ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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今日も小説家。 ☆お知らせアリ
日時: 2010/07/10 20:14
名前: 相生 ゆうこ (ID: NzSRvas.)

初めての小説です。優しく見守ってくだされば幸いです、

頑張って書いていきますので、宜しくお願いします。

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Re: 今日も小説家。 ( No.14 )
日時: 2010/06/17 20:47
名前: くれは ◆2nq4FqQmFc (ID: Rk/dP/2H)

お久しぶりです!
編集長が怪しいなぁ…
主人公格好良い!続き待ってます☆

Re: 今日も小説家。 ( No.15 )
日時: 2010/06/18 18:22
名前: 相生 ゆうこ ◆pn5.bJo696 (ID: C4wHHg61)

「優しい人間だって、犯罪者にはいつだってなれるんだから。」

編集長の口から出た言葉に、奈美は凍りついた。

「へ・・・編集長・・・?」
「?奈美ちゃん、なによ〜。まだ疑ってるの?」
奈美は動揺していて、よく言葉が発声できない。
編集長はニコニコしながら、奈美を見つめている。

そして、編集長は話し始めた。
「誰にだって犯罪は犯せる、って事よ。私にだって、できるわよ。まぁ犯罪なんて犯さないけど。」
奈美は、編集長が何を言っているのかわからなかった。
「編集長?どういうことです?」
「何?まだわかってないの!?」
「は、はい・・・」
「・・・・だからね、犯人は身近にいる可能性もあるのよ。だから細心の注意を払って・・・」
編集長は、奈美の頭にポン、と手をのせると・・・笑顔でこう言った。

「頑張ってね、探偵小説家さん。」

—————何を言っているの?編集長は・・・

「えっと・・・編集長?」
「なぁに?」
「編集長は、何を言いたいのですか?」
「もう!鈍いわねぇ!!」
「はい?」
「私も、事件の調査に協力するわ。そう言いたかったの。」
編集長は、すこし照れた表情をした。
「ど、どうせ・・・奈美ちゃんだけじゃ解決出来ないでしょ?だ、だ、だから・・・。」
奈美は、目に涙を少し浮かべ編集長の瞳を見る。

「・・・編集長って、意外とツンデレですか?まぁデレ90パーセントぐらいですが。」
「へっ?ツ、ツンデレって・・・」
「・・・編集長、ありがとうございます」
「え?」

「編集長と一緒なら、この事件・・・解決できるかもしれません。勇気が出ました。」

奈美は、編集長を見つめる。
でも、それは・・・さっきまでの疑いの視線とは違い、編集長に心から感謝している・・・そういう視線だった。

「私、編集長を疑ってしまいました。」
「いいのよ。私も、奈美ちゃんが勘違いするような事を言っちゃったし。」
「ありがとうございます。でも、なんでさっき・・・話を止めようとしたんですか?『その事件の事は忘れなさい。』なんて。」

「心配だったのよ。それも、奈美ちゃんが一人で悩んでるの見るの、嫌だったから・・・」
「編集長、私の為に・・・」
「今度からは、一人で抱え込まないで。なにかあったら、すぐに言いなさいね。」

奈美は、編集長を疑ったことを・・・心から反省した。

やっぱり、編集長は・・・優しくて頼りになる。私を支えてくれる大切な人。信頼できる人だ。

奈美はそう思った。

そして奈美は、編集長に全てを話し始めた。

Κの事や、刃金の事。事件に関わっていそうな事は全部。

(もう、私に怖いものなんて無い・・・!)

編集長が居るから。一人じゃないから。

奈美が全てを話し終わると、編集長は立ち上がり、そっと歩き始めた。

「そういうことだったのね・・・よし!」
編集長は、バタバタと荷物をまとめると編集室の出口に向かう。

そして、ニコっと微笑み・・・
「さぁ奈美ちゃん!今すぐ、この事件の手がかりを探しに行きましょう!」
自信満々の編集長の笑みを見て、奈美を微笑み返す。

「はい!早く事件を解決できるように、頑張りましょう!編集長!!」

Re: 今日も小説家。 ( No.16 )
日時: 2010/06/20 17:49
名前: 花札 (ID: 2rTFGput)

編集長は・・・・ハガネなのか分からなくなってきました・・・・
更新まってます♪

Re: 今日も小説家。 ( No.17 )
日時: 2010/06/21 12:35
名前: 相生 ゆうこ ◆pn5.bJo696 (ID: GK3ghjI2)

>>花札様

 コメント有難う御座います。

  そうですね。編集長はミステリアスな感じです^^
 これからも、奈美はどんどん衝撃の事実を解き明かしていきます!!

