ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- アクセス【【削除依頼】】
- 日時: 2020/08/01 19:49
- 名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: hsews.TL)
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登場人物 >>2 >>34 >>35
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17章 >>61
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- Re: >>> ア ク セ ス > > ( No.60 )
- 日時: 2009/12/31 23:00
- 名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: QYM4d7FG)
校舎の裏側に回ってみると、確かに職員室付近の窓ガラス一枚が派手に割られていた。
ちょうど人一人分が入れそうなぐらいの大きさだった。
周りに誰もいない事を確認し、急いで窓の縁を飛び越えて三人は銃を構えた。
舞は一人頭の中で葛藤していた。
.殺.さ.れ.る.分けではない……
けど.奴.ら.はもう.容.赦.しない筈……
生きるか
.捕.ま.るか
この二つの選択肢でどちらがいいのか——— ?
いや、二つだけではないかもしれない——
「 二階だろ、二年A組ってのは」
「 そう……痛ッ ! ?」
「 ! ? 」
手元を見ると、右腕に細い線上になって血が流れていた。
思わず血を目の前にして硬直する。
「 ——大丈夫か ?」
「 嫌だ……この位平気だって……ほら、急いで階段探そう」
「 おう……」
全て会話は必要最低限は控え、ゆっくりと暗く埃っぽい校舎内を進んでいく。
「 ……ガラス割っても警報が鳴らないって……廃校ですかね ?」
「 そうかもしれねぇな…………ちきしょう暗すぎる……」
ときどき、ガラスの破片を踏んだりして出た小さな音で驚いたりしては、背後を振り返るの繰り返し。
運良く舞たちは誰とも出会うことは今のところ無かった。
しかし、いまだ三人とも銃を握る手に力がこもる。
「 あ、あれじゃん ?」
ぼんやりと窓から射す月の明かりに二階へ繋がる階段が現れた。
そのことに安心感を抱いた三人は、無防備にも大きな足音をたてて階段に向かっていってしまった。
その三人の姿を、一人の少女が見つめていた。
階段を無事上りきると、廊下に出た。
「 おわっ…… ! おい、押すなよ !」
「 すっ……すいません……つい焦って……」
「 静かに——」
何これ————?
寒さで震える手でもう一度ライフルを握り締め、再び目にした。
涼、間崎もその先の光景に絶句した。
「 どうなってるんだよ…… ! ?」
僅かに震えた涼の大声が廊下に響き渡った。
舞の正面の廊下は炎が燃え盛っていた。
窓が開けており、とても自然とは思えない。
オイル———石油、それとも灯油—— ?
罠に———ハマッた——— ?
「 舞 ? ! ……早く ! 早く来て ! ! !」
どこかで声がすると思えば、それは電話から聞こえた香奈の叫び声だった。
上を見上げると、二年A組と黒文字で書かれたプレートが炎の明かりでギラギラ光っていた。
窓は開いているため、煙はいくらか外へは出ていたが時間もあまり残されていないと悟る三人。
香奈はすぐそこ……助けないと………… !
しかし、炎がまるで壁のように立ち上っている為飛び越えることも出来そうに無かった。
「 どうしよう———」
「 助けて ! ! 早く———誰でもいいから———— 」
聞くことしか出来ないの ? !
頭の中で何回も何回も響くように香奈の言葉が往復している。
その時——
「 あ、ちょうどよかった…… ! 手伝ってくれ—ません ?」
舞、涼と間崎が振り返ったその後ろには赤い灯油のタンクを一つ抱えた少年が立っていた。
「 あらあらあらあら……あはははは……誰かと思えば——」
もう一人、見覚えのある少女がおくれて階段を上がって来ては
タンクを持った少年の隣にぴったりと寄り添うようにたたずんだ。
「 しおん………… !」
「 あ……名前、覚えてくれていたんですね。ありがとうございます。
けど、全然嬉しくないんですけど ?」
わたし、生きていけるか分からないよ——ダルシー——
- Re: >>> ア ク セ ス > > ( No.61 )
- 日時: 2010/01/09 02:09
- 名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: QYM4d7FG)
パキン、パキン。
ゆっくりと漂うように歩み寄ってくる詩音に焦心に駆られながらも、ちらちらと教室内に目をやる。
猫に見つかった鼠のような硬直状態の三人は廃校の廊下で、最も会いたくない人物に遭遇してしまった。
ケンは携帯を持ってないから連絡が取れない——
かといって私の携帯も今は香奈と繋がっているから他の人には連絡が取れない。
頼りになるのは、ケンと手中の銃一丁———
「 ……何故『 カンザキサン 』が此処にいるのですか ?貴方、何しているんですか ?」
わざとらしく間崎という名前だけ強調して、突然間崎に向かったと思えば勢い良く後ろに押し倒した———。
しかし間崎にはすでに詩音の行動が読めていた様で、無表情で詩音の着ている服の襟を掴んでガラスの破片が.散.乱.している床に押し倒す。
「 ……お前達こそ何してんだよ……。.悪.趣.味.なんだよ ! !」
今度は顔面に.殴.り.かかろうとしたが、詩音は間崎の一発を交わし、立ち上がると同時に自分に服に付いたガラスを一目見て眉間に皺を寄せた。
「 ——間崎さん……服が切れたじゃないですか」
「 .気.安.く.呼ぶなよ ! ! もう……関係.無.いんだっ ! お前達と一緒に——」
「 寝言ですかぁ ?! 今まで貴方は私達と散々〝プレイヤー〟を.殺.し.て.き.たじゃない ?
