ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 紅の花が舞う
- 日時: 2010/05/31 19:01
- 名前: ユエ (ID: Am5TIDZx)
こんにちはー☆
【絶対少女!!】を執筆中のユエです。
これは、妖怪や鬼などがたくさん出てくるお話です!!
(個人的に、妖怪・鬼が出てくるお話書くのが好きw)
誤字などがあまり出ないよう、頑張りますっ!!!
*主な登場人物>>1
*用語説明>>3 >>20
*第一章 百花繚乱!
>>2 >>11 >>14 >>17 >>22 >>23
【お客さま】
*くれはさん *沖 誠さん *こたつとみかんさん
- Re: 紅の花が舞う ( No.20 )
- 日時: 2010/05/26 22:38
- 名前: ユエ (ID: 89okjNsy)
妖狐について、簡単に説明します。
*白面金毛九尾の狐(九尾の狐)
尻尾が九本ある狐のこと。
名前の通り、白い顔に金色の毛をした狐である。
妖狐の中では一番強い妖力を持つ。
*白狐
白い毛で、人々に幸福をもたらす狐のこと。
*銀狐
銀の毛で、月をシンボルとする。 金狐とは同様異質の存在。
*金狐
金の毛で、日をシンボルとする。 銀狐とは同様異質の存在。
*天狐
千歳をこえ、神格化した狐。 尻尾は四本。
さまざまな出来事を見透かす力を持つ。
*空狐
三千歳をこえた大神狐。 尻尾は零本。
神通力を自在に操る。
このお話にでてきた、桔梗は九尾の狐。
ツバキは白狐です。
- Re: 紅の花が舞う ( No.21 )
- 日時: 2010/05/29 20:46
- 名前: ユエ (ID: 0xGRiuWU)
「も、もう駄目れすぅ〜………」
水巳ちゃんがガラガラの声でそう言い、座り込んだ。
久し振りに言霊を使いすぎた、ということがすぐに分かる。
ちなみに、総悟はまだまだ動ける感じ。
「み……、“水”」
水巳ちゃんがゆっくり、水を飲む。
「まったく、総悟はやりすぎなのよ!」
「んじゃ、真桜がおれの相手してくれる?」
一瞬で、真桜のまわりの空気がピィン、と張り詰める。
あ〜ぁ……、面倒くさいことになりそうだな……。
わたしはそっと、水巳ちゃんを総悟と真桜から離した。
次の瞬間、離して良かったと心の底から思った。
だって、本気バトルが始まったから。
「十二天将、前五、青龍!」
陰陽師である真桜からの攻撃。
簡単に言うと、真桜は式神を呼び出したのだ。
陰陽師は難しいから、わたしもよく分からないんだけどね……。
ちょいと保留!
- Re: 紅の花が舞う ( No.22 )
- 日時: 2010/05/31 17:58
- 名前: ユエ (ID: Am5TIDZx)
「も、もう駄目れすぅ〜………」
水巳ちゃんがガラガラの声でそう言い、座り込んだ。
久し振りに言霊を使いすぎた、ということがすぐに分かる。
ちなみに、総悟はまだまだ動ける感じ。
「み……、“水”」
水巳ちゃんがゆっくり、水を飲む。
「まったく、総悟はやりすぎなのよ!」
「んじゃ、真桜がおれの相手してくれる?」
一瞬で、真桜のまわりの空気がピィン、と張り詰める。
あ〜ぁ……、面倒くさいことになりそうだな……。
わたしはそっと、水巳ちゃんを総悟と真桜から離した。
次の瞬間、離して良かったと心の底から思った。
だって、本気バトルが始まったから。
「十二天将、前五、青龍!」
陰陽師である真桜からの攻撃。
簡単に言うと、真桜は式神を呼び出したのだ。
陰陽師は難しいから、わたしもよく分からないんだけどね……。
真桜の真上に、本物の青龍が現れた。
初めて見た時は、素直に驚いていたが、今はもう慣れた。
「そんなの、ただの紙だろォ?!」
日本刀を握り締めた総悟が、青龍に斬りかかる。
ちなみに総悟の日本刀は、代々二宮家に伝わる刀。
夜兎月(ヤトヅキ)というらしい。
「なッ……、失礼な! やってしまいなさい、青龍!」
───あ、やばい。
青龍が本気出しちゃったから、総悟が危ないかも……!
