ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 裏切り戦争
- 日時: 2009/11/22 23:26
- 名前: 若月星輝 (ID: U0hMzT3c)
こんばんはー^^初めまして!若月星輝と申します☆
此処に来るのは初めてですが、以前まで、コメディ・ライト小説の方で書かせてもらいました^^
そちらの方では、めいプーという名前を使っていましたが、今後からは、若月星輝でいきたいと思います。
そこで、『裏切り戦争』というお話を書いていましたが、読者の方から、シリアス・ダーク小説で書いた方が良いとの意見がありましたのできました。
この、裏切り戦争というお話は、
戦争というか…なんとういか…これ、戦争なんですかね?って感じなお話ですが、どうぞ見てみてください^^
少し、読みにくいかもしれませんが…
感想もお待ちしております〜ヽ(^o^)丿
☆*゜ ゜゜*☆*゜ ゜゜*☆*登場人物☆*゜ ゜゜*☆*゜ ゜゜*☆*
紀伊軍⇒粟生軍⇒赤軍
親方(おやかた)女子
姫佐(ひめさ)〃
乃ノ侍(ののじ)〃
王門(おうもん)男子
空之助(くうのすけ)〃
天光(てんこう)〃
紀伊軍⇒粟生軍⇒青軍
香世(かよ)女子
コヨミ(こよみ)〃
龍ノ太朗(りゅうのたろう)男子
坊ちゃん(ぼっちゃん)〃
紀伊軍⇒閼伽軍⇒青軍
皐月(さつき)女子
蒼知(そうち)〃
小次郎(こじろう)男子
紀伊軍⇒閼伽軍⇒黄軍
如月(きさらぎ)女子
安地(あんじ)〃
琥珀(こはく)〃
宗氏(そうし)男子
啓次郎(けいじろう)〃
虎(とら)〃
法助(ほうすけ)〃
閼伽軍⇒赤軍
渚(なぎさ)女子
茉莉(まつり)〃
里井架(りいか)〃
香奈(かな)〃
百合(ゆり)〃
紫苑(しおん)〃
坂野介(さかのすけ)男子
髑髏(どくろ)〃
龍(たつ)〃
青軍⇒赤軍
夏菜(なつな)女子
三亜美(みあみ)〃
猿男(さるお)男子
涼二(りょうじ)〃
城軍⇒赤軍
響羅(きょうら)女子
琴瀬(ことせ)〃
曝露(ばくろ)男子
雄介(ゆうすけ)〃
*♪*・.。。.・*♪*・.。。.・*♪*目次*♪*・.。。.・*♪*・.。。.・*♪*
>>1 第1話 戦争の始まり
>>2 第2話 閼伽軍との決着
>>3 第3話 次の戦争
>>4 第4話 裏切り戦争の始まり
>>5 第5話 裏切りの底
>>6 第6話 いざ!決着の時
>>7 第7話 新しい世界
>>8 第8話 新軍登場!!!
>>9 第9話 うっかりの赤軍
>>10 第10話 嵐の予感!?
>>11 第11話 恐ろしき夜
>>12 第12話 次の日
>>13 第13話 迷路
>>14 第14話 過去の仲間たち
>>15 第15話 桃色の青春
>>16 第16話 傷つく心
>>17 第17話 仲間危機
>>18 第18話 突然の手紙
>>19 第19話 14人戦争
>>20 第20話 それぞれの冒険-海編
>>21 第21話 それぞれの冒険-山編
>>22 第22話 それぞれの冒険-街編
>>23 第23話 寒い夜、14人の仲間
ヘ(゜∀゜*)ノ*:.。..。.:*ヽ(*゜∀゜)ノヘ(゜∀゜*)ノ*:.。..。.:*
第7話あたりから、会話文が普通になります^^
改めて読んでみてくださいっヘ(゜∀゜*)ノ
感想お待ちしていまぁすっ(っ´∀`)っ
゜.+ε(・ω・`*)з゜+.゜ε(・ω・`*)з゜.+ε(・ω・`*)з゜+.゜ε(・ω・`*)з
私、めいプーが書いている、‘めいプーシリーズ,もよろしくお願いします(゜ω゜=)それと、若月星輝も宜しくです^^
まだ、途中ですが、よろしくねっ(≧∇≦)
- Re: 裏切り戦争 ( No.14 )
- 日時: 2009/11/22 00:10
- 名前: 若月星輝 (ID: U0hMzT3c)
不思議な世界へと行った4人。でも、そこには何故か元紀伊軍の人が集まって仲良く遊んでいて…?
