コメディ・ライト小説(新)

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不運の最弱勇者
日時: 2023/02/05 11:49
名前: 名のない初心者作家 (ID: bSLQhqZo)

幸運値が絶望的で、能力値は中途半端。
その結果、どの職にもつけない男・田中章宏(たなかあきひろ)が、異世界で地道な成長と奮闘を繰り返す冒険活劇!!

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一話 プロローグ>>01
二話 仲間>>02
三話 初クエスト>>03
四話 不審者?>>04
五話 レベル上げ>>05
六話 電気ネズミ?>>06
七話 上級者?の町へ>>07
八話 仲間の一面>>08
九話 メジャーモンスター発生&外伝その1>>09
十話 里帰り&外伝その2>>10
十一話 サプライズ>>11
十二話 農業&外伝その3>>12
十三話 カタツムリ、再来>>13
十四話 いざ、アクアリア>>14
十五話 仲直り>>15
十六話 幹部討伐その1>>16
十七話 幹部討伐その2>>17
十八話 討伐報酬その1>>18
十九話 討伐報酬その2>>19
読者様へメッセージ 2022年7月時点>>20
二十話 ヒロのチート>>21
二十一話 俺、最強!‥‥?>>22
二十二話 仲間との旅>>23

Re: 不運の最弱勇者 ( No.19 )
日時: 2022/07/01 15:15
名前: 名のない初心者作家 (ID: bSLQhqZo)

祝賀会にて‥‥俺たちは歓待を受けていた。
「おお、あなたさまがあのライデルを討伐したパーティのリーダーですか。なんとたくましい。」
「いえいえ。私たちなんてまだまだですよ。これからもやっていかなくては。」
「なんと心強いお言葉。期待してますよ。」
誰だあれ。あんな丁寧な言葉遣いのロイ、見たことねぇ。
また別の場所では‥‥
「おお、あなたさまがリン殿ですか。なんでもあなたの支援が無ければパーティは壊滅していたとのこと。いやはや、なんと言っていいやら。」
「そ、そんなこと‥‥あるかなぁ?アハハ。」
リンが天狗になり‥‥
「これはこれはフィオ殿。この度はおめでとうございます。なんでも幹部討伐を機に出世されたそうで。」
「これはかの有名なアンダイン家のご子息様ではないですか。どうも、ありがとうございます。」
「戦いの様子を聞かせてくれませんか?」
「わかりました。」
フィオは他の貴族に囲まれていた。
その一方で俺は‥‥
「あれがパーティの中で唯一ライデルに倒された‥‥」
「ああ、あの最弱職のくせにイキってやられた‥‥」
「本当に情け無い‥‥」
‥‥ひどくね?たしかに唯一やられたのはそうだけどさ。俺がいなかったらパーティ壊滅だったかもしれないかもしれないんだよ?幹部疑惑から逃れたら今度はこんなかよ。ついてねぇなぁ。
でも少しくらい言い返しても‥‥
「なぁ、俺は殿として援軍を呼ぶ時間を稼いでたんだ。イキって前に出た訳でもねぇし最弱職って言っても俺はもうジョブチェンジできるぜ?今の戦い方がラクだから冒険者だけどよ。」
「‥‥あれが負け犬の言い訳よ。」
「‥‥哀れな。」
「おい!功労者にそりゃねぇだろ!お前らも‥‥」
何か言ってやれと言おうとしたら‥‥
絶句した。俺の仲間は‥‥
「是非我が国の直属の冒険者になられては?その方が生活が安定しますし。」
勧誘されていた。‥‥何も言い返せねー。クソだな。
「高い攻撃力を誇るフィオ殿に支援、回復が得意なリン殿、それを守るロイ殿。パーティバランスもいいではないですか。どうですか?」
おっと、俺の名前がないんですが‥‥。流石にあいつらも‥‥
「いいわね。この後の活動資金も安定するし‥‥」
「次を倒したら出世に屋敷に名声に‥‥」
「もしかして、俺モテてる?」
‥‥あいつら。欲に目が眩んでやがる。俺の名前がないことに気づいてねぇのか?
「‥‥仲間にも見捨てられたわ。」
「‥‥かわいそうに。」
‥‥‥‥‥‥いいよ、もう俺一人で幹部を倒してやる。こんなクソなヤツらも絶句するくらいにな。
‥‥‥‥‥‥仲間?知るかそんなもん。あいつらは俺より報酬の方が大事なんだ。いいじゃねぇか。生活安定するんだろ?ほっとけ!
俺は静かに踵を返して‥‥
「そういえばヒロはどこよ?」
「そういえばさっきから見ねえな。」
「じきに帰ってくるわよ。どうせトイレよトイレ。」
「‥‥逃げ帰ったわ。」
「‥‥ほっとこう。」
そんなヤツらの声を背に会場を後にした。

