ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- retaliate〜報復〜
- 日時: 2009/12/22 20:14
- 名前: 南天の蠍よもしなれ ◆SmDA1ZrdnQ (ID: C0UsoifF)
どうもこんにちは!蠍君です!
初めて小説書いてみました!
内心超どきどきですが(爆
感想よろしくお願いします!!
白夜から題名かえましたw
—プロローグ—
寒い夜だった。
恐ろしく寒い夜だった。
口からは白い吐息が漏れ
白い手袋についた血が
その場の残虐さを物語っていた。
寒い夜だった
恐ろしく寒い夜だった
———初めて人を殺したのは。
- Re:retaliate〜報復〜 ( No.15 )
- 日時: 2009/12/01 17:57
- 名前: 南天の蠍よもしなれ ◆SmDA1ZrdnQ (ID: C0UsoifF)
2
「おぉ、野々宮。久しぶりだな。」
「ん?だれだお前。」
「俺だよ。高田。わかんないの??」
「お前は太りすぎなんだよ」
「なんだと小松ぅ!」
愉快に三人は話している。
「しかし、ここが母校か…」
「ずいぶん廃れたな。」
旧軽川中学校は7年ほど前に児童数の低下により廃校となった。校舎の中は木で造られているが、踏むたびにギシギシ、ギュウ、といった変な音が鳴る。
「あの、小松さんと高田さんと野々宮さんですか?」
校舎の中にいたおばあさんが言った。
「はじめまして。竹之内の妻。由利絵と申します。」
- Re: retaliate〜報復〜 ( No.16 )
- 日時: 2009/12/01 17:58
- 名前: 南天の蠍よもしなれ ◆SmDA1ZrdnQ (ID: C0UsoifF)
「この度は…ご愁傷様でした」
「いいえ…。」
由利絵婦人は軽く頭を下げて会釈をすると、三人を椅子に座るようにうながした。
「それで、御用とは?」 高田が言った。
「実は…」 由利絵婦人は重々しそうに口を開いた。
「私の夫、つまりあなた方の先生は…殺されたのです」
「!!」
三人は驚く。
「た…竹之内先生が?」 野々宮が言う
「殺された…」 失望のうちに高田がつぶやく
「11月13日、私が買い物に言っている間。ほんの三十分ぐらいでした。私が家に帰ると…そこには…」
「無理なさらなくても…」 小松が言う
「そこには…血だらけで……腹を引き裂かれた夫が……」
由利絵婦人は泣きながら机に倒れこんだ。
三人は言葉をなくしていた。
- Re: retaliate〜報復〜 ( No.17 )
- 日時: 2009/12/01 17:59
- 名前: 南天の蠍よもしなれ ◆SmDA1ZrdnQ (ID: C0UsoifF)
由利絵婦人の話によると
買い物に行って30分後帰ってみると
そこにはナイフで腹を切り裂かれ
内臓が飛び散っている
無残な夫の姿があったという。
数分間たって、
「夫の遺体の近くにこの紙が落ちていたのです。」
と、由利絵婦人はバックの中から紙を取り出した。
「竹之内 コロシタ ツギ サンニン コロス
コマツ ミズ タカダ ヒ ノノミヤ チ」
三人はまた驚いた。
「これは…」
「いったい誰がやったんだ!チクショウ!!」
その状態を見た由利絵婦人は、もう一枚紙を出してきた。
「そして、これは夫のパソコンに残されていた文字です」
三人が紙を見ると、そこには綺麗な明朝体で
「くちすな」
を書いてあった。
- Re: retaliate〜報復〜 ( No.18 )
- 日時: 2009/12/01 18:00
- 名前: 南天の蠍よもしなれ ◆SmDA1ZrdnQ (ID: C0UsoifF)
第二章 「コマツ ミズ」
帰りの電車の中で小松は考えていた。
「竹之内先生を誰が殺したんだろうか…竹之内先生は少なくとも人に恨まれるような人じゃなかったはず」
通り過ぎていく家や電柱を見ながら、もらったあの紙をもう一度みる
「くちすな」
「くちすな…?いったい何なんだ……口砂。地名か?人名か?それとも…」
小松は改札を出ると、高層マンションの自宅の中へ帰った。
小松はため息をつき、イタリア製のソファーに座る。
「くちすな…か。」
テーブルの上に紙を置くと、そのままソファーで寝てしまった。
- Re: retaliate〜報復〜 ( No.19 )
- 日時: 2009/12/01 18:01
- 名前: 南天の蠍よもしなれ ◆SmDA1ZrdnQ (ID: C0UsoifF)
翌日、小松は「教育シンポジウム2009 いじめ撲滅推進会議」に出席した。
小松の名札には「いじめ撲滅推進協議会 理事」と書かれていた。
小松はこの地位にとても満足していた。いまや国の教育審議会にも呼び出されるようなエリートになった自分がとても誇らしかった。
軽い演説を終えると、日本教育推進協会の会長———つまり教育界のトップ———に声をかけられた。
「小松君、今日一杯、どうだね?」
「ええ、もちろんお供させていただきます」
ここにきてついに教育推進協会でも昇進が決定すれば、莫大な財産と名誉が流れ込んでくる…
良いチャンス。だった。
この掲示板は過去ログ化されています。