ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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2072.1.29 【Episode02】 15up 
日時: 2010/02/26 22:48
名前: 黒神 恢羅  (ID: 7rpLseUw)

どうもー。
黒神 恢羅です!!(テンション高
馬鹿元気な日と機嫌最悪の日の差が激しいので注意。

えー……第二作目の小説でございます。
一作目はこっちと一緒に更新していくんでどーぞよろしく(お辞儀

ちなみにオリキャラも現在進行形で募集しってから、
よろしくな。
俺、キャラ考えんの下手だから協力求むわ。


では、2072.1.29
      お楽しみくださいなー。


オリキャラ用紙 >>01

■2072.1.29 Episode01■

プ ロ ロ - グ >>09

Stage01 「Usually」 >>15
↑オリキャラ 魁斗 and 焔 登場
Stage02 「Break Down」 >>18
↑オリキャラ 氷花 登場
Stage03 「Limit」 >>21
Stage04 「Butterfly」 >>30
↑オリキャラ 朱雀 登場
Stage05 「New Life」 >>34
Stage06 「Eleven」 >>37
Stage07 「Game Start」 >>41
Stage08 「Unusual」 >>44
↑オリキャラ 悠 and 寿 and 緩  登場
Stage09 「Another Voice」 >>47
Stage10 「Light」 >>51
Stage11 「Hate」 >>54

■2072.1.29 Episode02■

プ ロ ロ - グ >>56

Stage12 「Determination」 >>57
Stage13 「Request」 >>60
Stage14 「Lost」 >>63
Stage15 「BrotherⅠ」 >>70






■お客さん■
right(ライちゃん)   十和
ジョーカー       クロックGO〜
みちる君        るっち
禰音 幻        ロレッタ
桜菜          nanasi

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Re: 2072.1.29 【オリキャラ募集中】 09 up ( No.50 )
日時: 2010/02/09 19:15
名前: 黒神 恢羅 (ID: HGxq/uSR)

やった、更新できそうだ!!
(居残り、すっぽかしてきますた;;)

Re: 2072.1.29 【オリキャラ募集中】 09 up ( No.51 )
日時: 2010/02/09 19:43
名前: 黒神 恢羅 (ID: dj1cLQBV)

Stage10 「Light」

一体、何が起きてるというんだ。
俺は突然の出来事に混乱していた。
突如、倒れこんだ教え子はいくら呼びかけても返事をしない。
死んじまったかと焦った。
「……脈はある。意識を手放しているだけだろう」
朱雀のその言葉に俺は安心のため息を漏らした。
「起きろー」
俺は椋絽の頬を軽く叩いてみた。

「何をする。無礼者が」

突然目を覚ましたかと思うと、椋絽は思ってもいなかった言葉を口にした。
「……は?」
その場にいた敵味方、全員がポカンと口を開けていた。
「……お前、椋絽……なのか?」
魁斗は引きつった笑顔でそう問いかけた。
すると椋絽と思われるソイツは、鼻で笑い一言。

「お前は馬鹿か」

カチーンとくるその言い草に魁斗は握り締めた拳をそっと押さえ込んだ。
そしてまじまじと椋絽の顔を見つめた。
そして気づく。
一つ、いつもの椋絽と違う点に。
「目の色が、違う?」
俺が口に出す前に答えたのは氷花だった。
さっきまで戦っていた敵達も今は状況を窺っている。
そう、椋絽のいつもなら黒い瞳が今は金色に輝いていた。
まるで、あの希望の蝶のように。
そこで朱雀は何かに気がついたように目をハッと開いた。
「もしや……今、俺達が会話しているのは、椋絽じゃなく、希望の蝶……なのか?」
その答えに椋絽は満足そうに笑みを浮かべた。
まあ、正しく椋絽の中にいる希望の蝶だが。

「朱雀、といったか? 正解だ。お前はそこの馬鹿と違って頭が回るようだな」

二度目のカッチーンに襲われ、俺はぎりぎりと拳を握り締めた。
それはもう、肉に爪が食い込むぐらいに。
「……で、希望の蝶様は何用で椋絽の意識を乗っ取ったんすか」
額に浮かぶ怒りマークを隠しつつ、俺はぎこちない笑顔で訊く。
「俺の宿主である椋絽の身に危険が迫ったのでな。ちょっと出てきてみた」
きらっきらの笑顔で答える希望の蝶。
その笑顔はどこか俺を見下していた。

「それと、俺の事を希望の蝶と呼ぶのは止せ。俺の本当の名前はシュリ・ライトフォア。蝶といっても名前ぐらいある」
希望の……言い改め、シュリはそう言った。

しかし、何かがおかしい。
いつもの俺ならいくら希望の蝶であれ、あれだけ馬鹿にされれば殴りかかってもおかしくない筈なのだが、今はどうも彼に逆らえない。
これが、希望の蝶の威力の強さってことなのか。

