ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 死にたがりやのキリヤさん。
- 日時： 2010/05/04 13:39
- 名前： アキラ （ID: BLbMqcR3）
.
スギハラ
杉原 キリヤ
１７歳 自傷行為を繰り返す危ない人。
口調がつたないから、あんま喋らない。
少し天然。
サクラ ユウキ
佐倉 祐樹
１７歳 僕 キリヤと暮らし始めた
あんま特徴もなくて、普通の人間。
マミヤ フウカ
眞宮 風深
１７歳 活発運動少女。 よく笑う子。
名前の漢字が珍しい。 あっくん大好き病。
ササシモ セリナ
笹下 瀬里奈
１６歳 クラス委員。 よく話しかけてくる。
髪の量が多い。 逮捕された。
スギハラ ヤソラ
杉原 夜空
２４歳 キリヤの兄ちゃん。 かなり格好いい。
家族を家族と思ってない。 飄々としている。
裏ではかなりヤバイ事を考えてる。
アンガサキ ミカヅキ
阿賀咲 三日月
年齢は……多分15歳とか14歳。 性別は……？？？
腹黒い。 学校は行ってないみたい。 こいつも凶器持ってるよなぁ。
<<画像>>■をｐにしてください。
キリヤ htt■://l-seed.jp/patio/upl/1270433543-1.jpg
眞宮 htt■://l-seed.jp/patio/upl/1270859340-1.jpg
佐倉 htt■://l-seed.jp/patio/upl/1271552732-1.jpg
<<イメソン>>
htt■://www.youtube.com/watch?v=Vvqas5rMe1Q&feature=related
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- Re: 死にたがりやのキリヤさん。 ( No.190 )
- 日時： 2010/05/27 16:42
- 名前： アキラ （ID: PA3b2Hh4）
安芸
- Re: 死にたがりやのキリヤさん。 ( No.191 )
- 日時： 2010/05/30 08:59
- 名前： アキラ （ID: PA3b2Hh4）
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最近、よく雨が降るなぁ。
ザーザーザーと鬱陶しい。 何だコレ。 灰色すぎるだろ、世界。
「…………」
僕の心もどんより灰色。
「もうすぐで梅雨も終わりだろうけど……。 もう７月だぞ、おい」
夏休みに、キリヤと離れる。
そんな事を思いながら、僕は夜中に外を出歩く。
ビニール傘を持ちながら、田舎道を一人で。
キリヤは爆睡してて、母さん達も、俺の物音に起きないほど寝ていたし。
「お前も、散歩が好きなんだな」
「……黙れ」
阿賀咲 三日月が居た。
「黙れ、佐倉 祐樹」
「こんな処で夜遊びなんて」
「………どこ行く気？」
手には、ナイフ。
フードを深くかぶっているから、全く顔は見えない。
「どこって……別に？」 「ここから先は、廃墟のビルだけだよ」 「……そこに用があるとしたら？」
阿賀咲、お前は少しだけ、役不足だ。
「気付いてる……いや、知ってるんだろ？ 阿賀咲。 誰が井上 翠子を殺したのか」
「……………」
何だ、その無言は。
「僕は最初、お前が井上 翠子を殺したと思っていた」
思い出したんだ。
僕が、井上に何をされていたか。
「そのフード……顔を隠してるみたいだけど……、人に見せられるようなアレじゃないんだろ？」
傘もささずに、雨の中。
阿賀咲は何も言わない。
「どうなってるのか、興味があるな」
「黙れよ、オニーチャン」
黙らない。
「あの人の性癖みたいなモンは、僕も体験してるんだ。 まあ、４歳くらいの時だけどな」
僕をさんざん嬲り倒して、あいつは行方不明になった。
どうも、子供を殴らないと気が済まない人だったらしい。
「阿賀咲、お前は井上に虐待されていた。 違うか？」
「………」
「そういう依存症の奴らは、止められてもまた同じ事を繰り返すからな」
そして、阿賀咲、もしくは誰かが、井上 翠子を殺した。
「……お前は、俺が殺したと言いたいのか？」
「いや、どっちかって言えば、誰かを庇ってるってイメージかな」
あきらめに近い台詞を吐き捨てて。
「殺したがりや、って言ってるのは……お前が誰かを庇ってるからだろ？ だからワザとそう異名をたてて、自分が殺したと僕らに錯覚するための──」
だから、死にたがりやのキリヤさえ殺せば。
いや、自殺に追い込めたなら。
「お前は後から、キリヤと一緒に居た僕が、井上の息子だと知った。 夜空さんから聞いたんだ。 そして、僕に近づいてきた。 わざと、自分が僕の兄弟だと明かして」
阿賀咲が、井上を殺したと思いこませるために。
でも、それじゃつじつまが合わない。
- Re: 死にたがりやのキリヤさん。 ( No.192 )
- 日時： 2010/05/31 13:47
- 名前： アキラ （ID: PA3b2Hh4）
.
