ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- For Emperor Requiem ご感想お願いします
- 日時: 2009/11/21 13:12
- 名前: 神威 琉瑠 (ID: zCJayB0i)
森羅万象のこの世
限りなくゆきわたる
有象無象
嗚呼、つまらぬ
永久に続く命と力があるのに
妾の望みは永久に叶わぬ
嘆かわしいこの世に
今こそ願おう
今こそ欲しよう
妾の望みを
今こそ叶えてみせよ
- Re: For Emperor Requiem ( No.6 )
- 日時: 2009/08/07 21:08
- 名前: 神威 琉瑠 (ID: yUkMdmJn)
ありがとうございます!!
また来てください!!
- Re: For Emperor Requiem ( No.7 )
- 日時: 2009/08/07 21:32
- 名前: 神威 琉瑠 (ID: yUkMdmJn)
第五話;理由は簡単ゆえ
誓いを交わしてから、
沈黙していた空間を裂いたのはマーシャだった
「ときに礼よ。
そなたは何故この世界を退屈だと感じる?
この世は何不自由なく生きることができるだろう。
つまらないという理由は何だ?」
マーシャの問いに礼は目を丸くする
「そんなの簡単よ。
言ったでしょう?
この世界から解放して、って。
私はこの世界から、籠の中から出たい。
飛び立つための翼が欲しいの。
籠の中から飛び立つための翼があるくせに、
飛ぼうとしない鳥。
飛ばない鳥は鳥じゃない。
それは孵化に失敗した雛よ。
自由に、生きたい。
だからこの世界を退屈だと、つまらないと
私は感じるの。」
その答えにマーシャはクスリ、と笑う
「なるほど。礼よ。
そなたは鳥になりたいのだな。
飼いならされた鳥ではなく、
空を自由に飛び回る、鳥に。
確かに、
飛ぶための翼があるのに飛ばないなど、
愚かしいにも限度があるというものよ。
・・・・その願いは妾が叶えようぞ。
そういう約束だ。
だから、そなたは妾の願いを叶える手伝いを
頼んだぞ?天帝殿?」
「もちろん、そのつもりよ?
だから私の願いも叶えてね?神様?」
そういってクスクスと笑いあう
微笑ましいその雰囲気
その願いのために世界は動きだす
鳥になりたいのなら、叶えてやろう
だから、妾は< >になりたい
- Re: For Emperor Requiem ( No.8 )
- 日時: 2009/08/20 21:41
- 名前: 神威 琉瑠 (ID: .KGSkIKU)
第六話;幻覚、幻色
「で、何で着いてくるのよ!」
朝、空が真っ青に染まっている日
礼は大声で叫んでいた
「ほう、何故だ?」
「どう考えてもあり得ないでしょう!?
どこの誰が学生でもないのに
学校についてくるのよ!!!」
礼は後ろを振り向き、冷めた目をしながら
マーシャを睨みつけた
「それは心外なるぞ、礼よ。
妾はそなたのいう<つまらぬ>世界を
見物しにきただけだ。
良いではないか、それくらい」
ふん、と鼻を鳴らすマーシャ
「いいわけないでしょう?!
ああ、もう、本当にありえない!!!」
礼はくるり、と前を向きなおす
「くくく。間違っているぞ?礼よ」
マーシャは礼の顔をグイッ、と引く
「この万物の世に<有り得ない>ことなど
存在しない。有るからこその<今>だ。
<有り得ない>という言の葉に縛られている
人間だからこそ、<有り得る>ものが
みえないのだよ」
さも当たり前のように言うマーシャ
その言葉にフッ、と軽く笑う礼
「・・・そうかもしれないわね」
マーシャの手を振りほどき髪をすく
何気ない動作をしていると
後ろから声をかけられた
「皇さん!一緒に学校行かない?」
名も覚えていないクラスメイト
・・・・いや、クラスメイトかどうかも
定かではなが
「!・・・あ、ごめん。今話してる最中だった?」
申し訳なさそうに言うクラスメイト
礼が口を開く前に、マーシャが口を開いた
「いや、気に留めなくても良いぞ。
妹と話す機会など、無限に存在するものだからな。
いつか離れゆく友人との限りある時間のほうが
大事だ。しゃあな、礼」
そういってマーシャは帰って行った
『・・・誰が妹よ』
などと悪態をつきながらもホッとしている礼
「皇さん、お姉さんいたんだね」
「え、ああ、まあ・・・」
たった今できたけど、と心の中で補足する
「なんだか意外。
皇さんの家族って清楚な感じがしてたんだけど、
結構派手なんだね」
『・・・は?』
派手?あんなに白いマーシャのどこが?
