ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 肝試し —あなたは出られない—
- 日時: 2009/09/23 14:06
- 名前: アリス (ID: zYknR.nB)
初のシリアス・ダークなのでおかしくなりまくります!!
*注意点*
1 恐らく日本語おかしい!!
2 荒らしは止めようね(ウザ
3 タメOK!!
4 友達募集!!(訳分からん
5 更新遅くて良いですかーーーー!!!!
6 文才ありません!!!!!
理解してくれる人のみ下へ!!
- Re: 肝試し —あなたは出られない— ( No.22 )
- 日時: 2009/10/06 22:43
- 名前: アリス (ID: r1mGYZkZ)
第十一夜「仲間」
あの喧嘩のまま、全く喋ろうとはしない私と翔太。
少しの罪悪感を感じながらも翔太の方が悪い、とか考えてしまう。
謝ろうと思っても、謝れない。
「早く仲直りしたら?こんな所で喧嘩なんて無意味じゃん」
「それにこれから一緒に行動しないといけないんだぞ?」
「喧嘩は駄目だよ・・・」
口を閉ざしていた須磨までも口を開く。
鈴蘭は溜め息を漏らす。
どうせつまらないことで喧嘩してるとか思ってるんだろうな・・・。
その時。
コンコンッ。
扉を叩く音。
みんなに恐怖心が芽生える。
まさか、幽霊・・・!?
逃げ場なんてない!!
鈴蘭は扉に近付き、ゆっくりと開いた。
「す、鈴蘭っ!?開けて良いの!?」
「大丈夫。私達の味方よ」
「こんにちは。皆さん」
扉と壁との隙間から、少女が顔を覗かせる。
恐らく、幽霊だろう。
赤く綺麗な瞳。
全身ゴスロリに包まれた少女。
整った顔立ち。
敬語を使うせいか、大人っぽく感じる。
その子は私達に微笑みかける。
「この子達ですよね?私達を救ってくれる子達って言うのは」
「えぇ。勿論。この子達で間違いないわ。あ、みんな。この子は、闇百合。私達の味方となってくれる子よ」
「よろしくお願いしますね」
そう微笑む闇百合。
私達の、味方ー・・・?
- Re: 肝試し —あなたは出られない— ( No.23 )
- 日時: 2009/10/06 22:57
- 名前: アリス (ID: FXpuqj3O)
第十二夜「犠牲?」
「闇百合も生け贄を捧げても無駄だと分かっている人の一人よ」
「あんな無意味な儀式、させたくないんです」
闇百合は肩を落とす。
この幽霊は心優しい・・・。
他の幽霊とは違う感じ。
鈴蘭とも違うけど・・・。
「私達幽霊の中には儀式が無駄って気付いてる人も何人かはいるのよ」
「でも、気付けない人の方が圧倒的に多いんです」
「そんな幽霊達には何を言っても無駄なの」
「このままじゃずっと此所の幽霊は彷徨い続けてしまいます。それを助けられるのは人間だけなんです」
急に話を振られ、訳が分からなくなる。
私は頭を抱え込む。
恋歌や須磨。
それに良介は分かっているみたい。
「何故幽霊だけで話は解決出来ないんだ?」
「幽霊は実質形のない者達です。そんな者達がいくら足掻いたって無駄なんですよ」
闇百合は少し寂しげに答える。
自分が存在していないと認めたのと同じだしね・・・。
キツい、よね。
「多分この仕事を受け入れてもらえば、貴方達はいずれ外に出られます。ですが、全員揃ってかは分かりません。多少幽霊になってしまうかも知れませんが・・・」
「ハ!?どういうことだよ!!」
翔太がつっかかる。
確かに全員揃って出られないかも知れないって訳が分からないよ。
「要するに。探検には犠牲が付き物ってことでしょ」
恋歌が冷たく言い放つ。
須磨が怯えている。
誰も死にたくない気持ちに変わりはない。
誰が死ぬか分からないこの学校。
「私は例え危険でもこの仕事?受けるよ」
恋歌がそう言った時、鈴蘭がニヤリと笑ったのは誰も知らないー・・・。
