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〜アビリティワールド 最終章〜更新再開♪
日時: 2010/05/27 20:47
名前: 遊太 (ID: EWcIN/Ij)

〜第1章 逃亡の果て〜
>>1    『プロローグ』
>>2    『T,N』
>>6    『3度目の脱獄 VSトレバー』
>>10   『テロ集団 ‘ARISU’』
>>13   『新たなる脱獄者』
>>19   『ティム・シャロン』
>>22   『殺し屋‘十戒衆’』
>>24   『ペンタゴン攻撃』
>>29   『バーカス・ファイヤーサーカス団』
>>31   『新たな幕開け』
>>38   『能力者の親』
>>40   『運命の時』
>>43   『闇と光』
>>44   『本当の世界』
>>46   『ヒーローの終わり』

〜第2章 絶望の鎮魂歌〜
>>54   『みんなはどこへ・・・・』
>>61   『最後の歌姫』
>>63   『絶望の鎮魂歌』
>>65   『崩れゆく空 最終決戦へ』

〜最終章前編 人類の運命〜
>>73   『最終決戦その1 VSミラー・モンクトン』
>>74   『最終決戦その2 VSトレバー・ヴァレンティーン』
>>75   『最終決戦その3 トレバーの想い』
>>76   『最終決戦その4 VSギボン・ホプキンス』
>>79   『運命の再会 VS星風人』
>>80   『選ばれた七人のメンバー』
>>81   『空崩壊を止めろ!! VS谷瀬和馬』
>>82   『優太暴走』
>>85   『第2ラウンド』
>>86   『最後の最終決戦 VS谷瀬和馬&ラスト・アビリティ』

〜最終章後編 伝説の英雄たち〜
>>89    『5ヶ月後』

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Re: 〜アビリティワールド 第1章 逃亡の果て〜 ( No.6 )
日時: 2010/01/21 15:49
名前: 遊太 (ID: EWcIN/Ij)

3話  『3度目の脱獄 VSトレバー』

優太は20階の長い廊下を歩いていた。
前後には相変わらず看守二人ずつ、手足は封じられている。
チャンスは牢屋で手足の封を解かれるときしかない。
しばらく歩き、優太は自分の牢屋の前に着いた。
一人が足、もう一人が手錠を取ろうとした。
その時だった。
優太は手足が自由になった瞬間、二人の看守を殴り蹴り飛ばした。
「な!?」
優太は休まず、前方にいた残り二人の看守の腹を殴る。
「まだまだ現役だ。」
「あ・・・が・・・」
看守二人はその場に気絶。
優太は看守の持っていた拳銃とショットガンをとり、先を進んだ。
‘このフロアにある赤いドアに希望がある’
優太は心の中でそう信じ、廊下を懸命に駆け抜ける。
しかし、赤いドアはどこにもない。
優太は長い廊下を走りぬくと、大きな広間に出た。
広間には看守専用のソファーや灰皿がある。
だが、看守がいない。不気味なほど静かだ。
「・・・?へぇ〜、あんたは・・・・」
優太の目の前の扉が開き、一人の大柄な男が現れた。
「また脱獄する気か?神宮優太・・・」
「これはこれは。トレバー・ヴァレンティーン署長。あっ!今は看守長か。」
優太は嫌みのようにトレバーに言う。
トレバーは両手をプルプルと震わせながら優太に一歩近づく。
「お前を殺すためにペンタゴンに来たんだ。署長の座は、お前のせいでもらえなかったんだよ!!」
トレバーは怒鳴ると優太に向かって走ってきた。
「ちっ!こっちは能力使えないのに!!」
優太は腰にある拳銃をトレバーに向ける。
「無駄だぁぁぁぁあ!!!!!!」
トレバーの右手が突然大きくなり、そのまま優太に向かってくる。
大きさは簡単に優太をつぶすほどの大きさだ。
「マジかよ!!」
優太はすぐに左避ける。

ズゥゥゥゥゥン!!!!

