ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 月 下 の 犠 牲
- 日時: 2009/10/24 16:06
- 名前: 月乃 葵 ◆BkB1ZYxv.6 (ID: xYJBB/ey)
はい。最近は二次元で書いていることが多い者です。
大分シリアスの方には来てないので、初めましての方ばかりだと思います。
今回はチョロッとグロが入るかなと。まだよく分かりません。
ええ。先に言っておくとド下手です。それでもいいと言う方のみお楽しみ下さい。
コメントがあると嬉しいですが、私の小説に来て下さいなどの宣伝はご遠慮下さい><
目次
序章>>1
第一話>>4
第二話>>5
第三話>>12
第四話>>14
第五話>>16
第六話>>19
第七話>>21
第八話>>22
第九話>>25
第十話>>26
登場人物>>17
- Re: 月 下 の 犠 牲 ( No.22 )
- 日時: 2009/10/04 18:50
- 名前: 月乃 葵 ◆BkB1ZYxv.6 (ID: XlQIdkGw)
第八話
「さて……そろそろ帰った方がいいですよ」
ニコッと優しい微笑を浮かべ言う桜弥。時計を見れば午後六時。外はゆっくりと暗くなり始めていた。黙って伸びをする悠月。
「悠月、二人を送ってあげて? そろそろあいつ等が動き始める時間だ」
ため息をついて立ち上がる悠月。翡翠と來兎は悠月に睨まれて立ち上がる。悠月は「まったく……桜兄が行けばいいじゃろう」と言いながらドアに手をかける。
桜弥は苦笑いを浮かべ「お生憎様、仕事が溜まってるんですよ」と言う。悠月は「そんなの分かっておるわ」とだけ言い残し、部屋を出て行く。そんな悠月を慌てて追いかける翡翠と來兎。
「さて……仕事に戻らないと……」
フゥッと息を吐き立ち上がる桜弥。黙ってドアの前に立っていた流架の目が合う。流架は「あ……桜兄……」と言うが、桜弥はそれを完全に無視して、部屋を出て行く。
流架は少し悲しそうな顔をし「無視かよ」と呟く。紅零は何かを感じたのだろう。少し不思議そうな顔をした後「何かあった……?」と聞く。
「ああ。喧嘩したんや」
俯く流架。紅零は面白そうに笑い流架の顔を覗き込む。ため息をつく流架に紅零は「もともと正反対だもん。衝突しない方が可笑しいね」と言う。
流架の方は薄く笑って「そうなんかなぁ……」と言う。紅零は黙って頷く。それが追い討ちとなったのか流架の周りに負のオーラが漂い始める。
紅零は慌てて何か言おうとするが何を言って良いか分からない。窓が割れる音が響く。サッと身構える流架。
流架の正面に立っていたのは、金色の髪に青い瞳の少女……如月 茜(キサラギ アカネ)。茜は不思議そうに流架を見つめるのだった。
- Re: 月 下 の 犠 牲 ( No.23 )
- 日時: 2009/10/10 09:53
- 名前: 月乃 葵 ◆BkB1ZYxv.6 (ID: xYJBB/ey)
第九話
「ふにゃぁ……着地失敗したと思ったらスペードマテリアル発見だにゃぁ。ついでにダイヤマテリアルの力も感じるにゃ……」
目を細めながら言う茜。スッと首につけていたチョーカーについた十字架に触れる紅零。辺りが黒く塗りつぶされる。楽しそうに周りを見回す茜。流架は何処からか、弓矢を取り出している。
「警戒しなくて良いのにゃ。番犬が居られちゃ僕だって手出しできないのにゃ。ま、ダイヤマテリアルを見たら帰ることにするにゃぁ」
そう言って姿を消す茜。目を見開いて弓矢をしまう流架。スゥゥッと黒く染まっていた部屋が元に戻る。それと同時に走り出す流架。
マテリアルとは素材のこと。超能力を持った人の中に六人のことをまとめて指して言うことが多い。その中に茜が言っていたスペードマテリアル、ダイヤマテリアルがは言っている。
