ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- FANTASIA!
- 日時: 2010/06/26 19:25
- 名前: 花札 (ID: rBw6RsXX)
こんにちは!
今回は二作目となります。
前回は 人喰い物語 という小説を書きました。
今回は前回と全然違うストーリーです。
文章はヘナチョコですが精一杯がんばらせていただきます!
- Re: FANTASIA! ( No.17 )
- 日時: 2010/07/04 09:05
- 名前: 花札 (ID: OewqiabW)
だいぶ腹痛治りましたー
がんばりまーす♪
- Re: FANTASIA! ( No.18 )
- 日時: 2010/07/04 10:04
- 名前: 花札 (ID: OewqiabW)
第四話 進む駒
「超能力って分かる?」
「超能力ー?」
ミルと名乗った少女は突然そんなことをマナミにきりだした。
「そう。PSIとかPKとかsuperhumann abilityとか何とかいうの」
「・・・最後なやつは全く分からんがPSIとPKはなんか聞いたことがあるぞ・・・」
「能力者は超能力者と殆ど同じなの」
「!?じゃあつまりお前は超能力者なのか?」
「うーん・・・まあそんな感じ?」
マナミはアニメとかゲームとかでしか超能力などは存在しないと思っていた。
いわば現実主義者だった。
「じゃ・・・じゃあさ・・・テレビで超能力者って名乗っているやつらってその・・・・能力者(アビリ)なわけ?」
「うん。能力者(アビリ)だよ。でも中にはインチキで超能力者って名乗ってる人もいるけどね。能力者はもともとの血筋で生まれるか、たまたま能力の才能を持ってる人かのどちらかだね。でも大抵はたまたま持ってるほうだね。あたしもそうだし。」
「お前の・・・能力はその再生能力か
?」
「それもあるよー。あとはもともと人を超えている力
・・・・だね♪」
「・・・・?」
「あ!よく分かんないよね!あたし一度見たもの、聞いたもの、覚えたもの、感じたものとか絶対に忘れないのー。」
「それはなんか知ってるぞ・・・なんだっけ・・・・
確かサヴァン症候群だっけ・・・」
「それとはちょっと違うなあ・・・あたしの場合ね、常人を超えた五感を持ってるの。すごく遠くものが見えたり聞こえたり匂い分かったり・・・・」
ミルはニコニコしながら両手を高々に上げた。
「それは能力として認められているのだァ」
「・・・信じがたいがさっきの怪我が治った時点で信じなければいけないのかあ・・・・・?」
マジックを使ったとは思えない再生。
あの怪我は本物だった。
すぐそばで見たマナミには分かる。
こいつの言ってることは本当だ。
「えっとねえ・・・能力(ファンタジア)には人それぞれにたくさんあって・・・例えば予知能力とか透視能力とか体から火だしたりワープ能力とか飛行能力とかまあいろいろあるのね!たまーに占い師さんでも能力者(アビリ)の人いるよ!」
「えっとさ・・・なんかよくわかんないけどさ・・・
俺、能力者(アビリ)とかいうのは初めて聞いたぞ。
能力者(アビリ)がいるのはびみょーに分かったけど
ばれないのか?普通の人間に」
「ばれない。つーかばらさせない。ばれたらそれは能力者達の一番の禁忌。」
「な!じゃあ俺まずいじゃん!俺普通の人間だぞ!」
「あーマナミはいいのー」
(何で!?)
マナミの叫びを無視してミルは続けた。
「能力者本部・・・略して本部ってのがあるの。そこは世界の裏施設で、能力者の人しか知らないの。そこの人が
能力を持った人にそこで登録してもらうの。」
「登録?」
「自分が能力者(アビリ)っていうことを登録するの
。そしたらそこの人から力の制御や絶対にしてはいけないことを教えてもらうの。人前で能力(ファンタジア)を使っていけないとかね」
「・・・お前はもう俺の目の前で使ってんじゃん」
マナミは青ざめた。
するとミルは少しだけ悲しい表情をして首を横に振った。
「あたしは・・・・使ったんじゃないの・・・・・・
発動したの・・・・」
「発動・・・?」
ミルは小さな声で言った。
「あたしは本部に追われているの。
あたしを幽閉させるために・・・」
「!!」
マナミは絶句した。
そしてなぜ傷だらけであんな姿だったのかを知った。
- Re: FANTASIA! ( No.19 )
- 日時: 2010/07/05 17:21
- 名前: 花札 (ID: OewqiabW)
「あたしは能力者(アビリ)とは決定的な違いがあるんだよ」
ミルはほんの少しだけ笑って言った。
「この再生能力・・・本部からは『絶対完全』とか『絶対不変』って呼ばれてるんだけどね。あっ!ちなみに能力があるって分かったら能力名つくんだあ」
マナミは何だかどんどん分からなくなってきてさっぱりになってきた。
「・・・それよりも早く追われてるってことを・・」
「ああ、うんうん。あたしの能力(ファンタジア)は自分の意思が無くて無意識に働くの・・・さっきだってそうだよ。怪我よ治れー!なんていうのも一度だって思ってないもん」
ミルは再び天真爛漫な笑顔で笑った。
