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retaliate〜報復〜
日時: 2009/12/22 20:14
名前: 南天の蠍よもしなれ ◆SmDA1ZrdnQ (ID: C0UsoifF)

どうもこんにちは!蠍君です!
初めて小説書いてみました!
内心超どきどきですが(爆
感想よろしくお願いします!!

白夜から題名かえましたw

—プロローグ—

寒い夜だった。
恐ろしく寒い夜だった。

口からは白い吐息が漏れ
白い手袋についた血が
その場の残虐さを物語っていた。

寒い夜だった
恐ろしく寒い夜だった

———初めて人を殺したのは。

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Re:retaliate〜報復〜 ( No.1 )
日時: 2009/12/22 20:09
名前: 南天の蠍よもしなれ ◆SmDA1ZrdnQ (ID: C0UsoifF)


「テメェ何やってんだよ!」
「調子乗ってんじゃねえよ!」

ドス!
「うっ……」
「か、勘弁してください。今日はお金持ってないんです」

「じゃぁさっさととってこいや!」

何発も殴られて僕は
薄れていく意識の中なんとか家にたどり着いた。

ガチャ
「……」
「あら、どうしたのその顔!」

これは俺の母、いちいちうるさい。
「ったくうっせーな。」
「何ですって!」
バチン
乾いた音が響く

「親にそんな口きくなんて何様のつもり!」
「うっせーんだよ!」
ゴス!

俺の精一杯のパンチを腹にくらわしてやった。

Re: retaliate〜報復〜 ( No.2 )
日時: 2009/12/22 20:10
名前: 南天の蠍よもしなれ ◆SmDA1ZrdnQ (ID: C0UsoifF)

「うっ…春…」
「……」

俺は無視して財布の中から一万円札を見つけ出すと
ポケットの中に入れた

「春……どうしてそんな子になっちゃったの?」
「黙れ」

去り際に母の腹にもう一発蹴りをお見舞いした。

「カハッ……春待って……私を一人にしないで!……」

聞こえないフリをして俺は外へでた。

Re: retaliate〜報復〜 ( No.3 )
日時: 2009/12/01 17:49
名前: 南天の蠍よもしなれ ◆SmDA1ZrdnQ (ID: C0UsoifF)


初めていじめられたのは中一のころだ。

移動教室から帰ってくると、筆箱の中のシャーペンがすべてバキバキに壊されていた。

それを見た俺はキレた。

「おい!このシャーペン誰がやったんだよ!」

声を荒げて俺は叫んだ。

よく見るとクラスの男子がクスクスと笑っている。

……テメェらがやったんだな。

「テメェらがやったんだろ!!」
バシッ!
俺は思いっきりそいつらを殴った。

そいつらは殴られるとニヤッと笑い。

「せんせー春君に暴力ふるわれました!」
といった。

俺は何がなんだかわからなかった。

気がつくと誰もいない進路指導室へつれてこられて
ながながと説教を一人でうけた。


それからというものの、いじめはどんどん深刻化して
給食の中に鉛筆の削りカスを入れられたり
金を要求されて、親の財布から金をとったりもした。
殴りかかろうとすると先生に説教された。

しかし、心の中ではいつもあいつらに対する「復讐心」でいっぱいだった。

Re: retaliate〜報復〜 ( No.4 )
日時: 2009/12/22 20:11
名前: 南天の蠍よもしなれ ◆SmDA1ZrdnQ (ID: C0UsoifF)


家に帰ると、母親が恨めしそうな顔をして
ダイニングに座っていた。

「ただいま。」
「……おか……えり……」
かすかな声で返事をする。

母は最近変だ。

突然叫んだり、夜中気がつくと包丁をもって歩いていたり…。

俺のせいなんだろうか…
俺のせいだとしたら……

「あ、あのさ。」
「……」
「さっきは、ゴメン」
「……」
「もしよかったら、今度出かけない?」
「……?」
「遊園地とか行ってさ。ほら、最近お母さん疲れてるから。」
「……いいの?」
「もちろん!俺がつれてってあげる!」

これこそ、悲劇の始まりだったのだ。


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