—————第十四話『過去の仲間たち』—————
「…今…紀伊軍…って言った…よな…?」
王門は、親方たちに言った。
「うん。紀伊軍って言った。おらだ、紀伊軍だべ!」
親方は、また笑いながら言った。
王門はまた少し驚いた。
響羅も驚いた。
「…何か…王門君たちの様子がおかしい…しかも、何で王門君まで黄色の鉢巻きしてるの…?」
響羅は、冷汗をかきながらそう思った。
「王門君、頭大丈夫???皆、紀伊軍の仲間だべ!!」
何と、乃ノ寺が言った。
この乃ノ寺も、黄色い鉢巻きをしていた。
「え…乃ノ寺!?なんで、乃ノ寺まで、黄色い鉢巻きしてるの!?それに、紀伊軍の仲間って何!?しかも、乃ノ寺って、王門君の事君付けしてなかったでしょ!?」
響羅は興奮し始めた。
すると…
「あ!響羅!!!」
響羅を呼ぶ声が、響羅の後ろから聞こえた。
振り返ってみると、乃ノ寺と曝露が後ろにいた。
「え!?乃ノ寺、何時の間に!?さっきまで、王門君や他の人とと大縄してたよね?」
響羅は必死に訴えた。
「大縄…?うち、大縄なんてしてないし、王門とも会ってないよ?」
と言った。
「だって、ほら!…」
響羅は王門たちを指差した。
そこには、楽しそうに大縄して遊ぶ、紀伊軍の姿があった。もちろん、さっきの乃ノ寺もいた。
「あれまぁ!うちがいる〜!!!」
乃ノ寺は、少し笑いながら言った。
今まで黙ってた曝露が、いきなり真剣になり始めた。
「おい。少し黙ってろ。王門たちが何言ってるのか聞こえねぇじゃんか!」
その言葉で、乃ノ寺と響羅は黙った。
曝露の言う通り静かにして、王門たちの会話を聞いてみると…
「そ〜だよな!!!俺ら、紀伊軍の仲間だもんな!!!俺、変な夢を見てたぜ!!!」
王門は笑いながら言った。
「変な夢って何だず〜!!!」
宗氏と小次郎は同時に聞いてきた。
「んとな、皆の絆が壊れて、皆敵同士になうって言う夢さ…。本当に夢でよかったな…!」
王門は嬉しそうに言った。
それを聞いた蒼知は、
「夢だったって知った時、どう思った?」
と聞いてきた。
「そりゃもう、嬉しかったな!そして、安心した!夢が長かったからなぁ〜!!!」
と言った。
それを聞いた、乃ノ寺、響羅、曝露は、少し気まずくなってきた。
すると、乃ノ寺はいきなり言いだした。
「これって…夢なの?」
と。
曝露は、
「夢なわけねぇだろ!!!俺らはもう、新しい仲間がいるんだ!!!」
と言った。
「でも、今王門君にそれを言ったら、可愛そうだよ」
響羅は、心配そうに言った。
「…っ…。でも、言うしかないよ。何時までも過去にこだわってちゃ、新しい仲間とも上手くやっていけないじゃん…。」
乃ノ寺はそう言って、地面に座り込んだ。
「そうだな。行くぞ!!!」
曝露は立ち上がり、紀伊軍のところへ歩き出した。
「おいっ!!!王門!!!元の世界に戻るぞ!!!」
曝露は、王門と紀伊軍にそう叫んだ。
「…は…???ど…どう言うこと…だ…?」
「だから、此処にいる紀伊軍は、幻なんだよ!!!」
曝露は、必死に言った。王門に本当の事を気付いてほしかったからである。
「は…はは…こいつ…何変なこと言ってるんだろうな…な?皆?」
王門は、紀伊軍の方に振りかえって聞くと、
皆は黙り込んでしまった。
「…皆…?」
王門の手はかなり震えていた。
「ごめん…ごめんな…王門。」
宗氏は、謝り始めた。
それに続けて皆も謝ってきたのだ。
「嘘だろ…嘘って…言ってよ…。」
王門はそう言って、走って何処かへ行ってしまった。
曝露は追いかけて行った。
「王門…戻ろうぜ…。」
曝露は、曝露らしくなく言った。
王門は、何も言わず、曝露の後ろをついて行った。
そして、曝露、乃ノ寺、王門、響羅は、手をつなぎ、
なんとなく目を閉じた。
すると、頭の中がいきなり軽くなり、眠気が襲ってきた。4人はいつのまにか寝てしまったのだ。