主に超能力のついた人に与えられる呼び名は、天使や堕天使、翼などが最後に来る呼び方が多いが、マテリアルと呼ばれる六人には、最後に必ずマテリアルとつく。そしてマテリアルの前にはトランプのマークの名前がつく。
保留
- Re: 月 下 の 犠 牲 ( No.24 )
- 日時: 2009/10/11 18:09
- 名前: 月乃 葵 ◆BkB1ZYxv.6 (ID: xYJBB/ey)
第九話
「ふにゃぁ……着地失敗したと思ったらスペードマテリアル発見だにゃぁ。ついでにダイヤマテリアルの力も感じるにゃ……」
目を細めながら言う茜。スッと首につけていたチョーカーについた十字架に触れる紅零。辺りが黒く塗りつぶされる。楽しそうに周りを見回す茜。流架は何処からか、弓矢を取り出している。
「警戒しなくて良いのにゃ。番犬が居られちゃ僕だって手出しできないのにゃ。ま、ダイヤマテリアルを見たら帰ることにするにゃぁ」
そう言って姿を消す茜。目を見開いて弓矢をしまう流架。スゥゥッと黒く染まっていた部屋が元に戻る。それと同時に走り出す流架。
マテリアルとは素材のこと。超能力を持った人の中に六人のことをまとめて指して言うことが多い。その中に茜が言っていたスペードマテリアル、ダイヤマテリアルがは言っている。
主に超能力を持っている人に与えられる呼び名は、天使や堕天使、翼などが最後に来る呼び方が多いが、マテリアルと呼ばれる六人には、最後に必ずマテリアルとつく。そしてマテリアルの前にはトランプのカードの名前がつく。
マテリアルの中でも最強の力を持っているものをキングマテリアル、その下をクイーンマテリアルといい、他の四人はこの二人を守らなければならない。
「うにゃ。ハートマテリアルはっけーんだにゃ」
突然、桜弥の部屋に現れて呟く茜。桜弥はため息をついてノートパソコンを閉じ茜を見る。薄暗い部屋で白いカーテンが揺れている。
「ありゃ? ハートマテリアルには番犬が居ないのにゃ?」
不思議そうな顔をして言う茜。黙って頷きながらズボンのポケットに手を入れる桜弥。ニコォッと笑う茜。
「気が変わったにゃ。番犬が居ないのならリグ様のところに連れて行くにゃ」
桜弥は不快そうな顔をし、静かな声で「僕は行きませんよ」とだけ言う。茜は楽しそうに笑い「無理やりにでも連れて行くのにゃ」と言う。
黙ってポケットから手を出す桜弥。その手には血のように赤い宝石が握られていた。茜は鼻歌を歌いながら、剣を二本取り出し桜弥に襲い掛かるのだった。
- Re: 月 下 の 犠 牲 ( No.25 )
- 日時: 2009/10/12 11:24
- 名前: 月乃 葵 ◆BkB1ZYxv.6 (ID: xYJBB/ey)
第九話
「ふにゃぁ……着地失敗したと思ったらスペードマテリアル発見だにゃぁ。ついでにダイヤマテリアルの力も感じるにゃ……」
目を細めながら言う茜。スッと首につけていたチョーカーについた十字架に触れる紅零。辺りが黒く塗りつぶされる。楽しそうに周りを見回す茜。流架は何処からか、弓矢を取り出している。
「警戒しなくて良いのにゃ。番犬が居られちゃ僕だって手出しできないのにゃ。ま、ダイヤマテリアルを見たら帰ることにするにゃぁ」
そう言って姿を消す茜。目を見開いて弓矢をしまう流架。スゥゥッと黒く染まっていた部屋が元に戻る。それと同時に走り出す流架。
マテリアルとは素材のこと。超能力を持った人の中に六人のことをまとめて指して言うことが多い。その中に茜が言っていたスペードマテリアル、ダイヤマテリアルが入っている。
主に超能力を持っている人に与えられる呼び名は、天使や堕天使、翼などが最後に来る呼び方が多いが、マテリアルと呼ばれる六人には、最後に必ずマテリアルとつく。そしてマテリアルの前にはトランプのカードの名前がつく。