 応援宜しくお願いします〜^^

Re: 今日も小説家。 ( No.18 )
日時: 2010/06/26 16:55
名前: 相生 ゆうこ ◆pn5.bJo696 (ID: jd0mxmk6)

「はい!早く事件を解決できるように、頑張りましょう!編集長!!」

私と編集長は、編集室を飛び出した。

嬉しかった。でも、少し悔しかった。
一緒に事件を捜査してくれる編集長。
疑ってしまった事が、すごく悔しかった。
こんなに優しくて頼りになる編集長を…
「刃金」だと誤解していた私は何だったのだろうか。

「奈美ちゃん…さっき話に出た、その『Κ』ってどんな子だったの?」

編集長に、そう問いかけられ…奈美はΚの顔を思い出す。

とても優しそうな少年。年齢は・・・16歳ぐらいだろうか。
目が、鮮血のように真っ赤で…不思議な事を口にした少年。
〈奈美さんは、殺されちゃうんだ。〉
〈奈美さんは、もう逃げられない。〉
〈奈美さんは"ハガネ"に殺されちゃう・・・〉
そんな事を言っていた、少年…Κ。

今になって考えてみると、あの子は何だったのだろう。
「刃金」の手下のような者なのか、それとも…私の味方なのだろうか。

もし、敵だったら…?「刃金」と一緒に、私の死を望んでいるのだとしたら…?

奈美は、考える。そして、顔色を変え———

「編集長・・・私、怖いです。」

確かに震えている奈美を見ながら、編集長は言う。
「どうしたの、いきなり。何が怖いの…?」

奈美は、静かに呟く。






「死ぬのが…怖いんです。」

奈美が、そう呟くと…編集長は
「大丈夫よ。私が居る。奈美ちゃんには、私が居るじゃない。」
「編集長・・・」
「私が、絶対に奈美ちゃんを守るから。」
編集長は、そっと奈美を抱き寄せる。
・・・その次の瞬間、

…—————パンッ・・・・・・・・

編集長の体が、赤く染まった。
「え…?編集長?!編集長!!!」
奈美は必死に叫ぶが、編集長は苦しそうな表情をした。
「あ・・・私、撃たれたのね…銃で・・・」
諦めと苦しさが混じった編集長の声を聞き、奈美の顔は更に青くなる。

「編集長!!しっかりして下さい!編集長!!!!!」
「ダメ…無理みたい。ち、力がね・・・入らないの・・・」
「そんな・・・!編集長!!!!!」
奈美は叫ぶ。泣き叫ぶ。必死に泣き叫ぶ。
編集長の体からは、真っ赤な血が流れ出している。
それなのに、編集長は…
「奈美ちゃ・・・ん・・・に、逃げなさい・・・。」
「なんでですか!そんな事したら、編集長が…」
「いいから…。まだ、周りに発砲した犯人が居るかもしれない・・・だから、」
「無理です!編集長を置いていけません!」
「逃げなさい!!早く…逃げなさ…」
「嫌です!だって…だって、編集長は・・・」

奈美は、言う。心の底から。

「だって、編集長は…私の恩人だから!!!」

編集長は、その言葉をしっかりと聞き入れた。そして…
「ありがとう…奈美ちゃん…。最後まで…い…生き…て…」

・・・・・バタッ…

編集長は、力尽きた。どんどん体が冷たくなっていく。
それを感じながら、奈美は…

「編集長ーーー!!!生きて下さい!!!!!!!」

力いっぱい叫んだ。でも、その声はもう・・・・・














届かなかった。


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