ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 血迷う桜
- 日時: 2010/06/08 15:43
- 名前: 角砂糖 (ID: FgvmxuFA)
孤独に寄り添う。
闇に吸い込まれるように
僕は
君を抱きしめた。
『 さぁ、一緒に堕ちていこう 』
- Re: 血迷う桜 ( No.15 )
- 日時: 2010/06/09 16:26
- 名前: 煌謎 ◆vBOFA0jTOg (ID: SuDcL78Z)
双子も好きです。
良いですよね、双子。癒されますvv
でも、殺し屋も好きです。
僕の書いてる小説は殺し屋ものですからノシ
此の小説気に入りました((僕の萌えのつぼにはまった
お気に入りに入れときます^^*
- Re: 血迷う桜 ( No.16 )
- 日時: 2010/06/09 16:35
- 名前: アキラ (ID: PA3b2Hh4)
設定からして神だッ!!
何だ鬼って!!
格好いいぞ!!
- Re: 血迷う桜 ( No.17 )
- 日時: 2010/06/10 11:19
- 名前: 角砂糖 (ID: FgvmxuFA)
煌謎様**
あたしも殺し屋みたいなのは好きかも…です((?
煌謎様の小説、読みにいかせていただきます。
お気に入りにいれていただいて・・・感激です!!
ありがとうございます!!
アキラ様**
神だなんて・・・照れます///
いや〜ホントに鬼設定が大好きで・・・。
- Re: 血迷う桜 ( No.18 )
- 日時: 2010/06/10 15:43
- 名前: 角砂糖 (ID: FgvmxuFA)
**
「ただ今、戻った」
広い邸の奥まで新羅の声が響いた。
その声に気が付いた少女が玄関先まで出てきた。
「おかえりなさいませ。新羅さま、紫苑さま」
膝をつき、深く頭を下げる。
にこっと微笑む少女、かのんは暁家の女中の一人だ。
かのんは七歳の時に暁家に奉公に出された。
まだ、新羅と紫苑が九歳の頃だ。
「ただいま、かのん」
「おかえりなさいませ、紫苑さま」
紫苑は新羅の後ろから声をかけると嬉しそうにかのんは笑った。
かのんは紫苑の世話係をと父に言いつけられている。
「紫苑、着替えてこい」
新羅はふぅーっと息を吐きながら紫苑に告げる。
「分かったわ」
「かのん、頼む」
「かしこまりました。行きましょう、紫苑さま」
「うん」
かのんが紫苑の脱いだ草履を丁寧に揃えるのを見届けてから、紫苑は歩き出した。
その後ろをかのんが付いて歩く。
「ねぇ、かのん。父様はどこにいるの?」
「朝から、出ていらっしゃいますよ」
「そう・・・」
今度こそ、聞こうと思ったのに。
本当は母様は生きているのでしょう?
何も隠さないで、と。
部屋の前に着くとかのんが膝をついてそっと襖を開けてくれた。
「ありがとう」と小さく言って部屋の中へと入った。
「今、お召し物を持ってまいりますね」
「うん、よろしくね」
かのんは小さく微笑むと襖を閉めて歩いていく足音が遠くなっていくのが分かった。
紫苑は小さく息を吐いて、縁側から空を仰いだ。
- Re: 血迷う桜 ( No.19 )
- 日時: 2010/06/10 15:59
- 名前: 角砂糖 (ID: FgvmxuFA)
**
外に出て、森に向かって歩く。
きっと、父がいるはずだ。
「父上」
「・・・新羅か」
新羅は父である鎖灰の姿を見つけた。
「今日、紫苑に問い掛けられました」
「何と、だ?」
「・・・母様は本当に殺されたの?、と」
「そうか・・・」
新羅の言葉に一瞬、目を見開いたがすぐに伏せた。
「父上、」
「気にするな、心配ない」
まるで新羅の言葉を遮ったように言葉を紡いだ。
「・・・分かりました」
あの森の奥に何があるのだろう。
それは新羅も知らない。
当然、紫苑も。
知っているのは父だけ。
「新羅」
「はい、」
父は伏せていた目をそっと開いた。
「紫苑にはまだ言っては駄目だ」
「分かっています」
新羅がそう言うと、父は苦笑した。
「時機に分かる筈だ。もう少し待ってくれ、紫苑」
澄み渡る空は酷く優しい色をしていた。
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