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_ウ イ ル ス 小 女
日時: 2010/03/11 13:04
名前: 鉈  ◆9lm9BDrwx2 (ID: K.4zPHaY)
参照: http://  

 プロローグ


「きゃ、きゃあっ!なんてとこにきたのかしら!」


   ポツン・・・ポツン・・・

 人間は、私を見ると、必ず逃げていく——。
ウイルスを持っているから?。しょうがないじゃない。生まれつきなんだから。

     生まれつき———

              __



      キャスト

 ▽ 佐野 依伊   >サノ エリイ
 ▽ 浅賀野 まち  >アサカノ マチ
 ▽ 河識 斜    >カワシキ シャン

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Re: _ウ イ ル ス 小 女 ( No.12 )
日時: 2010/03/13 10:44
名前: 鉈  ◆9lm9BDrwx2 (ID: K.4zPHaY)
参照: http://  

理郷

 有難うございます^^*
更新頑張りますので(^ω^)
これからもよろしくお願いします*

Re: _ウ イ ル ス 小 女 ( No.13 )
日時: 2010/03/13 10:58
名前: 鉈  ◆9lm9BDrwx2 (ID: K.4zPHaY)
参照: http://  

第5話


 私は一瞬、人間より速く、強い、と聞いたとき、正直心の中で何かがニヤけた。

 「何世紀も・・・生きるの?」

 「そうだ。俺も正直、ラッキーという気持ちはあった。けどな、人間と同じ生き方はできない。人間じゃない俺たちは、どこまでも旅を続けるんだ。」

 私は少し考えた。
今までのウイルスで苦しんだ。人間にも逃げられて、とても痛い苦しみをうけた。
 でも化け物になれば、人間の姿で人間界を歩き回ることができる。けど、人間と同じ生き方はできない。

 「ねえ…その魔女は、どこに住んでるの?」
 
 「俺が聞いた話によると、遠い森の奥だそうだ。」

 私の中で、もう結果は決まっていた。
化け物が、例えどんなに汚い生物でも、私はもう耐えられない。同じ人間なのに、逃げられるのはつらい。

 もう人間でなく、逃げられない生き物のほうがいい。

 「斜は、化け物になるつもりなの?」

 「・・・お前が・・・なるなら・・・」

 私は決めた。斜も、化け物になる決心がついてるみたい。
 私も化け物になる。その前に、その化け物の名前が何かわからなければならない。 私は思い切って、斜に化け物の名前が何かどうか聞いてみた。

 「・・・。言ってなかったな・・・。」

 「・・・、なんなの?」

 斜は黙り込んだ。それほど言いにくい生物なのだろう。私はもう一度悩みこんで、斜が口を開いた。

 「…ヴァンパイア・・・。」

 「・・・え———?ヴァンパイア・・・?」

 私はもう一度考えた。

 血を飲む生物、

 昼の生き物から夜の生き物へ、

 私は考えた。



 人 間 の 血 を 飲 む 生 物 に な っ て い い の ? 

Re: _ウ イ ル ス 小 女 ( No.14 )
日時: 2010/03/13 13:19
名前: 虎王 ◆iq8llSWq9g (ID: TAPuOKlQ)

ヴァンパイアとき☆したか・・・(ゾクッ
あぁ、続きが気になり☆す!!

Re: _ウ イ ル ス 小 女 ( No.15 )
日時: 2010/03/14 18:35
名前: 蛇  ◆fZSEJubtto (ID: K.4zPHaY)
参照: http://    

虎王さん

 有難うございます(^ω^)
 もう菜に考えてもヴァンパイアしかでてこなかったので(

 トリップ変えました!!

Re: _ウ イ ル ス 小 女 ( No.16 )
日時: 2010/03/14 18:50
名前: 蛇  ◆fZSEJubtto (ID: K.4zPHaY)
参照: http://    

第6話

 今まで、私に嫌がらせしたのは誰?
 私を醜くしたのは誰?
 私を閉じ込めたのは誰?

 私 を 産 ん だ の は 誰 ?

  全て人間のせい。

 私が人間に復讐することは、悪いことじゃない。
復讐してやる。ヴァンパイアになって、人間の血を飲んでやる————。

  ・・・私にはできなかった...。

 「・・・。覚悟...できてるの?」

 「・・・、俺は、なんになってもかまわない。」

 「強いのね。人間の血を飲むのよ?」

 斜は真剣な顔をして、もう覚悟はできているんだ、と言う顔をしてうなずき、私にいった。

 「ヴァンパイアでは、女はかなり少ない。」

 「え・・・?」

 「女性のヴァンパイアになるには、女性なりにかなり覚悟がいる。」

 やっぱり女性のヴァンパイアは少ないそうだ。
3~5歳くらいのとき、牢で暇だったときに優しい人間から、ヴァンパイアのことをいくつか聞いたことがある。
 女性のヴァンパイアは少ないそうだ・・・。

 「特におれたちは13歳とまだ若い。」

 「・・・。まだ覚悟がわかっていない・・・ということ?」

 「・・・。」

 私は、人間に復讐する気はない。
しなければいい。今まで、私のことを苦しめてきた人間なんて、復讐する気にもなれない。
 飽きれた・・・。生物・・・。

 「斜。ヴァンパイアになる決心はついてるんだね。」

 「俺は・・・。」

 「正直に言いなさいよ。ついてんの?ついてないの?」

 斜は、一瞬とまどって、口を開いた。

 「俺は覚悟の上だ。もうなると決めたんだ。」

 「決めた?いつから決めてたの?」

 「もう2年くらい前からだ。」

 私はおどろいた。私と出会うのを待ってたかのように、2年前・・・と・・・。

 もう残る道は一つしかない。
ヴァンパイアにならなければ、私はいずれ、人間にまた捕まって、荒れ地獄を験しなければならない。

 「私もヴァンパイアになる。

    血に飢えたみにくい化け物になって、

      人間に復讐してやる。」

  そういった私に、斜はニヤりと笑い。
私に聞かれるつもりなく、小さな声で言った。

 「依伊・・・。

   ついに———・・・。

        ———のヴァンパイア・・・。」


    
  私には

   一部聞こえなかった———。

                 続*。


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