気が付くと、そこは自分たちの部屋だった。
「ん…ん…あっ!!!」
乃ノ寺が目を覚ました時には、すでに響羅と曝露は起きていた。
「あ!やっと起きた!!!結果届いたんだよ!!!」
響羅の様子どうり、結果は、黄軍に勝ったのだ。
たったの1秒の差でね。
「まぁ、今回は俺が大活躍したからなぁ!俺のおかげだな!!!」
曝露は威張った。
それに対して乃ノ寺は、
「うん!そうだね!かっこよかったよ!」
と言った。
いつもの場合は、「そんなに活躍してないじゃん!」や、「皆のおかげだよ!」と、言うはずなのにな。
曝露は乃ノ寺の言葉を聞いて、顔を赤くしていた。
「それにしても…王門君…可愛そう…。」
響羅は、寝ている王門の横に座り、心配そうにしていた。
「王門…泣いてたもんね…。心の傷はきっと深かったと思う…。元に回復できるかな…。」
乃ノ寺も後に続けて言った。
「そっとしておこうぜ…。」
曝露も心配した。
王門は目を覚ますのか…!?そして、心の傷は治せるのか…!?一体どうなる!?
つづく
————————第十四話終わり————————
- Re: 裏切り戦争 ( No.15 )
- 日時: 2009/11/22 00:10
- 名前: 若月星輝 (ID: U0hMzT3c)
心の傷を負ってしまった王門。この傷はかなり深いけど、無事治るのか…!?
—————第十五話『桃色の青春』—————
あれから1ヶ月。王門はあれから元気を取り戻したのだが、過去の話をすると、忘れたようなふりをするようになった。
何故かって?それは、過去の事を思い出したくないからだろう。王門だって過去の事を忘れたわけじゃないのさ。
でも、元気になって、皆は安心したのだ。
「あ〜っ!ほんっと、王門君が元気になってくれて良かったぁぁぁ〜!!!」
響羅は手を合わせながら言った。
それを見た乃ノ寺は、
「響羅は、本当に王門の事好きだね〜!今度、王門の写真上げよっかぁ〜!!!」
と言った。
「きゃぁぁ〜!!!ちょっと!そんないいって!!!」
響羅は照れながら言った。
「そんなこと言って〜!乃ノ寺なんて、好きな人いないの〜?もしかして…曝露…とか?」
「…え…?」
乃ノ寺は、『え』の一言しか言えなかった。
そう言えば、好きな人とか、そういうことを考えた事がなかったからだ。
「…うち…って…好きな人いるのかな…?」
と乃ノ寺は深刻そうに言った。
すると…
「響羅〜〜〜!!!雄介君の写真———ちょうだいっ!」
と叫ぶ、背の高い女子。
この子は、夏菜(なつな)。乃ノ寺と比べて、10センチぐらい背が高い女子。どうやら、響羅と同じ軍の
雄介(ゆうすけ)の事が好きらしい。
「あー。いいよ!いっぱいあげる!!!」
響羅は夏菜に言った。
すると乃ノ寺は、
「夏菜って、雄介君の事、好きなんだ—!!!」
と言った。
夏菜は騒ぎながら、
「だって、かっこいいじゃーん!!!」
と言った。
3人は騒いでいると、
「うっせーぞ!!!」
と、髑髏は言った。
すると、雄介が夏菜のところに行った。
「夏菜…髪の毛にごみ付いてる。」
と言って、夏菜の髪の毛についていたほこりを取ってくれたのだ。
夏菜は心の中で、幸せ気分でいっぱいだった。
「あ…ありがとう!」
顔を真っ赤にしてお礼を言った。
「うぁ———!!!夏菜、顔真っ赤っか———!!!猿のケツみてぇだぞぉぉ〜!!!」
と、まるで猿のような男子が言った。
「猿はおまえだろー」
夏菜は言い返した。
「夏菜だろーぉ、猿は—」
また、男子は言い返した。
「はいはいはい、喧嘩はやめましょう!」
この軍の軍長が言いだした。
夏菜と猿男子は、
「はぁ———い。」
と言った。
猿男子の名前は、猿男(さるお)。まさに猿っぽい名前だ。背が低く、ガキっぽい。
しっかり者の軍長は、涼二(りょうじ)。この赤軍の軍長に立候補した、頭良い男子。
