コメディ・ライト小説(新)
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- 手を抜いて、転移して、少し本気出して。
- 日時: 2022/09/10 17:37
- 名前: アリア (ID: PRkwsfL0)
登場人物紹介
御影(みかげ) 真白(ましろ)15歳
趣味以外では、勉強や運動、全てのことにおいて手を抜いている。
人を見下してはいない。だが尊敬もしていない。
もし、私より上の人が現れても尊敬することはないby真白
友達はいる。
尊敬しないと言うだけで作らないとは言ってない。
↓
転移してからは白と名乗っている。
ある出来事があってからはスキルやレベル上げに励むようになった。
プロフィールやらなんやら
・面倒くさがり屋・気まぐれ・頭いい・運動神経抜群・趣味はピアノ、作曲、歌・音楽部に所属
趣味では全てにおいてコンクールで常連
仲がいい友達 澄田(すみだ)空音(そらね)
バスケ部
主なクラスメート
・佐藤(さとう)瞳(ひとみ)・清水(しみず)空(そら)・浅ヶ谷(あさがや)由莉(ゆり)・美村(みむら)香帆(かほ)・芹田(せりた)志遠(しおん)・芦沢(あしざわ)理人(りひと)・百橋(どのはし)里南(りな)・中村(なかむら)十和(とわ)・山口(やまぐち)湊(みなと)・山田(やまだ)碧(あおい)・藤間(とうま)優太(ゆうた)
先生 岡崎(おかざき)美織(みおり)
- Re: 手を抜いて、転移して、少し本気出して。 ( No.7 )
- 日時: 2022/09/18 14:49
- 名前: アリア (ID: PRkwsfL0)
【第六話 魔王現る】
「みんな、今レベルはどれくらい?」
魔物を何体か倒した後、山田さんが聞いてきた。
1人1人答えていく。
うんうん、平均はレベル3ってとこかな。
今私のレベルも3なのでこのあと上げる必要はなさそうだ。
ダンジョンを出ると、目の前に立ちはだかるようにして経っている女の子がいた。
…同い年くらいかな?
「あなたはどちらさっ…」
ま、と聞く前に護衛さんは倒れた。
血だらけになって。
「!?」
みんな驚きすぎて声も出なかった。
一瞬で護衛さんが死んだからだ。
「今この人どちら様って聞いた?じゃあ答えないとね。私は魔王、リリエだ。…って、ああ、もう聞こえないか」
魔王と名乗った女の子は護衛さんを見下す。
それから私達を見て口を開く。
「おや?君らはどうやらよそ者のようだね」
なぜ分かったのだろうか?
イヤ、今はそんなことを考えている場合ではない。
「ねえ聞いてよ」
「え?」
襲うこともなく、突然、話し掛けてきた。
「この世界、今崩壊しかけててね。それは全て人間のせいなんだ。だから今、人類殲滅計画を立ててるんだ」
衝撃的なことが魔王の口から放たれた。
話はこうだった。
かつても、勇者と魔王が戦っていたこと。
魔王が勝ったことによって、人間が暴走し、今の魔王――もとい、リリエさんが恩を感じていた人間の頂点であるラシオリが止めたにも関わらず、人間はそれを聞かず魔物を殲滅し、世界が崩壊しかけていること。
そして今、魔王は人間を全員殺して、今度は自分が生け贄になろうとしていること。
それらの話は衝撃的だった。
「どー思う?人間酷くない?」
イヤ、そんなこと言われましても…。
……だけど、私は、少しだけ…。
イヤ、今はそんなことをいっている場合ではない。
このあとどうする?
戦っても勝ち目はない。
しかし、私の足の速さなら平気かもしれないが、みんなは逃げてもすぐに捕まりそうだ。
そもそもなぜ魔王がこんなところに?
