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マシュマロ探偵ナナ!  オリキャラ募集
日時: 2010/03/02 16:20
名前: 三日月ナナカ (ID: BllPTaHz)

 えーっと……ここって、探偵モノOKですよね?

 コメディな気もしますが、まぁ殺人なので、気に止めないでください。

 そんでですね、一応オリキャラ募集してるわけですよ。

全部のキャラは無理だと思うので、ご了承ください!


☆オリキャラ募集用紙
名前・(苗字はどうでもいいですが、なるたけ名前は片仮名で)*読み仮名必須
性別・
容姿・
性格・
詳細・
サンプルボイス・
☆オリキャラ募集用紙

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Re: マシュマロ探偵ナナ!  オリキャラ募集 ( No.49 )
日時: 2010/04/08 18:27
名前: 三日月ナナカ (ID: BllPTaHz)

「ねぇモモ〜。リエーネは、消えたんじゃなくて、ただ休んだだけじゃないの〜?」

「へぇ、逃げ出そうとするんだ。べつにいいよ」

 ……ムカつく。

 ここは、あたしたちが住んでる住宅街。

 チョコレート風味のマシュマロを出すと、モモはうらやましそうに見つめてきた。

『徳神』という表札を見つけたので、チャイムを鳴らす。

「すみませ〜ん」

「どなたですか?」

 チャイムを鳴らすと、女の人の声が聞こえた。多分、お母さんだろう。

「リエーネく……じゃない、リエーネちゃんの欠席理由を教えてくれたらなって」

「ええっ!? あの子、欠席してるの!?」

 どうやら、こっそり休んだらしい。

 のっそのっそと家から立ち去るあたしとモモ(これって、ピンポンダッシュになるのかな?)。

「ねっ、マシュマロ探偵ナナ。これで、事件性がはっきりしてるでしょ」

 ブイサインを出すモモを、無視する。

 あれ……?

 あたしは、先を行こうとするモモのパーカを掴む。

「なによ! カレボになったらどうすんの!」

「あれ……リエーネじゃない?」

 あたしは、黒塗りのタクシーを指差した。

 中から、息を切らしたリエーネが出てくる。

「おーい、リエーネ?」

 モモとあたしが大声で叫ぶと、リエーネは気付いたみたいで、こっちに駆けてきた。

「大変だったんだよ! 聞けよ。登校してたら、なんか勧誘されたんだ」

「なにに?」

「知らん! で、いきなりおれを車に連れ込むじゃん。ロープで縛られて、どこかのホテルに来たかなと思ったら、ロープが解かれてさ。そいつらぶんなぐって、タクシーで逃げてきた」

 …………。

 こいつは、男か!

「ま、おれは無敵なんだよ」

 ……頭がくらくらする……。

 すると、モモがあたしの腕をつついてきた。視線の先には、マシュマロ。

 ったく……執念深い。

 あたしは、モモに袋ごとマシュマロを突き出した。

 こいつとも、気が合いそうだな。

 なんたって、チョコレート風味マシュマロ好きってことで、一緒なんだから。


追記・リエーネはぶんなぐったと言ってましたが、あれは黒魔法パワーです。多分。

Re: マシュマロ探偵ナナ!  オリキャラ募集 ( No.50 )
日時: 2010/05/16 20:51
名前: 三日月ナナカ (ID: L0k8GmDX)

すみません、ネットがつながらず(引っ越したんです)、かけませんでした。
というわけで、プロットは練ってました!
長編になりそうです……。

Re: マシュマロ探偵ナナ!  オリキャラ募集 ( No.51 )
日時: 2010/05/18 15:50
名前: 三日月ナナカ (ID: 7D2iT0.1)

第四話・校長先生殺人事件<前編>

*稲生三奈

 わたしがこの学校の在校生だった頃、ハゲていた校長が殺された。

 そのとき、探偵が来て、あざやかに謎解きをしていた。

 でもわたしは、その謎解きが間違っていることを知っている。

 この学校の教師になった頃、また新任の校長が殺された。

 このときも、前と同じように、犯人が逮捕された。

 その逮捕するべき人間が違うことを、わたしは知っていた。

 もうすぐ、新しい事件が起こるよ——。

    わたしの耳元で、誰かがささやいた。

 びっくりして後ろを振り返ると、わたしに書類仕事をさせようと肩をたたいてきた校長。

 この人も新任の校長で、ぷっくりしたお腹がリスみたいだ。

「ああ、稲生先生……どうしたんだ?」

「いえ……べつに」

「そうか。じゃあ、これを頼む」

 校長は、わたしに書類仕事を押し付け、帰ってゆく。

 ジメジメした、六月。

 ちょうど五月の運動会も終わって、ゆっくりしてるのに、何かが起きそうな予感が、わたしの頭の中をよぎる。

 ポタポタ落ちるしずくが、予兆をしてくれているみたいだ。

「逃げるなら、今だよ」——って。

Re: マシュマロ探偵ナナ!  オリキャラ募集 ( No.52 )
日時: 2010/05/18 16:22
名前: 三日月ナナカ (ID: 7D2iT0.1)

「暑い!」

 あたしは、モモに向かって叫んだ。

「なんであたしに言うの!」

「近いから!」

 あたしはそっぽを向く。

 ジメジメしてるのに、暑い。あたしはジメジメと暑いのが嫌なんだ!(寒いのもやだけど……)

 先生に何かを渡しに来たレルが、あたしに一言。

「六月は、ジメジメしていて当たり前だよ!」

 ……ンなこたわかるわい!

