ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 包帯戦争。(グロあり)
- 日時: 2009/11/03 12:49
- 名前: 朝崎疾風 (ID: VZEtILIi)
自分探しの旅を終え、かえって来ました。((早
でゎ、どーじょ。
■登場人物■
祝詞
本名では呼ばれず、「少年」と呼ばれる事が多い。駄菓子屋の小春と暮らしている。
ヒナト
いつも金属バッドを持っているゴスロリ少女。人体改造が趣味。問題児で、学校もサボりがち。
小春
駄菓子屋の、名前の割にはお兄さん。祝詞の叔父さんだが、若い。
- Re: 包帯戦争。(グロあり) ( No.27 )
- 日時: 2009/11/06 17:38
- 名前: 朝崎疾風 (ID: VZEtILIi)
ヒナトが格好いいなんて、ありがたいです。
意外と人気ですね。
>氷裏s
彼女はもう怖い子に創りあげました((笑
>ジョーカーs
- Re: 包帯戦争。(グロあり) ( No.28 )
- 日時: 2009/11/06 17:41
- 名前: ころころあんどーなつ ◆dnA2GktiTU (ID: UJz.WaXL)
怖いッス。
なんか。
ハラハラドキドキだぁーいwwww
今日はもうおちです。
でわぁー
- Re: 包帯戦争。(グロあり) ( No.29 )
- 日時: 2009/11/06 18:31
- 名前: 朝崎疾風 (ID: VZEtILIi)
「ごめん…マジでほんま堪忍や…俺が悪かった」
そんな涙目で謝られても。木庭里が本当に申し訳なさそうな顔をしている。参っちゃうなあ。
そして僕の頭部には包帯。
ヒナトの一撃が直撃し、額から血が流れたときは本当に神様の所にご臨終かと思った。やめてくれ。
当の本人は沸騰したヤカンよりも熱くなっている先生を無視して、僕の血が付着したバッドを手に、木庭里を睨みつけている。
殺気を漂わせているけど、木庭里は気づいているのか?
「俺のせいで…ほんまに、ごめん」
「いいよ。大丈夫」
保健室で女子二人に囲まれているのもいいかもなーなんて。
一人、殺気立っている人がいますが。
「…もう、俺帰るわ」
「うん。その方がいいよ。暗くなったら女の子一人じゃ危ないし」
「あざす。…この子は?」
木庭里が、自分を睨みつけているヒナトを見る。
こわーい。
「えっと…僕が送っていくよ」
ピクッとヒナトの手が動いた。…気がしたけど、気のせいかな。
「そう。じゃーな」
そんな軽々しく挨拶をされても…。
無視していたら、少し残念そうに保健室から出て行った。あばよ。
「匂いが、する」
「はい?」
今度は何だ?消毒液か?
ヒナトが鋭い目で木庭里が出て行った戸を睨む。
「あいつ、血の匂いがする」
「…………」
動物的直感か、死に際を体験した人間の本能か、どっちにしろ、素直に頷く事にしよう。
「そうだね」
「やっぱり、少年にもわかるんだな」
ヒナトが僕の額に手を当てる。
「少年は、何でだろう。あたしは、ホッとするぞ。お前といると、とてもホッとする」
それは、僕も同じ人間だからだよ。とは言えなかった。
人間は、限界を超えた恐怖を目の当たりにすると、壊れる。音をたてて、崩れていく。
さっき木庭里は五体満足で生きて帰れたと言ったけど、そんな事あるもんか。
だって。
現に今、僕らは心が壊れているんだから。
自分で言うのも何だけど、僕らは普通の人間としては生きていけないだろう。
「さて、帰ろうか。家送るよ」
「これ持ってたら、ある程度のおかしな奴らは撃退できるぞ」
それ、犯罪だから。止めてくれ。
おかしいのはヒナトだから。
「ダメだって。じゃ、行こうか」
保健の先生が心配するのをサラリとスルーして、金属バッドを持ったゴスロリ少女と僕は家路に着く。
細い道。田んぼ道。
バッドをズルズルと引きずりながら、ゴスロリ少女があくびをする。ふわぁ。…うつった。
「お、祝詞」
あれ。なーんでここにいるんでしょうか。
「小春ちゃん、散歩?」
「だぁほ。お前がおっせーからだろうが。買い物も俺が行ってやったわ。感謝しろよ」
「あー…。あざす」
「てか、お前何。その頭」
これまた面倒くさい所に気づいたな。
小春ちゃんの目が僕から、ヒナトの持つバッドへと移る。
ある程度、いや全てわかったらしく、
「頭、割れなくてよかったな」
うーむ。わかりました。
っていうか、名前久しぶりに呼ばれたかも。かもかも。うれしー♪…なんて。
ヒナトはさっきから無言だ。
「ヒナトの家ってどっちだ?」
「は?何お前。わざわざ送るわけ?いーじゃん。こいつご信用にバッド持ってんだからよ」
「いやいやいや。小春ちゃん、何犯罪に手を染めさそうとしてんの」
「何言ってんだよ。こいつずっと前から───」
小春ちゃんの言葉が電車の音に遮られる。
そこから先は言ってはいけないとわかってるのか。
ずっと前から、ヒナトが犯罪に手を染めている事を。
物分りいいじゃないか、こーはる♪
「あたしが、血に塗れているといいたいのか?」
これはヒナトだ。
澄んだ声が、怖い。
「………………」
小春ちゃんがしまったという風に頭を抑える。うん。今のは失言だったよ。
「違うよ、ヒナト」
「あたしは、犯人じゃないぞ」
どーやら、今回の目玉くりぬき殺人事件の事を言ってるらしい。
「知ってる。ヒナトは殺人なんてしないもんね」
「しない。そんな事」
小春ちゃんが何か言いたそうに口を開けたけど、そのまま、ぐっと拳を握り締めて我慢したのか、唾を飲んだ。
「ヒナト、行こうか。小春ちゃんは家に帰って待ってて」
「……了解」
- Re: 包帯戦争。(グロあり) ( No.30 )
- 日時: 2009/11/06 18:32
- 名前: 朝崎疾風 (ID: VZEtILIi)
今回は怖いですね。
>ころころあんどーなつs
- Re: 包帯戦争。(グロあり) ( No.31 )
- 日時: 2009/11/06 21:29
- 名前: 藍羽 (ID: hvvY4hVb)
ヒナトちゃん、動物みたいですね。
血の匂いがするなんて・・・
ちょっとカッコイイ台詞ですね。笑
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