「・・・・派手なの?あれって」
「え?派手じゃないかな?
髪の色だって金色だし、服も赤と紫がベース
だったみたいだし・・・」
『金?赤?紫・・・?何言ってるの?
あんなに真白なのに・・・』
今一度、帰っていくマーシャを見る
・・・・視界が晴れた気がした・・・・
風に靡く金糸のような髪
赤と紫のラインが入ったジャケット
黒いジーンズ
普段は洋風のドレスを着ているのだが、
そのドレスも、確か赤と紫がベースだった
『・・・あれ?じゃあなんで・・・』
なんで私、マーシャを<白い>なんて思ったの?
そんな思いを駆け巡らせる礼の少し前、
帰路を行くマーシャはいつになく、
楽しそうに笑っていた
<有り得ない>ことなど、この世に存在しない
ならばそなたが見た<白>とは、
はたして何なのだろうな
- Re: For Emperor Requiem ( No.9 )
- 日時: 2009/08/20 23:41
- 名前: 大好物は荒らしさん (ID: t8e7llWj)
M4A1さんはクロウのせいで
このサイトから姿を消しました
あいつは最低な奴です
死んだほうがいいです
そして夜兎はあいつは俺の
楽しみを奪った死んだほうがいい奴だ
あいつに生きてる価値なんてない
死ねよ夜兎しねよ
生きてる価値ねえよ
- Re: For Emperor Requiem ( No.10 )
- 日時: 2009/08/21 19:00
- 名前: 神威 琉瑠 (ID: sp6Br4Ue)
第七話;夢の如き儚さ、脆さ
学校に着いても、教室に入っても、
授業を受けていても、
頭の中には常にマーシャがいた
ずっと<白い>人だと思っていた
マーシャは白くて迂闊に触れると、
触れたところから崩れてしまう
ずっとそう思ってた
でも、
よく考えれば全然違っていた
風に靡く、腰まである金色の髪
両サイドには赤と紫の混ざった薔薇の髪飾り
服は洋服、ドレスで、
ウエストの高いところで締まってるタイプで、
締まってるところに赤と紫のフリルが
交互に組み入っていて、
腰骨あたりからフワリとモスリンがきいてて、
その色はどこか薄暗くて、<黒>に近かった
そんな<黒>と対照的な白い肌
背中もむき出し
そこだけは<白>に思えた
『どうして、マーシャは<白>いんだろう・・・・
あんなに<黒>いのに』
窓の外を眺めてみた
ガラスに光が反射して眩しい
その光の向こうに空が見えた
真っ青、真っ青な空
自分の紅い瞳に真っ青が映る
ナニアレ、ナニアレ、ナニアレ
どこまでも真っ青
キモチワルイ、キモチワルイ
あのときの****みたいで
キモチワルイ!!
「うっ、ぉえっ、おぇええぇえ!!!!」
たまらずに嘔吐してしまった
クラスメイトが私を見ている
今の私には、
心配そうに触れてくる手でさえ、
・・・・・キモチワルイ
そんな礼を知ってか知らずか、
マーシャはベッドの上でクスクス笑っていた
「花の命は短い、短いからこそ、
切なく、愛しく感じるのだ。
その命を、ドライフラワーなどという
愚行で延ばしてしまうなど、
それこそ愚の骨頂、醜悪な存在と化そうぞ。
限りある時間。美しい存在と言えよう」
クックッ、と肩を揺らして笑うマーシャ
「さて、ソレを延命してまで醜悪な存在と
化そうとする愚者は、
一体どこの輩だろうな。クックック。
なあ?礼?」
今は居ない礼に向かって
静かに、愛しそうに、
そっと囁くマーシャ
その姿はさながら、子を守る母親のようだった
そなたは知っているのだろう?
醜悪な存在と化した存在を・・・・
何故ならソレは、
そなたの**なのだから
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