——今更〝自分は違う、自分は正しい〟とか思ったって…〝.無.駄.〟ですよ ?」
舞は正面で問い詰められている間崎からわずかに視線を奥のほうに向ける。
目にうつったのは灯油を持っていた少年が退屈そうに廊下の薄汚れた壁に寄りかかり、足を組んでいる姿。
その少年の姿に自ら囮となった裕樹を重ねてみると身長もふとした仕草もどこか似ていた。
まさかと一瞬思うが、後ろで耳をつんざくような悲鳴が聞こえて現実に戻される。
悲鳴の主は香奈だった。
しかし、この緊迫とした空気で動くことすら出来なかった。
ゆっくりと教室の方へ顔を向けると、教室内に炎が入り始めていた。
その時、衝撃を受けたようにまずいと思った。
この廃校の床は〝木〟で出来てる——
それに廃校ってことは、もう材質も古いのかもしれない……
こんなところでグダグダしてたら校舎全体が.火.事.に.なるかも——
その後の事は決まっていた。
「 貴方もよく平然としていられますねーっ ! .死.に.た.い.のですか ?
……この状況で他人の心配……その冷静さ、彼女に分けてあげたらどうですか」
自分の事を言っているのだと気づくのに少々時間が掛かった。
舞のしきりに教室の中を見ようときょろきょろする動作が今の詩音には油となり、怒りをさらに増してしまったのだ。
「 ジスも突っ立ってないでさっさと次の作業をして下さい」
今度はジスと呼ばれた、後ろで退屈そうにしていた少年に怒りの矛先は向けられた。
「 はい、すみませんでした——」
明らかに年ではジスと呼ばれた少年のほうが上だろう。
しかし完全に正式な立場は逆転していたようだ。
だが、ジスの謝るというのが良かったのか、ここで.無.差.別.的.な詩音の怒りは治まった。
「 ……ッ ! 」
そういう訳ではなかったようだ。
詩音はどこかにナイフを隠し持っていたようで、両手に持った鋭い.刃.の切っ先を一瞬で一本は舞の.顔.面.の前に向けられた。
もう一本は近くの壁に.突.き.刺.さ.っていた。
舞が前に踏み出すなど、今の状況でしたら完全に.自.殺.行.為.だろう。
そして静かに、全員の耳に届くような大きさの声で言った。
「 ——隙何て作っていたら、この校舎から出ることは出来ないと思います——
——その前に、彼女をどう救うのか気になりますけど———」
「 ——これでは貴方達でゲームを終わらすことなんて出来ないでしょうね……
……どちらがこの状況で有利か、舞さん、貴方にはこれ位分かりますよね ?」
その一言で、舞の中の何かが限界を超えた。
- Re: 再新の遅れた原因 ( No.62 )
- 日時: 2010/01/09 02:45
- 名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: QYM4d7FG)
>>小説何日放置してんだよ!!!と思った読者の方
お待たせ!!!( ^ω^ )ノ
まぁ待っている人なんて居るか本当に分かりませんが(これが現状)
遅れた原因は以下の三点
・全国実力テストが今日(あ、もう日付変わったので昨日)あったから今までの復習をしていた。
・新型インフルエンザにかかってしまった。
・年賀状の出す枚数が多く(手書きも有)かなりの時間と労力をそっちに使っていた。
( ・ω) < これからも宜しくお願いします)
- Re: >>> ア ク セ ス > > ( No.63 )
- 日時: 2010/01/10 17:20
- 名前: radelle03 ◆X6s/dtSC5A (ID: QYM4d7FG)
テスト上げです
- と て も 重 要 な お 知 ら せ ( No.64 )
- 日時: 2010/01/16 20:41
- 名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: QYM4d7FG)
重要なお知らせです。
今まで消えていた小説が戻ってきましたので、こちらの方で再び再新したいと思います。
申し訳ありませんm( _ _ )m
http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=11471