地面が大きく凹み、トレバーの右手は元の大きさにもどった。
「お前の好きにゃあさせんぞぉぉ!!3度も脱獄させるかぁぁぁあ!!!!」
「うらぁ!!」
優太は3発発砲。体に直撃したがビクともしない。
「防弾チョッキか・・・」
トレバーは怯まず再び優太に向かって走ってくる。
能力もない、拳銃も使い物にならない。
「くそったれ!!」
優太はすぐ近くにある違う廊下に逃げた。
倒せない相手に挑んでもどうしようもできない。
それなら、逃げながら赤いドアを見つけるしかない。
「待てぇぇぇぇ!!!」
トレバーは顔色を変えて向かってくる。
優太は見渡しながら逃げていた。
すると、ほかの扉とは違いドアノブから全部まで真っ赤のドアがあった。
「ここか!!」
優太はガッツポーズをし、ドアを蹴り開けた。
中には天井に意味のわからないコードやなんやらが張り巡らされている。
そのコードは壁を伝い、タンスのようなものにつながっている。
タンスの横にはパソコンが置かれてある。
「な、なんだこれは?」
優太はパソコンに近づき、画面を見る。

‘瞬間移動装置 作動させますか YES NO’

「しゅ、瞬間移動装置!?」
優太は目をパチクリさせ、タンスの中を見る。
よく見れば、この装置は塗装されている。
「なーるほど。これで逃げろってか。」
優太はすぐに‘YES’の方をクリックし、装置に駆け込んだ。
と、同時にトレバーが駆け込んできた。
「ま、待て!!逃がさんぞぉぉぉぉ!!!!」
トレバーが叫んだその瞬間だった。
装置の中が青白く光り、優太を包み込んだ。
「うぐっ!!」
トレバーは目を押さえ、もう一度装置を見る。
しかし、もう優太はトレバーの目の前からいなくなっていた。

「く、くそぉぉぉぉぉぉお!!!!!!!!!!!」

トレバーは装置を殴り壊し、大きく吠えた。

Re: 〜アビリティワールド 第1章 逃亡の果て〜 ( No.7 )
日時: 2010/01/20 18:17
名前: right (ID: zuIQnuvt)

どうなるんだぁ〜!優太ぁ!気になります、続きがっ!
あ、遊太さん、先ほどはコメントありがとうございましたっ。
その調子で、どんどん小説書いちゃってください!

Re: 〜アビリティワー ( No.8 )
日時: 2010/01/20 18:27
名前: アクア ◆ZdPdHqmtMA (ID: cYSZrqDn)

お久っす、続編ですかw
こっちも復活したので続きを書き始めます。

Re: 〜アビリティワールド 第1章 逃亡の果て〜 ( No.9 )
日時: 2010/01/20 18:31
名前: 遊太 (ID: EWcIN/Ij)

>>7>>8
rightさん&アクアさん
うぉぉぉお!!ありがとうございます!!
今後もよろしくおねがいしまぁーーす\(゜ロ\)(/ロ゜)/ 

Re: 〜アビリティワールド 第1章 逃亡の果て〜 ( No.10 )
日時: 2010/02/01 16:38
名前: 遊太 (ID: EWcIN/Ij)

4話  『テロ集団 ‘ARISU’』

「うっ!」
優太は丸く輝く球体の中から現れ、その場にこける。
輝く球体は、シャボン玉が割れるように消えた。
「こ、ここは・・・?」
優太が立ちあがり、周りを見渡すと、数キロ離れたところにペンタゴンが聳え建っていた。
どうやら脱獄成功らしい。
「脱獄は成功したけど、相変わらず暗いな。」
優太は暗雲で埋め尽くされた空を見る。
その空には‘平和’がまったなく、絶望感が溢れている空だった。
「てか、ここどこだ?」
優太は廃墟となった高級マンションの屋上にいた。
「これからどうしろと・・・・」

