題でもあるんですか?」
そうたずねるとカイトが苦い顔をする。
「はい。神の娘は悪魔に狙われています。」
悪魔?

Re: 君は今、幸せですか。 ( No.18 )
日時: 2019/03/24 23:45
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: E616B4Au)

はじめまして、友桃(ともも)と申します。
小説、読ませていただきました^^

文章がすっきりしていて、テンポもよくて、とても読みやすかったです!
すらすら読めちゃいました。

序盤のお金持ちの?ホームレスのおじさんが面白かったです笑 悪い奴だったけど笑

続きも楽しみにしています。
執筆がんばってください^^

Re: 君は今、幸せですか。 ( No.19 )
日時: 2019/03/25 01:53
名前: いろは (ID: YFfwNhg/)

友桃さんコメント有難うございます^^
ホームレスおじさん…これからどうなるのか! お楽しみに!
ではでは執筆頑張ります。


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