ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- -妖狐と魔術の交差点-
- 日時: 2010/02/09 19:08
- 名前: 更紗@某さん ◆h6PkENFbA. (ID: YpJH/4Jm)
御挨拶〆
こんばんは、更紗@某さんです。
何故か消えたので、早速復活させました。
やってしまいました、ついにやりたかった妖怪×魔術をやってしまったのです。
九尾を筆頭とし妖怪を始め、天照など日本の神々、魔術や死神も出てきます。
変な作品ですが、どうぞ暖かい目で見守って下さると助かります。
Index〆
第一部 九尾の妖狐
序章 とある少女の逃走劇 >>1
第一章 堕天使は静かに忍び寄る
交差点01 >>2 交差点02 >>3 交差点03 >>4 交差点04 >>5 交差点05 >>6
第二章 魔法名“双翼の闇”
交差点06 >>7 交差点07 >>8 交差点08 >>9 交差点09 >>10 交差点10 >>13 交差点11 >>16
第三章 黒の使者、蠢く
交差点12 >>25 交差点13 >>27 交差点14 >>30 交差点15 >>31
訪問者様〆
イビリ様 (( `o*架凛殿 アド殿 咲夜殿
- Re: -妖狐と魔術の交差点- ( No.22 )
- 日時: 2010/01/23 17:32
- 名前: 更紗@某さん ◆h6PkENFbA. (ID: YpJH/4Jm)
>咲夜殿
おおおwwwお仲間ですなww
俺もこれ以上言うと止まらないんですよww
第二部辺りからルシファーやレヴィアタン、アスモデウスなどの悪魔が出てくるのでお楽しみに・ω・b
>(( `o*架凛殿
こちらこそお久しぶりです^^ 毎回コメント感謝です。
勿論これはまだ序の口ですよ、はい。
俺も無論大好きですぜww
応援有難うございます・ω・
- Re: -妖狐と魔術の交差点- ( No.23 )
- 日時: 2010/01/27 20:01
- 名前: 更紗@某さん ◆h6PkENFbA. (ID: YpJH/4Jm)
ダルシー=キャメロットのイメージソングを更紗@某さんが作詞してみましたの巻。
光を掴む為の詩 作詞:更紗@某さん
暗闇の中でも 探してみれば光は見つかるのかな
黒に慣れ過ぎて白を忘れてしまったけれど
何も無くなってしまったけど 僕でも掴めるかな
僕の抱いていた幻想(ゆめ)は消えてしまったけど
此処から抜け出したくて 何度も光を呼ぶよ
光は僕の手には収まらないけど 探してみるんだ
今自分が何処に立っているか分からないけど 答えが欲しくて歩き続けるから
闇色の羽が舞い落ちる この世界で
逆らえない運命でも 僕は足掻きたいと思うんだ
もう声が届かない所まで来てしまっても
手探りで探してみるんだ いつかまた笑いたくて
僕の中の光の断片を頼りにして
此処から抜け出したくて 何度もも空に手伸ばす
無限の夜空は広すぎて 小さな僕が切なくなった
この感情はまだ言葉に表せないけど 詩にすれば不器用な僕でも
きっと光が指すであろう この世界で......歌う
出口見えない闇の時間 僕の心削いでいくけど
辿り着きたくて あの眩しい光の世界へ
「僕は今どこにいるの?」 何度も名前を呼ぶよ
光は僕の手には収まらなくて 悔しくて泣いた
詩はもうすぐ終わりに近づいているけど 光探しの旅はまだ続くから
旅の終わりに言えなかった言葉を呟く
あの時伝えられなかった言葉を
***
はい、ルチアの派生キャラの一人である“双翼の闇”ことダルシーのイメージソングっぽいのです。
タイトルや歌詞の中の「詩」は「うた」と読んで下さい。
まあ更紗@某さんの歌が意味不明なのは毎回なのですが、このキャラソンは現在のダルシーというよりは少し昔のダルシーかなと……おっと。
物語が進めばこの歌の意味が少しは分かる……筈。
ていうか主人公やヒロインの前に、まったく別のキャラのイメソン作る俺ってry
- Re: -妖狐と魔術の交差点- ( No.24 )
- 日時: 2010/01/27 20:03
- 名前: 更紗@某さん ◆J0e2FQAL2U (ID: YpJH/4Jm)
どうもこんばんは、更紗です。
更紗は銃などの資料探しの為、暫く更新をストップします。テストもあるし普通に更新できるのは、期末の後から……でしょうか。
