ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

_ウ イ ル ス 小 女
日時: 2010/03/11 13:04
名前: 鉈  ◆9lm9BDrwx2 (ID: K.4zPHaY)
参照: http://  

 プロローグ


「きゃ、きゃあっ!なんてとこにきたのかしら!」


   ポツン・・・ポツン・・・

 人間は、私を見ると、必ず逃げていく——。
ウイルスを持っているから?。しょうがないじゃない。生まれつきなんだから。

     生まれつき———

              __



      キャスト

 ▽ 佐野 依伊   >サノ エリイ
 ▽ 浅賀野 まち  >アサカノ マチ
 ▽ 河識 斜    >カワシキ シャン

Page:1 2 3 4 5



Re: _ウ イ ル ス 小 女 ( No.1 )
日時: 2010/03/11 13:22
名前: 鉈  ◆9lm9BDrwx2 (ID: K.4zPHaY)
参照: http://  

第1話

 私が居たら、この世界の人が、一人残らず死んでしまう———。
 ただ一人、私を残して———。

 だから私は、特別な部屋に、15年間閉じ込められている。友達は当然、家族の顔さえ知らない。
 食事も、もう15年与えられていない。
けど、私の中のウイルス細胞が、何かに反応し、食事を取らずにも、生きていけた。

 私はいっそ、死にたかった___

 私の名前は佐野 依伊。名前だけは、作ってもらったわ。
 あとは10年間はもう...人とあってない。
 喋ってもどうにもならない。喋るのにも、悲鳴をあげるのにも、もう飽きてきた。

 死にたくて、死にたくて、何か周りに死ねるものがないかと探してるけど、そんなものはない。
 教育を教わっていない私は、死に方さえわからない。

「助け・・・てえ・・・」

 これが口癖になってしまった。
人と会いたい、そして、私の中のウイルスを取ってもらいたい・・・。けど無理な・・・。

 私はこの黒く、光のないこの空間で・・・。
もう15年も生きている。外に出たい。
 もう、周りの目なんて気にしない。
みんな、死んでいい。死んでいいから・・・。

 「鍵・・・鍵はないの————」

 出たい。でたくてでたくて・・・。

    私の生活はこんな———。

  みんなは耐えられるかしら?


Page:1 2 3 4 5



この掲示板は過去ログ化されています。