Re: 不運の最弱勇者 ( No.20 )
日時: 2022/07/01 15:33
名前: 名のない初心者作家 (ID: bSLQhqZo)

読者様へメッセージ
私(筆者)は受験生です。
中体連も終わりそろそろ勉強を開始します。
ごくたまに執筆を進めるかもしれませんがしばらくは連載休止でございます。
読者様にはご迷惑をおかけしますが、私は失踪したわけでもネタ切れでもありません。
どうぞ続きを楽しみにお待ちいただきながら高校入試終了まで合格を願っていただけたら幸いです。
                                                          以上

Re: 不運の最弱勇者 ( No.21 )
日時: 2022/07/14 17:03
名前: 名のない初心者作家 (ID: bSLQhqZo)

クソ。俺に仲間はいないのか?もう誰も信用なんねーわ。俺一人でどうにかしてやる。
幸い俺は冒険者だからありとあらゆることができる。接近戦も遠距離からの攻撃もできる。スキルポイントもあるし各種支援魔法と回復魔法、状態異常解除とかも取れるな。不意打ちを避けるためサーチ能力もとって‥‥
‥‥あれ?冒険者最強じゃん。俺、意外といける気がする。今や俺は一端の冒険者で能力もそこそこ高い。
屋敷は惜しいがもうアイツらは居なくていい。アイツらもそれを望んでいるはずだ。無駄に休日部活が休みの時に引きこもってサバイバル知識をため込んではいない。多少金がなくとも生活できる。
‥‥ああ、あとこの装備もいらねーわ。万が一連絡が取れたら面倒だしな。屋敷に置いとこう。
ああ、これで楽になれる。誰にも邪魔されずに生活できる。これからが俺の異世界生活の本番だ。
そう思いながらも心のどこかで冒険の歯車は減速したように思えた。



一日目
もはや中級者の俺はエレメントにいる必要もない。俺は馬車でミドラーの街へ向った。
ついていきなりだがクエストを受けることにした。カタツムリやスライムなんかの雑魚じゃなく、グリフォンと呼ばれる有名な幻獣の討伐に向かった。仲間はいらないのかと聞かれたが、そんなもん捨ててきたと言った。



グリフォンとの戦闘中。
「流石はグリフォンと言ったところか。やはり簡単には倒せんな。」
思わず呟いた。流石に強い。空からの滑空攻撃はかろうじて受け流しているが、コイツ、たまにドラゴンのようにブレスを履きやがる。魔法で回復はするが消耗戦は分が悪い。先に魔力が尽きちまう。
どうする?一人で出てきてやられましたじゃカッコがつかねー。
!?大きな衝撃と共に吹き飛ばされる。
景色と共に記憶が走馬灯のように駆け抜ける。
元の世界。この世界で仲間と初めて会った日。クエストを終えた疲労感。幹部との激闘。その中に一つの疑問があった。魔法についてだ。
‥‥確かこの世界は英語が使えないんだよな。でもファイアとかは言ってるわけで。
‥‥ふと頭によぎった言葉を言ってみた。
「エクスプロージョン!」
それはこの世界にない魔法。俺の世界でも幻想でしかないもの。だが‥‥
ドカーン!!
「っっーー!?」
グリフォンは声とも言えない悲鳴を上げながら爆発四散した。
‥‥と共に魔力が大きく持っていかれる感覚。俺は大きくよろめくがなんとか立て直し。
「出た。‥‥出たぞ!しかも命中だ!俺、チートだ!俺、初めてこの世界が好きになったよ!」
今、俺だけの冒険の歯車が加速する!!