 リエーネがあたしの頭をポカリと殴った。

 レルの付き添いに来たマカも、

「梅雨って困るよね〜。マカロンとか湿気っちゃう」

 またまた話しに割り込んでくるサナ。

「うるさいから、静かにしてくれないかしら?」

「雨だと、運動できねぇんだよな……」

 稀唯の呟きが、妙にハッキリと聞こえる。

「助手にしてくれって言うのもダレる〜」

 それは結構です、ネル。どんどんダレてください。

「でもさ……本当に、梅雨って嫌だよね」

 もっともすぎるモモの意見に、大きくうなずく。


「さて、大変言いにくいことなのですが、校長が殺害されました」

 稲生先生の言葉で、ハッとした。

 ……ここは教室で、朝の会の途中。そこで、稲生先生が「校長が殺害された」と言ったんだ。

「先生、そういう嘘はエイプリルフールに言わなきゃ」

 誰かが先生につっこんでいる。

「嘘じゃないの」

 シーンとした静けさが、教室をおおう。

「あれ、なんですって。毒で殺されたって。青酸カリってやつ」

 せ、青酸カリ……。(おいしいのかな?)

「おいしいのかな?」

 ネルがほわわ〜んと聞く。ああ、あたしの頭はネルと同じレベルになってしまった……。(ある意味、光栄)

「木内さん」

 呼ばれて、ハッとした。今日、ハッとするの二度目。

「あなたのお母さんを、明日、学校に連れてきてね」

 やっぱり、ママか……。

 あたしじゃないんだ……トホホ。

Re: マシュマロ探偵ナナ!  オリキャラ募集 ( No.53 )
日時: 2010/05/22 17:14
名前: 三日月ナナカ (ID: qBNewIT8)

「いい、ママ。これは、あたしが望んだことじゃない」

「やけにもったいぶった前置きね」

 あきれたように、ママが紅茶のカップに手を伸ばした。

「学校に来い!!」

 十五秒48ほど、沈黙が流れた。

「なんで?」

 負けたママが、カップをソーサーに戻して、言う。

「校長が殺されたんだって」

「へえ」

 面白くないな、という顔をする。

 あたしだって、ママに頼みたくないんだよぉ! ……と叫ぶ。

「いつ行けばいいの?」

「明日は?」

「ダメ。山田さんの不倫調査の依頼内容確認」

「明後日……」

「ダメ。中富さんちの浮気調査報告」

 探偵なのに、なんで浮気調査や不倫調査なんだろう……。

 かなり疑問に思うが、いまは説得。

「いつなら空いてるの?」

「う……ん、五日先まで予定がいっぱい」

 高そうなスケジュール帳を開いて、確認するママ。そんな手帳を買うお金があったら、アパート賃貸をやめて、普通の家を買おうよね。

「空いたら、来て」

「え〜……」

「お願い! 先生が頼んでるの! もし来なかったら、あたしは虐待されるわ!」

 そんなことはないんだけど、こう言ったらついてきてくれる……と思った。

「でもねえ……本当に、収入なくなっちゃうのよ……」

 なるほど、一理ある。

 収入がなくては、アパートすら借りれなくなる。

 と、そのとき!

 ママの携帯着信音。いきもの○がりのじょ○ふるが、軽快に部屋に響く。

 鼻歌を歌いながら、ママは『通話』ボタンを押した。

「はい? 中富さん? あ、そうですかあ。はいはい、では」

 通話をきって、紅茶を飲んだ。そのあと、耳を指でほじくりながら、ぼそりとつぶやく。

「女ってのは、怖いもんだね」

「……?」

 意味がわからない。

「大丈夫! お金は、ちゃんと十万六千八百二十三円!」

「なに言ってるの……?」

「浮気相手と中富さんが一緒にいる写真、奥さんに渡しといたんだけど、それを見つけちゃったらしくてさ」

「誰が?」

「旦那さん」

 それは、怖い……。

「で、慰謝料はらってもらって、一件落着! ってね。だからナナ、平気よ。明後日は、学校に行けるわ」

 一方的にまくしたてると、紅茶のおかわりを入れに、キッチンへと向かった。

 あ——あ、疲れた〜……。


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