ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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今日も小説家。 ☆お知らせアリ
日時: 2010/07/10 20:14
名前: 相生 ゆうこ (ID: NzSRvas.)

初めての小説です。優しく見守ってくだされば幸いです、

頑張って書いていきますので、宜しくお願いします。

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Re: 今日も小説家。 ( No.1 )
日時: 2009/12/16 20:30
名前: 相生 ゆうこ (ID: pnP4WqN3)

〜プロローグ〜  

1996年  冬



凍えるような寒さの中、私はポストの前にいた。
(この小説を送って・・・選ばれなかったら・・・小説家を目指すのをやめよう。)
そう心の中でつぶやきながら、大きな封筒をポストにいれた________。





この時から、始まっていたんだ。運命が______。

Re: 今日も小説家。 ( No.2 )
日時: 2010/02/20 16:25
名前: 相生 ゆうこ (ID: eDPPsGjZ)

2000年 冬

「奈美ちゃん、今度の小説のテーマは何なの?」

編集長の声。私はデスクから顔を上げた。

「あ、はい。今度の小説は、シリアス系にしようかと・・・。どうですかね・・・?」

「そう。いいじゃない。シリアスなのも、時には書いてみても。奈美ちゃん、恋愛系ばっかりだったから。」
そう言って、編集長は、にこっと笑った。

「で・・・でも、書けますかね・・・。シリアス系。初めてだから・・・。」
私は不安気に言った。

「だいじょうぶよ。あなた、売れてるんだから!」
編集長は私の肩を、ポンっとたたいた。


私は売れていた_______。


4年前、私はポストの前に立っていた。

なのに・・・・・・・。






今はココにいる_________。


あらためて、『自分は小説家になれた。』そう実感した。






2001年  春

時が経つのは、早い。

シリアス系小説『僕とナイフ』は、飛ぶように売れた。

書店の行列

注文の殺到

取材の電話


すべてが、奈美にとって売れている、という実感だった。



でも_______________


不幸はいつだって、おとずれる______。

Re: 今日も小説家。 ( No.3 )
日時: 2010/04/10 20:32
名前: 相生 ゆうこ ◆pn5.bJo696 (ID: fckezDFm)

数日後


『ナイフを持った少年!また逮捕』

『切り裂き魔現る!また少年か?』

『ナイフを持った少年が、急増中』


どの新聞にも『謎の“ナイフを持った少年”』の記事が大きく載せられていた。

自宅で休んでいた奈美は、その記事の内容を見てゾッとした。
「どうして・・・?この事件・・・まるで・・・!!」

なんと、その『謎の“ナイフを持った少年”』の行った行為が、すべて奈美の代表作『僕とナイフ』の話の内容と一緒なのだ。

「ど・・・どうして・・・こんなっ・・・!!」

奈美はビックリして、編集長に電話をした。

『はい、編集長の高木です』
「編集長!あのっ・・・」
『奈美ちゃん?どうしたの?』
「新聞・・・見ましたか・・・?」
『・・・見たけど・・・どうかした?』
「お・・・おかしいと思いませんか?!」
『何が?』
「『謎の“ナイフを持った少年”』の事件ですよ!」
『え?あぁ、アレ?あの事件がどうかしたの?』
「私が書いた小説にそっくりなんです!!」


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