Re: 不運の最弱勇者 ( No.22 )
日時: 2022/07/24 10:08
名前: 不運の最弱勇者 (ID: bSLQhqZo)

俺は開幕エクスプロージョンによってヒロ伝説を作り上げて‥‥
なかった。なぜか使えないのだ。他にも色々魔法を試してみたのだが、そこまで威力の強くないもの、いわば高等魔法レベルのものは普通に使えるのだ。ただ、高い威力の魔法は使えた試しがない。エクスプロージョンの他にも時を戻してみたりするタイムトラベルとかを言ってみたが発動しなかった。俺が使える魔法は‥‥
まずこの世界の魔法。他はライトニング、インフェルノ、アンデットキラーの三つだ。
ライトニングはスパークの上級バージョンみたいなもの。
インフェルノはこの世界のファイアストライクショットと呼ばれる高等魔法とほぼ同じ。
アンデットキラーはその名の通りこの世界に存在しない神聖魔法だ。
これらの魔法は魔力を異様に消費する。有用なものは全体攻撃のできるライトニングとアンデットモンスターに絶対的な影響を与えるアンデットキラーだ。インフェルノはこの世界の高等魔法を使った方が魔力が抑えられていい。
本題のエクスプロージョンは、だ。本当に使えたのか疑問だ。だが、冒険者なら全員が持ってる情報シートには使える魔法が記載されているがそこにエクスプロージョン、タイムトラベルは記載されているのだ。ならなぜ発動しないのか。
魔力不足?違う。調子乗って高難易度のクエストを受けた時開幕エクスプロージョンをしたが発動しなかった。そのせいで酷い目にあった‥‥。まぁ、それは置いておこう。
俺はあの場面を思い出して考察した。
この使えない2つの魔法は生命の危機にさらされた時に使えるのではないか。これが行き着いた答えだ。ただ、試すのはうっかり死んじゃいましたじゃまずいので嫌だ。またいつか使ってみるか。この1ヶ月、苦労したなぁ。でも1人でもなんとかなる。そう思った時だ。
「あ、ヒロ!やっと見つけた!」
「お前、何で出てったんだよ!」
「装備も置いていって。連絡取れないし心配したんだよ!」
俺の大っ嫌いな声を聞いたのは。

Re: 不運の最弱勇者 ( No.23 )
日時: 2022/08/23 09:10
名前: 名のない初心者作家 (ID: bSLQhqZo)

「おいおい、国お抱えの騎士様たちがこんなところで何をしているんですかぁ?俺なしで仲良くやってるんじゃないんですか?せっかくいい条件だったのにどうしたんですか?」
「なんだお前、拗ねてるのか?あんなの速攻で断ったに決まってる。国お抱えの騎士様って言うと聞こえがいいが四六時中訓練させられるんだぞ。」
「まるで一度やったみたいな口振りだなぁ。」
「そ、そんなことないわよ。」
「ち、ちげぇよ。」
「そんなわけないじゃない。」
フィオとロイの反応が怪しい。リンのあの目は2人のような動揺ではなく怒りに染まっている。本気で心配してくれたみたいだ。後でリンには謝るか。
「お前ら欲に目が眩んでただろ。仲間の名前がいないって気づかないくらいにな。」
「「ごめん!」」
「私は欲って言うより今後の旅に期待してただけなんだけど。資金的に安定するし。でも誰かが欠けるのは流石に嫌よ。」
「リン、お前はやっぱ気づいていたか。勝手に出て行って悪かったな。後2人は薄情だが。」
「そうね。この2人はバカよバカ。」
「「本っっ当にごめんなさい!」」
「‥‥次はないぞ。」
「「ありがとう!」」



俺は1人での生活について話した。
「へえ、オリジナル魔法ねぇ。中には使える人がいるらしいけどまさかヒロがそうなんて。」
「グリフォンか。すげえな。」
「1人でやったの?危ないでしょ?」
「あぁ、ケガはしたけど魔法で治したしなぁ。大丈夫だった。」
「本当になんでもできるのね。普通は冒険者からレベルアップしてジョブチェンジするのに。珍しいわね。」
「そうかもな。」
一応、俺は仲間との旅を再開した。


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