因みに更紗はコメディで新小説を始める予定、ハンドルネーム変えてるんで探してみて下さい・ω・
- Re: -妖狐と魔術の交差点- ( No.25 )
- 日時: 2010/01/30 17:24
- 名前: 更紗@某さん ◆J0e2FQAL2U (ID: YpJH/4Jm)
第三章 黒の使者、蠢く。
交差点12
神崎辰巳はごく普通の高校生だ。
なのに何故着物少女と半ばコスプレの銀髪黒服オレ女がいるのだろうかと、今更疑問に思う。
神崎の家のリビングには今、角が丸まっている四角いテーブルを取り囲むように神崎+和服の妖怪少女+銀髪碧眼オレ女が座っていた。
そんな奇妙な構図の中、部屋の中は静まり返っていた。誰一人として言葉を発しない空間で、神崎は気まずい気分になっていた。
(ああ……。とりあえずこの気まずい雰囲気をどうにかしなければ。ていうか詩世も銀髪オレ女ことエルザも、何で喋らねえんだよ。この事件に関わってんのお前らだろ)
そうは思いつつも殺し屋の魔術師が襲来した後で、何事も無かったかのように世間話をするのもどうかと思う。
神崎はちらりと詩世の方を見た。綺麗な白い肌を持つ少女の顔は、どこかむすっとなっている。原因は詩世を置いて突然家を飛び出し、ボロボロになってしかも女連れで家に帰った神崎だ。神崎としては成り行きでこうなってしまったわけだが、何だが微妙に罪悪感がある。
と、神崎が色々と考え込んでいる中、口火を切ったのはエルザだった。
「久しぶりだな、詩世」
沈黙の世界を壊した言葉は、まるで友人とかに「おはよう」などとでも言うような、そんな口振りの言葉だった。
対して詩世は「久しぶりじゃなエルザ、そっちはどうじゃ?」と普通に返す。神崎の只今の状態、拍子抜け。
「えっと、お二方知り合い……?」
神崎は恐る恐る訊ねてみた。二人は至極当然のようにこくりと頷く。
さっきまでの沈黙世界に耐えていた俺は何だったのかと、がっくりとうなだれる神崎。
「エルザはわしを手助けしてくれる魔術結社“薔薇十字団”(ローゼンクロイツ)の一員で、わしの味方じゃ。エルザが来てくれて助かったぞ、おかげで“双翼の闇”は撤退したわけじゃしな」
「正確には、お前を狙っていた依頼主の方から依頼を破棄されたらしい。あのまま“双翼の闇”と戦っていたらどうなっていたかは分からん」
詩世の話しぶりからして、やはりエルザは味方のようだ。まさかダルシーを退けて、詩世をさらっていくなんて事はなかったらしい。
ところで“薔薇十字団”(ローゼンクロイツ)とは何なのだろう、と神崎が疑問に思っているとエルザがそれを察したのか言った。
「“薔薇十字団”(ローゼンクロイツ)はオレの所属する魔術結社の事だ。現在詩世を狙っている魔術結社“堕天の一団”(グリゴリ)と敵対している。おそらく“双翼の闇”に詩世を捕獲するよう依頼したのは“堕天の一団”(グリゴリ)の奴らだろうな」
へえ、と神崎が納得したように頷くと、エルザがその場を立ち上がる。
「どうしたんだ?」
「オレは別の仕事があるからこれで帰る、精々詩世を護ってやってくれ」
そう言うとエルザは何か言葉を呟いた。おそらく魔術の呪文だろう、唱え終わるとエルザは虚空へと消えていってしまった。
呆然と神崎がエルザの消えた場所を眺めていると、どこからかぐううう……という、まるで漫画やアニメでお腹が減った時に鳴るような音が聞こえた。
くるりと音のした方を振り返ると、詩世がお腹を押さえて上目遣いでこちらを見ている。さっきの奇妙な音は詩世の腹の虫がないていたらしい。
(そういやこいつ、逃げてるとか言ってたんだっけ……。て事は暫く何も食ってないのかもな)
「何か食うか?」
神崎は優しい声で、そう言った。
***
——人混みがうざったい。バイクのエンジン音がうるさい。
都会の空高くそびえる数多くのビルの屋上で、とある少女は遙か下を眺めながらそう思った。
ノースリーブの黒服の少女の名は“白銀の討ち手”——エルザ=ハイゼンベルクが本名なのだが、どちらかといえば“白銀の討ち手”と呼ばれる事の方が多い。魔術師にとって魔法名はもう一つの呼び名のようなものだし、仕事の都合上仕方が無い。
エルザは何かを待っているようだった。それもかなり待っているようで、エルザの無表情の顔はどこか苛立っている様。
