ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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僕とコワレタさいぼーぐ。【グロ有り】
日時: 2009/11/14 21:36
名前: 氷裏 ◆KISSING.c2 (ID: gqZQq2JR)

さよーなら。

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Re: 僕とコワレタさいぼーぐ。 ( No.14 )
日時: 2009/11/08 19:01
名前: 咲 (ID: r7gkQ/Tr)

メアリ—!?

なぜ笑っている??

面白いのかなぁ??

うぅー何なのか気になる。

続き待ってます!!

Re: 僕とコワレタさいぼーぐ。 ( No.15 )
日時: 2009/11/10 19:06
名前: 氷裏 ◆KISSING.c2 (ID: gqZQq2JR)

 うつむいて、バレないように笑っているメアリー。目が正気じゃないよ。そんなにみきが狙われて嬉しいのか? ……こう冷静に考えてる自分も、正気なのか分からない。

「それでは、失礼」

警察が去っていった。
メアリーはまだ笑ってる。腹筋崩壊してしまうんじゃないか?

「メアリー。なんか思い出したの?」
「え? あ、えへへ、ちょっとねっ」
「みきを殺そうとしてくれて嬉しいわ!」
「えっ……」
「なんてね。早く家入ろうよ。寒いじゃん」

ちょっと試してみたけど。やばい。
メアリー、一瞬だけ頷いていた。

「僕の、見間違いであって欲しいよ」

そう、呟いてみた。



なんて事だ。
警察が知っているだと? 私が、彼の忌々しい妹を殺すことを知っている? 嗚呼、そうか。私が女達を消しまわっていたからか。

「なので、少し眠っていてくれませんか? 鬼咲みく」

そうだ。みくと言えば、私が笑っていた事を不審そうにしていた。ううん、貴方が私のやった事を知っても、私は失望、あるいは絶望なんかしない。嫌いにならない! 私は、最期の最後まで、貴方を愛し続けるんだからっ。だから、私が鬼咲神酒を殺すのを許して! みく!

「……ほにゃ? えっ? メアリー? うお、ちょ、メア、うああああああああああああ!!」

少しだけ。少しだけだから、みく。
おやすみなさい。

Re: 僕とコワレタさいぼーぐ。 ( No.16 )
日時: 2009/11/10 19:17
名前: 咲 (ID: r7gkQ/Tr)

怖っ(泣

メアリーがぁ・・・。

でも続きが気になる・・・。

Re: 僕とコワレタさいぼーぐ。 ( No.17 )
日時: 2009/11/11 17:23
名前: 氷裏 ◆KISSING.c2 (ID: gqZQq2JR)

02 うさぎの眼

 「み、く……」

みくが、病室のベットに寝てる。
頭に包帯巻いて、ただ眠ってる。
医師に聞くと、いつ目を覚ますか分からなくて、妹のみきちゃんも行方不明で、まとめるとやばい事になってる。

「こりゃ驚いた。みくがぶっ倒れてる」
「レイ、そんなこと言ってないで心配しなさいよ」
「心配そーな顔してんじゃん。うさぎ五月蝿い」

このうさぎを五月蝿いなんて言うとは。
レイには合わない言葉だ。きっと動揺してんだろうな。メアリーちゃんなんか、ぶるぶる震えてる。うさぎはみくより、みきちゃんが心配だ。みくはケーキかなんか持って来たら目を覚ましそうだし。でもみきちゃんは戻ってこないかもしれないんだ。

「ん。そーいやメアリーちゃん、犯人見なかった?」
「う、ううんっ。窓をガラッと開ける音はしたけど、犯人は見てないの。その後ガッシャーンって音がしたから見に行ったら……」
「そか」

期待してた答えも無し。
とりあえず、カミサマという奴にすがるしかないのね。



「……うああああああああああああ!!」

夜中の12時。おや、シンデレラタイムじゃないの。
そう思いながら目を覚ました。
悲鳴が聞こえたのはおにーさまの部屋から。それを理解した私は飛び起きた。

「何が起きたの?」

その声は虚しく響いた。その時、私の部屋のドアが開いた。

「こんばんは、みきちゃん。忌々しいみきちゃんを、葬りにきたよっ」
「メア、リーさん」
「私の名前を軽々しく呼ばないでくれる? みくが付けてくれた神聖な名前なんだからっ」

シューと音がして、私は眠りについた。

「……ここ、何処?」

再び目を覚ました時、私は知らない場所にいた。起きてみると、ものすごい頭が痛かった。そこで、私は服を着ていないことに気付いた。やだ、なんかやらしいことでもされる? でも、周りには誰も居なかった。

私がいる部屋は、真っ白な部屋で、私はその部屋のベットで寝てたらしい。誰もいないから、出口らしいドアの所まで行ってドアノブを回す。

「開かない。開かないっ!」

どうしよう! メアリーに閉じ込められちゃったんだ! メアリーはきっと、私を殺すために、それでおにーさまを襲ったんだ。見つからないように。そして私を殺して、おにーさまを自分だけのモノにしようと……

だとしたら、うさぎお姉さまが危ない! 出ないと、ここから出ないと!

「た、助けてえええええええええええっ!!」

Re: 僕とコワレタさいぼーぐ。【グロ有り】 ( No.18 )
日時: 2009/11/14 21:34
名前: 氷裏 ◆KISSING.c2 (ID: gqZQq2JR)

0,0000000 無題

 鬼咲みくが何者かに襲われた次の日の23時。鬼咲神酒
、みくの妹みきちゃんが遺体で発見された。

それはもう、ぐちょぐちょのねちゃねちゃで、発見した捜査員数人が吐くほどだったらしい。その内の一人は、精神的ショックでイカれて入院。ご愁傷様。

銀色兎も、その次の日の朝発見された。
それもまた、みきちゃんよりデロデロネッチャネチャで、また捜査員がリバース……なんて事になった。今度は全員、精神的に響いたらしい。ご愁傷様。

さあ、まとめてみよう。
みく、今も眠ってる。
みきちゃん、ぐちょっきー。
うさぎ、ねちょでろっきー。

あれれ、何でメアリーちゃんの名前が無いんだろう。ま、俺はもう知ってるよ。初めから全部知ってるのだ。

さいぼーぐ。「V001」が、愛する人のために全てを尽くした。

やれやれ、ヤンデレというのは大変なものである。あのコにも感情はあったんだろう。あのまま、死んだ方が楽かもしれなかったかも。

なーんて言っても、何も無いんだけどねー。しかし、お仕置きはしなくちゃいけないのである。

「……はろーはろー。メアリーちゃん」
「何の用ですか? メアリーはみくの所に行かなくちゃいけないんです。澪さん、どいてください。」
「んー? 君がいく場所はどっちかな?」
「意味不明な言葉は、言わないでくださいっ。みきちゃんもうさぎちゃんも、皆残酷すぎる死を迎えちゃってっ」
「しょーがないじゃん。君があんなことしなければ、俺もこの手を汚さずに済んだし」
「…………」
「それじゃ、逝ってもらうよ」

ばたーんと倒れるメアリー。カワイソーなメアリー。血に染まるメアリー。




壊れていく、何もかも。

END


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