ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 妖と僕
- 日時: 2010/08/27 20:56
- 名前: 沖 誠 (ID: QCkuis7p)
- 参照: http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=okimakoto
はじめまして 沖誠です。はじめてなので わからないことだらけですがよろしくおねがいします。
読んでくださるお客様
ロン様、ユエ様、くれは様、理郷様
登場人物紹介>>1
序ノ章>>4 >>13
壱ノ章 はじまりの夜 >>14 >>15 >>21 >>24 >>25
お詫びとお知らせ
>>28 >>29
- Re: 妖と僕 壱ノ章 はじまりの夜(弐) ( No.15 )
- 日時: 2010/06/06 07:26
- 名前: 沖 誠 (ID: yvqkgorF)
薄暗い明かり一つない部屋の外、縁側に漆黒の髪に紫の双眸をもつ男は 書を嗜んでいた。その書には 祇園 夏芽と書かれていた。数頁破ると男は 紙を口に挟み 両手を叩いた。そして 指に爪をたて血をかみにたらした。その紙は 生きているかのように小鳥になった。そして 小鳥にもう一つの紙をつけさせ、とばした。それを何回にもくりかえすと書を文机に置き室の中にはいった。
まだ 昼だというのに蝋燭に火を灯し硯に墨をたらし筆でさきほど使い残した紙に何かを記した。
其れを終えると室いっぱいに黒い羽が散らばった畳に寝転がった。
男にとって睡眠など日常には なかった。もう何年もの間寝ていない。
起き上がる気力もないのか男は 目を瞑り風が吹くたびに聞こえる風鈴の音に耳をかたむけていた。
これが男にとっての安らかな一時であった。
しかし、そんな 安らかな一時も一瞬で終わった。
・・・何か気配を感じた。その気配を確認すると 腰帯にさしてあった小太刀を鞘から引き抜き投げた。
刺さった音はしなかった。
男は 立ち上がり また 文机へともどった。
「律はん こんなものなげよってひどいは。」
男は 声がした方向を見向きもしなかった。男にとって 朝から この女見ることなど 嫌にひとしかった。
「梅、何用だ。邪魔でもしにきたか。」
男は梅と呼んだ女を見据えると紙に視線を戻し、筆で何かを書き綴った。
墨と水がなくなると、横に置いてある刀を抜こうとしたが、女は小太刀を渡した。
「よう、身を削りますな。腕を切るなら、小太刀の方が。それも主のためですか。」
「誰が悠斗が主といった。主は 此処にはいない。」
小太刀で腕を軽く切ると小皿に入った水に血をたらし、硯に墨を削ったあと紅い水を硯に灌いだ。
男にとって腕を切ることに恐れはなかった。何回も腕を切った後が痛々しく残っていた。
女は暫くたつと何か企んだような笑みになり、口を開いた。その言葉を聞いた瞬間、男は凍てつくような瞳で睨んだ。男にとってその言葉はどれだけいらつかせただろうか。しかし 女は恐ろしさなど感じては、いなかった。
「なんて言った梅」
「悠斗はんが弟はんを迎えにいきました。ただ、それだけですは。」
「梅、悠斗に会わせるなと何度言わせたらわかる。もう一度言ってみろ。おまえの首が吹っ飛ぶと思え。」
男は、女のむなぐらを掴み首元に刀を切りつけた。
「其の覚悟ですは。主のゆうこと聞くのは、当たり前。そうやろ 律はん。」
女中の其の言葉は、聞くまでもなかった。
彼女は ただ女中という名の使用人だ。其の使用人が逆らえばどうなるか予測の範囲だ。
男は 女を放り投げ、腰帯をゆるめ、着物を脱ぎ捨てた。そして 刀をその場に放ると急いで着替えにとりかかり、火を消し、襖を閉めた。
「律はん、何する気です。」
小皿に入った紅い水を指につけ 何か文字を畳に書き始めた。今は使われていない、霊符などに使われる神代文字である。
其れを書き終えると男は 襖を開けその場を後にした。
「律はん、自室に入られるの嫌で結界はったん。まあ、あの人がよう考えることだは。律はん、何処行きます。」
「本当の主の元だ。主は悠斗ではなく俺が迎えにいく。」
- Re: 妖と僕 ( No.16 )
- 日時: 2010/05/30 15:45
- 名前: ユエ (ID: jCCh2JPd)
あ……。
たぶん、わたしの思ったことが当たっていれば、
わたしも好きです。笑
もしかして、幕末に出てくる人たちですか??
- Re: 妖と僕 ( No.17 )
- 日時: 2010/06/03 20:50
- 名前: 沖 誠 (ID: yvqkgorF)
ユエ様 お返事遅くなってすみません。
週一でしか来れないので・・・
はい 幕末に出てくる新選組です。
その中の沖田がいちばんすきなので!
この名前にしました。
- Re: 妖と僕 ( No.18 )
- 日時: 2010/06/04 19:03
- 名前: ユエ (ID: ucWXZRi/)
やっぱりー!!!
わたしも沖田さんが大好きなんですっ(><)
いいですよね、新選組!!
頑張ってください!
- Re: 妖と僕 ( No.19 )
- 日時: 2010/06/04 20:38
- 名前: くれは ◆2nq4FqQmFc (ID: Rk/dP/2H)
新撰組と言えば薄桜ry
どうもくれはです!
神秘的な雰囲気ですね(´∀`*)
これからに期待。頑張ってくださいっvV
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