夏菜、猿男、涼二の3人は、元粟生軍だ。
「分かればよろしいっ!」
涼二は夏菜と猿男に言った。
その時、違う所ではある事件が起こっていた。
「おい、御前。読書ばっかりしてんじゃねぇよ。」
「御前、ヲタクか?」
曝露と髑髏が、三つ編み女子に言った。
この三つ編み女子は、三亜美(みあみ)。よく、曝露や髑髏に色々言われている。三亜美だけでなく、茉莉(まつり)も色々言われているのだ。
しかし、この様子を見て、誰も止めようとはしなかったのだ。
つづく
——————————第十五話終わり———————
- Re: 裏切り戦争 ( No.16 )
- 日時: 2009/11/22 00:10
- 名前: 若月星輝 (ID: U0hMzT3c)
何時も読書ばかりしている女子。何時も一人ぼっちの女子。男子は悪口を言ったりしている。しかし、それを止めようとする人は誰もいなかったのだ。
—————第十六話『傷つく心』—————
「おいっ!!!読書ばかりしてんじゃねぇよ!!!ヲタク」
男子がそういう。
何故か近頃、こういう悪口が多いのだ。どうしてだろうか。
乃ノ寺は疑問に思い三亜美と同じ軍の夏菜に聞いてみると、
「あぁ、三亜美さぁ、自分から友達作るの嫌なんだってさ。前にね、こんな事があったの…—」
夏菜はそう言い語り始めた。
「これは、新しい仲間と出会った時の話…—」
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「ねぇ〜三亜美ちゃん、友達作りに行こうよ!せっかく新しい軍になったからさ!」
夏菜は明るく言った。
しかし三亜美は、
「え〜ヤダ〜。夏菜ちゃん、一人で行ってきてよ。」
と言った。
夏菜は、何故友達を作りだそうとしないのか聞いてみると、
「だって、めんどくさいから。」
三亜美はそう言ったのだ。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「———っていう事なんだぁ。」
夏菜は簡単に説明してくれた。
三亜美は、友達を作るのをめんどくさがっている。
普通の人はそんなこと思わないはずだが…この子は過去に何かあったのではないかと、乃ノ寺は思った。
「三亜美、よく暴れだしたり、自殺しようとしたりしたんだよ…。」
夏菜はまた教えてくれた。
…自殺…
どうりで不思議な人だと思ったら、そんな事しようとした人だったんだな。
三亜美の他に、茉莉の事も教えててくれた。
茉莉は元々人と話すのが苦手らしい。
そんな話をしている時———
「親方———!!!青軍で、龍ノ太郎がいじめられてるんだって!!!」
姫佐が親方に叫ぶ声が聞こえた。
それを聞いた乃ノ寺は慌てて姫佐のところに行った。
「え!?乃ノ寺!?」
夏菜はそう言い何も知らずに、乃ノ寺について行った。
「姫佐!!親方!!龍ノ太郎がいじめられてるって…本当か!?」
乃ノ寺は二人の会話に突っ込んできた。
「あ、うん。青軍の簾中からね。」
「誰も助けようとしないのか?」
「そんなのよく分かんないし。」
「んじゃ、うちらで助けようよ!!!」
「だって、俺たち、何も関係ないじゃん。助けなくていいでしょ…。敵なんだからさ…。」
乃ノ寺と姫佐はそんな会話をした。
乃ノ寺は姫佐の言った、‘敵,という言葉が少し傷ついた。
「そうか…。うちらと…敵だもんね…。」
乃ノ寺はふらつきながら戻って行った。
「乃ノ寺…?」
夏菜も乃ノ寺について行った。
その時、乃ノ寺は思った。
何故、敵だからといって助けようとしないのか。
何故、仲間なのに助けないのか。
仲間、敵、こういう時は関係あるのか………。
少し寂しい感じがした。
こうして、いじめられている人の心はもちろん傷つく。
でも、いじめている人の方の心も傷ついているのではないか?
