コメディ・ライト小説(新)

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男子校の生徒会長は今日も男子生徒に告られる
日時: 2019/06/06 07:39
名前: Rey (ID: SsbgW4eU)

初めまして、Reyという者です。
初心者ながらに、そして自分が出来る全てのギャグ力を持って
このお話を書いていきます。
どうか、誤字があっても、文法的に間違っていても
生暖かい目で見てやってください。






目次

序章プロローグ 『これが日常』 全章 >>1-22

一章 『リンドウ学園の生徒会長』 >>1-7
一話 [生徒会長こと俺] >>1
二話 [生徒会長と愉快な(?)お友達]>>3
三話 [生徒会長、部活(戦闘)開始]>>4
四話 [生徒会長の部活風景] >>5
五話 [生徒会長は部活でも] >>6
六話 [生徒会長、友との帰宅路にて]>>7

二章 『お人好しな生徒会長こと玲夜君』>>8-13
一話 [生徒会長は甘いもので釣れる] >>8
二話 [生徒会長は料理上手]>>9
三話 [生徒会長とお遊戯]>>10
四話 [生徒会長と委員会]>>11
五話 [生徒会長と予想外の事態 前編]>>12
六話 [生徒会長と予想外の事態 後編] >>13

三章 『リンドウ学園の学園風景』>>14-19
一話 [生徒会長と噂話]>>14
二話 [生徒会長と魔導授業]>>15
三話 [生徒会長と学園祭]>>16
四話 [生徒会長とリンドウ祭 中学編]>>17
五話 [生徒会長とリンドウ祭 高等編] >>18
六話 [生徒会長とリンドウ祭 大学編] >>19

四章 『関わりが少なかったはずの大学部』>>20-22
一話 [生徒会長と先輩]>>20
二話 [生徒会長はシリアスが嫌い]>>21
三話 [生徒会長とスピリット・パーソナリティ]>>22




序章




ここは凛影りんえい"魔導まどう"学園がくえん、通称リンドウ学園。
グラウンドを囲むようにしてある赤レンガで造られた構内はとても綺麗で、誰もが羨むエリート校の一校。
偏差値はすこぶる高く倍率もハードルが高すぎて頭が届かない程。
そんな学園の設備は勿論充実しており、数少ない"大型魔導研究所"を完備、教師は勿論の事だが成績優秀な生徒は研究所の出入りを許可されている。
そんなリンドウ学園は中高大一貫であり中学の頃からリンドウだった者も、高校、大学からの編入した者だったりと、見知らぬ顔が毎年増えるのはここの普通だ。
制服の色は紺色で統一されているがネクタイの色で中学か高校か、大学かわかるようになっているので、初対面で先輩か後輩か、それとも同じかはわかるから、まぁ不便ではないが。
けれども、名札に付いている"バッジ"で学年と"クラス"もわかってしまい見下されることもしばしば…。

ーーーと、ここまで学園の説明をしたが、勿論この学園にも体育館はある。
そして、その体育館の裏は人目に付かずサボりには持ってこいの場所だが………。
ーーーサァ………と清々しい風が吹き、体育館裏にいる"二人"の男子生徒の髪を揺らした。
一人は漆黒の髪に海のような濃い青色の瞳で、もう一人の男子生徒を静かに見つめ。
そしてその瞳に見つめられている男子生徒は冷静な相手と対照的に頬を赤く染めて。


「お、俺…入学式の時から、先輩の事…す、好きでした…!俺、と…付き合ってくださいっ!」
ばっと90°上半身を折りたたんで、綺麗なお辞儀を。


ーーーーー"生徒会長ことすめらぎ玲夜れいや"に、熱烈な告白プロポーズをしていた…。

そう、つまりはこれが。
リンドウ学園の常識の一つであり、玲夜の日常。
………今日も今日とて、玲夜こと俺は男子生徒にモテるらしい。

Re: 男子校の生徒会長は今日も男子生徒に告られる ( No.1 )
日時: 2019/03/19 15:05
名前: Rey (ID: NvHaua1/)