色々疑問が浮かぶ。
「んー、おや?」
リリエさんが中村さん、山口さん、清水さん、芹田さんを見て、満面の笑みを浮かべた。
「どうやら君達は特にすごい力を持ってるようだねぇ」
一方言われた4人は少し焦る。
まさか、力があるから最初に殺られるのでは、と。
「そんな怖がらなくていい。私は君達に危害を加えるつもりはないさ。それに、今散歩中だから、無駄な殺生はしたくないんだ」
イヤ、ばりばり護衛さん殺しちゃってますけど。ってか、人類殲滅させる気なら今殺しても大差ないのでは?
理不尽だなー。
ってか、疑問の1個解決したわ。
ただの散歩中だったわ。
「じゃあね~。私はまだ散歩したいので、これにて」
そう言って、リリエさんは歩いていった。
イヤ、魔王がこんなところ歩いてたら色々ヤベーだろ!
「かっ…」
山口さんが口を開く。
「帰るか…」
賛成。
護衛さんはその日の夜、埋葬した。
そのあと、今日はみんな疲れたので寝ようということになった。
ベッドに寝転がる。
浅ヶ谷さんが正面のベッドで寝ている。
「うっ、ん…」
うなされている。
嫌な夢でも見ているのか。
私は上半身を起こす。
今日のリリエさんの言葉を思い出す。
『人間が全て悪いんだよ』
そう言ったリリエさんの顔は、どの場面より怖かった。
怒り、憎悪、悲しみ。
それらが入り交じったような…。
外に出る。
歩く。
どこを目指しているのか分からない。
無意識のうちに武器と荷物を持っていた。
歩く。
どこを目指しているのか分からない割に、迷うことなく進んでいる。
いつの間にか、さっきリリエさんと遭った場所に来ていた。
そこには、リリエさんがいた。
あとがきやらなんやら?
どーも、アリアです。
いやあ、今回は大分話が進展したんじゃない?
…うん、てか、昨日二回投稿するって約束思い切り破ったわ。
イヤ、しょうがないと思うんだ!
だって昨日は部活あったしー、塾あったしー、小説投稿って一回するだけでも時間かかるしー。
……ハイ。すみませんでしたあああ!(ジャンピング土下座)
こんなアリアですが今後ともどうかよろしくお願いいたします。
- Re: 手を抜いて、転移して、少し本気出して。 ( No.8 )
- 日時: 2022/09/23 13:27
- 名前: アリア (ID: PRkwsfL0)
【第七話 】
リリエさんは岩の上に座って、星が浮かんでいる夜空を見上げていた。
やがて、私に気付いたように、顔をこちらに向けた。
「――おや?君はさっきの子」
覚えていたのか。私なんて、その他大勢なのに。
「どうしたの?こんな深夜に」
「…分からないです。自分でもなぜここに来たのか」
近くに寄りながら、リリエさんの質問に答える。
不思議と警戒心はなかった。
「……そう。さっきの話、どう思った?」
「…酷いと思いました。どちらも、自己中心的だな、とも」
人間に肩入れはしない。
実際、リリエさんの話では酷いことをしていた。
だけど、リリエさんも、自己中心的とまではいかなくても、極端だなと思った。
でも、極端になってしまうほど、それほどラシオリという人が大事だったということだ。
だけど…私は…。
「…そっか。それはそうだね。……君はさ、魔族軍に来るつもりはないかな」
「…え?」
さっき褒めていた4人ならまだしも、何で私を誘うのか?
それに、私は人間だ。
「不思議?まあ、そうだよね。でもなんか君なら、味方になってくれたら、結構嬉しいと思ったんだ」
どういうことだろうか。
「君、何か隠してるよね?」
………え。
自分の顔色が少し変わる気配がした。
「やっぱり」
その変化を、魔王であるリリエさんが見逃すはずもなく、二ヤッと笑った。
「本気、出してよ。見たいな」
全部、バレていた。
手を抜いていたこと。
本当はリリエさんから逃げ切ることは出来るだろうと、足の速さを自負していたこと。
そして、本当は、
「もう一度言う。魔族軍に来ない?」
答えはもちろん―――。
「大変だよっ!」
朝、浅ヶ谷 由莉が広間に集まっていたクラスメートに伝える。
「どうしたの?」
美村 香帆が聞くと、浅ヶ谷 由莉は青ざめながら答える。
「御影さんがいない…。荷物もなくて、消えたの」
「――えっ」
クラスメート全員が驚く事実だった。
あとがきやらなんやら?
