ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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つくられもの
日時: 2010/04/11 09:54
名前: クロウ ◆ebVNSpzUfE (ID: YdFp2cHe)

どうも、はじめましての人もいますね。九龍と申します。
今回は、クローン人間が主人公のお話を書こうと思います。
あ、この小説を読む前に、注意書き読んでください。お願いします。

注意書き

・え? 僕の事嫌いですか? じゃあ、ここに来る必要な……あ、何でもありません。でも、帰った方が……。
・え? 荒らし? チェーンメール? ……あぁ、御引き取り願いますね。
・パクリ?  いや、ナイナイ!! 御引き取り願います。
・文才……? 解りません。ゴメンナサイ……。

え? これでも残ってくださるんですか……?
残ってくださった方は、小説を見てくれると嬉しいです。

目次
登場人物>>1
第1話>>2 第2話>>3 
第3話>>10 第4話>>13

湊のキャラ絵>>27


お客様

朝架様、海鼠様

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Re: つくられもの ( No.28 )
日時: 2010/04/11 14:40
名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: YdFp2cHe)

第8話『調査、調査……?』


「これで、授業を終わります」

湊達の担任の教師が、そう言って、教室から出ていく。
湊は教室から出て、図書室へ向かう。
図書室で、昨晩の神社の事について、調べようと思ったのだ。


「……どうしたんですか? こんな時間に、図書室に来るなんて……」

図書室に入って、最初に言われた言葉がこれだった。
多分、この学園の人、図書室あんま利用してないな……。と、湊は思った。
図書室では、眼鏡をかけた長身の男子生徒がいた。
男子生徒は古そうな本を閉じ、湊に笑いかける。
湊も、笑い返して

「ちょっと、調べたい事がありまして。えっと……姫野神社について」

「あぁ、あそこの神社についてですか……。それなら、あそこにあると思いますよ」

男子生徒がそう言って、大きな本棚を指さす。
湊は、その本棚を見てみる。
えっと……お、あった! 姫野神社の歴史……か。これでも読んでみるか。
そう思い、湊はその本を手に取り、男子生徒の隣に座る。

「探してた本、見つかったよ。教えてくれてありがと!」

湊がそういうと、男子生徒も嬉しそうに笑って

「うん。……神社の歴史、か。そういう本を探す人、あんまりいないんだよね」

と言った。
……あ、そういえば、俺、まだ名前名乗ってなかったな。
湊がそう思って、男子生徒の方を向く。
男子生徒もそう思ったらしく、

「僕、佐川 祐。よろしく」

と、自分の名を名乗った。

「俺は、笹塚 湊。よろしくな!」

湊はそう言って、ニコリと笑う。

「……ねぇ、なんで、この本を探してたの? 神社とか、好きなの?」

祐が、湊にそう聞く。
湊は、考えた。
そういうのが好きだと答えるか、それとも、神社に入り込んだ事を話すか……。
……まぁ、神社に入り込んだからと行って、何でもないだろう。
湊はそう考え、祐に、昨晩の事を伝えた。

「……ば、罰当たりだね。君」

祐が苦笑いしてそういう。
確かに、罰当たりだ。

「でも、あそこに近づいたりしちゃだめだよ? あそこに入り込んだ人、行方不明になってるんだ……」

……行方不明。
そんなの、ただの家出か何かじゃないかと、湊は思った。
祐の言う事は気にせずに、湊は本を読んだ。

Re: つくられもの ( No.29 )
日時: 2010/04/11 17:56
名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: YdFp2cHe)
参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?413772

副主人公、幽美の絵が描けました!
良かったら、URLで見てください。

Re: つくられもの ( No.30 )
日時: 2010/04/14 20:48
名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: 7R690UrM)
参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_l/view.html?413772

第9話『遺跡、到着』


今、湊達は神社で見つけた階段を下りている。
石でできた、ゲームの神殿などに出てきそうな階段に、壁。
それに、ピラミッドの中に置いてありそうなものがある。ミイラの棺みたいな……。

最後の一段を下りて、湊は頭をあげてみる。
すると、石の柱、いくつもの扉などが目に映った。

「……す、ごい……」

「こんなものがここにあったのか……」

雅と湊はそう言って、呆然と突っ立っている。
グレンと幽美は、海の絵がかかった扉を押してみる。
扉が、大きな音を立てて動く。

「……よし、雅君、湊君、扉が開いたよー!」

グレンが、広い遺跡で、大きな声でそういう。
二人はグレンの声が聞こえたので、グレン達のいる、海の絵がかかった扉のところに行った。

「……じゃ、行くぞ。あと、雅、お前は絶対に離れて行動したりするな」

幽美はそう言って、雅の方を見た。
雅は真剣な顔で、コクリと頷く。
4人は、扉の向こうに何があるのか早く知りたくて、速足で歩いて行った。

Re: つくられもの ( No.31 )
日時: 2010/04/17 19:03
名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: upXvIKCB)
参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_l/view.html?413772

第10話『まぁ、こんなところにメモを置いて行く奴も間違っていると思うが』


「……んだこれ?」

「さぁ? グレン、お前のその頭に何か、そういう知識は……」

湊と幽美がそう言って、グレンの方を見る。
グレンは目をそらし、申し訳がなさそうな顔をする。
なるほど、解んねェってわけか。と思い、二人はため息をついた。

部屋に入って、四人がまず目にしたものは、自分達の足元には、水と、木でできた橋だった。
そして、目の前には、氷でできた、見た目は南の島のような物体。
ヤシの木が生えてる。花も咲いてる。でも、凍ってる。凍っているだけ。
少しでも気を抜いたりしたら、多分、滑って転んで、水の中にドボン。