「……忘れていた。おい、お前ら」
シュリは氷花達に顔を向け、話しかける。

「……俺は宿主であるコイツを傷つける者は誰とて許さんぞ。早々に去れ。言うことが聞けないというならば……今、ここで潰してやろうか?」

シュリの瞳が怪しく光るのをその場にいた全員が感じた。
そして何ともいえない恐怖を俺は感じていた。
奴らもそれを感じ取ったのか、舌打ちを残し、去っていった。

「よし。俺の用事は終わった戻らせてもらうかな」

こちらが質問する時間も与えずにシュリは椋絽に意識を手渡した。
意識が手放し状態になった椋絽の身体を支え、俺は静かに呟いた。

「俺は、夢でも見ていたのかな」

この時は、あの朱雀でさえ目が遠くを見つめていた。

Re: 2072.1.29 【オリキャラ募集中】 09 up ( No.52 )
日時: 2010/02/11 08:22
名前: ロレッタ (ID: ySkvBJOT)

小説頑張ってください!応援がます!。

Re: 2072.1.29 【オリキャラ募集中】 09 up ( No.53 )
日時: 2010/02/11 13:57
名前: 黒神 恢羅 (ID: 3JZ8Axjf)

ロレッタ、ありがとう。
精一杯頑張らせていただきますわ。

Re: 2072.1.29 【オリキャラ募集中】 09 up ( No.54 )
日時: 2010/02/11 14:34
名前: 黒神 恢羅 (ID: n3l0Ur7T)

Stage11 「Hate」

あれから一時間ほど経っただろうか。
命に別状はないようだが、椋絽は未だに目を覚まそうとしない。
魁斗はさっきから心配そう椋絽の寝ているベッドの周りをうろうろしている。
……うっとおしい。
「魁斗、少し落ち着いたらどうだ。命は無事だとさっきも言っただろう」
俺はため息をつき、そう言った。
すると奴は「べ、別に心配なんかしてねぇよ!!」そう啖呵を切って椅子に腰掛けた。
……分かりやすい奴。
椅子に座ってからも落ち着きのない魁斗の様子を見て、俺は静かに微笑んだ。
あの魁斗をあれだけ混乱させるなんて、お前はなんて奴だよ。
俺はそっと椋絽の髪に触れた。
「ん……」
すると椋絽は少し目を開け、周りを見渡した。
「あれ……俺……」
急に意識を乗っ取られていたんだ。
多少混乱するのは仕方の無いことだろう。
魁斗は椋絽にあの時のことを話し、説明していた。
その間に茶でも買ってくるか……。
そう思い席を立ち、施設外にある自動販売機へ向かおうとドアを開けた。

「!?」

俺は目の前に広がる光景に目を疑った。
そして静かに魁斗の名を呼んだ。
「んだよ……」
魁斗は椅子から立ち上がり、こっちに向かって歩いてきた。
そしてドアに向こうに目を向け、そして表情を強張らせた。

「なんだよ。この地獄絵図は……」

そう言って壁を蹴った。
そこに広がっていた光景、それは。
血だらけの壁、
臓器の散らばった床、
死に絶えた研究員達……まさにそれは地獄絵図だった。
そして一番奥の壁に残された血文字。

“The Darkness Circus”

暗闇のサーカス団。
あの葛木 暁という男の言っていた言葉を思い出していた。
「暗闇のサーカス団……αの手の者かっ!!」
俺は自分の足元で血の涙を流す部下の顔を見ていられなかった。
そして、心に湧き上がるのは奴らに対する強い“憎しみ”だった。
魁斗も辛そうな表情で死んだ彼らを見つめていた。

「どうしたんだよ……」
俺達の異変に気がついた椋絽がこちらへ寄ってくる。
「見るな!!」
俺はドアへと近づいた椋絽の目を隠した。
しかし、遅かった。
「なん……だよ、これ……」
椋絽の膝がかくりと地面に落ち、目から涙が流れる。
「氷花達の、仕業かよ。こんな事が、これから起こっていくってことかよ!?」
椋絽は涙を流しながら握り締めた拳で床を殴った。
その様子に魁斗は唇を噛み締め、表情を歪めた。
「お前が……なんでこんな辛いこと、体験しなきゃならねぇんだよ」
魁斗の声には強い憎しみが込められていた。

つい昨日までの
あの平和な日々は今終わりを告げた。

始まるは
人の心さえ変えてしまう
憎しみのゲーム。

空に昇った太陽は
今の俺達にはあまりにも眩しすぎて

俺は目を逸らすことすら

出来なかった——


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