マテリアルの中でも最強の力を持っているものをキングマテリアル、その下をクイーンマテリアルといい、他の四人はこの二人を守らなければならない。
「うにゃ。ダイヤマテリアルはっけーんだにゃ」
突然、桜弥の部屋に現れて呟く茜。桜弥はため息をついてノートパソコンを閉じ茜を見る。薄暗い部屋で白いカーテンが揺れている。
「ありゃ? ダイヤマテリアルには番犬が居ないのにゃ?」
不思議そうな顔をして言う茜。黙って頷きながらズボンのポケットに手を入れる桜弥。ニコォッと笑う茜。
「気が変わったにゃ。番犬が居ないのならリグ様のところに連れて行くにゃ」
桜弥は不快そうな顔をし、静かな声で「僕は行きませんよ」とだけ言う。茜は楽しそうに笑い「無理やりにでも連れて行くのにゃ」と言う。
黙ってポケットから手を出す桜弥。その手には血のように赤い宝石が握られていた。茜は鼻歌を歌いながら、剣を二本取り出し桜弥に襲い掛かるのだった。
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一部修正
- Re: 月 下 の 犠 牲 ( No.26 )
- 日時: 2009/10/23 17:10
- 名前: 月乃 葵 ◆BkB1ZYxv.6 (ID: xYJBB/ey)
第十話
桜弥が握っている赤い宝石の中で赤い光が揺らぐ。桜弥を切りつけようとする茜。小さな声で「守式、光龍」と呟く桜弥。まぶしい光が走り、茜と桜弥の間に光る龍が現れる。
驚いて数歩後ろに下がる茜。桜弥はため息をついて「大人しくサクリファイスと契約を結んどけば楽だったかな」と言う。それを聞いた茜は「番犬と契約を結ばれたらこっちが困るにゃ」と言う。
どうやら茜はサクリファイスのことを番犬と呼び、サクリファイスが居る人間には手出しができないようだった。桜弥は黙って握っていた赤い宝石を宙へと投げる。
「解!」
桜弥がそう叫ぶと赤い宝石が光を放ち、銀色の桜弥の髪が、金色に変わる。茜は「わぉ、本気のダイヤマテリアルと戦えるのは光栄だにゃ」と楽しそうに言う。それとは対照的に不愉快そうな顔をしている桜弥。
「特式、光花」
数多もの光を発する花が浮かぶ。馬鹿にするように笑い「そんなのじゃ攻撃にもならないにゃ」と言う茜。桜弥は黙って目を閉じる。凄い速さで増えていく光を発する花……。
「……殺りなさい」
桜弥が目を開き静かな声で言うと、花は一気に茜に向かって飛んでいく。どんどんそれを切り裂く茜。それでも桜弥は不敵な笑みを浮かべたまま動かない。……まるで結果が予測できているかのように。
「十分三十秒……時間が掛かりすぎです。僕の家族なら一瞬で片付けますよ」
クスクスと笑いながら言う桜弥。茜は顔をしかめ「マテリアルたちと一緒にされては困るにゃ」と言う。
「マテリアル……意味は素材……か。何のことだか聞いておこうかな」
桜弥が手を振り上げた瞬間に、桜弥の部屋に流架と紅零が入ってくる。相当急いできたのだろう二人とも息が上がっていた。
「桜……兄? 何で力を完全開放して……」
流架が桜弥の姿を見て震えた声で言う。紅零は首をかしげ流架を見つめる。何度も繰り返し「……なんで……」と呟く流架。
「みゅうー。邪魔が入ったことだし、退散するにゃ」
茜はそう言って姿を消す。桜弥がため息をついて赤い宝石を自分の額に当て、小さな声で「封」と呟くと赤い宝石が再び光を発し、桜弥の髪の色が元に戻る。
桜弥は横目で流架を見た後、何も無かったようにノートパソコンを開き、何かを打ち込み始めるのだった。
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