これは、雅から見たら面白いだろうが、湊達から見たら、ふざけんじゃねェ! と思いきり叫びたいような光景だ。
罠を解きながら、ここを進め? なんて任務押しつけてんだ。
まぁ、三人の心を表すと、こんな感じだろう。
それだけ信頼されてるとでも思えばいいのに。ま、ものは考えようということだ。

「……これ、遺跡?」

雅はそう呟き、氷の島まで走っていく。
「オイオイ、俺の言葉忘れたのかよ」と、幽美は呟きたくなったが、止めた。
自分にもこのような時代があったから。
……そして、後で大変な事になった。

「……あ、なんかあるよ!」

雅がそう言って、手招きする。
三人も氷の島に行ってみると、ヤシの木のそばに、メモが置いてあった。

「……何? ……これ、読めなくね? 水で滲んでるとこ、読めなくね!?」

グレンがそう言って、顔をゆがめた。
幽美と湊は、深いため息をついた。
まぁ、こんなところにメモを置いて行く奴も間違っていると思うが。
でも、巨人とか、船とかなら見える様な見えないような……。

「……これ、もう飛ばした方が良いんじゃね?」

「だよな。じゃ、先行くか!」

湊と幽美がそう言って、橋を渡って、次の部屋に行こうとしたが……。
開かない。鍵がかかっているようだ。

「……駄目じゃん?」

「解ってるよ。……って、アレ? あの、雅、さっき、人間っぽい石像が入ってる船なかった?」

雅の方を向き、幽美は聞いた。
先程は、確かに、島の近くに船があった。石が入ってて、沈まないってどういうことだ。と言いたいが、今は関係ない。

「……腹いせに何回か蹴ったら、流れた」

この言葉には、全員呆然とした。
何この人、出会ったときと印象が違わないですか?
しかも、蹴った? それで何が起きるかわかんねェのに蹴っただと?
いや、それ以前に、腹いせにそんなことするのって怖いんですけど。
まぁ、三人はそう思ったのだが、今は時間がないので、その思いをまとめて、短く言った。

「なにやってんだよアンタ!!!」

……はてさて、この四人が一緒に探索して、本当に大丈夫だろうか?

Re: つくられもの ( No.32 )
日時: 2010/04/18 15:30
名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: upXvIKCB)

第11話『なんで、なんで?』


さて、大事な船? が流されたようてしまった。。
三人はどうするか考えます。
でも、考えている間に、船はどんどん流されてしまう。
そして、最後には……石の重みで沈んでしまいました。
これは、組織の人にどう報告すればいいものかと、ただ悩んでいたのだが……。
カチリ、と、音が聞こえた。
一体、なんの音?

「……これ、さっきの扉の方から……だよね?」

雅がそう呟く。
そう、鍵がかかっていた扉の方からだ。
湊はその扉の方に行って、力いっぱい扉を押してみる。
すると、扉が開いた。
……つまり、鍵が開いた。ということだ。

「……とりあえず、これで先に進めるな。皆、行こうぜ」

幽美がそう言って、湊の方へ行く。
グレンと雅も、湊と幽美と一緒に、次の部屋へと進んだ。

次の部屋は、一本道。なにも罠もなさそうだ。
四人は、慎重に進んでいく。
すると、突然、雅の後ろに氷の壁が出来た。
……ウン、つまり、閉じ込められたということだ。

「……君達、なんでここにいるの? こんなとこにいたら、凍死するよ」

部屋のどこかから、声が聞こえる。
多分、どこかに身を隠しているのだろう。

「……で、そういうあんたは何でここにいる? あんたこそ、凍死するんじゃねェか?」

幽美がそう言うと、祐が天井から落ちてきた。
なんでそんなところにいたか聞きたいが、今はそんな事を考えている場合じゃない。
祐は床に着地し、湊をじっと見つめる。

「……なんで、ここに来たの?」

祐は、図書室で会った時のように、にっこりと笑ってそう聞く。
顔は笑っているが、とても嫌な予感がする。湊はそう思った。
というか、出来ればこの場から逃げ去りたいとも思った。

「来ちゃだめって言ったよね? 近づくなって言ったよね? なのに、なんで来たの?」

声が、先ほどよりもいくらか低い。
怒っているのか? と、湊は思った。

「今すぐ、ここから出ていってよ。これ、一応君のために行ってるんだよ?」

祐はそういうが、四人はここから出ていく気などない。

「僕達には僕達の都合があるんで、僕達は出ていったりしないから」

グレンがそう言って、小さなため息をつく。
それを聞いて、祐の笑顔がひきつる。

「……なんで? 僕の事、信用できないの? それとも、ここで死にたいの?」

それを聞いて、雅は答える。

「死にたいわけがないでしょ。で、結局君は何でここにいるの?」

雅からの質問に、祐は答えた。

「僕はここを守ってるだけだよ。神聖な神社を荒らす奴なんて、いないと思ってたんだけどさ」

「いないと思ったけど、なに?」

「結構いるんだよね。しかも、君たちみたいな変な格好をした人ばっかり。おかしいよネェ?」

湊の質問に、祐はそう答えた。
まぁ、祐は神社を守っている……そう、お坊さんみたいなもんなんだろう。と、三人は勝手に納得した。
まぁ、そんなこと、祐からしたら迷惑極まりないが。

「で、その人達は土の下ってワケ。君達も、ここに来ちゃったからには、土の下に埋まってもらわないと」

祐はそう言って、深呼吸をした。
湊も、武器を構える。

……さて、湊は、祐に勝てるのだろうか?


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