- Re: 肝試し —あなたは出られない— ( No.24 )
- 日時: 2009/10/07 15:49
- 名前: アリス (ID: gNxtnGR9)
第十三夜「輪廻」
「本気で言ってんのかよ!?」
翔太が話に食いついてくる。
翔太は誰一人欠けさせる気は全くないらしい。
鈴蘭の表情が、怖くなる。
「でも、貴方達がこの学校から出るためにはそれしかないのよ?」
「この学校に祀る、呪われた輪廻を解けるのは貴方達人間だけなんです。お願いします!!助けて!!」
闇百合に深々と礼をされる。
そんなことされても・・・どうすれば・・・。
その時。
コンコンッ。
またしても扉を叩く音。
乾いた音が図書室内に広がる。
みんなの身体がビクリと跳ね上がる。
闇百合や鈴蘭の額に汗が流れ落ちる。
「誰モ、イナイノカ?」
声が聞こえる。
きっと他の幽霊。
みんなに冷や汗が流れる。
見つかったら、死ぬ。
いや、殺されるー・・・。
「誰モイナインダナ・・・。鈴蘭モ外出中カ・・・」
ズリッズリッと足を引きずる音が遠ざかっていく。
金縛りが解けたかの様にみんなが動き出す。
「良かった・・・。見つからなくて」
「大丈夫だろ。此処は鈴蘭の部屋なんだろ?勝手に入られたりする訳ないだろ」
良介と恋歌が会話を始める。
・・・そう言えばさっき闇百合が言った、呪いの輪廻って・・・?
翔太や須磨も同じことを考えている様子。
「ねぇ、闇百合。呪いの輪廻・・・って?」
「呪いの輪廻。この学校が設立された時から伝わる、伝説のことです」
闇百合は声のトーンを落とす。
学校が設立された時から伝わる伝説・・・?
伝説なら悪いことはないんじゃ・・・?
「今からお話します。この学校が出来た頃のお話からー・・・」
闇百合はゆっくりと話し出した。
- Re: 肝試し —あなたは出られない— ( No.25 )
- 日時: 2009/10/08 14:45
- 名前: 憂鬱な死神 (ID: PYzl6eje)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v=lTlK3MvOzi4&feature=related
うわーい!!
- Re: 肝試し —あなたは出られない— ( No.26 )
- 日時: 2009/10/09 22:41
- 名前: アリス (ID: YD.TDOUy)
第十四夜「突破口」
「学校が出来た頃はまだ子供達が沢山いて笑顔で溢れかえっていました」
「私や闇百合は学校が建てられた時からいた幽霊だったのよ」
じゃあ相当長く幽霊だったんだ。
きっと辛いよね。
みんなが無言のまま、話は続いて行く。
「ある日、大きな火事があったんです」
「その火事のせいで子供達や、先生達は死んで行ったの。誰一人生き残ることは出来なかった」
鈴蘭が歯を食いしばる。
あ。
昔あった、火事の話。
それは此所で起こった出来事だったんだー・・・。
「そして、燃え尽きた筈の校舎が残っているのは死んでしまった子供達が見せている幻想」
「幽霊になっているのは先生達や、冗談半分で入って来て儀式に利用された人達」
「みんなが自分が死んだことを納得してくれないと、この学校は残り続けます」
「それを食い止める為には子供達の幽霊を成仏させないと駄目なの」
「ど、どうやって成仏させるんだよ・・・」
翔太が情けない声を出す。
確かに翔太じゃないけど、幽霊に話し掛けるなんて到底無理だろう。
私達を生け贄にしようと企んでる幽霊達だってウロウロしてるし・・・。
「子供達と話をするのよ」
「「「「話?」」」」
全員が声を合わせる。
幽霊と話!?
何を言ってるんだ、鈴蘭は・・・。
みんな呆れ顔だ。
「子供達はみんな話が大好きなんです」
「子供達が心行くまで話を堪能させてあげなくちゃ駄目なのよ」
そ、んなの・・・。
無理ぃいいいぃぃ!!!!
この掲示板は過去ログ化されています。