どーも、アリアです。
今回は結構ハラハラする展開なんじゃない?
私も勉強が全然進まなくてハラハラしてるわ。
ちょっと短いがそこは許せ。
許さないというのならその時は…。
ジャンピング土下座します!!
ハイ。
こんなアリアですが今後ともどうかよろしくお願いいたします。
- Re: 手を抜いて、転移して、少し本気出して。 ( No.9 )
- 日時: 2022/09/23 13:29
- 名前: アリア (ID: PRkwsfL0)
すみません、上のところ題名を書き忘れました。そこは、【第七話 魔王とお話】です。
また、人物紹介のところで、白と名乗ると書きましたが、訂正で、黒と名乗ることになります。
申し訳ありません。
- Re: 手を抜いて、転移して、少し本気出して。 ( No.10 )
- 日時: 2022/09/24 15:25
- 名前: アリア (ID: PRkwsfL0)
【第八話 魔族になりましたとさ】
「んで、そこでラシオリ様がねー」
私はリリエさんの話を聞きながら頷く。
うんうん。
………私は何をやっているんだろう!!(くそでかボイス)
一旦、状況を整理しよう。
「ねえ、黒ちゃん、話聞いてる?」
リリエさんが少し怒った口調で詰め寄る。
なぜか黒ちゃんと呼ばれている。
多分髪が黒いからかな?
そんなこと言ったらクラスメートみんな黒くん、黒ちゃんになっちゃうけど。
そして黒と呼ばれているので、黒と名乗ることにした。
我ながら安易な考えだぜ、ふっ。
というか、イヤ、これ、整理する暇ないわ。
これリリエさん的には話聞いてくれなくてちょっとむくれている可愛い少女の要領でやってるんだろうけど、普通に威圧ヤベーから。スゲーから。コエーから!
「聞いてます」
対して、私は塩対応にしている。
なんか、懐きすぎるのもあれだし、ね。
今のところ対応に不満はなさそうなので貫き通している。
まあ、人見知りというのもあるけど。
昨日のはほら、なんというか、深夜テンションみたいな感じだったし。
んで、今いるところはリリエさんの、つまりは魔王の城ということだ。
オウ、なんかいつの間にかヤベーとこに来てました。
結論からいうと、私はリリエさんの味方になることにした。
私はリリエさんの為すことを極論だと言った。
でもそれ以上に、嫌だったのだ。人間の行動が。
贖おうとしても贖えない罪を犯した。
ま、私も人間なんだけどね!
それに、リリエさんのやろうと思っていることは、美しいと思った。
ついていきたいと、即座に思った。
んで、なぜ今リリエさんの部屋で優雅にお茶をしている?
仕返しはっ!?
っつうかそれ以前にレベル上げしてぇんだけど!!
さてそして、勝手にいなくなったけど、大丈夫だろうか。
まあ、私が1人いなくなったところで変わりはないだろう。
しかし先生には悪いと思っている。
先生はいつも生徒みたいに話しているが、責任感は生徒の比ではない。
まあでも、戻る気はない。ごめんなさい。
お辞儀をして謝るとリリエさんに質問された。
「虚無に謝って、どうしたんだい?」
首を横に振る。
私は人見知りなのでまだなかなか口を開けない。
昨日のはほら、深夜テンション的な?(二回目)
他の魔族なんかもってのほかだ。
魔族は魔物と違って容姿が人間に近いのだ。
角とか生えてるやつもいるけど。
先日、私は魔族にしてもらった。
方法は簡単だ。
腕のどこかに切り口を作ってそこにリリエさんの血を垂らすだけ。
簡単だけどね!?痛いよ正直!