わたしが止めようと、走り出した瞬間だった。
『───仲間同士の喧嘩はよくないよ♪』
総悟と青龍の間に、一匹の白い狐が割り込んだ。
妖狐、白狐であるツバキだ……!
「つ、ツバキさま……っ?!」 「白狐……!」
急いで総悟は刀を鞘に入れ、真桜は青龍を戻した。
『久し振りだね、二宮くん、木下ちゃん。
それと、椎名ちゃんと紅葉ちゃんも』
どうしてわたしだけ名前なんだろ……。
ま、いいか。
『とにかくね、ボクは仲間同士の喧嘩は駄目だと思うよ?』
「ご、ごめんなさいっ」
真桜が総悟の後頭部を掴み、無理やり頭を下げさせる。
勿論、真桜も頭を下げている。
基本、皆は妖狐に対して敬語を使ったりする。
だがわたしは使わない。
唯一タメで喋るのが、藤堂家だけである。
鬼と狐の地位は等しい。
『うん、いいよ。
───それと紅葉ちゃん? そろそろ帰ったら?』
「へ?」
言われて、時間を見る。
「あぁっ、怒られちゃうかも!」
ツバキが笑った。 わたしの顔は真っ青になったのかも。
今は六時半を少し過ぎたところ。
お祖母ちゃんは時間に厳しい。
今日は六時半までだったんだよね。
本当はもう高校生なのに。
って思ったことがあり、一度訊いてみたんだよね。
高校生なんだし、時間なんて決めないで!
そしたらお祖母ちゃんは怒った。
まだまだ、お前は子鬼以下なんじゃ!!
鬼婆だよね……。
「じゃあ、紅葉。 また明日ね?」
「明日なぁー、紅葉」
「さよなら、藤堂先輩! 怒られないように気をつけて下さいねーっ」
真桜、総悟、水巳ちゃんが手を振る。
わたしも手を振りながら、屋根から屋根へとジャンプした。
- Re: 紅の花が舞う ( No.23 )
- 日時: 2010/05/31 19:00
- 名前: ユエ (ID: Am5TIDZx)
小さな和室の部屋に、一人の少年と大人の男が座っていた。
少年の表情は憎悪に満ち、大人の表情は明るく。
「じゃ、刀の説明でもしようか………」
この世に、鬼刀は二つしかないんだ。
一度使ってみたいものだよ……。
一つは、平安から続く藤堂家の女鬼が使っている【百花(ヒャッカ)】。
もう一つは、ちょっと行方不明なんだけどね……。
名前は、【桜花(オウカ)】。
江戸時代、藤堂よりも最強だった木下家の刀なんだけどね。
紫の瞳に白銀の髪をした、通称“白銀鬼”。
木下家最後の娘、木下魄という女鬼が使っていた刀さ。
百花と同じく、斬ると花が舞う。
「聞いたことがある名前だ……木下魄って」
そこで少年は喋った。
男はニヤリ、と笑う。
じゃあ、次は木下魄の話でもしようか?
江戸時代に生きた、鬼を狩る鬼。
そして人を経験し、愛し、人に近かった鬼さ。
まあ、今の藤堂の娘もそれに近いがな……。
「っと、もう時間がない。 帰るかな」
「また来て下さいね」
「───北條家にだけ鬼刀がないことを、藤堂にでも八つ当たりしとけ」
ようやく、少年は微笑んだ。
男は満足げな顔で外へ出て行く。
「この北條の名にかけて。
同じ桜木四守護家である藤堂家を憎みますよ」
◇ ◇ ◇
結局、お祖母ちゃんには怒られなかった。
ギリギリセーフだったのか、体調が悪かったのか。
穏やかな表情で、お母さんが晩御飯を作っていた。
「おかえり、紅葉」
勿論、お母さんも鬼だ。 だが、人の姿をしている。
次期藤堂家当主、藤堂琥珀。
ちなみにお父さんは、鬼と人の半妖。
「ただいまー。 良かった、お祖母ちゃんいなくて!」
くす、とお母さんが微笑んだ。
- Re: 紅の花が舞う ( No.24 )
- 日時: 2010/05/31 22:02
- 名前: くれは ◆2nq4FqQmFc (ID: Rk/dP/2H)
うおおおお色んな名前が出てきて神秘的だ(´∀`*)
と言うかこんなに様々なアイデアが思いつくユエさんがすごすぎる!神だ!
益々期待><
この掲示板は過去ログ化されています。