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マシュマロ探偵ナナ!  オリキャラ募集
日時: 2010/03/02 16:20
名前: 三日月ナナカ (ID: BllPTaHz)

 えーっと……ここって、探偵モノOKですよね?

 コメディな気もしますが、まぁ殺人なので、気に止めないでください。

 そんでですね、一応オリキャラ募集してるわけですよ。

全部のキャラは無理だと思うので、ご了承ください!


☆オリキャラ募集用紙
名前・(苗字はどうでもいいですが、なるたけ名前は片仮名で)*読み仮名必須
性別・
容姿・
性格・
詳細・
サンプルボイス・
☆オリキャラ募集用紙

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Re: マシュマロ探偵ナナ!  オリキャラ募集 ( No.12 )
日時: 2010/03/05 06:38
名前: 三日月ナナカ (ID: BllPTaHz)

「『チヨ』……」

 そう、封筒に入っていた赤い紙には、『チヨ』と書かれていた。

 続けて読むと、『桜坂家で殺人が起きる。犯人は、チヨ』となる。

 チヨ。ちよ。千代……。千代さん……。


 桜坂家の夕食は、豪華なものだった。

 名前の知らない料理が、ところせましとならんでいる。

 マシュマロは……ないか……。

「ゴメンなさいね、ナナさん。こんなものしかお出しできなくて……ゴホッ」

「おばあさま、しゃべらないでくださいね」

 美穂さんが、千代さんを支えた。

「徹さん、おばあさまを寝室へ」

「はい」

 テキパキとした動作で、徹さんが動く。

「ナナさんも、お気になさらずに食べてくださいね」

 ニッコリと美穂さんが微笑む。

 あたしは、スープらしきものに手を伸ばした。


 すると——。


「ぎゃああああああ!」

「おばあさま!?」

 美穂さんが、勢いよく立ち上がった。つられて、あたしも立ち上がる。

「おばあさまの寝室は、二階です!」

 廊下に出るあたしと、美穂さん。

 マリンを抱えて、二階へ。

 急いで階段をかけのぼっていると……。

 コツン。

 なにかが、足元に当たった。

 このときは、照明が消され、とても暗かった。そのため、どんなものかわからなかったんだ。

「美穂さん、なにかある!」

「え!?」

 側にあった、非常用懐中電灯を持ち、そのものを照らす。

「翔太(しょうた)さん!」

 美形の顔。でも……。

「この人の鼻についてるの、血じゃない?」

「どうしたんですか、美穂さん!」

 突然、二階から徹さんが来た。

「翔太さんじゃないですか……」

 ん?

 あれ?

 なんだろ、徹さんの爪にこびりついてるもの……。

「徹さん、これ……?」

「ああ、これは、マニキュアです。桜坂家のハウスキーパーは、赤いマニキュアを右手にしなければいけないのですよ」

 と、涙ぐみながら教えてくれた。


 第一の殺人が起きた。

 らしかった。

『殺人事件』という実感もないまま、あたしたちは食卓へ戻った。

Re: マシュマロ探偵ナナ!  オリキャラ募集 ( No.13 )
日時: 2010/03/04 18:31
名前: 三日月ナナカ (ID: BllPTaHz)

「翔太さん、っていうのはですね、以前うちのお手伝いさんをしてくれた人ですよ」

「へぇ……」

 マシュマロを頬張る。お金持ちの桜坂家に、マシュマロがあったっていうのが驚きだ。

「千代さんは?」

「徹さんがいますから、大丈夫ですよ」

 ……それ、危なくないですか?

 読者も多分わかってると思う(ゴメンなさい、三日月には、手のこんだトリックなど無理です)。徹さんが、翔太さんを殺したこと。

「美穂さん?」

「はい?」

「もう、多分……千代さん、殺——」

 言いかけたときに、美穂さんは、バッと立ち上がった。そのまま、二階に駆け上がる。

 あたしも、後を追う。幸い、マリンは寝ていたので、持ってこなくてもすんだ。

 バン!

 美穂さんが、扉を開ける。

「おや……美穂かい……」

 千代さんが、息を切らしながら立っていた。

Re: マシュマロ探偵ナナ!  オリキャラ募集 ( No.14 )
日時: 2010/03/04 20:53
名前: 三日月ナナカ (ID: BllPTaHz)

 あたしは、さっきの言葉の続きを言った。

「もう、千代さんは、徹さんを殺してるよ……」

 千代さんは、目玉をギラギラさせながら、あたしのほうをむいた。あの『上品な祖母』のイメージはなく、『白髪鬼』になっていた。

「美穂や……おまえの婚約者を殺した者を……ようやく……打ちのめしたよ……」

 一歩一歩、美穂さんに近寄っていく千代さん。

 おびえたように、美穂さんはあとずさる。

「千代さん、やめてよっ!」

 あたしの大声に、一時、騒然となった。

 壁にかかっているパネルをとった。

 全部英語で書かれてるけど、訳すとこうなる。


『マニキュア
 ピンク 美穂の婚約者
 赤 ハウスキーパー
 蒼 桜坂家の者』


「こいつ、美穂を好きだったんだとさァ。笑っちゃうよ。美穂には、婚約者がいるというのに……」

 いきなり、美穂さんが泣き出した。

「おばあさま、そうやってあたしのことに手を出すのは、やめてください! 自分の未来は、自分で決めたいです!」

 ……美穂さん、よくやった。

「美穂! おまえ、何言ってるんだい!」

「別に、なにも言ってません!」

 とうとうキレた美穂さんは、あたしの手を取ると、マリンをあたしに押し付けて、城門を出た。

Re: マシュマロ探偵ナナ!  オリキャラ募集 ( No.15 )
日時: 2010/03/04 18:56
名前: nanasi (ID: XTwzLzPc)

なぜ、紙が?

ってとこちょうきになります

更新待ってるよ

Re: マシュマロ探偵ナナ!  オリキャラ募集 ( No.16 )
日時: 2010/03/04 20:53
名前: 三日月ナナカ (ID: BllPTaHz)

「ゴメンなさいね、ナナさん」

「いいえ、別に……あのままだったら、美穂さんもいずらかったでしょ」

「ええ、まあ……」

 ここは、町外れのドーナッツ屋。

 いちごドーナッツを頬張る。(これは、自分でお金を払う。……うう、今月財布ピンチなのに……)

「おばあさまがあんなことするなんて、思ってませんでしたよ」

 アハハ、と苦しまぎれに笑う美穂さん。

「美穂さんのことを思って人殺しをしているのは、違うと思います」

 単刀直入に、ハッキリと、あたしは言った。

「家の名誉のためだって思います」

「……そうかもしれません。おばあさまは、なによりも仕事を優先する人でしたから」

 美穂さんが、ゆっくりとコーヒーをすすった。

「知ってました? 徹さん、ピンクのマニキュアをしようとしていたんですよ」

 え、と奇妙な声を上げる美穂さん。

「殺された翔太さんの爪に、マニキュアはついてませんでしたよ。きっと、徹さんがはがしたんじゃないですか?」

「…………」

 あたしは、残ったいちごドーナッツを飲み込むと、美穂さんに聞いた。

「どうしますか、美穂さん? 今から、家に戻ります?」

 美穂さんは、首を振った。

「今日は……ナナさんの家に泊めてください」

 あたしは、うなずいた。


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