「オッス!」

優太は突然の声に後ろを振り向く。
優太の後ろには膝まである丈の長い黒いコートを着た男がいた。
「あんたが神宮優太?」
「あ、あぁ。」
男は優太に近づくとジロジロと優太を見る。
「ふぅ〜ん。能力は?」
「使えない。昔、ウイルスのせいで失った。」
「VXガス?」
「そうだ。それより君は?」
男はその言葉を聞くと眉をピクリと動かした。
「俺はアレック・シミオン。ボスがあんたを待ってる。ついてきてくれ。」
アレックの言われるがまま、優太はアレックについて行った。

**********

ペンタゴン 最上階 署長室

ペンタゴン日本支部の署長、工藤龍馬の目の前にはトレバーが立っていた。
工藤は署長椅子に偉く座り、トレバーを見ている。
「また逃げられたのか?」
「も、申し訳ございません!!」
トレバーは深く頭を下げる。
「ローラックス刑務所、ラットイスケイプ刑務所、そしてペンタゴン。彼は3度目の脱獄を成功させた。その内2つは君の失態だぞ。自覚はあるのか?」
工藤がトレバーを睨みつける。
トレバーは殺気を感じ、後ろに一歩下がる。
「逃がしたうえに、装置も壊し、君には失望したよ。」
工藤は立ち上がり、窓から外を眺める。
「今頃、あいつは世界のどこかで我々に復讐するために再び仲間を集め襲うだろう。君は、それがどれほど恐ろしいものか知っているのか?」
「は、はい。新聖歴の最後に奴らが政府に反逆していた時、私はいましたから・・・」
「それなら尚更だ。率直に言う。君はクビだ、トレバー・ヴァレンティーン。」
工藤のその言葉に、トレバーは絶望感と優太への恨みが積もった。
「そ、そんな!!待ってください!!」
「君には重すぎたようだ。早く出ていけ!!」
トレバーは反抗するのをあきらめ、渋々署長室から出て行った。

*********

廃墟

優太はアレックに連れられ、10階の奥にある1012号室にいた。
中には面会に来た早見鈴香、金髪ロングヘアーの女性。
少し顎が出て、二人とは違うオーラを出した巨体の男がいた。
「あれ?ティムさんは?」
「今はいないよ。用事があるって言って出て行った。」
鈴香はアレックにそう言うと、視線を優太に向けた。
「無事でよかったです。優太さん。」
「ありがとう。それより、あんたらは一体・・・」
「我々は政府に再び反逆するために集まった能力者集団。‘ARISU’というテロ組織だ。」
巨漢の男がその言葉を言った途端、優太の頭に過去の出来事が飛び交う。

「な、なに・・・!?」

優太はアレックの方を向き、胸ぐらをつかんだ。
「お前らのボスの名は!?」
「な、なんだよ急に!!」
アレックは驚き、優太と目を合わせようとしない。
「いいからボスの名前を言え!!」
「ティム・シャロンだよ!!」
「嘘つけ!!」
「ほ、本当だ!!」
アレックは涙を流しながら優太に言う。
優太はその瞬間、我にもどった。
「す、すまない・・・」
アレックは慌てて巨漢の男の後ろに隠れる。
「ど、どうしたの?」と鈴香が優しく声をかけてきた。
「いや、俺が中学生の時、その名のテロリスト集団が学校を襲ってね。もしかしたらと思って・・」
優太はその場にあった椅子に座りながらため息をついた。
「そうなの・・・。ごめんなさい、ボスの本名や素顔、性別は分からないの。」
鈴香の言葉に優太は唖然とした。
「何?」
「仮面で素顔を隠して、変声機で声を変えているの。男か女かもわからない。」
「そんな奴にあんた達は従ってんのか!?」
優太が鈴香に言うと、金髪の女性が前に立つ。
「あの人に会えば、あなたも従おうと思うわ。」
優太はその言葉に疑問を抱く。
「そんなに、ティム・シャロンという人間に従いたいのか俺にはさっぱりわからん。」
「あの方はどのような能力も使える。私たちが持っている能力もすべて。あの方は神よ。」
優太はその言葉を聞いて確信した。

おそらく、ティム・シャロンの正体は・・・・・




“高橋 七海”


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