何か寂しい理由で、いじめているのではないのか…?
「ねぇ…お願いだから…仲良くしてよ…」
つづく
—————————第十六話終わり—————————
- Re: 裏切り戦争 ( No.17 )
- 日時: 2009/11/22 00:11
- 名前: 若月星輝 (ID: U0hMzT3c)
仲間っていう物は何なのだろうか…。赤軍、黄軍、青軍、それぞれ25人の仲間がいる…。しかし、ある事件のせいで、仲間が大変な事に…!?
—————第十七話『仲間危機』—————
寒い朝から始まり、寒い夜で終わる。これが毎日のように続いた。
そして今日も、一日が始まった。
乃ノ寺は目を覚まし、軽く背伸びをした。
カーテンをゆっくり開けると…
「あ…雪だぁ…。(小声で言う)ほら、皆朝だよ〜雪降ってるよ!見て!」
乃ノ寺はそういい、3人を起こそうとした。
雪という言葉に反応した曝露は、すぐに起きて窓に近寄った。
「うわ、マジで雪降った!!!」
昨日から、テレビやラジオやらで、雪が降ると言っていたのが当たったのだ。
「それにしても…2人なかなか起きないね。」
乃ノ寺はそう言い、ゆっくり響羅を起こそうとした。
「響羅ぁ〜朝だよ〜雪降ってるよ〜」
小声でそう言った。
その時、響羅の顔を見ると、やけに顔が赤かった。
乃ノ寺は、響羅のおでこを触ってみると、とても熱かった。
「大変ッ!!!響羅、熱出しちゃってる。」
乃ノ寺は焦り焦り言った。
すると…
「なぁ、王門が…かなり辛そうなのだが…」
曝露はどうする事も出来ずに言った。
王門は、過呼吸になりながらも、凄い熱があったのだ。
響羅は、38.9度。王門は40度の高熱だ。
「これ、風邪にしては、ヤバくねぇか?」
曝露はそういう。
二人を触れて、りょうの、病院へ急いだ。
すると…
そこには、大勢の患者がいた。
「え!?夏菜!?」
夏菜もいたのだ。
「あ…ちょっと…頭痛くてね…。」
夏菜も風邪をひいたのだ。
他にも、姫佐や、空之助、猿男や、髑髏も風邪をひいた。
全員結果は、インフルエンザだったらしい。
それぞれ、38度〜40度の高熱だった。
インフルエンザの人は、別に、その病院で過ごすことになった。
赤軍のりょうは、全員で25人もいたのだが、14人に減ってしまった。
「何か静かだねぇ〜」
皆はそう言っていた。
「他の軍も、ヤバいらしいよ。」
元閼伽軍の、里井架(りいか)は言った。
続けて、香奈(かな)は、
「黄軍は3人、青軍は10人風邪で病院行きだってさ」
そうして話しているうちに、インフルエンザは増えていった。
琴瀬(ことせ)は、大好きな剣道をしている最中に体調が悪くなり、病院で検査すると、インフルエンザ。
龍(たつ)は、昨日は普通に元気だったが、いきなり倒れたらしい。
そして、休んだ人は11人。。。残りは14人になったという事だったのだ。
すると、14人全員を親方の部屋に呼び、親方は語り始めた。
「今、急激にインフルエンザが増えている。この赤軍でも、王門、空之助、猿男、髑髏、龍、琴瀬、姫佐、響羅、夏菜———…全員で11人だ。今から一週間、この11人は別の部屋、病院で過ごすことになる。」
それを聞いた坂野介は、
「こんな少ない人数で、どう過ごすんだよ〜。」
と言った。
