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_ウ イ ル ス 小 女
日時: 2010/03/11 13:04
名前: 鉈  ◆9lm9BDrwx2 (ID: K.4zPHaY)
参照: http://  

 プロローグ


「きゃ、きゃあっ!なんてとこにきたのかしら!」


   ポツン・・・ポツン・・・

 人間は、私を見ると、必ず逃げていく——。
ウイルスを持っているから?。しょうがないじゃない。生まれつきなんだから。

     生まれつき———

              __



      キャスト

 ▽ 佐野 依伊   >サノ エリイ
 ▽ 浅賀野 まち  >アサカノ マチ
 ▽ 河識 斜    >カワシキ シャン

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Re: _ウ イ ル ス 小 女 ( No.2 )
日時: 2010/03/11 13:42
名前: 鉈  ◆9lm9BDrwx2 (ID: K.4zPHaY)
参照: http://  

第2話

 私と・・・。こんな生活しよう・・・って・・・。

 今更めげてもしょうがないこと、私は、15年間、泣いた事はなかった。なんでだろう。泣けないんだ。
 もう慣れてる。15年間、私は色々なことを考えてきた。

 「助けてよ・・・。お願い・・・。出してえ・・・」

 私はこのとき、いい考えがうかんだ。
目の前にある策を、私が触ればいいっ!15年間、ほとんど寝ていた私は、触れれるのもに、触れたことはなかった。
 そうよ!策を触れば、策がどんどん腐っていくはずよ・・・。

 私は、そっと策に、手を置いた。
みるみるうちに、策がさびていく———。
 
「あ・・・あははっ!この部屋を作った人は、こんなにも低脳だったの!?笑えちゃうわ。」

 そして策が開き、この建物の中を走り回った。
出口はどこ———?出口は———?そればかり考えていた。
 
 「あった・・・。出口ね。よし・・・。」

 私は、一呼吸すると、大きなさびているドアに手を触れた。
 みるみるうちに、ドアが溶けていく———。
 私は外に出れるのね・・・。
 でも、私のせいで、世界の人々がみんな死んでしまう。
今だったら、まだ間に合う。
いや、私は外に出る。なんとしてでも———。

   キィーー・・・

 目の前を見ると、まぎれもなく城より汚い荒野が広がっていた。私は、外に足を一歩踏み入れ、誰一人いない荒野へと、旅立った。
 私の目に入った人間は、全員死んでしまう。
 そんなこと、どうでもよかった。 
    私さえよければそれでよかった。

 「外に・・・出れた・・・」

 私は、そう小さくつぶやき、誰も居ない、荒れ果てた荒野へと、ずっと先に足を踏み入れた。

 「・・・ウイルス人間!」

 後ろをふりむくと、戦争のときのような服を着ている、人間が突っ立っていた。

 「わ・・・私はウイルスなんか———」

 私が、その人の顔を見つめると彼は、泡を吹き、死んでしまった。

 「わ・・・私が・・・殺した・・・の・・・?」

 私はその場に立ち竦み、しげしげと彼の顔を見つめ、涙を生まれて初めて流し、初めて、自分のウイルスを確信した————。

  

   _私はウイルスをもっている_

Re: _ウ イ ル ス 小 女 ( No.3 )
日時: 2010/03/11 17:56
名前: 海鼠 (ID: HiDlQ61b)


こんにちは、海鼠デス(´`*)

なんだか不思議なお話ですね…。
続きが気になってしょうがないっっw
更新頑張ってくださいねw

Re: _ウ イ ル ス 小 女 ( No.4 )
日時: 2010/03/11 19:24
名前: 鉈  ◆9lm9BDrwx2 (ID: K.4zPHaY)
参照: http://  

海鼠さん

 有難うございます!
 そういってもらえて、何よりです。
 頑張ろうと思いますので、今後とも、宜しくお願いします(^Д^)

Re: _ウ イ ル ス 小 女 ( No.5 )
日時: 2010/03/11 19:42
名前: 鉈  ◆9lm9BDrwx2 (ID: K.4zPHaY)
参照: http://  

第3話


 私はウイルスを持っているんだ。
 あはは、なるほど、ほんと今までウイルス持ってるとか信じてなかったけど。

 「キャ・・・キャアアアアアッ!」
 
 誰か————。
助けて——。そうだ。いざとなれば、世界中の何人でも殺めることができる。私が殺すの?
 殺したくもないのに?私がいることで、何もしてない私のせいで、人類が滅亡してしまうっていうの?

 私 は ど ん な 力 を 持 っ て ?

 私はいそいで、城に戻ろうとした。
けどあたりは荒野。何もない。何一つない。私は泣いた。 流したことのない涙を、2回目に流した。

 「ウイルス・・・少女?」

 後ろから声がした。私はおどろいたが、後ろを振り向きはしなかった。私が向いたら、彼は死ぬ。私のせいで、死ぬ。

 「お・・・おい?ウイルス少女なのか・・・?」

 「私の顔をのぞくな!死にたいのか!?」

 私は言った。大声で。けど、男はひるまず、私の顔を、正面からしげしげとながめた。
 彼は死なない。どういうこと?さっきの彼は死んだ。何者なのだ。こいつは。

「わ・・・私、ウイルス人間よ?なんで・・・。なんで、私の顔を見ても・・・死なないの?」

 男はそこでニヤりと笑い、私に告げた。
 その彼は、12~14歳くらいの少年だった。私と、ほぼ同い年だった。

 「俺も、ウイルス人間なんだよ。」

 「は・・・はあ!?」

 私は、あまりの驚きに、腰を抜かした。
 ウイルス人間が、この世に私以外、一人、二人といるなんて、思ってもいなかった。

 「・・・。あんた・・・。名前はなんでいうの?」

 「俺か?俺は、かわしき しゃんだ。」

 「漢字は・・・?川に、知識の識、しゃんは、斜めの斜だ。そういうお前こそ、なんなんだよ。」

 「私は・・・。佐野依伊・・・。」

 私が名前をつぶやいたとたん、斜の顔がけいれんし、おびえた表情で言った。

 「・・・、世界でも一番のウイルスを持っている・・・、あの依伊か・・・!?。どういうことなんだ!世間は彼女を、ろうにいれたはずじゃないのか!?」

 私はむっとして、斜に言い返した。

 「ちょっと、私、苦しんできたのよ。その言い方はやめなさいよ。」

 「・・・。ああ・・・。ごめん・・・。でも俺たちは、同じ人間・・・、いや、人間じゃないのかもしれない。バンパイア・・・。」

 「ちょっと。バンパイア呼ばわり?」

 斜は、私の顔をそっと見つめ、ヤがて、鼻を鳴らし、わたしにそっぽを向けた。

 そして彼は、私に聞こえないように、小さくつぶやいた。

 「人間じゃ・・・ない・・・。」


              続

Re: _ウ イ ル ス 小 女 ( No.6 )
日時: 2010/03/11 19:46
名前: 虎王 ◆iq8llSWq9g (ID: TAPuOKlQ)

お初にお目にかかり☆す^^(アルファベット13番目のキーが故障中なんで、『☆』にしていたただいて☆す。お手数おかけし☆す・・・)
すごくお面白いです!!
更新楽し☆にしているんで、頑張って下さい(*^▽^*)ノ


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