エルザの脳の中に、都会の人間達の声でも無く、バイクなどの騒音でもないまったく別の音——というよりは声が入り込んできた。
『悪いな“白銀の討ち手”、待たせちまって』
「……“劫火の御者”、遅い」
『情報伝達』(テレパス)により、脳内に送り込まれてきた“声”。
どこかチャラけた感じのする、声の持ち主の名を呼ぶ。おそらくエルザの“白銀の討ち手”と同じ魔法名なのだろう。
エルザに対し声の持ち主は反省した様子など無いようだ。“劫火の御者”は問いかける。
『で、“九尾の妖狐”は無事か?』
「ああ、問題無い。“双翼の闇”は撤退した。とりあえず“九尾の妖狐”は安全地帯に置いて、オレは次の任務に行く」
『へえー、そう。まあ下手に“アレ”を傷つけないでくれよ。“アレ”が傷付いたら、上層部(うえ)に怒られるのはオレなんだからさ』
『じゃあな』と言うと、そこでエルザの脳内から声は途切れた。
エルザは一瞬複雑な表情になったが、次の任務を遂行すべく都会から消え去った。
- Re: -妖狐と魔術の交差点- ( No.26 )
- 日時: 2010/02/04 17:00
- 名前: 更紗@某さん ◆J0e2FQAL2U (ID: YpJH/4Jm)
第三章までの登場人物(何か発言した人物のみ)
神崎辰巳/Tatumi Kanzaki ♂
今作の主人公。ごく普通の高校一年生。
冬休み初日から色々なトラブルに巻き込まれている。
現在追われている詩世を家に匿っている。
一人称「俺」二人称はその時によって色々あるが、大抵は「お前」など。
詩世/Size ♀
今作のメインヒロイン。“九尾の妖狐”と呼ばれる妖怪で、“詩世”は仮名のようなものらしい。
栗色髪をお団子で纏めている。簪と太股の中間たりから裂けている着物を着用。
一人称は「わし」で二人称は「ぬし」の変わった口調の少女。
夜桜茉莉/Maturi Yozakura ♀
今作のサブヒロインその1。陰陽師を生業としている高校生。
式神の使い手で、関西弁を喋る少女。神崎には突っ張ってばっかである。黒髪ポニーテールと陰陽師の装束が特徴。
一人称「うち」二人称「あんた」
“双翼の闇”ダルシー=キャメロット/Dulcie Camelot ♀
今作のサブヒロインその2。殺し屋も兼ねる情報屋の魔術師。魔法名“双翼の闇”(そうよくのやみ)
黒服に太股辺りまである金髪、そして翠眼。感情表現に乏しく、人間らしい暖かい感情はほぼ無い。武器はルーン文字を刻んだナイフから、御使の翼(エル=ダンジュ)など様々な模様。
エルザなどとは知り合いらしく、“堕天の一団”(グリゴリ)の依頼で詩世を捕らえようとしていた。
一人称「私」二人称「貴方」
“白銀の討ち手”エルザ=ハイゼンベルク/Elsa Heisenberg ♀
今作のサブヒロインその3。詩世を手助けしている魔術結社“薔薇十字団”(ローゼンクロイツ)の一員。魔法名“白銀の討ち手”(はくぎんのうちて)
肩につくくらいの銀髪+碧眼に、スリットの入ったノースリーブの黒服を着用。武器は雷系の魔術を主に、右手と融合させた神器“雷神槌”(ミョルニル)。ルーン魔術や幻術も少しかじっているらしい。
一人称「オレ」二人称「お前」
オズ/Ozu ♂
“薔薇十字団”と対立する魔術結社“堕天の一団”(グリゴリ)の上層部“十二柱”(オリュポンス)の一人。
少し毛先のツンツンした黒髪に赤い目。黒いマフラーに黒いコートなど完全黒防寒服。
魔法名やどのような魔術を使うかは不明だが、どうやら二丁拳銃が武器な様。
一人称「俺」二人称「お前」
ヘカテー/Hekate ♀
オズと同じ“堕天の一団”の“十二柱”の一人。
黒いドレス、というよりはゴシックロリータを着用。どこかお嬢様気質な性格。魔法名や武器は不明。
一人称「私」二人称「貴方」
“夢幻の旋律”コリンヌ=ベルジュ/Corinne Berg ♀
今作のヒロインその4。“薔薇十字団”の一員。魔法名“夢幻の旋律”(むげんのせんりつ)
私立のお嬢様学校の制服のような格好に、緩いウェーブのかかった金髪翠眼。
敬語に微妙に粗雑な言葉使いが混じっている。どうやらルーン魔術の使い手。エルザとは知り合いの様。
一人称「私」二人称「貴方」
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