「誰が、井上 翠子を殺したんだ？」
本当は興味なんてないんだけど。
ちょっとしたゲーム感覚で。
「犯人を庇っているのは結構だけど、一応、僕は知っておきたい。 誰が殺したのか。 分かったらもうソレでおしまい。 後は精々、見つからないように庇ってあげなよ」
お前は死ぬまで。 あるいは、犯人が死ぬまで。
阿賀咲は何も言わず、ナイフを構えた。
「………物騒だね」
「お前に何が分かる」
「分かるさ。 同じ事をされてたんだから」
「目の前で俺を庇って殺してくれたあいつの気持ちの、何が分かる!! 」
本気、だった。
殺意を本気で感じる。 やっべ。
「俺は “殺したがりや” として生きる。 だから、 “死にたがりや” のアイツを自殺に見せかけて殺して、それで、俺はっ」
「悪いけど、それは認めない」
キリヤは、何気に僕にとって大切な人になっているから。
その意味は置いておいて。
「阿賀咲、僕は喋るつもりはないよ」
「……黙れ。 俺はさ、あまり気が長くねー。 黙って俺に殺されろ」
やばい、かなり感情高ぶってるな。
「嫌だ。 僕はキリヤを殺すまで、殺されない」
だけど。 相手ナイフだぞ、おい。 生身の僕が突っかかって、何がしたいんだ。
そのまま刺されて、グチャグチャにかき混ぜられるんだろうなーとか、いざとなったら傘で反撃しようかなーとか思ってたら、
「えっ？」
阿賀咲が不思議な顔で、そんな声をあげる。
僕の後ろをじっと見ている。 誰か居るのか？ キリヤかな。
軽く振り返って、
「………………」
えっと、誰？
全く身に覚えのない、普通の男の子が居た。
半そでに短パンで、傘をさしていない。
普通の、どこにでもいるような少年だった。
「何で……ここに居るんだ」
「何でって……、謎さんが居なかったから」
「帰れ！」
阿賀咲が怒鳴ったから震えちゃってるよ。
「早く！ 帰れってっ」
「ねえ、キミ」
阿賀咲を無視して、僕は男の子に近づく。
「名前は？」 「……未来野 平和」
みらいの へいわ、ねぇ。
何この平和主義者的名前。
「平和くん、ね。 この人と知り合い？」
「……え、あ、はい」
「黙れって言ってんだろ！ 佐倉 祐樹っ」
フルネームで僕を罵倒するな、阿賀咲 三日月。
そして僕は、軽〜く無視。
「キミ、井上 翠子を殺したの？」
「……………………」
一瞬で、表情が空っぽになった。
僕は人の心を壊すしかできないのか、まったく。
「ああ、当たりか。 でもこんな小っこい子に殺しをさせるなんて、お前もバカだな」
「違……っ、俺はっ」
庇われた、っていうわけは、アレか。
阿賀咲が虐待されている所を平和くんが助け、逆上して井上 翠子を殺した、ってところかな。
- Re: 死にたがりやのキリヤさん。 ( No.193 )
- 日時： 2010/05/31 14:29
- 名前： 白兎 （ID: BtjLrvhc）
やっと真実が見えてきた…って感じなのかな。
謎さんは三日月くんだったんですねぇ。
緑子を殺したのが幼い少年だったなんて(； ； )
続き気になります(＞ ＜)
- Re: 死にたがりやのキリヤさん。 ( No.194 )
- 日時： 2010/05/31 15:52
- 名前： アキラ （ID: PA3b2Hh4）
真実を掘って掘って、掘りまくりました。
削れないように掘りまくります!
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