一話 生徒会長こと俺

リンドウ学園というエリート校の華と呼ばれる程の容姿と、頭脳明晰という点を見ればまさに理想の優等生。
教師にも尊敬の意を決して忘れなく、後輩にも優しく接するため、密かにファンクラブがあるのも小耳に挟んだことだってある。
だが、ここは男子校である。
中高大一貫の、男子校、である。
…ファンクラブ会員が皆男だと、当たり前の事だがこれ程までに浮足立たないファンクラブは無いだろう。
何せ、ファンクラブが出来るほど人気な生徒会長こと俺、すめらぎ玲夜れいやは女性を愛する一般ピーポーなのである。
男子校に恋など求めていない、ここに決めたのは…というか小学の頃からやけに教師に贔屓ひいきされていたから、なんとなく気づいてはいたが。
小学の担任に推薦で行け、と言われた他、理由など特にないのだ。
生徒会長だって皆の推薦でやっているだけだし、名だけのものに過ぎない。
にもかかわらずファンクラブが出来るのは人に対する態度がとても律儀という事、そして何よりお人好しとからかわれる程の"優しさ"故であろうが。
だが、何を言っても男子に告白されるのは心が痛い。
何せ玲夜は男に恋心を抱くなんて真っさらなのだし、何度も言うがここは男子校である。
確かに中には男子同士のカップルがいない、と断言出来るわけでもないが、それはそれ、これはこれ。
同性愛についてとやかく言うつもりは無いが、一言だけ言うとするならば。
"俺を巻き込むな"と叫びたいところだ。
「………なんで俺こんな告白されんだよ…」
体育館裏に呼び出された時点で察したが、いざ告白されてフるとなると、やはり心苦しいものがある。
そりゃ相手だってフられるのは覚悟の上だろうし、付き合うか付き合わないかの判定はこちら側にあるから問題は無いのだが…。
いつまでたっても、"すまない"と言って、相手を泣きそうな顔にさせてしまうのだけは、その痛みだけは慣れそうもなかった。
ーーーそんな、告白後の玲夜はと言えば机に突っ伏して空気をドンヨリ曇らす仕事を真っ当中である。
周りのクラスメート達は、"ああ、こいつまた告られたのか"と同情の目や嫌に生暖かい目を向けていたり。
………その中に"羨望"の色が混じっているのはスルーして。
「……も〜やだ………イワナガヒメになりたい……」
もはやメンタルが削れ過ぎてわけわからない事をぼやく優等生(笑)
いや、豆腐メンタル…と誰か呟いた気がするが、ああそうさ今更何を言っているんだと内心肯定を叫ぶ。
だって考えてみろ、人の気持ちをバッサリ切り捨てるのは本当に、本当に!辛いんだぞ…と。
日本の神の一柱のイワナガヒメ、婚約者である神に"醜いからナシ"と言われる程の容姿を持つ、岩を司る神に、玲夜は心底リスペクトした。
………玲夜はどちらかというと、イワナガヒメの妹、コノハナサクヤヒメに似ている、とクラス全員思った事は、とりあえず内緒にしておこうと皆静かに頷いた事を生徒会長は知りもしない。
「あ〜ぁ…俺ってもしかして最低なのかなぁ………あ、いやでも人殺してないから人としては平気…いや平気じゃねぇわ…」
…おい生徒会長。
クラスメートの心が一体化した瞬間だった。
そんな愉快(?)な生徒会長がいるこの教室は、高等科二年の【アインス】である。
アインス、とはドイツ語で1という意味であり、他にも二の【ツヴァイ】、三の【ドライ】にわかれており、言わずもがな、トップクラスはアインス。
バッジもドイツ語でアインスと刻まれ、生徒うつな会長は学年トップの成績を毎度残すのも、もはや常識的になりつつあった。
そんなエリートクラスの大黒柱が我らリンドウ学園の"高等科生徒会長"の玲夜なわけだが。
告白を切り捨て豆腐メンタルが醤油をかけられ悲しみに喰われていく様をありありと想像させる空気の淀み具合に耐えかね、クラスメートの一人がツンツンと隣に合図を。
パチクリ瞬きした後に、やれやれと肩をすぼめながら、この気まずすぎるクラスを後にした。
"誰か"を呼びに行った生徒が廊下へと姿を消すと、皆ようやく安堵のため息を零すのだ。
ーーーようやくこの空気から解放される、と


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