「能力は自分の意思で発動出来ないと
駄目なんだよ。例えば飛行能力を持ってる人なら空を飛ぶぞー浮かべ!とか思ってはじめてそこで空を飛ぶんじゃん。これってすごく大切なことなんだよ。自分の力で自分の能力を制御することがね
」
「・・・お前の能力(ファンタジア)ってなにも思って無くても発動すんのか?」
「そーだよ。だから拘束されてたの」
笑顔のままでミルはそう言った。
「・・!何でだ!?」
マナミは思わず叫ぶように言い返した。
「無意識で発動しちゃったらあたしの場合でもし人が
いる中で転んで怪我したら再生しちゃうじゃん。そしたら能力(ファンタジア)の存在とかがばれちゃうじゃん。駄目じゃん。禁忌破ってるじゃん。自分の能力(ファンタジア)が制御できる人は自由が許されているけど、あたしみたいに無意識に発動する人は本部で拘束されるの。さっきみたいに体の体力が無くて弱っているときは再生は遅いけどね。・・・・ねえ、マナミはあたしのこと守ってくれる?」
「・・・・?」
よく分からない。
ミルは立ち上がってマナミの机の上に置いてあった一本のハサミを手に取った。
「!・・・何を・・・」
マナミが慌てた刹那に
ミルは自らの右腕にハサミを突き立てた。
ズブ・・・・という鈍い音がして細い腕はハサミに突き抜かれ貫通した。
「っ!!」
マナミは絶句した。
マナミとは裏腹にミルは笑っていた。
ニコニコと
怖いくらいの笑顔で
笑っていた。
「スポッ」
ミルは変な声を出してハサミを抜いた。
もちろん真っ赤な血で染まっていた。
右腕は肌だ見えないくらい真っ赤だった。
腕を伝って血の雫がポタリポタリと床に落ちていった
。
血だけで水溜りができそうだった。
それが恐ろしくて・・・・・
マナミはその場で嘔吐した。
「っが・・・・がはァ・・・・・」
マナミの目は恐怖で見開いていた。
体は小刻みに震えていた。
ミルの右腕は再生を始めた。
本当に早く再生した。
「あたしは今の姿が完全だから怪我したら必ず完全な
姿になるの」
そして笑った。
「ありゃりゃ床よごしちゃったあ・・・・」
床はミルの血とマナミの汚物で汚れていた。
醜く汚れていた。
「お掃除するねえ♪エヘヘ♪」
ミルはそのままキッチンに向かっていった。
そして雑巾やら掃除機やらを持ってきた。
「やっぱりマナミには駄目だよね。ごめんね。」
マナミは未だに震えていた。
下を向いて。
恐ろしがっていた。
「こんなもの見せちゃってごめんね。さっきの話も言わないほうがよかったね。あたしマナミを巻き込んじゃったね」
ミルはテキパキと掃除を始めた。
「あたしは・・・マナミに伝えたいことがあったの」
マナミは動かない。
マナミは動けない。
「マナミには・・・能力(ファンタジア)の才能があるんだよ」
マナミは動かない。
「踊ちゃんがいうにはね・・・マナミはあたしのことを救える能力があるっていってたの」
マナミは動かない。
「だからあたしここまで来たの。脱走?したの。防御機能(セキュリティー)破壊して来たの」
マナミは動かない。
「あたし助けてもらいたかったの。」
ミルは言った。
「あたしのことを助けててくれる人をずっと待ってたの」
マナミは動かない。
「こんな能力(ファンタジア)持ってるあたしを助けてくれる人を待ってたの」
マナミは動かない。
「ずっと閉じ込められてたあたしを助けてくれる人をずっと待ってたの」
マナミは動かない。
「・・・ごめんね。あたしの思いよがりでこんな話しちゃってね」
マナミは動かない。
「あたしと会う前までは一般人だったのにね」
マナミは動かない。
「もしかしたらまだ覚醒してない能力(ファンタジア
)を隠して生きていけたのかもしれないのにね」
マナミは動かない。
「ごめん。あたしが台無しにしちゃった」
ミルは笑った。
泣きそうな表情で。
「あたしの能力(ファンタジア)気持ち悪いよね」
マナミは動かない。
「本人の許可無しだったよね」
マナミは動かない。
「・・・あたし死ねないの」
笑って言った。
「こんなに死にたくてたまらないのにね」
笑顔で言った。
- Re: FANTASIA! ( No.20 )
- 日時: 2010/07/20 20:28
- 名前: ラブ♪くま☆ベア〜 (ID: DqYpyOBj)
おひさです♪
「マナミは動かない」って連呼が受けましたww
次楽しみにしてます♪
- Re: FANTASIA! ( No.21 )
- 日時: 2010/07/28 16:42
- 名前: 相生 ゆうこ ◆pn5.bJo696 (ID: NzSRvas.)
- 参照: http://bbs1.sekkaku.net/bbs/book01.html
>花札様
えっと、私の掲示板でのことなんですけれど…
すみません。私の説明不足で・・・。
あの、私の小説…これからも見て頂けないでしょうか?
つまらない小説しか書けませんけど…私は、読者の方がいたから小説を書いていられるんです。
だから・・・お願いします。これからも来て頂けないでしょうか?
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