ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 今日も小説家。 ☆お知らせアリ
- 日時: 2010/07/10 20:14
- 名前: 相生 ゆうこ (ID: NzSRvas.)
初めての小説です。優しく見守ってくだされば幸いです、
頑張って書いていきますので、宜しくお願いします。
- Re: 今日も小説家。 ( No.19 )
- 日時: 2010/06/26 19:05
- 名前: 花札 (ID: rBw6RsXX)
編集長ーーーーーーー!!
ハガネの正体がつかめません!
投稿まってます♪
- Re: 今日も小説家。 ( No.20 )
- 日時: 2010/06/26 19:52
- 名前: 相生 ゆうこ ◆pn5.bJo696 (ID: jd0mxmk6)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v=K70oNGNXXdg&feature=related
『今日も小説家。』イメージソング
「アンインストール」歌:石川智晶(URL参照)
【歌詞】
あの時 最高のリアルが向こうから会いに来たのは
僕らの存在はこんなにも単純だと笑いに来たんだ
耳を塞いでも両手をすり抜ける真実に惑うよ
細い体のどこに力を入れて立てばいい?
アンインストール アンインストール
この星の無数の塵のひとつだと
今の僕には理解できない
アンインストール アンインストール
恐れを知らない戦士のように
振る舞うしかない アンインストール
僕らの無意識は勝手に研ぎ澄まされていくようだ
ベッドの下の輪郭のない気配に
この瞳が開く時は心など無くて
何もかも壊してしまう激しさだけ
静かに消えて行く季節も選べないというのなら
アンインストール アンインストール
僕の代わりがいないなら
普通に流れてたあの日常を
アンインストール アンインストール
この手で終らせたくなる
なにも悪いことじゃない アンインストール
アンインストール アンインストール
この星の無数の塵のひとつだと
今の僕には理解できない
アンインストール アンインストール
恐れを知らない戦士のように
振る舞うしかない アンインストール
- Re: 今日も小説家。 ( No.21 )
- 日時: 2010/06/28 18:09
- 名前: 相生 ゆうこ ◆pn5.bJo696 (ID: jGJG5YB/)
第三章____『絶望と励まし』
編集長は、救急車で「仲畑総合病院」に運ばれた。
そして、運ばれてきた編集長を見て…仲畑医師はこう言った。
「・・・救いようが無い。手遅れだ。」
仲畑医師は、溜息を吐き…待合室で待っている奈美の元へ向かう。
—————ガチャッ。
待合室のドアを開ける。中には、顔を真っ青にした奈美が居た。
奈美は、仲畑医師に駆け寄り…
「仲畑先生!!編集長は!高木編集長は!!!」
奈美は叫ぶ。思いっきり叫ぶ。
・・・そんな奈美を見ながら、仲畑医師は冷たく言う。
「手遅れです。死にました。終わりです。」
奈美は、ハッとして顔を上げた。仲畑医師を見つめる。
「仲畑先生…今、何て・・・・・」
「死にました。高木亜矢子は死んだんです。」
「そんな・・・」
奈美は、その場に倒れこむ。こんなにも残酷に、死を伝えられてしまうなんて。
そんな時、仲畑医師は思う。
死なんて…仕方ない事なんだ。どんなに泣いたって、死んだ人間は帰ってこない。
仲畑医師は、そう思っていたからこそ…奈美にストレートに編集長の死を知らせた。
なぜ仲畑医師が、死を恐れないのか。それは…奈美と同じ目に遭ったから。
三年前・・・弟を亡くした。その時、とある医師はこう言ったという。
『人間は死ぬんだから、弟さんが死んでも悲しむな。』
そう言った。その言葉を聞いた仲畑医師は、医者になる事を決意した。
人は死ぬ生き物だから悲しむな、この事を大勢の人に伝えようと思った。
…果たして、それは励ましの言葉になったのか。それとも絶望する言葉になったのか。
仲畑医師は・・・今でもそれを考え続けている。
だからこそ、奈美に冷たく言った。
この言葉が…この人にとって、悲しみになるか励ましになるか。
それを知る為に、仲畑医師は言う。
「緋澄さん、諦めましょう。高木亜矢子は死んだんです。ただ…それだけです。」
奈美は、泣く。精一杯泣く。
でも、その声は・・・仲畑医師にとっては、うるさいだけの雑音にすぎなかった。
(…あぁ、この人にとって僕の言葉は…悲しみになったんだ。)
仲畑医師はそれを確認すると、ゆっくりと…待合室から出た。
そして歩き出す。
・・・ふと、少年とすれ違う。
(なんだろう今の少年は。目が真っ赤で…ナイフを持ってたな。)
そんな事を考えながら歩く仲畑医師の後姿を、少年は楽しそうに見る。
そして・・・一言呟く。
「あの人も、絶望を抱えている。」
仲畑医師がすれ違った少年。それは・・・
間違い無く…少年Κだった。
- Re: 今日も小説家。 ( No.22 )
- 日時: 2010/06/30 21:05
- 名前: 相生 ゆうこ ◆pn5.bJo696 (ID: NzSRvas.)
3日後・・・
デスクの上にファンレターの山。ほとんどが「新作を書いて下さい!」という内容。
普通の小説家なら…嬉しがるが、仕事をする気力すら失くしている今の奈美には、それがストレスにしか感じられなかった。
信頼していた編集長を亡くしてから3日目。やはり立ち直れない。
新聞の記事は、未だに・・・
『ナイフを持った少年に殺害された?!』
『また現る!謎の少年達』
『カラーギャングか?それともただの殺人犯?!』
こればかり。奈美のストレスは、溜まっていく一方。
「私…これからどうしたら・・・・・」
奈美は何も出来ない。もう自分に力なんて無い。
正直・・・奈美は世界に絶望した。
今の世界、いや…この"自分の小説が創り上げた世界"は決して平和ではないのだ。
少年が人を殺すなんて。
自分の小説上だけの事件だと信じていた。
それが、現実で起こるなんて。
予想もしていなかった。だからこそ、奈美は怖い。
もしも、この事件の全てが・・・私の小説内容と一緒だったら・・・?
そう考えるだけで怖い。動けない。何も出来ない。
いつも励ましてくれた編集長。その編集長も…もういない。
でも…独りぼっちになった奈美には、ただ一人。唯一信用できる人がいた。
・・・・・・・緋澄 奏多(ヒスミ カナタ)。
奈美の兄だ。とても優しくて、頼りがいがあって。
そんな兄が、奈美は大好きだ。
「行こうかな。にぃちゃんの所。」
奈美は呟いた。独りぼっちなのに耐えられなくなって。
・・・にぃちゃんならきっと…
私の味方、してくれるから。
- Re: 今日も小説家。 ( No.23 )
- 日時: 2010/07/01 16:15
- 名前: 花札 (ID: pyvEWP42)
中畑先生冷酷・・・・というか冷たい?
私だったら死にましたとかあっさりいわれちゃったらたえられません!
更新まってます♪
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