「んーむ…この人数で他の軍と競えって言ったら、黄軍が有利だよね。」
続けて里井架は言った。
「部屋は、今までと同じで過ごして下さい。それと…
競うとかはないな…。…たぶん…。」
親方は言った。
「えぇぇぇぇぇ—————!!!たぶんって!?」
皆は叫んだ。
一体皆はどうなるのだろうか…!?そして、インフルエンザは治るのか…!?14人の戦いが始まるのであった。
—————————第十七話終わり————————
- Re: 裏切り戦争 ( No.18 )
- 日時: 2009/11/22 00:11
- 名前: 若月星輝 (ID: U0hMzT3c)
14人で、何ができるというのだ…。この人数で他の軍と戦ったら一発で終わるに違いない。黄軍なんせ、まだ、22人もいる。早く元気になってほしい!そう願う事しかできなかったのだ。
—————第十八話『突然の手紙』—————
そして、戦いが起こらないように念じていた赤軍だったが、また新たなる指令が出たのであった。
「親方〜!!!こんな手紙が、ポストの中に…!!!」
坂野介が、手紙を振りながら走ってきた。
この様子を見た皆は、冷や汗をかき唾をごくりと飲んだ。
手紙の中の内容を親方が読んでみた。こんな事が書いてあったのだ。
『赤軍の諸君へ』
『この頃、インフルエンザが流行し、あなた方のお仲間も11人苦しんでいるところです。その11人を助けるには、薬草が必要なのです。その薬草がなければ、命はもう…助かりません…。———』
親方は、手紙を読むのを途中でやめた。
「…その薬草がないと…命は…助からないんだって………。」
手紙を持っている手が、微かに震えていた。
「その薬草は…何処にあるの!?」
渚は親方に聞いた。
「えっと…手紙の続き読んでみるよ。」
『———薬草は、3か所にあり、海の底に生える薬草は熱を低める力。山の頂上に生える薬草は痛みを止める力。残りの一つは、何処に生えているかは誰も分かりません。薬草が1つでも見つからなかったら命はもうありません。全種類見つけてください。』
「…っだってよ。」
それを聞いた曝露は、
「はぁ?何処に生えているか分からねぇって…見つけらんねぇやん!!!」
と激怒し始めた。
すると香奈は、
「海の底とか…山の頂上とか…危険じゃん!うち無理だし。そんな所行けないよ…。」
そう言いながらしゃがみ込んだ。
「薬草、早く探さないと命が危ないよね…急がないと!!皆協力して頑張ろうよ…。」
涼二はそう言い、荷物をまとめるために部屋に戻って行った。
その時、里井華は、窓の外に見える海を見ながら思いついたのだ。
「そうだ!!!船だよ!!!ちょうどこの近くに海があるでしょ?そこから船に乗って行けばいいんだよ!!!」
「そっか!丁度そこで海の薬草がとれるし、船を使って海を渡れば、山にもたどり着くしね。」
続けて、渚が言った。
そのアイディアを元に、皆は明日に出発する、薬草探しのための荷物をまとめた。
大きいリュックサック。大量の食べ物や飲み物。
皆はそれぞれ、自由に荷物をまとめた。
そして、いよいよ14人の戦いが始まるのであった。
————————第十八話終わり—————————
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