そして、なぜ魔族にしてもらったかと言うと、人間ではステータスに限りがあるからだ。
人間の限界は1000ほど。
対して魔族は9万ほど。
そしてリリエさんのステータスは平均8万。
今までの魔王よりはるかに強いそうだ。
あれ?もはや勇者が勝てる見込みなくね?
大丈夫かこれ?と、思ったが私は魔族なので関係ないわな。
ちなみに容姿は変わっていない。
かなり安堵した。
なんか変なのになってたらどうしようかと思ったもん。
この間の小さなダンジョン、もう一回行ってみよう。
レベル上げレベル上げー。
え?魔王の話?
そんなものは無視だ無視!
- Re: 手を抜いて、転移して、少し本気出して。 ( No.11 )
- 日時: 2022/10/02 13:27
- 名前: アリア (ID: PRkwsfL0)
【第九話 失踪】
「真白がいなくなったって…なんで!」
空音さんが聞いても由莉さんは首を横に振るばかり。
「どうしましょう…」
生徒にオカちゃんと呼ばれている私は絶句する。
「もし、真白さんの身に何かあったら…」
「先生…実は」
空さんが私に昨日起こった出来事を話す。
昨日、私は帰る方法を模索していたのでいなかったのだ。
「まっ、魔王…!?」
「はい。理由は分からないけど、もしかしたらソイツに…」
まずい、と私は呟く。
「…私、探してきます!」
今にも走り出しそうな空音さんを空さんが止める。
「待て。俺も一緒に行く。1人じゃ危ないだろ」
「ありがとう!」
「えっ、ちょ…」
私が止める暇もなく2人は飛び出していった。
「私達は、城内を探そう!もしかしたら広すぎて見つけられてないかもしれないし!あ、何人かは外探してくれると嬉しい」
里南さんがそう言ってみんなが強く頷き、移動する。
「…強いんですね」
私は、人知れず呟く。
私は私にしか出来ないことをしよう。
「どこが可能性ありそうかな」
澄田 空音は走りながら清水 空に尋ねる。
「…ダンジョン、とか?」
「行ってみよう!」
「ついた。ダンジョン!なつかし…くはないな」
私は独り言を呟いて奥に進む。
お、早速魔物!…と、思ったが私って魔族だよね?一応、味方だよね?
…まあ、いっか!
やっちゃえー。
たくさんの魔物を倒して、時間が経った頃、声が聞こえた。
『経験値が一定に達しました。レベル4になりました』
お、上がった。
魔族にまでなったのだから、手を抜くとか言ってられない。
上げて上げて上げまくるぞー。
そんなに楽に上げられるか知らんけど。
あとがきやらなんやら?
どーも、アリアです。
なんか、ね。暫く投稿してなくてごめんなさい。
まあええやろ。
んで、今回話も短いんよな。
ってことで、私のネームの由来をお話しようと思う。
寝ながら見てくれ。
【番外編 名前の由来】
中学二年生の時、外国からアリアという男の子が転校してきた。
その子は、名前が女の子っぽいからという理由でいじめられた。
でも、悲観している様子はなかった。
私は仲良くしたくて、どうにか話す方法を考えた。
話したかった理由なんて単純だ。
名前が綺麗で、顔立ちも綺麗で、一目惚れしたからだ。
ある日、私はアリアくんと話すことに成功した。
「どうしていじめられているのに、平然としていられるの?」
そう聞いたら、アリアくんは毅然とした態度で言った。
「いじめられる理由が分からないもん。名前が女っぽい。それだけで、いじめられるっておかしくない?俺、悪くないし」
感動した。
すごいと思った。
当然のことを言っているに過ぎないが、私はなぜかその時、そういう思考は頭になかった。
それから私達は意気投合した。
それが気にくわなかったのか、私のこともいじめてきたが、平気だった。
アリアくんの言葉があったからだろう。
今でも私とアリアくんは高校で仲良くしている。
ま、恋は叶ってないけどね。